伝えたい





屈折したあたしのアイ

歪んだ君のココロで どう受け止めていたんだろうね


正常だったあの頃なら きっと軽蔑していたかもね

だけど 今は違うでしょ


正常なのはあたし達で

異常なのは昔のこと


正しいのはあたし達だよね?

そう信じてもイイよね?

そう、信じさせて


今なら君のアイでココロが満たされてるから

キスしてなんて云わなくてすむから

抱かれなくても 居るだけで気持ちがいっぱいだから


前に進むことなんてしなくてイイ

後退しなくてイイ

今を大事に育てて

いつか来るミライを

二人で恐怖を 分かち合おうよ



















あたしは君が大好きよ

だから




あたしの前からキエナイデ









脳内爆発騒動:通過点





何に脅えているのか知らないけれど
君はガタガタ震えていたね


僕は君の肩を抱きながら 優しく切り裂いたよ
悲鳴などと言う無駄な行為はせずに
 笑顔で涙を零して

最後にヒトコト 「ありがとう」 と言って 静かに血を流したね




僕の脳裏に焼きついているのは 微かな君の吐息と
赤く濡れた君の素肌 そして
コワレタキミノココロ



お礼を言うのはこっちのほうさ
在り来りな言葉だけど 君に会えてよかったよ
ありがとう
壊れた君と僕の心は 永久に離れることはないんだよ


いつまでも一緒
だから僕等に
輪廻転生なんてコトバはないんだよね

君が生まれてきたことに感謝 僕が生まれてきたことに感謝
僕等がコワレタことは 世界の再生

ヒトはまた生まれ変わる
より狂暴な獰猛な貪欲なケモノに




an interest





明るい場所を好むアナタ
暗い場所を好むアタシ

アナタにとって 暗い場所は真っ暗で 何も見えない
アタシにとって 明るい場所は眩しくて 何も見えない

お互い 割に合わない所へは 行かない方がイイのに
無理して 相手を知ろうなんて 考えなくてイイのに


辛い思いしてまで 境界を踏み越えなくたってイイのに




アナタのこと探らないから

    お願い

アタシのこと 探らないで




脳内爆発騒動:偉いヒト





何もない処に
私が 色々置いていって
私の町を創る


さら地に
草を生やして
雨を降らせて
水たまりを作って
蛙を放して
木を植えて
小鳥を沢山住まわせて
お花を植えて
池を作って
そこにはアヒルやカモを泳がせて
池の中には魚がいて
アメンボも水草もあって
もちろん
畑もあって
私の家も建てて
井戸も太陽も月も星も
友達も

皆 私の思う通りに
町は出来ていく

私はここではカミサマだもの

ここは 私の場所
誰も入れない
孤独な場所
ここは私の記憶に
ぽっかり開いた穴を埋めるための
私の場所

私だけの
私のための
私にしか判らない
私が思う
私にとって最高の
私の町

カミサマは 

ここの全ては 私のモノ






束縛





あんたは
生きている
んじゃないの

生かされてる


よく見てみなよ
あんたの手には手錠
あんたの足には鎖
首には首輪
首輪からは鎖が
永遠に伸びている

餌は決められた時間に
決められた量だけ

それ以上も以下もない
制限のかかった
あんたの全て

生まれたときから
生まれる前からそうだったから
あんたは知らないんだろうけどね

今迄自分は自由だって思っていたんだろうけど
それはマチガイ
異常なんだよ
本当はね

でもね
最悪なことに
ここでは正常なんだよ

ごめんね
長い鎖はあたしが持ってるんだ
あんたの全ては
あたしが握っているんだ

だって
あんたが逃げるのが恐いから
あたしの前から
消えてしまうのが怖いから

だから
いつまでも側に居るように
あたしが縛っておくんだ

あんたはあたしから逃げることなんて
出来ない
そんなことすら
考えつかないだろうけどね



いつまでも側に置くために
今日も鎖は列を為す




タタカイとアラソイ





やめて

悲しいから
可哀相だから
みんなが
みんなが


死んじゃうよ
助けようよ
目の前で 人が キエテイク

嫌だよ
怖いよ


逃げても
恐怖はキエナイ

ナカに負った傷は
癒えない


やめようよ
やめようよ
駄目だよ
ダメだよ
死んじゃうよ
死んじゃうよ




シンジャウヨ
シンジャウヨ
コワイヨ
コワイヨ




願望





水たまりで遊んだ頃
今思うと何が楽しかったのかなんて判らない
けど その頃は凄く楽しかった

戻りたい 小さい頃に
戻りたい あの頃に
でも
戻れない 昔には
進むしかない 今を生きるしか
これからをやり繰りするには
今を懸命に生きるしかない

生きたいと思っていなくても.
唯 同じ事を 同じ様に
毎日 繰り返さなければ.
進まなくてはならない.
つまらない日々
飽き飽きする

戻りたい 戻りたい
って駄々をこねても
もぅ 時は戻らない
悲しいけれど

私は 昔が好きでした
今より前が 好きでした
記憶には殆ど残らない頃が 好きでした
あの頃は平和だったもの
みんな仲良くて 大好きだった

戻れない 戻れない
悲しい 現実
夢見る 過去




脳内爆発騒動:ごみ




心臓を
あたしの本体を

取り出して
絞って

キレイになって
残ったモノ

それは
あたしのカラダ


要らない イラナイ
捨ててしまって

あたしの殻なんて
必要ない

キタナイ
邪魔


あたしの中身
どこへ行ったの

探して
探して

あったら
籠に入れて

落とさないように
失くさないように

二度と
出られないように


零れ墜ちた
最後のひとしずく

まだあったの
大事に流して

最後の私のかけら
大事に流して


新しい殻
探そう

次は壊れないような
丈夫な「殻」を

そして
その中に

あたしの中身をぶちまけて

それで
終わりにしよう




頭路





日々の私の記録が溜っていく

見返す気にもなれない

最悪な過去

思い出すのさえ 嫌になる



振り返れば 暗い路

前を見れば 細い灯り

今居る場所は  闇の中

目は開けている筈なのに  何故暗いの



私の路に 灯りは無いの

何処まで続いているのか判らない

いつ終わってもいい



というよりも

早く 終わって 途切れて私の路

早く 入りたい 死への路




悲劇





俺は天使

天使のはず


天使なんだよ

でも 俺の中で誰かが叫ぶ

血ガ欲シイ


俺の羽は白かった

でも 時々赤く染まっていることがある

また、ヤツが云う

オマエハ 天使?  違ウダロ


俺の中に居る 要らない誰か


気づけば 羽は白さを失っていた

漆黒の翼に赤い鮮血を付けて

目の前は 赤い世界

キモチイイダロウ?


ヤツの声だけは憎しみをもてなかった

憎悪は全て自分に向けられ

与えることより 与えられることだけが

今の俺を支えていた

滅ビノ時ダヨ



我を忘れて叫んだ

悲鳴をあげて泣いた

開放されるのは俺ではなくてオマエ

次ハオマエの番ダヨ



呪いはいつまで繰り返されるのか

俺で終わればいいという願いは叶わない




小さなモノ.





あたしは

玩具じゃないから

だから 放って置かないで



あたしは

宝物じゃないから

だから 箱に入れてしまわないで



あたしは

紙くずじゃないから

だから 捨てないで





お願い 誰か あたしに 気づいて

こんなに 小さな 存在 だけど 相手に してほしいの

かまって ほしいの


寂しいの



…寂しいよ




脳内爆発騒動:逃避




切って 切って
意識もなく 機械人形の様に

切って 切って    カラダジュウヲ

溢れ出る赫い液体が
私の汚れを 流してくれる

溢れ出る赫い液体が
私をキレイにしてくれる

私の足元は赫に染まり
カラダから流れ出る液体は 量を増す

視界はだんだん揺れていき
気がつけば 私は倒れていた
其れを見て 薄く笑うと
未だに溢れる液体を 指で掬って舐めてみた
汚れた 罪の 味がした


此処へコイツを置いていき
私は地の果てへと向かった




心配





此の蒼い空に浮かぶ 白い雲を越えた向こうに在る
銀色の世界

眩しく輝く閃光は 夢の象徴


其の赤い海の深い深い 底の方に在る
赫の世界

瞳を晦ます鮮紅は 絶望の証


或る黒く暗い暗い闇の中に在る
漆黒の世界

何も映さないダァクは 終わりと始まり



私を映す鏡は此の三つ
汚れつつある私は 既に第二の場所へ半分沈んでいる

引き上げることなど出来ないし そんな人などいない
もぅ 終わりへと歩み始めているのだ
そう、生まれた時から、既に

ヒトは生まれた瞬間に 死へと一直線
寄り道しても 最終的に辿り着くのは皆一緒
其処から路は別れるけれど
喜か酷か
其れは生前の活動によるらしいが そんなことはどうでもいい

生まれ変われるか、否か

私には其れだけが問題



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