2015年にお亡くなりになった作家さんの、最後の作品になったコミックが、このあたりで出版されていた。訃報を見たとき、30代は早すぎるだろう……いや50代60代ならいいのかといえばそういうものでもないが……と呆然としたことを覚えている。そして途中まで読んでいたあの話はどうなるのだろう、と思っていたが。これまでの続きが読めるのはたいへんありがたいけれど、ここからの続きはもう読めないのだ、という事実は重かった。 自分もだいぶ年をとり、自分より年上の作家さんを見送るのは、多少慣れてきたようなところはあるのだけれど。自分より若い方が亡くなるのは、なにかやるせないというか、ひときわつらいものだと知った。 いつ、何があるかわからないから。今続きを楽しみにしているお話も、最終回を見届けられるかはわからないなぁ、と思っていても。こういう形のお別れは想定していなかったので。
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