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■ 『チャーチル』について
前回の日記から引き続きで…
紹介してまでもなんですが… 『チャーチル』は自分の好きな人物 でなければ、尊敬すべき人物でもありません。 ただ、しいて言うならば『生き方』が好きな人物です。
『チャーチル』はもし第二次世界大戦がなければ、 ただの異端児政治家、すでに終わった過去の政治家 とでしか残らなかったであろう。それもそうである。 その当時『チャーチル』は政治家として完全に干され、 しかも65歳という高齢であった。 英国紳士とは似つかない激情家・毒舌家であり、 敵も多く、また失敗も多かった。
ただ、歴史が必要としていた人物が ヒトラーと戦う人物として選んだのが 紳士の国イギリスとしては考えられない 毒舌家の干された政治家であるのだから 歴史の妙として感じられる。
『チャーチル』は完全と立ち向かっていった。 とても干された政治家とは考えられないくらいの 自信と誇りで、いかにも今こそ自分が輝かせる時で あるかのように… フランスが敗れ去った。ドイツ軍がイギリスに 攻勢をかけてくることは必定である。 その時でさえも「面白くなった」とまでほざいた。 ヒトラーVSチャーチルという対決図であるから、 敗れた者の運命はどうなるかは分かっている はずなのに…
今の時代リストラなど、自信を失いかねている人が たくさんいると思う。しかし、『チャーチル』の 生き方を見ると、要は自分の心一つなんだなと 感じさせる。他の評価はどうであれ自分は こうなんだという自信。それもあきれるほど自信。 そして自分の運命にとことん戦っていく姿勢。 まるで歳と感じさせないくらいの勢い。 そこに自分の心にきするところがある。
最後に、なぜそこまで心振るわせる人物なのに、 好きな人物ではないのは、やはり負の面があり、 もう一人の偉人。ガンジーが主張するインドの 独立化に対して徹底的に反対したところ。 英国を愛するからこそ、また将来、世界をリード するアメリカと没落する英国を予見してか 英国利益を損なうインド独立化には賛成できなかった。 仕方がないことだけどね。もう少し大きな 世界観に立って欲しかったと思うのは 自分だけであろうか。
2002年12月22日(日)
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