umityanの日記
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誕生会 2019年12月11日 日常 今日は福島県から当地にやってきている石川さん、通称、「卵おばさん」の誕生日だ。知り合ったきっかけは、僕たち、とっちゃん坊や達が旅行へ出かけるため、駅へ集合していたとき、そばを通りかかった。ネズミ男君が、やにわに、カメラ撮影をお願いしたのだ。快く彼女は引き受けてくれた。「どこかへお出かけですか」と、のび太君が問うと、福島へ帰るのだそうだ。
福島は、大地震の影響で、ことごとく町が破壊され、復興の途上にある。彼女の家もすっかり破壊された。てなわけで、彼女は当地へ疎開してきている。なんとなれば、犬を飼っており、犬と一緒に住める場所を探していて、当地のアパートへ引っ越ししてきたわけだ。
途中まで、新幹線で一緒だった。福島では大きな会社につとめていたらしい。すっかり打ち解けて、こちらに帰ってきたとき、「一杯やりましょう」と、約束を交わしていた。もう3年前になる。昨年は一緒に台湾へ行った。外国旅行は初めての経験。きっと、おっかなびっくりしたことだろう。まあ、梓のママがいたから、大丈夫だったようだ。
てなわけで、今日は「卵おばさん」の誕生日だ。なんで、「卵おばさん」かと言うと、大量に故郷から卵が送ってきて、僕たちにお裾分けをするからだ。ネズミ男君が大助かりだ。卵のみならず、なんやかんやと故郷から送ってくる。そのたびに、おすそわけだ。なんでも、備蓄米が送ってきたとき、ネズミ男君へプレゼントだ。彼が飼っている?雀君達への、ごちそうである。当分、餌に困らないそうな。
今日は6時半から、小料理屋「梓」で、お祝いだ。僕はドイツのワインを、ネズミ男君とのび太君はショートケーキを、梓のママは、手料理で、僕たちの胃袋を満たす。
そうそう、「卵おばさん」は独身。すでに、旦那は他界したそうだ。ネズミ男君も独身。これ幸いと、僕、ジャイアンが、ネズミ男君へ、「卵おばさんを嫁にもらったらどうか」というと、彼は顔を赤らめて、「おいどんは、もう結婚しない」という。「なにせ、最近の女性は気が強い人ばっかりで、優しい人はいないからなあーー。いやんなっちまうぜ」と彼は言う。「卵おばさんは優しいぜ」というと、顔を赤らめて、もぐもぐだ。
まあ、世の中はなるようにしかならない。時が流れれば、変化もあるだろう。とりもなおさず、今日は誕生会。飲み過ぎないように注意しなくちゃ。
今日は忘年会。15名〜20名が集まるようだ。顔は見たことがあるが、話したことがない人も、たくさんいる。まあ、長いテーブルに向かい会って座る。最初は緊張しているが、酒が入ると、知った人であろうと、知らない人であろうと、かまわずしゃべる、最初は丁寧語でしゃべっているが、そのうちに、方言丸出しだ。あんたとか、「そうですか」が、「そぎゃんばんた」、「どこに住んでいますか?」が、「どこに住んどっと?」とか、「仕事は なんばしとっと?」とか、大いに言葉が乱れてしまう。まあ、通じるから、これはこれでいいわけだ。
今日も、ネズミ男君を迎えに行く。彼の家は町から結構遠い。てなわけで、迎えにいき、帰りは代行。代行代は僕が出す。僕の家までは2千円だが、彼を送ると4千円。ネズミ男君もちゃっかりしている。時々、「おいどんを先に送ってくれないかなあーー」と、ごねる。もち、僕ジャイアンは「それは駄目。あんた、金は僕が払っているんだぜ」と言うと、彼は黙りこくる。まあ、彼を先に送ってもいいんだが、癖になったら困るしなあーーーーー。
忘年会の次は、福島県から来た令嬢、石川さんの誕生日会だ。12月11日である。毎月誕生日会がある。9月は僕、ジャイアン。10月はネズミ男君。11月は小料理屋「梓」のままさん。12月は、石川さん。1月はのび太君。ケーキを買い、ワインで乾杯。後は梓のママさんの手料理で舌鼓を打つ。頃よいころ、スナックへ赴き、カラオケを歌う。まあああ、いつものパターンだ。
ネズミ男君と、時々話している。「おいたちの人生もあと15年から20年だぜ。いくら金を持っていても、墓場までは持って行けない。使い切って行こうぜ。そして、人に優しく、楽しく人生を生きなくちゃあ」な、って。
しかりだぜ。齢を重ねてくると、何だが人生が空しく感ぜられる。「うつ」じゃないかなーーなんて、時々思う。ネズミ男君も、寝ると、昔のことをよく思い出すそうだ。特に「とつちゃん、かつちゃん」のことなど。僕ジャイアンもそうだ。「もっと、かあちゃんの顔を思い浮かべ、もっと優しくしとけばよかった」なんて思う。
おっと、女々しくなった。ま、今宵は焼酎でものんで、憂さをはらそう。ネズミ男君と二人で、おいおいと泣くか。明日は仕事が二つある。酩酊しないように注意しなくちゃあーーー。
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