新世紀余話
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ネット右翼って、「反日」という言葉を、いかにも忌むべきもののように口にします。 でも、「反日」って何なのか? いろいろ考えてみたけど、彼らのいう「反日」って結局、自分らに逆らう発言や行動のことなんですよね(爆) どうやら、本来の「反日」(=日本に敵対する行為)とはだいぶ意味合いが異なるようです。
さらにネット右翼は、「個より公を重んじるのが愛国心」とか、わけのわからんことを言いますが、普通の人でイザというとき、「個より公を重んじ」られる者などいるわけないでしょう(キッパリ) ていうか、私事を大事にできない者が国事に役立つなんて、絶対できません。 だいたい「個より公が大事」なら、ただの全体主義で、国を愛するのとはぜんぜん関係ないじゃないですか。
ここで、ひとつ質問です。 もしも、日本が周囲の国にまたもや害なすことを始めたら、それをやめさせるため戦うことができますか?(日本とですよ) 突拍子もないことを言ったつもりはありません。 だって、自分の国に対して本当に責任をもとうとすれば、結局そこまで行き着くことになるんですから。
まあそれでも、多くの人がたぶんに戸惑う問いかけでしょう。 実は、ぼくもわかりません。 いくら自分の国だって外道な真似につき合う義理までないと頭ではわかりますが、イザ人間性の本質を試される場面になったら、どうでしょうか。 「コロを撃てない? てめえもコロだろ!」 案外、脅されただけでコロッと意を翻しちゃうかもしれないですね。
いや、面目ない。 だから、そんなハメにならぬよう、日本をそんな国にさせぬよう、今のうちから全力で「反日」していようと思います。 しかし、こんな風におおっぴらに反日活動たのしめるってことは、まだまだ日本は捨てた国じゃないですね。
2007年01月28日(日) |
映画『南京』は、視点が新鮮なドキュメンタリーのようだ |
予想されたようなものとは違う内容らしい。 大勢の中国人を殺す日本軍を描くのでなく、逆に、日本軍から大勢の中国人を保護した人々を描くものだという。 そう、安全区で活動した国際委員会の面々が主役なのだ。
映画「南京」 サンダンスで初公開 際立つ「日本の残虐性」 http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070126/usa070126000.htm
例によって、なんでも中国の陰謀と結びつけたがるサンケイの偏向ぶりときたら、現代日本の恥部を体現してあますところなしだが。 そうした報道からでも映画の真実は垣間見えてくる。
さすがアメリカ人、作戦がスマートである。 たしかに、「いくら殺した、いや殺さない」といった不毛な論争より、このやり方のほうが皇軍の実態と罪の規模というものを際立たせてくれる。
あのとき、安全区で国際委員会が健闘しなかったなら、どうなっていただろう? 記録に残るよりも日本兵が紳士的に振る舞うなど期待できなかったことを思えば、委員たちの功績は偉大である。 彼らは、いまならばノーベル平和賞の授与が確実なほどの大仕事をやり遂げたのだから。
私は肯定派というより、史実を素直に追認する者だが、これまで、皇軍の罪科を追うあまり、現場にいて父祖たちの罪を命懸けで食いとめた功労者らを過小評価していたのに思い至らなかったとは、悔恨というしかない。
たしかに、肯定派は罪をなした者と犠牲者にばかり目を向けてきた。 そして、善き人々を讃えることを忘れていた。 胆に銘じなければなるまい。
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