actual size = amitee

 

 

忘却の彼方へ - 2008年07月21日(月)


土曜日に会社の若い人たちと飲んだのがとても楽しくて、テンションが上がって昨夜直哉に電話をしたら、あっさり出なかった。今日は仕事なのかもしれない。

前回ここで書いたように、相変わらずわたしの仕事は楽しくはない。けれど不満もない。上司がわたしに暴言を吐いても、大抵は30分もすれば忘れている。いつの間にか、「忘れる」というスキルを身につけたのかどうなのか、忘れることは上手になった。

その割に、昔のことはよく思い出す。最初の会社のことも思い出すけれど、学生時代のことはそれ以上によく思い出す。さいきん恋をしていないからだろうか。


恋愛とか友情とか、そういうものを超えて、もっと人間と人間として向き合いたいといつも思っていた。サークルのみんな、ゆう以外の人たちとは、少なくともわたしの側からは、それができたと思う。当然だ。わたしにとっては、音楽をやることが目的でそこにいたのではないのだから。でも他の場所の人たちとは、みんなうまくいかなかったような気もするし、そもそもそんなことを思うのが無理だというような気もする。だって結局思い出すのは、直哉の部屋の匂いだったり、このさんのくるんと捲れたシャツの裾だったり、ゆうの部屋の電灯だったりするからだ。空のカーテンとか、よりちゃんとたくさんおしゃべりしたカフェのことを思い出すことは、滅多にないのだ。こんなこと、考えても、思っても、どうにもならない。わかってはいる。でも、忘れることができない。


あと一ヶ月もすれば夏季休業だ。直哉も帰ってくる。そのとき彼が恋をしていたらいい。わたしも恋がしたい。いろんなことを忘れたい。




-



 

 

 

 

INDEX
past  will





Not one night
one single day
that I wouldn't give to you
So with all my might
in every way
I'll try to forget to you

Mail Home