徒然エッセイ&観劇記
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2001年07月26日(木) 「風と共に去りぬ」観劇記SECOND(激辛評)

7月21日夜公演、二度目の風去り(ぴゅ〜)
前日に「いいとこ探そう観劇」にしよう、と言っていたのに、気がついたらまた「あら探し観劇」に!
帰りの電車の中で、がりがり書いたやつです・・・風についての辛い評が嫌な方は読まないようにね。
ちなみに私はこの時、まだ原作を読んでいない真っ白状態です。

<全体評>

見終わったあと、「ああ、そうですか・・・(脱力)」て感じ。

<キャスト評>

・山口バトラー

やはり一幕最初のセリフ回しが・・・何つーか、三音の間をいったりきたりする軽すぎる音が、私の耳には気持ち悪く響く。もうちょっと「音」度を増やす、喉声を少し入れて今より強めに発声してくれればなあ・・・。
「ごきげんよ〜」とか「お嬢さぁ〜ん」とか、激軽口調はまだいいのよ(むしろおいしい)でも、へろへろ口調のくせに偉そうな、説明口調のセリフがどうしても。長いセリフになると、その抑揚のなさが、うう。聞いてると辛い。私の聴覚が拒絶してしまう・・・
反面、二幕に入ってからは、ぐっと良くなる。低めの声が多くなって、感情も伝わるし「出さずにおこうとしている感情」を演技してるのも分かる。
「スカーレット・・・」(←万感の思い)「ほんものの、男」(妙に生々しいプロポーズの言葉)「愛している・・・心から」(心から、がミソ)など、一言だけいうもの、決めセリフが強い。ちゃんと心から出ているように聞こえてかっちょええ。
「早く行け!」(この日は、いきなりオヤジが子供を叱るようなデカヒステリー声だった)のあと、くぅぅって哀しい表情になって、悲しみをこらえながら、プリシーに「俺は今日から旅に出る」って話してる(この少し湿った声!)ところの演技はものすごくうまかった。(うまいとか下手とかそういう視点で舞台を見ている自分が嫌だなあ)

山口さんて体型のせいもあるのか・・・動きが妙に不自然なのよね。特に腕の動きが・・・後ろに組んでる時はまあいいけど、普段手持ちぶさたでいる間、演技しなさすぎてほっとかれた挙句不自然というかな。
表情はきっととてもうまいんだと思う。あんまりまじまじ見れてませんが(遠いから)軽いのも重いのもちゃんと使い分けてそう。

そう!アトランタからタラに逃げるときの衣装、吊りズボンがね!
上に引っ張られるから、ズボンがおしりにぴったりして、おしりのラインがばっちし(鼻血)
あ〜〜何見てんの自分!御免山口さん!とか思いながらそこばっか凝視してしまいましたわ!

どんな衣装を着ていても、ホンっとに山口バトラーは、見た目がかっこいい!!人間国宝やね。
そう、実際この日、山口さんが舞台にいる間、私は山口さん「しか」見てなかったんすよ(笑)リピーターの醍醐味ってやつっす。
最初のシーンで、うしろでグラス持ってうろうろしてる山口さんにロックオン!以後も、メラニーが歌っている間、帽子を持って待機してる山口さん、椅子に座って聞いている山口さん。
かくして山口さんがいないシーンは、オペラグラスを下げておく休憩(爆)いやちゃんと見てます。山口さんのいない間は、「全体を」じっくり見れる貴重な機会なんですから。
だってね。好きなんだよ山口さんが!!この一言が免罪符っす。をほほほほ

この前の観劇記の訂正。初めてのちゅー場面では「つぼみ」とは一言も言っていなかった!
花、の間違いでした。何かあまりに土器土器したので、脳内で官能エロ小説風に翻訳してしまった模様です。「君の小さな唇が開きかけて、誰かのキスを待っている。せっかく開いた花だ、摘んであげよう」(で正解?)
ほんとにズバリないい方をしてたんですねえ〜〜。

訂正そのニ。「バカバカバカ〜」だかなんだか、胸を叩くシーンと「よしよし」は別個のシーンだった!
って気づいて「あちゃー」と思ったのですが、今になって思い起こすとまた脳内で融合しちゃってる。ばかばかーって言いながら叩いてたかどうかも妖しいです(記憶力が・・・)
でもそんな印象残すんだから、しょうがないじゃん。そういうことにしといて下さい(笑)

そして「掌」です。どうも私、山口さんの歌を聴いていると、「音の波」に注聴するあまり、段々「何を言っているか」歌詞が頭からすっぽぬけてしまうのね。
で、今回は、あえて歌詞を聞こうとして頑張ってみた。この前は「子供が死んで悲しいって歌かなあ」ぐらいにしか認識してなかったので、へえ、こんなこと歌ってたんだぁ、深いねえ重いねえと感心。いい詞だよ、秋元君(偉そう)
この日は最初から泣き声入ってて、もう、観客が固唾を飲んで見守ってるのがひしひしと分かりました。
最後ちゃんと歌い上げてくれてよかった。いくら何でも、泣いて歌えなくなってしまったらプロとしてアレですから。
で、猛烈な拍手の中、打ちひしがれて弱弱しい背中で去ってゆくバトラー・・・良かったですよ。これが見たくてまた通うかもしれません(笑)

何だか、終幕に向かって弧を描くように演技に磨きがかかるバトラーさん。カーテンコールではこの前と同じ、おすましバージョンでした。

・大地レット(スカーを省略したんですよん)

大地レットって、「強く情熱的な女」っていうより、「ちゃっかりしたワガママ女」に見える。あえてコメディータッチに演技した結果・・・つまり演出の山田さんいわく「現代風のアレンジ」の賜物ってやつ?それによって、とにかく「ちゃっかりぶり」が悪目立ちしている。
こんなに中途半端に笑える感じでいいのかなあ? 大笑いしてスカッとするってんじゃなく、ビミョ〜。よってシリアス度もビミョ〜。

で、大地さんの演技というのは、声、フリ、表情、何につけても「過剰」すぎるんだと思う。過剰すぎるがゆえ、ウソくさく、リアルに感じられない。
大地レットが「いや〜〜〜」とか悲鳴をあげても、「け、ざまみろ」くらいに思ってしまうのは、私が冷たい人間だからでしょうか。いや、だって、泣き方とか見てもわざとらしすぎるんだもの。全部が全部とはいわないけれど・・・うう〜ん。

大地レットの黒人小間使いさんへの接し方がひどくて何かヤダ。
「この黒んぼが!売り飛ばされたくなかったらさっさと出ておいき!」
いいのかな・・・ま、そういう時代背景をあえて浮き彫りにしたくてこのセリフを入れたんだろうけど。
にしてもスカーレットって、何もかも人のせいにしすぎじゃない?
赤ん坊とりあげられない、とかさ・・・しかも「私のせいよ〜」とか言う場面も、あんまし本心に感じられないんだよね。

この日はVISAカード貸し切りだったもんで、御挨拶。「もう、私も、ツカーレット」
会場からほのかな笑い・・・

・今井アシュレ

一回目と印象変わらず。今井さんて身体の動きと演技とセリフがちゃんと合ってて、間違いなく演技巧いですよ!
大浦みずきさんと共演の舞台「ウナ・ノーチェ」で、さえない中年に化けて大浦さんとSMるのを目撃したときから、はっきりと気付くべきでした。
この日は二度ほどカンだのですが、カミにうるさい私があんまり気にしなかった。もごっとした喋り方も気になりません。原作を知らないので、原作キャラとの相違も気になりません。
セリフにちゃんと、「間」や「呼吸」や「吐息」をつけてます。今井さんに関しては、歌より演技を評価します、私は。
んーだって今井さん、優しい声で歌ってるあいだはいいんだけど、歌い上げはじめると、歌の声濃度が高くなって、力いっぱい過ぎて感情があまりこもらなくなるでしょう?オペラ座CD聞いてると、そう感じますね・・・
誰かと足して二で割れば・・・(ごほごほ)いえ、戯言です。聞き逃して。

今井さん今回のツボ。メラニーが死にそーになってる場面で、メラニーとスカーレットが話してるあいだ、待合室で座ってるアシュレ。ほんとにもおう、打ちひしがれてボーゼン自失した顔してるの!!この顔!!!
そのあとの「恐いのは僕の方だ」あたりは、流石に二回目だから泣かなかった。最後にメラニーに駆け寄っていくもどかしげな姿もうまかったですねえ・・・

・杜メラニー

声の湿り具合が、ほんとイイ。天然記念物級にハマり役。

<楽曲>

秋元さんの歌詞は、キレがなくてヌけてるものが多い・・・と思う。
私流に言うと、ふやけた言葉。古くさい無難な言い回しで、密度があまりない。インパクトもない。
「掌」と「葉巻」は褒めるけど(笑)あとは、うーんうーん・・・

バトラー。「葉巻」はキャラを明確に提示していて、良いし不可欠な曲でしょう。
例によって「♪はじめてあったころから〜」の空気声はもう、でろでろにキモチイイ。
らぶらぶデゥエットも、声に愛が溢れていていいんだけど、今考えると全然思い出せない。なぜだぁ。
「掌」はさっき書いた通り。この演目の目玉かもしれない。

アシュレとメラニーのらぶらぶデゥエット♪たとえどちらかが先に死んだって永遠・・・♪
どうも「死んだって」って言い回しは歌詞としてやぼったいね。じゃあどおしろって?
「永遠の別れを迎えても私たちの愛は永遠」とかさ。あ、コレけっこういけるかも!?(笑)

アシュレが帰ってくるときのクリスマスの歌なんですけど、どうしても冗長な感じが否めない。それ一曲歌にする必要があるのか・・・原作ではクリスマスであることが何か特別な意味合いを持ってるのかもしれないけど、
その程度のことならセリフで十分じゃない??ていうか、あの歌の存在意義がよく分からないんす(汗)
多分、そのあとのスカーレットとメラニーとの三重奏てのがあるんでしょうけど。
三重奏は実際のところ、スカーレットの声が通り過ぎてて、あんまりメラニーとクリスマスシンガーズ(笑)の声が聞こえない。
大地さんの声量っていうか、声質の通りが良すぎるからしょうがないんでしょうかね・・・

クリスマス良かったねの代わりに、そうだなあ。アシュレが向こうで「やっと帰れる〜」って歌うとかどうかなあ。バトラーはこの際関係ないし。
何かなあ。へーっ。クリスマスなんだあってくらいにしか思えないから。聴いてて段々飽きてくる・・・

スカーレットの歌は、繰り返しも多いし、結構よく思い出せますね。大地さんってことばがくっきりしすぎてるから、歌というより言葉って感じだ。
♪家はどこ 家はどこ 家はどこ♪
この三番目の「どこ」を毎回ハズす(というかムヅかしい音階?)のが気になる。
それと「女は降伏しない」で節に合わせて首をカクカクして歌うのはちょっとおかしい(笑・御免)

メラニーの「子供は天使だわぁって歌」アシュレの「あの頃は良かったなぁって歌」
オハラ「赤き大地よー」みんなで「南部の旗が〜」

某掲示板で、♪南部の旗が〜が某球団の応援歌に似通っているという指摘がありましたが(笑)私はこの曲を聴いてすごく思ったんすよ。
マーチ調テーゼにヒジョーにのっかったメロディーと伴奏。ああ、佐藤さんの楽曲って、いつもはどうだか知らんけど、「こういう曲」って枠にのっかった王道すぎる王道ばかりなのね。
ジャズ(葉巻)とかシャンソン(お葬式)とかさ・・・あまりに無難な楽曲。もう、人間がわざわざ作んないで、コンピューターに「こういうリズムでコード進行で〜〜調で」って入力すれば出来ちゃうような。オリジナリティがないの。御免、言い過ぎたわ。
まあ、宝塚といい、日本のオリジナルミュージカル音楽って大体そんなもんかもしれないね。

で、思うに、このミュージカルの楽曲って不可欠なんじゃなくて、「歌わしとけばいいか」って曲が多い。
セリフで分かるようなことをあえて繰り返すのは、ただでさえ時間がないんだからムダじゃないか?どうせ歌を入れるなら、セリフじゃいいあらわせない部分をうまい具合に補う(掌)方向で歌作りしてくれないかな?

<その他印象シーン>

豪華客船でランデブーシーンで、ひらひらと踊りながらスリをしているかっちょいい男の人がいます。この動きがステキ。最後にちらっと胸元から札束を出して、ささっと逃げていきます。注目!!
お店のシーンで、スカーレットとフランクさんが言い合ってる間、後ろで何故かタップの練習をしている男達が?
黙々と左側で椅子を磨いている、バイト君(名前知らず)もステキ。ああいうキャラ好き☆

<席番>

この日はニ階M列、つまり一番後ろの席だったのですが、いいっすよ。私一番後ろ大好き。だって後ろのお客さんを気にしないで済むし。何か「ふふ、一番後ろだぜ」ってでーーんとした気分で見守ってる気がしません?
見ずらいって言われますけど、私はぜーんぜん、平気なんですよ。特に何故か風は、いくら後ろから見てもちゃんと見える。ライトが明るいからでしょうかね?
ま、もちろん顔は見えませんから、オペラグラス常備で追いかけるわけですが。

<パンフ>

今回も買わなかった・・・立ち読みはしましたが。ああ、だから曲名とか分かってないんですよ、私。
しかし稽古場写真の山口さん、いいお顔がいっぱいで(涎)欲しいのは山々、だが。満足していない演目のパンフは買わないという私の主義が(涙)
それに来月になったら舞台写真に挿げ替えられる気がする・・・んで、そっちでもいいかぁと。両方買う気にはなれませんからねぇ。
その代わり「月刊ミュージカル」購入。ああ!山口さんのこの笑顔を見ていると、こっちまでマジでにやけてきます!!
しかも今井さんの目の優しいこと・・・ステキだ。


ふぅ。ここまで三時間、頑張って打ち込みました。言いたいこと全部言ってすっきりです。
次回の観劇が楽しみだな。何てったって初のS席だしっ!!
山口さぁぁん(以下連呼)


2001年07月16日(月) 「風と共に去りぬ」観劇記FIRST(山口評)

お待たせしました。我等が山口祐一郎、レッド・バトラー評です。例によって、前知識なしに観劇直後に書いたものです。
思いっきし辛いです。最初に辛いのをぶつけておいて、後半でぶっ壊れます・・・だって、「それでも」山口さんが大好きなんだもん。
でわ、どうぞ!

・レッド・バトラー山口祐一郎君(←君付け)

(セリフ)
映画版のビジュアルから、髭+スーツ+コワモテ→頑固な渋オヤジ なイメージがあったので、最初喋り方のヘロヘロ具合に拍子抜け(笑)あの、ジョー・ブラッドレーみたいな、地みたいな気ぃ抜け声は、感情がこもってんだか何だか分からないとこがある。口先だけっていうか。
「なぁんとかがー(←ポイント)、何とかだー」と妙に間延びして、ポイントで区切らないで一気にまくしたてる。普通喋ってても区切りなおしをするもんじゃない?・・・そうか、山口さんは普段の喋りもあんな感じだからか・・・(いやだから演技しろっての)一本調子?抑揚がない? 息継ぎしなさすぎかも。ウソでも区切って、アクセントつけたらどうでい?
そうじゃないとセリフ、あらかじめ覚えたセリフをなぞってるだけにきこえちゃうよ。つまり流暢に突っかからなさすぎていて、「用意した言葉」を喋っているみたい。まあバトラーみたいに実際、自分の言葉をいったん頭で作ってから喋ってるタイプの人ならどうにか通じる(特に渋声のとき)、けど他のキャラだとどうかなあ?
「用意した言葉」であるにもかかわらず、その場で口をついて出たかのように喋るのがいい演技ってもんでしょう?
あとたまに歌うように喋る(これはいいか・笑)
渋くなった時(本気だバージョン)とかニ幕に入ってからは、低音声がキマっていた。もともと声がいいから。
山口さんの場合、地声や素に近い声より、頑張って「作った声」のがちゃんと演技入って(るように見えて)舞台向けなんじゃないかな?
普段へろへろなバトラーと本気だバージョンの対比を作りたいのは分かるけど、へろへろの方がへろへろ過ぎるよ(笑)思いっきし「あんた山口さん?」って思わせるセリフは、山口ファンとしては嬉しくもあったけども(さぁようならぁ〜とか)

てわけで、山口さんバトラー度は、低め。大目に見ても70%くらいかなあ。まだ30%山口さんです。歌が少ないのもネックですね。やっぱり全篇歌モノミュージカルに向いてる人だわ。
それにしても何故、歌ではあんなに感情がこもるのに・・・(ごにょごにょ)だからさきっと、演技にはそもそも向いてない人なんじゃないかしら。それはそれでしょうがないか・・・うーん。

(動き)
へろへろバトラーちゃん。歩き方もへろへろしている(笑)ズンズンしていない。何かスローモーションを見てるよう。
反面、一つ一つの動作はカクカクしている。バトラーだからそれっぽくていいのか(あるいはワザとか)しかしほとんどの動きがいちいち段取りっぽい。こーしてーあーしてーって、演技指導をなぞってるというか(爆)あの〜セリフも動きも「内側から」出てるように見えない、段取りっぽいのね(言い過ぎ!?)
最初スカーレットの手にキスするシーンとか、ガバッと一直線にいきすぎててヘン。これはエリザのラストでも感じた。そんな焦らなくても・・・もうちょっとなめらかにやってもいいんじゃない?

(歌)
そりゃあもう、アンタ!!まあ、我等が山口さんですから、どんな歌を歌ったって、ねえ(はーと)
「葉巻さえあればいいさ♪」とかいう最初の歌は、明るいバージョンの山口声。
特に、スカーレットと歌う「僕たちは似たものどうしだこの世界に安らげる・・・♪」あ、これはエリザ(笑)まあそんな感じの歌の歌い出しが超空気声でステキーーーーーーー!!!!
ラブラブデゥエットの時の声も優しくってとろける。
子供が死んだ時のソロは見せ場っすね。「山口さんの声」に全神経を集中させてたあまり、歌詞をちゃんと聞いていなかった。♪手のひらを広げると・・・あたりまでしか。音として聞いてたんでしょうかねえ。
ラストすごい伸ばしてたけど、こっちに突き刺さるタイプの声ではなかった。二階席だからかな。

(お姿)
そりゃあもう、アンタ!!まあ、我等が山口さんですから、どんな服を着てたって、ねえ(はーと)
山口さんは手がキレイ。指細い。
山口さんは足が長い。でかい。スーツかっちょええ。特に監獄から出て来た直後の灰色のスーツは、きまり過ぎてて鼻血ぶー。
馬車で逃げる時の、汚れ白ワイシャツも鼻血。
そして山口さんのちょび髭は、なぜか可愛い(バトラーなのに)何故かあれをつけるとお目目がつぶらに見える。きゃーー
いつも山口さんの写真(特にいけてないときの)見て思うのだけど、山口さんは目がやらしい(笑)横目向いてるときとか、こっちがはずかしいくらい(爆)そゆー意味でバトラーちゃんお似合い。
どこから見てもどれだけ見ても、山口さんはハンサムだ!!!真横を向いてて横顔が多い。とにかくほんとハンサムだ!(語彙なし)

(全体評)
「風去り」映画を見ている友人が、「映画よりいい人になってる」と言っていました。階段から突き落とさなかったとか・・・悪人っぽいエピソードが削がれているのか、山口さんがやったからそーなったのか(おそらく後者)
このバトラーはこのバトラーとして認識する、山口さんのバトラーはこういう人、って確立することは出来ると思います。へろへろでもいいんだよ、ある程度。でもへろへろならへろへろなりに、ちゃんと演技なさい。対比したいなら、渋い方もより渋く頑張りなされ。(偉そう)
山口バトラーらしい空気を、ちゃんと作ってたというか自然な演技になっていた場面もありました。
子供に対する地な感じはステキだし(子供になりてー!)新婚の頃のスカーレットラブラブっぷりも可愛いかったです。

それからメラニーに対峙してるときのバトラーが好き。これは山口さんがどうこうというのでなく、バトラーのメラニーに対する想い、が。対極なものへの尊敬、踏み込まないで、遠くから見守って、決してずかずかと入り込んだりしない。尊重、ていうかな。
うん、バトラーのメラニーに対する打算の無い気持ち、そこがこの演目では一番好き。
ついでに言うと、私はバトラーよりアシュレのが断然好き。マトモな人のが好きなんです(自分、あんましマトモでないんで・汗)
バトラーにはコカンに一発ケリを入れたいわ(笑)

(印象的場面)

☆乙女のツボ〜つくづく「風」は乙女向け〜

1、「君の可愛いつぼみが開きかけて待っている。せっかく開いたつぼみだ。摘んであげよう」(うろ覚え)
ぶちゅ〜っ!きゃーーーーーーーー!!!長っ!(観客、固唾を飲んで見守る)
しかも笑うってか!はっはっはっはっは・・・
お、乙女心が・・・私もそんなんやられて笑われたいと叫んだ(恥)てか山口さん、それ言ってて笑っちゃわない?(笑)

2、スカーレットとバトラーちゃん(←実はこの言い方好き)がラブラブデゥエット。満点の星空(定番)あ!流れ星!!(笑)恥ずかしーーー!!←絶叫)

3、一度はやってみたい「バカバカバカ〜!」って言いながら好きな男の胸を叩いたのち、抱きしめてもらう。
あの「よしよし」って感じがもう・・・山口さぁぁん(壊)

オマケ「お嬢さぁ〜ん」って呼ばれたい。

というわけで、ね?苦言は呈しつつ、やっぱし壊れたでしょ。だって好きなんだもん。やぁまぐっちさぁ〜ん☆
あ、カーテンコールでは、口元だけでちょっとだけ笑みつつ、バトラーのまんまでした。立位体前屈みたいに丁寧に両手をそろえたお辞儀でしたよ。
でわ。また会いましょう!!バトラーさん!!!


2001年07月15日(日) 「風と共に去りぬ」観劇記FIRST(全体評)

帰宅直後の兄との会話
兄「どうだった?」(良かったら兄ともう一度見に行くことになってた)
私「うーん、あれはちょっと女性向けだから・・・あえて見なきゃいけないってほどじゃない」
兄「山口さんは?」
私「渋いっていうか・・・何かへろへろしてたよ(笑)」

正直に書きます。これは私が、「風と共に去りぬ」の原作小説も映画も舞台も全く触れたことがなく、皆様の舞台評も耳にする前に抱いた感想です。真っ白観劇にご協力いただいた皆様、有難う御座いました。
たまに辛いですが、ご容赦を。壊れるのは次回からにします。

<ストーリー>
何となくそれっぽい、と無意識に認識していた流れ通りだった。おそらく原作では歴史的背景などを盛り込んであって重厚な名作なのだろうけど、時間の制約のある舞台にすると「男女模様」重視のメロドラマになってしまう。そういうものだと思って見れば、いいか。

<演出>
可もなく不可もなくっぽいなと思った通り。そもそも山田和也さんはそういうお人なのだから、びっくりするようなコトを望むべきじゃない。
でも大地さんが「♪女は屈服しない」って歌いながら床が水平にスライドしていくのとか、逆らって歩いて位置が変わらないのとかがステキだった。私もやりたい(動く歩道でやんなさい)

<楽曲>
ローマの休日の皆様の評などを見ていて、東宝産ミュージカルってそうなのかーって思った通り。
何故秋元康がやらなきゃならないのか分からないくらい王道な詞(褒めてます)
ミュージカル王道な曲(褒めてます)主張しないオーケストラ。
山口さんが語尾を長く伸ばす曲を持ってるのが嬉しいからいいかぁ(おい)

<キャスト評>

・レッド・バトラー山口祐一郎

は、長文につき別項に述べます。

・スカーレット・オハラ大地真央嬢(←嬢つけ)

CDで聞く限りでは、喋り方がわざとらしいのが気になってしょうがなかったけど、舞台で見ると結構そうでもない。わざとらしさもキャラの一部、ていう役どころだからか。(きゃー。超辛。すみません)
「い」や「お」が二回連続して続く時、二度目でもう一度言い直すとことか(「お「お」もいなのね」「い「い」え」など)四季節っぽくカクカク聞こえる。
「〜して「い」ないわ」とか。語尾までやたらくっきりしてるとことか。う〜ん。

「♪女は屈服しない」って後ろに女の人を従えて歌って踊るのがヤタらキマっていた。さすが元塚さん。あのフリ覚えたい。てか一緒に踊りたい(笑)

スカーレットは、お似合いでしょう・・・言うことないです(褒めてます)

・アシュレー井清隆さん(←さん付け)

ソロは一曲しかなかった?けど、セリフ声がハンサムでうまい!(強調)
舞台を見ていて唯一泣いちゃったのが、メラニーが死にそーんなって「僕は彼女がいなきゃ生きていけない」ってスカーレットにこぼす場面。純粋一途ダメ男、好きよ〜(はーと)

・メラニー杜けあき様(←様付け)

マジで天使が背中についてそう。超はまり。ステキ。あったかい聖なお声。これでホントは腹黒かったりしたら楽しいかも(おい)

・他キャストさんについては語れるほど分からないのでご容赦を。

<全体評>

つまり、致命的に悪いわけじゃないけれども、ずば抜けたところがない。何か日本作ミュージカルって感じ。
まあずば抜けてたりすりゃいいってもんじゃないから、存在価値がないとか言うつもりはない(辛いってば)
宝塚っぽいね。宝塚がずっとやってるだけある。宝塚的なるものにどっぷりイケない私にはちょっと・・・
でも、山口ファンとしてはヒジョーに、ヒジョーにおいしい場面がある(強調)。てわけで、私は「山口さん」を見に行きます。
そう、それぞれのキャストのファンは見てソンはない。そういう感じ・・・そこも塚チックか?

<グッズ>

英字で山口祐一郎って入ってるだけの黒筆箱や鏡、扇。黒は山口さんの趣味ですか?(笑)名前入れるくらいなら自分で出来る・・・ので却下。
ハンカチの刺繍は元がサインなのでおいしい。
エリザトートと同じサイズのバトラーマグネットばっちし(他キャストはないのね)
でもキーホルダーは異様に恥ずかしいぞ。
でかポスターも相当恥ずかしい(つまり2秒以上見つめられない)

てわけで私はマグネット君(500円)と薄緑山口タオル(600円)を購入(わーい)
パンフと月刊ミュージカルは次に行ったときにとっておきます(貧乏性)

<告知チラシ・ポスター>

どうしてもあの見つめ合ってるやつは見るたびに恥ずかしくて笑える。映画のやつもそうだけど。
今やってる「パールハーバー」って映画のやつもちょっぴり笑える。男女がマジにラブラブしてると、こっちは笑っちゃわない?ねえ??

もしかして今回辛いのは、私が比較的「のへぴょん」というより「カタツム」だったからかもしれません。
「愛してるよ・・・」とか「勘弁してよ」って気分だったし・・・。何度も見るうちに変わるかも。

てわけで今回テンション低くて御免なさい(書き逃げ)


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