ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2008年04月26日(土) 人の着メロを笑うな

邦画「人のセックスを笑うな」からタイトルをパクりました。
ってほどのパクリではありませんが。

ワタシはですね、人の着メロ聞いて「ふ」とか笑うイヤな人間なわけですよ。
こう、なんていうんですかね。
自分の好き(なんでしょきっと?)な曲を着メロにして、周りの人間に無差別に聞かれてしまうというのが、ワタシにはもうとにかく恥ずかしいことという風に思えてしまうんです。
知り合って、話をしていて「なんか話合うかもー」と思っていた矢先にその人の携帯の着メロが鳴り、それがワタシ的に

「ゲロー」

と思うような曲だったりすると、心の中で「ふ」と思って、さっきまでの「話合うかもー」なんて気持ちは、遙か3万光年くらい彼方に旅立ってしまう、と。

そんなこと言って、じょりぃだってマシマロだのなんだので「この曲好きー」とか書いてるじゃねえかこの餃子耳野郎とか思うかもしれませんが!
それとこれとは違うんです。
着メロは恥ずかしい。
何かこう、さりげなさを装った強烈な自己アピール、なんつーものを感じたりしちゃうのがいけないのかもしれません。
単に「この曲が好き」という話ならば、ワタシの心も3万光年も吹っ飛んでいったりしないんですきっと。

そんなワタシの携帯の着信音は「黒電話」です。じりりりりりりりーーん。
メールなんかだと、「ポリンキーのテーマ」とか「ピタゴラスイッチ」とか設定しちゃってるんですが。
そして「そっちのが余程恥ずかしいだろう」とか実際あらゆる人に言われているんですが。
それでも、いきなりリアルな「誰かの歌つきの曲」(特に流行のJポップ)なんかが流れてくるよりは良いと自分では思っているわけです。

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・・・というのが、2〜3年ほど前までのワタシの姿だったのでありますよ。
まあホント、よくこんな人に友だちとか恋人とかできるよなと自分でも思うほど偏屈で何様でポリンキーな人間でありますことよ。

変わったきっかけは、ヒマだったので気まぐれに着うたをフルでダウンロードしてみたことです。
そしたら音が思っていたより良いではありませんか。
コンポもある。カーステレオもある。iPodもある。風呂で聞けるポータブルCDプレイヤーすらある。
にも関わらず「携帯で音楽を聴く」という無駄が、これまた楽しい。
で、ダウンロードしたからには有効利用したくなるのが人間というものです。向上心というものです。
そして、一曲ダウンロードしてみたら、次、また次とやってみたくなるのが人間というものです。向上心というものです。
そしてさらに有効利用。…するためには、「この着うたはこの人のメールー(´∀`)」「この着うたはこの人ー(´∀`)」なんて具合に積極的に振り分けるようになります。

かくしてワタシも、かつてのワタシのような人間に「ふ」と笑われ、遙か3万光年彼方へ飛ばされる側へと落ち着いたわけであります。
いやー、楽しいですね、着うた。
笑いたいヤツは笑えばいいさ。あはははははははは。
てか、人の着メロを笑うな。失礼です。ホントにもう。誰よ笑ったの。


で。

ナナ用の着信音も、つい最近までは携帯に元々入っている、だっせー「ぴんぽろぽり〜ん」なんてのを使っていたのですが。
ワタシの絶え間ない向上心ゆえ、ナナの着信音も着うたに変えることにしたのであります。
なぜナナのは今まで変えなかったのかというと、それがナナに知れたら恥ずかしいなと思っていたからであります。
じょりぃが見栄っ張りのカッコつけだからであります。

しかしよく考えてみたら、ナナからの着信音がナナに聞かれることって、これ、フツウないじゃないですか。
すごく仲の良い恋人同士とかなら、同じ空間にいようとも「うふ☆」「うふふ☆」なんて微笑み合いながらメールの送りっことか電話の掛け合いとかするのかもしれませんが。
ワタシとナナの間でそれはありえません。
ということは、恥ずかしがるの、無駄。アホらしい。
ナナに聞かれることがないなら、好き勝手やっちゃって良いはずですよ。

ということで、最近になって「じゃあ、ナナ用の着うたは何にしようかなー(*´∀`*)」と、にやにやしながら厳選。
や、厳選てほどではないんですが、まあ、もともと好きだった曲を「この曲はなんかナナっぽいなー(*´∀`*)」なんてひとりで勝手に考えて、むふ、むふふ、てな感じでダウンロードして設定したんですよ。
歌詞がナナにまるっとあてはまってるよね☆とかなわけではないんですが、まあ、ワタシから見てなんとなく「ぽい」気がしたので。
その曲は打ち込み系だったので、アコースティック系ならもっとナナっぽかったかもーとか思いつつ。
まあ、今の気分ではこれということで。

もうめんどくさいから、電話もメールもナナのは全部これでいいや。
通好みの曲じゃないしありふれてるけど、まあいいよね、好きなんだもん、この曲。
歌手の声もメロディーも歌詞もなんだかやさしげで、聴いているとしあわせな気持ちになるのでありますよ。
ナナがやさしいかどうかはこのさいさておき。ていうか、ナナのイメージだったのにさておいていいのだろうか。
矛盾という人間らしさを存分に発揮する愛らしいじょりぃ。

しかしまあ、ナナからメールも電話も最近はそうそう来ませんし。
でもせっかくダウンロードしましたし。
ということで、「ナナからメールこないなー」なんて時に勝手にその曲を鳴らして「むふ。むふふ」と虚しい疑似行為にふけったりして、気持ち悪さもひとしおだったんですがね。

しかし、予想だにしていなかったシチュエーションで、そいつは高らかに鳴ったのであります。



末子ちゃんの授業参観の日。
前回のナナワタにも書きましたが、ワタシが仕事のためにナナ家から帰ることを何とか引き留めようとしていた末子ちゃん。
でもワタシは帰らねばならない。
それが人間社会の、大人の、生きていくための掟なのだよ。さらば!

とは言いませんが「またすぐ遊びに来るよー(´∀`)」かなんか言いながら去ろうとしたら、末子ちゃん、ワタシから離れまして。
で、帰ろうと思ったらナナが「あ、そういえば」とワタシにちょっと話しかけて、ワタシは少しの間引き留められるカタチに。
「ああ、それはさー」なんて話しておりましたら突然



♪だずれらまらわてあーいしーん



大音量で響くワタシの携帯。
ジャネット・ジャクソンの「Doesn't Really Matter」のサビ。
それはナナ用の着うた。
上記、正確には ♪ Doesn't really matter what the eye is seeing と歌っているらしいです。
ワタシの耳には「だずれらまらわて」にしか聞こえないんですが、それじゃあんまりなので一応ご説明。
ってそんなことはともかく。


うわああああああああなんでなんでなんで??!!!!
慌てて携帯をバッグから探すものの、こういうときに限って「しゅぱん!」と出て来ない!
ないないない!どこいったワタシの携帯!
ジャネットはやさしい声で熱唱してるし!
うわああああああああん。
ジャネット!歌うのやめて!

それでも平静を装って、しかし素早く携帯を開くと、


ヤッホー(絵)
ヤスの(絵)画ぞう(絵)まちうけにして!(絵)
おねがい(絵)(絵)(絵)(絵)(絵)(絵)(絵)(絵)(絵)(絵)(絵)
でもそんなのかんけ〜ねー×3はいオッパッピ〜(絵)



なんじゃこりゃ。 ってメールですが。

ご丁寧に、関ジャニの安田クン(ナナ家ではワタシに似てるってことになってる)の画像まで添付されておりますよ。
見れば末子ちゃんがナナの携帯を握りしめ「今すぐ返事ちょうだい!あたしもまたすぐ返すから、じょりぃちゃんもここですぐ返して」と、悪魔のように微笑んでおります。

ホントにキミはアタマいいな!
返事打ってる時間、ワタシを引き留められるという算段か。

なんてことよりも、ワタシとしては
「ナナに着うた聞かれちゃった!!!!・゜・(*ノД`*)・゜・。ハズカピーーーー」
ってことでアタマがいっぱいですよ!
世界で10億本の指に入る自意識過剰人間ですからね!

自意識過剰ゆえ、ことさら平静を装い、末子ちゃんに話しかけようとしましたら。

ナナから発された言葉が



「ふるーーーーー(笑)」




( ° д ° ) 


ふる?   振る?   じゃなくて 古いのふる?  だよね。



「・・・何が? 今の着うた?」とワタシ。
「うん」


さらにナナ


「ふ」



笑いやがりました。



・・・確かに微妙な古さですよ。流行ったのたぶん7年前くらい?
いっそもっと古ければカッコイイのかもしれない。
そしてジャネットってところもなんかビミョウにダサい。(ワタシは曲によっては好きなんですけど!)
さらに言えばこの曲、エディ・マーフィーが超デブな教授とその家族を演じ、ジャネットが恋人役だったコメディ「ナッティ・プロフェッサー2」のタイアップ曲だったというわかりやすいダサさもある。
それでもな!
ワタシはこの曲が好きなんだよ! うわああああああああああん・゜・(ノД`)・゜・。


人の着メロを笑うな。
失礼です。ホントにもう。



2008年04月17日(木) 禁を破りました

マシマロにもちらっと書きましたが、本日、人生二度目の授業参観(大人チーム)に出席してまいりました。

先日のデエトのときに「実はまた末子の授業参観が・・・」とナナに頼まれたのです。
前回ナナの代わりに参加した授業参観がとても楽しかったので、ふたつ返事でOKですよ!
あたりまえですが、小学校に行くと子どもがわらわらといまして、まずそれが楽しい。
そして、「お母さんたち」を観察するのがまた楽しい。
何より、末子ちゃんの学校生活の一端を垣間見れるのが楽しい。

ということで、意気揚々と仕事を放って出かけて参りました。
時間より随分早く着いたので、校庭をふらふらと怪しい人のごとく徘徊したり、教室の廊下に貼られている子どもたちの絵なんかを見て時間をつぶしたりして。
末子ちゃん、どこにいるのかしら。
じょりぃちゃん、今日は早く来たんだよー。
ひたすら末子ちゃんを待つじょりぃ。

予鈴が鳴ってしばらくしましたら、廊下の人混みの中から、見知った生意気そうな顔が。
うわーーー。 またさらにナナに似てきた! あんまり似るな! かわいくなくなっちゃう!

末子ちゃんがこちらを見た気がしたので、小さく手を振りましたら

「あーーー! じょりぃちゃーーーーーーん!」

と叫びながら走ってきてくれまして。
う、うれしい・・・。
そしてそのままワタシに飛び込んで抱きついてきまして。

う、 うれしい・・・・゜・(ノД`)・゜・。
4年生になったから、もうこういうことしてくれないかと思った。
でも次女ちゃんもまだ4年生の頃はワタシにべったりだったっけなあ。(懐かし涙)

そのまま抱っこして、昔のベタな恋人同士のように、ぐるぐると末子ちゃんを回しまして。
狭くて人でごった返した廊下で、なんとも迷惑なことです。すみません。
抱っこしたまま末子ちゃんの描いた絵のところまで行き「この素敵な絵は誰のかな?」と。
「これ失敗だから見ちゃダメーーー!」
「これで失敗なら、キミは天才だナ!」  なんて甘い会話でしょう。二人の間に子どもができちゃいそうです。

授業参観は「国語」で、漢字についてでした。
この先生の授業が楽しくてわかりやすくて、ワタシも夢中になって聞いてしまいました。

末子ちゃんの席は後ろの端だったので、すぐ横に立ったじょりぃ。
末子ちゃんはたまにワタシをちらりと見ては恥ずかしそうに笑います。

ああ。 なんてしあわせなんだろう。
本物のお母さんなら、もっとしあわせな気持ちなんだろうか。


授業が終わると末子ちゃんがワタシのそばに寄ってきて「うちに寄ってって」と。
「じょりぃちゃん、このあと、お仕事の約束がいくつか入っちゃってるんだよー」とワタシ。

前回は授業参観のあとに「友だちんち行くからー」と別行動だったので、今回もそのアタマでアポを入れてしまっていたワタシ。
失敗したなー。

「えー。やだー。一緒に遊んで。ね?」
「うーん。 うーん」
「あ! 外、雨降ってるー」
「あ、ホントだ」
「末子、傘持って来なかった・・・」

末子ちゃん。
キミが2歳の頃から思っていたけど。

なんてキミはアタマがいいんだ。

「傘ないの?」
「うん・・・」
「じゃあ、じょりぃちゃんの車で一緒に帰ろうか?(*´∀`*)」 <まんまと
「うん! そのあとも一緒にDVD見よう?」
「うーーん・・・(・∀・;)」
「末子、家にひとりぼっちでいるの、さびしいしこわいな・・・」

なんてキミはアタマがいいんだ。

「じゃあ、ちょっとだけ寄っていこうかな(*´∀`*)」 <まんまと
「泊まって行って!」
「(笑)それはムリ」 それはキミがどんなにアタマを使ってもムリだ。
この後夜まで3件アポが入っているんだ。


家につきまして。
ああ、でもどうしよう。
ナナに怒られるーーーーー(´д`)
家が散らかっているから家では会いたくないって、ずーーーーっと寄らせてもらえてない状態だというのに。
でもしょうがないよね。末子ちゃんひとりにするのかわいそうだし・・・。
ってことで、禁を破ったじょりぃ。

上がってみたら、ホントに散らかってました(°▽°)
ワタシの部屋よりは片づいてましたが。 <比較がコレじゃ何の慰めにもなりません

「ねえ、末子ちゃん、ママがね、散らかってるからって、じょりぃちゃんが家に上がるの嫌がっていたのだよ」
「それは大丈夫」
「どして?」
「あたしは怒られないもん。じょりぃちゃんのせいにするから」
「ひどい! 味方してよ!」
「そーゆーのはさー、大人が犠牲にならないとーーーあはははははは」 悪魔かおまえは。

ど、どうしよう((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル <マジで怯えるじょりぃ


しかしまあ、上がっちゃったモンはしょーがない。
末子ちゃんの勧めるままに、一緒に関ジャニ∞のDVDを観賞しまして。

「じょりぃちゃん、泊まってくれるんでしょ?」と末子ちゃん。
「今日はムリなんだよー。また後でちゃんと来るよ(´∀`)」 <何度このウソをついてしまったろう
「じゃあ、ママが帰ってくるまでいてくれる?」
「えー・・・ママの学校って5時に終わるんでしょー?」
「うん」

ワタシ、4時半に最初のアポが。(この時点で既に4時ちょい前)

「じょりぃちゃん、4時半に約束があるんだよー」
「・・・関ジャニの心霊番組見ちゃったから、ひとりじゃ怖くなっちゃった・・・」

あなたが自分で見せてくれたのよ心霊番組!
しかもさっき「稲川淳二、わざとらしくて全然怖くない」って言ってたの、末子ちゃんじゃんか!
と思いましたが、ワタシはこの女のこういう奸智に長けた部分が大好きなもんですから(きっとわざわざ見たに違いない)

「じゃあ、お客さんに時間変更してくださいって電話してみるね」とワタシ。

・・・変更してもらいました(・_・)スミマセン

そうこうしているうちに、末子ちゃんが「おなかすかない? あたし、オムレツ作ってあげるよ?!」と。
「んー。すいてないかな?」 「そうなんだー」

が、そのあと時間を置かずに何度も聞いてくれるので、これは「オムレツ食え」ってことなんだなと判断し「末子ちゃんのオムレツ食べたいなあ」とおねだりしてみましたら、張り切って作ってくれることに。
ヤケドとかしないでねー。ママに怒られるーー。
ていうか、キッチンに入った時点でフキゲンになられそうです。ていうか、なるだろうなー・・・(´Д⊂)
かといって、IHとはいえ、キッチンに4年生の子ひとり置いておくのも心配ですので、様子を見守りつつキッチンにいることに。

おや。 長女ちゃんが帰ってきました。
おーー。 キミ、女っぽくなったねえ。かわいーじゃん。
とお伝えしましたら「うん。最近よく言われるよ。あかぬけたね、とかさー」 得意そうな長女ちゃん。

「末子、何作ってんの?」と長女ちゃん。
「オムレツ作ってくれてるんだ」
「えーーー。食べるの?じょりぃちゃん。勇気あるね」
「そんなことないさ。 おいしいよねー、きっと」と、末子ちゃんのアタマをなでるワタシ。

この子はプライド高い上に、しょんぼりしやすいんです。
ということを長女ちゃんも思い出したのか

「そうだよね、末子。ごめんごめん。おいしいのできるよねー。・・・ってか、これ、オムレツじゃないじゃん」

まあ、ワタシも気づいていたけどさ。

「やっぱり?・・・どうしよう・・・失敗かな・・・」声が小さくなっちゃった末子ちゃん。
「スクランブルエッグ というものになったのではないかな?」とワタシ。
「それなーに?」
「ホテルの朝食などに出てくるステキな食べ物だよ」
「ホテルって、高級ホテル?(・∀・)」 高級がいいんだ(笑)
「高級ホテルでも出るねえ」
「じゃあ、それでもいい? じょりぃちゃん」
「じょりぃちゃん、オムレツもスクランブルエッグも大好きさ」

なんてやっていたら、ワタシの携帯が鳴りまして。
げ!この着信音は! ナナからだ!

「もしもしー」
「もしもし? 今日はどうもありがとーー。お疲れさまでした」
「いやいや。すごい楽しかったよ!」
「あの先生の授業、楽しいんだよね。長女も習ったんだ」
「へー」
「で、あたしまだ家に着いてないんだけどさ、末k・・・」
「あーー、あの。  怒らずに聞いてほしいんだけど」
「・・・・なに?」<怪訝そう。ムリもないけど
「あの、末子ちゃんが招待してくれたので、あの、  キミんち、お邪魔しちゃってるんだ」
「ええええええええええええええ!!!!!!!」

そんなに驚くとはΣ(゚Д゚;)  思わず携帯を耳から離したじょりぃ ってくらいの絶叫。
ど、どうしよう・・・・

「ごめん・・・」
「・・・・まあいいか。もう上がっちゃったんじゃ・・・上がったのか・・・」
「そんな、散らかってないって!」
「散らかってるよ・・・まあとにかく帰るわ。もうすぐ着くから」
「はい」

ナナが帰る前に帰りたい(´Д⊂)<本気で怯えるワタシ
と思いつつも、オムレツ じゃなくてスクランブルエッグができたので、末子ちゃんと並んでむぐむぐと食すじょりぃ。
トーストも軽く焼いてくれ、一緒に食べました。おいしくできてました( ^ ∀ ^ )
本人も「おいしいじゃんね?(*・∀・*)」と満足そうでよかったです。

と、卵料理について一安心したところで、ナナ様帰宅。

「ただいまー・・・・疲れたーー・・・・」 き、機嫌悪そう・・・。
「おかえり( ^ ∀ ^ ;)」
「何食べてんの? ・・・って、キッチンも入ったの?!」
「うわあああああ、ちょっとだよちょっと!」
「・・・・・・・まあいいや。   疲れたーー」
「マッサージしてあげようか?(・∀・;)」
「いい。いらない」

授業参観の報告をして、もらったプリントを渡して。
ワタシの腰に抱きついている末子ちゃんのアタマをなでながら「この子がいちばんアタマが良くてかわいかった」と報告し。
だんだんナナの気分もほぐれてきまして。

末子ちゃんがワタシから離れましたら
「急いで帰ってきたから、制服の下に白衣着てるんだよ(笑)」とナナ。
「ウソ! ちょっと制服脱いで、白衣姿見せてよ(・∀・)」
「・・・・・・」
「見せてーーー」
「・・・・・・」

子どもの前でそういうこと言うなっつーの  という目で軽く睨まれ、ハッと我に返るじょりぃ。
そうかそうだった。ごめんなさい(´・ω・`)白衣くらい、いいかと思っちゃった・・・

その後軽く雑談をして、ワタシはいよいよ時間がやばくなってしまったので、おいとますることに。
「帰る前に、抱っこーー」という末子ちゃんのリクエストにお応えして、抱っこ。
重くなったねえ。来年はもう抱っこはムリかなぁ。
いや、できるけど、させてくれなくなっちゃうのかなぁ。
ナナも「抱っこ言ってるうちにしておかないと、そろそろリミットだよね(笑)」と笑っておりました。

末子ちゃんの「お仕事終わったら泊まりに来て!」を振り切って帰宅。
じょりぃちゃんも、キミとお泊まりしたいんだよー。

散らかってる様をもう見てしまったことですし、家への出入りを解禁してくれないかしら、ナナ。
まあ、ワタシが行くと勉強に専念できなくなりそうですし、無理かなー。

勉強の邪魔はしない。
キミには会えなくてもいいから。

子どもたちに会わせて。

だって、どんどん大きくなっていっちゃうんだもん。
きっと、オムレツが上手に作れる頃には、もう末子ちゃんも抱っこさせてくれなくなっちゃうもん。


さびしいなぁ・・・(´;ω;)





2008年04月10日(木) エスプレッソトーク

中学のとき、体育着のVネックからおっぱいの谷間見えてたよ。

というくだらない話を、手をぶるぶる震わせながらしたおかげか、仕事のことや子どものことや将来の人生設計なんかの難しい話ばかりではなくなってきた頃合いでの話です。
そしてこのころには話しながらまぶたが勝手に降りてきちゃってブスくなっていたので、エスプレッソをがんがんに飲んでいたワタシ。
早く帰って寝ろ。


「なっちゃん、まだお休み中?」とナナ。
「4月から出てきてもらってるんだ。まだ赤ちゃん小さくてかわいそうなんだけど」
「まあ、最初の子だと大騒ぎかもね、いちいち(笑)
 ・・・でもさ、すごいなーと思うんだけどさ、なっちゃん夫婦って、子どもがいないまま十何年も仲良く夫婦やってたんでしょ?
 あたしじゃ考えられない。子どもがいなかったら、パパとずっと一緒にいられたか、自信なかったりするもん」
「そうなの?(笑) そんなこともないんじゃない?」
「そんなことあると思う(笑)」
「でもさ、ワタシときょんなんて、実はなっちゃん夫婦より長いんだよ、一緒に暮らし始めて」
「そうか! それはすごいなー。マジですごいと思う。契約もナシだもんね」
「ふふ」
「うん。それはたいしたもんだね」

褒められました( ^ ∀ ^ )
ナナに対してきょんとの仲良しぶりを自慢するワタシの神経ってどうかと思いますが。

「で、その他の恋愛関係も相変わらずがんばってるわけ?(笑)」とナナ。
「んー・・・どうかな? まあ、小さなときめきは常にあるけれども」
「なんかさー、よく疲れないよね」
「どゆ意味?」
「じょりぃの好き好きーーーってエネルギーってさ、じょりぃも相手も疲れそう」
「あー、うん。それは最近ワタシも特に思う。ワタシの相手するのって、すごく大変なんじゃなかろうか、と」
「少しさ、距離を置いて相手を見守る、みたいな愛情も覚えると良いのではないかなー」

なによそれ。
でもそのとおりよそれ。

「そだね」 と素直にワタシ。
「別に好き好きーーーーでもいいとは思うけどね。でも疲れない?」
「そう言われて思ったけど、あなた、ワタシの相手、大変だったね(笑)」

かつての妄想・いじけ・拗ね・勝手な怒りと期待等々を思い出し、心からナナをねぎらうじょりぃ。

「ホントにさ、ものすごいひとりよがりなパワーをぶつけたと思うのに、よく逃げ出さずに相手したよね」 とふたたび。
「そうだよ。 だって、あたしのじょりぃへの愛は深いもん」


(*・_・*)


とても、大変、非常に、うれしい。
そして恥ずかしい。
しかしあなたよくそんな恥ずかしいこと口にできますな! あんた誰?!
と思ったら、なんかやっぱナナも恥ずかしそうだったのでちょっと安心しました。
アマアマラブロマンス映画に毒されて頭がおかしくなったのかと は思ってませんけど。

「・・・ありがとう」とワタシ。もごもごと。
「あはは」

この後、気のせいではなく、ものすごい沈黙の間。
ど、どうしよう。
こんな話でこの沈黙。

いやしかし。
ワタシさっき「ワタシの相手、大変だったね」と、過去形で話をしてしまった。
ワタシとしては、最近はもう昔のような勢いでナナを困らせたりすることは随分減ったので、そういう意味での過去形だったのですが。
なんか、もうナナへの好きーが過去のことなような、終わったことのような話し方だったのではなかろうか。
なんかちょっと、  それってどうなのかしら。

とちまちま細かいことを思ったワタシはここで沈黙を破り

「あのさ」
「うん」
「さっき過去形で話しちゃったけど、 あー、 今も好きよ」と。 ほぼ棒読みで。

ナナ、ワタシを見て穏やかに微笑みつつ

「知ってるよ」 と。
「あそ」

はふーー。  もじもじもじ。
エスプレッソをすすってみちゃったりして。うん、苦い。ぐえー。


「あたしも好きだよずっと。 じょりぃのこと」 


ええええええええ?って鼻からエスプレッソが出るかと思った! 
ここでそう来るとは思わなかったな!じょりたんびっくり!

「あー   ありがとう」 はふー

さっきよりさらに長い沈黙。
ど、どうしよう。
なんかこんな話になるとは思わなかった。
いや、ナナの「好き」は、昔と変わらない「好き」ってことだと思いますので、特別な進展があったわけではないのですが。

ないのですがね。

ナナに「遺伝子レベルで好き」とさんざん伝えておきながら勝手に「会わない」とか言いだし、その後もワタシは他の子を好きになったりして、おまけにそのことをナナにご丁寧に話し、そして久々に会ったこの日、しゃあしゃあとついでのように「今でも好き」と言ったワタシに「知ってるよ」と応えてくれ、さらに「あたしも好き」とくるとは思わなかったので、なんだかビックリしてしまったのでした。
まあ、それだけワタシに他に好きな人がいようがなんだろうがナナには興味がないっつーことなんでしょうけど(°▽°)(その割には聞いてくるんですけど)

ワタシの恋愛関係にナナが興味があろうとなかろうと、恋愛問題に関してのワタシの姿勢は、ナナに尊敬されるものではとてもないわけです。
ていうか、モノガミーなナナ的には軽蔑の対象にすらなりそうな。
そんなワタシに対して、「じょりぃへの愛は深い」とか「好きだよ」と言ってくれるナナに、単純じょりぃはコロッと感動しちゃったのでした。


「あたし、昔から言ってるでしょ。
 あたしは説明が下手だから子どもに対する愛情に例えるしかできないけど、自分の思い通りになろうがなるまいが、じょりぃへの愛情は絶対変わらないんだよ」
「そうなのか」
「大事なのはさ、一緒にいるとかいないとか、何かしたとかしないとかでなくて、自分のことをいつでも思っててくれる人がこの世に存在してるって安心感だと思う」
「もうちょっと詳しくお願い」
「んー・・・これはあたしの考えだけどさ、好きな人も好きでいてくれる人も、たくさんなんていらないのよ。
 10人自分を好きな人がいて、その10人を自分が好きだとしても、さびしいなって思うようではいけないと思うのだ」
「それ、昔のワタシだー。確かに何人とつきあってもさびしかったし」
「うん。あたしはそーゆーもんだと思うのね。
 でも、あたしはいつだってじょりぃのこと思ってるよ。必要なときはいつでもそばにいるし、話を聞くし、
 たとえ距離が離れてそばにいられなくてもじょりぃを助けられると思う。
 だからあたしに対してはいつでも安心してていいんだよ。じょりぃを思う気持ちは変わらないんだから」

なんだかすごい自信ですナ!

「そうなのか・・・ワタシにもそれってできるのかな」
「できるでしょ?」
「あなたは? 何があってもなくても、ワタシがあなたのこと好きだって思える? 
 ワタシみたいに相手への注文が厳しくて、フラフラした人間でも?」
「思えるっていうか、思ってるよ」


じーーーーーーーん。


でも・・・確か昔は「じょりぃはあたしがじょりぃの思うようなあたしでなければ、好きではなくなるでしょ?」って言ったような・・・。
そしてワタシは、そのことについて最近、ナナに限らず、みんなワタシにそう思ってしまうのだろうかー、なんて考えていたりしたのでした。
まあでも、ナナがこの発言をしたときって、ホントにふたりの間がぐらんぐらんに地殻変動中の頃でしたから、今はまた変わったのかもしれませんが。
そして、変わったことがワタシには嬉しかったのでした。

「なんだかんだ言ってさー、じょりぃは根っこの部分で『愛される自分』というものに自信が持てていないのではないの?」
「そんな感じはしないんだけどなあ。自信はあるが自分も相手も信用できてないのかな? 特に自分」 よくわからんけど。
自分も相手も信用できないって、結局自信がないということになるのかしら? ・・・やっぱりよくわからん。

「きょんさんだって、じょりぃの気持ち疑ってないんでしょ?」
「言われてみればそうだ」
「じゃ、できてるんじゃん」
「そうか。 なんかうれしいな」


しかしここにきて、またワタシは「ナナの『好き』って、どういう好き?」と考え込んじゃったりしてるんですわ。(そして知恵熱
なんか、やっぱ、よくわからない。
これ以上つっこんで聞くのもなんだか野暮ですし。
実のところ、ナナにもよくわからないんじゃないかなー、というのが、ワタシの考えなんですが。どうかしら。
で、お互い「なんかよくわかんない」と思いながらも、今のこのカタチでいいんじゃないかなーというのもお互いに思っているような気が。
とりあえず以前より居心地が良いのは確かですし。
それなのに「どういう好き?」とワタシが知りたくなってしまうのは、ワタシがついどうしても「もっともっと」と思ってしまう性欲 じゃなくて性格だからかもしれません。
そして、「どういう好き?」と考え込みながら、それをハッキリさせたくない自分もいたりして。
それはおそらく、ワタシのズルさゆえなんですけれども。


まあとにかく。
このころと比べると、ワタシもナナもオトナになったなあという感じでございますよ( ^ ∀ ^ )

・・・ていうか、リンク先読み返してみたら、「ふたりともオトナになったね( ^ ∀ ^ )」というよりも、あの頃のワタシの幼稚っぷりが際立っていて、あまりのアイタタさに全身に赤チン塗りたくりたくなりました。





2008年04月06日(日) エロっぽいの vs エロっぽくないの

久々のナナとのデエト。
「マイ・ブルーベリー・ナイツ」とかいう、タイトルだけでアマアマベタベタさが伝わってくるような映画を観るのですよ。
ワタシのシュミじゃないですよ!
「ジュード・ロウが出てるから」ってだけでナナが決めたのは、前回のナナワタでもご説明したとおりでございます。

ワタシが時間を間違えて30分早く着いてしまってヒマを持て余したり、
ナナが遅刻してきた上に「一服させて」とのんきにタバコ吸いに行ったりして、久々の映画デエトだというのにてんやわんやなスタートでしたが。
と書いてみて、ああ、すごくいつもどおりだなと自分で安心したりしました。

館内に入ってみましたら、ものすごくガラガラ。
「わー、あたしたちの他に、あのカップルだけだよ。土曜の夜だっつーのに」
「ほぼ貸切だね」 というほど空いてました。

最初ワタシがナナの右側に座ったのですが、ナナがこしょこしょと話しかけてきた段階で、ワタシったら今日左耳が良く聞こえないことを思い出しまして。
久々の難聴です。映画を観ようという日になって。ワタシったらもう。
そんなわけで、ナナの話に「え?」と何度も聞き返す年寄りのようなじょりぃ。
何度目かの「え?」のときに、ナナの方へ耳を頭ごと近づけましたら、同時にナナが自分の髪を後ろにかき上げたために、頭にエルボーを「がつっ」と喰らったワタシ。

「ぎゃうっ」<じょりぃ
「あ、ごめん。あはははははは。だいじょーぶ?」
「ちょっとさ、席、反対隣に移っていい? 左耳がよく聞こえないのだ」
「え! あたしが今殴ったせいで聞こえなくなったの?」
「違うよ。 もう殴られないように移りたいだけ(笑)」

ごそごそと移動。うん、さっきより具合がいい。実は今日、右の耳もよく聞こえないんですが、左よりは聞こえます。
客が少ない上にカップルの席が遠いのをいいことに、いつもよりもべらべらとおしゃべりしながらの観賞です。
なんか、良い雰囲気ですよワタシたち。
ワタシの耳がよく聞こえないもんですから、いつもよりくっついて話をしてますし!

で、映画は少女マンガチックでイマイチでした( ´_ゝ`)
展開読めるし会話はクサイし。
ナナはジュード・ロウ見られたので満足だったみたいですが。
しかもこの映画のジュード・ロウ、くたびれ感がある役作りでしたし。
ナナは「くたびれた色男」が大好きなんでございますよ。


映画が終わって、久しぶりだし、ちょっとお茶して帰ろうか、ということで、ガストへ。
ナナの学校の話とか、お互いのこれからの進路とか仕事の話とか子どもの話なんかをしたりしまして。

結局朝の4時半過ぎまで話し込んでしまった上に、なんだか濃いー話が多かったので、帰ってから2時間ほど眠ったときに、ナナから受けたあまりの情報の質と量により、耳鳴りはするわ知恵熱めくわで、じょりぃの脳内が大変なことになったのですが。
映画で字数を稼いでしまったので、重ためな話はまた後日することにしまして(しかしきっちりメモしてある几帳面なじょりぃ)(ていうか忘れちゃうんだもの)、今日は軽めの話題を少々語らせていただきます。

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「ねえ、前から聞きたいことがあったんだけどさ」とワタシ。
「ん? なに?」
「中学の部活のときさ、なんで夏でも長袖の体育着着てたの?」 

唐突な質問を放つじょりぃ。でも当時からずっと謎だったんですよ。

「は? 誰が? あたしが?」
「うん」
「なんだその話ーーー?(笑)」

ご本人様が覚えていないようなので説明。
夏って、みんな半袖のTシャツになっていたけど、あなたとあと2人くらいだったかな?は、長袖だったのだよずっと。
しかも下に半袖着ないで、肌に直接長袖着てたのよ、と。

「変な着方ー。それじゃだって、汗吸わないじゃんね?」とナナ。
「汗かかなかったんじゃない? あんまかかないでしょあなた」
「だって夏の部活でしょー?」
「だってあなたマジメにやってなかったでしょー?」
「そういえばそうだ(笑)」

しかし引き続き、本人はまったく思い出せない様子。そして

「なんでじょりぃはそんなこと覚えてるの?」と。当然聞いてきます。
「それは言えない」
「は? なんで」
「言うと気持ち悪がるだろうから」
「なんだそれ。 気ー持ーちーわりーーーーーーー(笑)」

言われてみれば、「言うと気持ち悪がるから言えない」って、もう気持ち悪い何かを白状したも同然な様な気もします。しまった。

「確かに気持ちが悪いな!そして実際の気持ち悪さを上回る想像をされたら困るので、ちゃんと話させて!」
「いいよ。話して。気持ち悪いけど」
「あのさ、A中の長袖体育着って、Vネックだったじゃん?」
「うん」
「でさ、あなた、身体の薄っぺらい娘だったじゃん?」
「うん。薄かったねーー」
「で、部活って中腰多かったじゃん?」
「・・・・うん」
「あー、で、ここから(自分の襟ぐりのあたりを指さしつつ)、たまに見えたのよ、 
 ええと、 胸っつーか、胸のあいだっつーか」
「・・・・・・・・」


お願い。 沈黙しないで。


実際、ワタシったらこのときひっじょーーーーうに動揺してしまいまして、手が震えてきちゃったんですよ。
たぶん、中学のときの、罪悪感を持ちつつチラ見していた感覚を思い出してしまったのと、今になってこんなことを話してホントにワタシって気持ち悪い!と思ったのとで、なんか自律神経がヤられてしまったようです。

こ、ここは。 何か申し開きをしないと!ぶるぶるぶる<震える手

「イヤ、ワタシは見てないよ! 見えちゃうじゃんって思って見ないようにしてて、それがしょっちゅうあったから、長袖のことを覚えていたんだよ!」 必死。

でもホントは見てたんだけど。真剣に。チラ見。だって桃色思春期まっさかりだもの。
って、思春期をとうに過ぎた今も見ますけどね。

「なら教えてよ!そのときに! 全然知らなかったよー、もーーーー」 ナナ、ぷんすか。
「教えられないよーーー。無理だよ当時のワタシには」
「でもあたしさ、確かによく見えちゃってたみたいなんだよね、ここから(自分の襟ぐりのあたりを指さしつつ)、胸」
「なんだ、知ってたんじゃん」
「中学の体育着で見せてたとは知らなかったよ! 高校のとき、よく友だちに言われた。
 なんか、何着てもすぐ見えちゃうの。昔って今みたいに服がぴたっとしてなかったしねー」
「きっと、中学でも高校でもそれ以降でも、キミの胸、いろんなオトコに覗かれていたと思うよ(・∀・)」 

ワタシという女にもですけど。

「淫らな女と思われただろうか(笑)」とナナ。
「それはないんじゃない? 実はワタシも昔はよく見せちゃってたのよ。あなたと逆の理由で。
 ワタシ胸板厚くて(筋肉があるわけではなく骨格が開いている(´Д⊂))、しかも乳が上で鳩胸だったからさ、
 ちょっと襟の開いたもん着ると、すぐ胸の谷間をさらすことになった」
「あたしは胸の位置は下なんだけどなー。 でも身体の薄い人って、見えちゃうんだよね。なんでかな」

そしてワタシはかつての自分の乳の位置を、ナナはかつての自分の身体の薄さを懐かしんでみたり。遠いね。あの頃。(ためいき)

「では結局、なぜ自分が長袖を着ていたのかは思い出せないのだね?」とワタシ。
「うん。全然。何を考えていたのだあたしは? 日焼けしないようにとかかな?」
「それはちょっと言ってたかも。
 あとワタシが思ったのはさ、オシャレな子は長袖なのかなって」
「なんでそうなるの?」
「ワタシの中で、あなたとマユコはオシャレの象徴のような感じでさ、当時。
 そのふたりが夏でも長袖だったから、そう思っていたのだ」

マユコとは、この話で登場したことのある娘です。

「あー、マユコね。 へー、そうなんだー。でもどうだったんだろうね、実際。何も思い出せない」とナナ。
「マユコって、なんか色っぽかったよね」
「うん。色っぽかった」
「でもあなたも中学の頃から色っぽかったよ。ていうか、エロっぽかった」 失礼です。
「そうなんだよ。あたしよく言われたよ、エロっぽいって。昔は『経験豊富そう』というコトバで言われたけど(笑)」
「なんでなんだろね?(笑)」
「ねー。あたし、実際は経験豊富どころか、少ない方なんじゃないかと思うんだけど。
 なのにやたらと『遊んでそう』とか『えっち経験多そう』とか思われがちだったんだよねー」
「首と鎖骨のせいじゃないかな。あと、ウエスト」

ワタシの好きな部位を勝手に挙げてみました。

「ウエストはともかく、首と鎖骨って・・・(笑) そういうことの判断基準になるわけ?」
「なるともさ! 首と鎖骨って、エロいじゃん」 真剣じょりぃ。
「それらがエロいかどうかはあたしにはわからないけど、うん、鎖骨はやけに出てたよね、昔は」
「今だって出てるじゃん」
「太ったから消えつつあるよ」
「ウソ。 見せて」
「ほら」

ほら って言いつつ、鎖骨を手で押さえながら見せるのはどういうナゾナゾですか。
しかもなんか恥ずかしそうでかわいーーーー。<病気

「手で押さえてたら見えないよ(笑)」
「ほら」 と言いつつまだ押さえてる。この人自分で何やってるかわかってるのかしら。
「だから見えないって」 しつこいワタシ。
「あー、もう。 ほら」 手をどかしました。しかしナナもなぜ律儀に見せるのか。

しかし今度は髪で隠れて見えない。

「髪で隠れて見えない」
「ほら」 髪をどかしました。なぜ律儀に見せるのか。

なるほど。
確かに昔と違う。 ・・・前より太ったねキミ。

「うん、確かに昔とは違うけど、でもまだ鎖骨見えるよ」 
「見えないはずだよ」
「いや、今日、何度もくっきりと鎖骨っている様をワタシは見ているもの」
「いつ見たの? 覗いたの?!」
「覗いてないよ! そんだけ襟の開いたカットソー着てりゃ、何かのはずみで見えるだろーよ!」

また手で鎖骨を隠すナナ。
こう、右手で左の鎖骨を、左手で右の鎖骨を隠すもんですから、腕が交差して×状になって。

か、かわいい。

「それかわいいからやめなよ」
「うるさいな」 やめました。

「でもさー、えっち経験はおろか、恋愛経験だって多い方ではないじゃない?あなた」 とワタシ。
「うん」
「なのにエロっぽく見えるって、それって損なのだろうか」
「どうなんだろね(笑)」
「ワタシのように、恋愛経験はそこそこあるのに、色っぽさもエロっぽさもカケラもない人間もいるというのにね」
「ホントだよね。 なんでそんなにないの?」 大きなお世話だ。
「そんなにないかなっ」
「うん。そんなにない」

(´;ω;) そんなにないのか・・・・

「いやでもしかしさ、このエロのカケラもない個性が強力な武器になるわけだよ!」 デタラメを話し始めるじょりぃ。
「どういうことだ?」
「例えば、特に女の子を口説くにあたってさ、色気だのヤる気だのムンムンさせてると、警戒されるじゃん」
「(笑)人によるんじゃない?」
「まあ、警戒されるとしてだよ。
 ・・・『ジュラシックパーク』の終わりの方で、あのメガネデブに『きぃきぃ』って鳴いて寄ってきたかわいい恐竜がいたじゃん?」
「うん」
「で、かわいいから油断してたら、がうーってなって結局食われちゃったじゃん?」
「ごめん。『うん』とか適当に返事しちゃったけど、あたしジュラシックパーク見てないからわからない」

人の話はマジメに聞け。

「まあとにかく、ワタシのこの人畜無害な様が、かわいらしい恐竜のごとく、相手を警戒させないわけだよ」
「ふーん」
「それで、あなただってほら、ワタシの気持ちを知ってるのに、のんきに一緒に温泉泊まったりするじゃん?」
「・・・・・・・」
「なんかされちゃうかもしれないのにさ」
「・・・・・・・」

なんか勝った気がする。
何の勝負だったのかよくわかりませんが。
ていうより、落ち着いて考えてみると、自ら墓穴を掘っているような気もしますが。
「じゃあもう一緒に行かない」とか言われたらどうするつもりなんでしょうワタシ。

「それは、相手が嫌がってもするの?」とナナ。
「しないよ」
「じゃあ安心じゃんね(・∀・)」
「うん( ^ ∀ ^ )」

て、ちょっと待って。

それ、どういう意味?!


意味はわかっているので、あえて聞きませんでした( ´_ゝ`)



まあでも、一回したからいいや。







スミマセン。ウソです。わかってると思いますけど。






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