letter3 勇気と事実と




あたしはちっとも恐れてなんかない。
違う、そんなわけはない。

事実、出す時だってびくびくしてた。
読まずに捨てられる手紙を恐れていた。
だけどそれじゃあ何も伝えられない。
だからここで勇気を使ったんだ。

そうして、反応を得ることができた。
確実に、あたしに対してかどうかなんて分からない。
だけど勝手にそう捉えてあたしは生きている。
だからあたしは生きている。

本当は今でも信じてるんだ。
「もし叶うなら、待っていて欲しい。」
っていうことばを。

その後には
『もう届けられることはない』
っていう事実を突きつけられてしまった。

それでも待ち続けていたい、と、勝手な行動は
あなたに嫌な思いをさせてしまうだけなんだろう。

そう、ここに書くこと自体が間違っているのかもしれない。
例え知らないとしても。

ごめんなさい。





乾いた地に咲く花





たくさんの悲しみと
たくさんの喜びを背負って
僕は飛び立つ


どこへでもなく
風が吹くままに進む
背負ったものの重さを感じながら


ぼくはそうして撒いていく
悲しみと喜びとを一緒に撒いていく
そうして新たに悲しみと喜びを背負う


背負ったものは重さがないのにとても重たい
だからとても疲れるのに
ぼくは停まれない
忙しなくミツバチのように集め
また撒いては集める


とっても重たいんだ
重たいけれど愛しい





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