vanity






今の生活に充分じゃないけど満足はしてるよ
困ってることなんか何にも無い
スキな人だって居る
ガッコウは楽しいよ
友達だってみんなイイヤツばっか
家族にも不協和音は流れてない
思春期思春期云うけど自覚なんて出来ないし
それなりに悩んだりする
落ち込みもする
反面嬉しいことだってある

良いよ、楽しいよ





なのに、この空虚は、ナニ??
ぽっかり空いた、此の穴は、ナニ!!



ハイレベルな脳を求めて
未だ、路は開けず







イド[id]






心停止した躯は
徐々に冷えていった
あたしはどぅすることも出来ず
唯、寄り添っていただけ
もぅ二度と暖かくなることは
無いって理解するのに
丸三日はかかった

嗚呼誰か
あたしの核を
破壊して


その瞬間
あたしはそれに魅入られた


待ち遠しい、
その、瞬間

それはきっと心地よい
サイゴの悦びだろう

勿論、あたしの






しぜん







二度と、同じ表情は見れない

だから、貴重

そぅじゃない

だって、それは当たり前

同じことを何度も出来るのは

それは、仕組まれたこと


あたしは、オカシクない







ambitious






好奇の眼差しで
誰かを突き動かしてみて

光の無い世界は
イコール闇とは限らないわけで

そのスベテに責任持って下サイ


呻る波に任せて
此処から離れてみても

待っているのはいつも
果てしない 果てしない孤独

己のタマシイに色を付けるとしたら?



叫んで暴れて喚いてラリって
イきたい奴らは海に飛び込め
其処は、楽園



真実を教えてアゲル
最高のエクスタシーを味わって

長い路を独りで歩く
その方法を教えてあげる



涙とはsayonaraだよ






内ナル世界






いつしか陽も暮れ、人影が少なくなった公園で

一人の人間がうずくまった

誰かに助けを求めるわけでも泣いているわけでもなく

唯、じっとしゃがみこんでいる

それを知っているのは沈む夕陽と生まれた三日月

そして、  

そのヒトの姿は酷く美しかった

神をも揺るがす姿

そのヒトは幾日も幾月もじっとしていた

なのに陽は昇らず、いつまでも三日月のまま

そのヒトが立ち上がるのを待っているかの様

他の人間はそれを知らず眠り続け、起きる者は居ない

やがてスッと瞳を開け、顔を上げたヒト

その眼差しには光が宿っていなかった

絶望を見てきたかの様

そしてまた陽は昇る

活動を再開した何も知らない人間は

忙しく時間を過ごしていく

ヒトは立ち上がり、ゆっくり歩き始める

ヒトに注目する人間は一人も居らず、

ヒトを避けようとする人間もまた、居ない

時間は刻々と過ぎて行き、夜を迎え、朝を迎え、

また夜を迎えてもヒトは1キロも進んではいなかった

ヒトのその瞳に哀しげな、憐れむような

怒りに満ちた色を垣間見る

人間を見向きもしないヒトは、只管歩いていく

宛てもなく






last enemy






咳き込んで異物を押し出して
何もかも出し切ったら
何が残る??


逃げて逃げて何処までも逃げて
全てを捨てても最後の敵は
自分


最後の敵は、自分


いつだってそう
所詮ヒトは独りなんだよ
自分しか残らないんだ






烏(カラス)






鴉の翼が欲しい

力強く自信満々で羽ばたけるから

余分の無い

ハッキリした黒一色に染まりたい

闇に紛れられるでしょう?

誰からも好かれず仲間内だけでいたい

頭が良いのが羨ましい



烏に成りたい



鴉に成って人間共を馬鹿にしたい

見下したい





嗚呼、烏に成りたい




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