スイッチ。
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「おれさあ、お前のこと好きだよ。」
「女友達で、こんなに長く続くヤツいねえし。」
「お前、まじめんどくせーけど。」
「要領すげー悪いし。」
「だから、なんかほっとけねえし。」
「幸せになってほしいんやけど。」
「なんでかお前の邪魔ばっかしてしまう。」
「付き合わねえ?」
「上手くいく気がするんやけど。」
「好きだから好きって言ってんだよ。」
「お前、おれがこんなに好きとか言うことねえよ。」
「お前が人として好きよ。たぶん女性としても。」
「・・お前はおれのこと、どう思う?」
中村サンと出会って6年目の秋の終わり。
よく、わかんない。
だんだん、寒くなってきた。
夏から1人暮らしを始めてもうすぐ冬がくる。
あんなに嫌だった1人暮らし。
住めば都って言うもんだなあ。
慣れって怖い。
かわったもの。
かわらなかったもの。
色々あったけど、
あいつだけはずっとあん時のまんま。