新世紀余話
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2005年12月29日(木) 無題

過去の戦争を振り返ったとき、
「みごとな負け方」を讃えるばかりで
「どうして敗れたのか」という方向で考えられないとすれば、
その人は快楽主義に蝕まれた「亡国の徒」にほかならないでしょう。

そう、快楽主義。
快楽主義こそ現代日本の大敵かもしれません。
実際、フジテレビ流の快楽主義が八十年代このかた、
社会をどれほど腐敗させてきたか計り知れないのです。
「快楽」の反対は「苦痛」なので、
亡国病に染まった者ほど「自虐史観」を受け入れず、『ゴー宣』的な夢想にふける理由もうかがえます。

形骸だけの愛国心を表明しても役には立ちません。
真に有益なのは、
日本は善だったか悪だったか果てもなく論じ合うことより、
その敗因を徹底的に究明することだと思います。
そこから、議論に答えをあたえてくれる日本の本当の姿が見えてくるのです。


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