stray notes

氷砂糖

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近いのに遠くなった世界
2012年07月15日(日)

震災以降、最寄りの図書館がしばらく閉館していた。いつ再開するかな、と思いながらも、日常が忙しく意識から抜け落ちていて、気がつけば図書館なしの生活に馴染んでしまった。それまで毎週のように通い、なしでは過ごせないような気がしていたが、けしてそんなことはなかったんだな、とわかってしまった。

開館してだいぶたってから、少しずつ利用を再開したが。本に予約をかけても、順番が来るまでの時間が妙に長く感じられるようになり。届く頃には熱がさめていて、なんとなくキャンセルしてしまったりと、以前のように熱心に行くことはなくなっていった。

調べ物的に必要な本があれば、取り寄せて借りることはあるが。ふらりと立ち寄り、書架を見て気になった本を借りる、といったことはほとんどなくなった。単に忙しくなったからか、それとも精神的にそういう時期なのか、あるいは何か自分のなかでこえてしまったのか、またいつか元に戻るのか。

先のことはわからないけれど、今は少し離れた状態が自然なんだな、と感じている。わたしがどんな状態であろうと、図書館は関係なくそこにあるのだが。近いのに、遠いなぁと思う。



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