後悔日誌
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2014年01月28日(火) 帰路


14時、博多に入港した。
大慌てで書類を片付け、後任者へ引継を開始する。
時間との戦い。

暗くなる頃ようやく荷物の搬出に移り、続いて部屋の片付け。
それが終わると今度はタクシーで空港だ。
まるで通勤途中の乗換駅のよう。
ひどい扱いだと思う。


最終便の黒いジェットですぐさま1万メートルまで上がる。
徳島上空、時速1020キロの中で缶ビールを開けた。

みるみるうちに姿を見せる淡路島、神戸、大阪のきらびやかな光。
くっきりと浮かび上がる海岸線。
昼間だったら画撮りで大忙しになりそうな景色だ。
ゆっくり旅で、のんびり乗ってみたいものだネ・・・。

カセットテープの巻き戻しみたいなフライト。
一生懸命に船で西まで行った記憶を全部消されてしまうような気分になった。


ああ、明日からまた陸上。



2014年01月21日(火) 出港


穏やかな海。
凍えるようなデッキの上で航跡を眺めていた。

浮島のような神戸空港。
航空機の誘導灯が海の上に並んでいて、それがなんだかジェットコースターみたいに見えた。


街はあっという間に小さくなっていく。
埠頭の端に並んでいる赤白のクレーンが陸の色に溶け込まれるのを見届けて船室に戻った。

出港はいつだって悲しい。
いくつになっても変わらないものだな、と思った。



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