後悔日誌
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2010年06月30日(水) ソラ


今日もまた、夕御飯と称して一杯やってきた。
見慣れた帰り道。

三宮の駅を越えて、海へ向かうと気持ちの良いくらい静寂だ。
まっすぐな道に、信号機だけが規則正しく点滅を繰り返している。

オフィス街だけど、それなりにテナントの入ったビルが続く。
飾り付けられたショーウインドウに少し惹かれた。


薄藍色の空。
明日はもう始まっているんだ…。

街頭の下で虫が疲れ果てて死んでいた。
同じ匂いがした。



2010年06月25日(金) 小心者


休みはあっという間だ。
もう移動日。

日曜日の午後ということもあってか、新幹線は大盛況だった。
指定席も一杯で、もれなく3列シートの真ん中にご招待。
予約してないんだから仕方がない…。
諦めて乗り込むと、両側がオンナノコ。
イーじゃない!!


と、テンション上がったのは10秒間。
なんだか緊張してしまい、ビール開けたら嫌かな、とか。
崎陽軒のシューマイもなんだか意識して開けられない。
参った。

検札が来て、片方の女の子が寝て。
ようやく手を出した缶ビール。
プルタブを空けた瞬間に、”シュッワーーーーー、ブクブクブク♪”
なんていう大惨事が起きた。

ギネスビールのバカ野郎!
なんて考えるまもなく、缶に向かって口を当てて吸い込み続ける情けなさ。
それからしばらくして、空腹には耐えられず仕方ないやとシューマイに手を出すと…。

「まもなく名古屋駅です。」のアナウンス。
急に忙しくなる車内、そして到着とともに両手の花が降りていった。


間が、悪すぎるヨ…。

膝の上にシューマイを乗せて固まるオレ。
なんだかとても悲しい気分になりました。



2010年06月24日(木) 蛍


「蛍見たい、蛍見たい。」と言い出したチビ。
そんな願いを叶えるために、川へ出掛けた。

意外に横浜。
手付かずのままの山や沼が残っていたりして、驚かされることが多いのだ。
車の入れない道を一生懸命歩くと、そこは確かにホタルの住む世界があった。

川の音色を聞きながら、ふわふわと浮かぶ光を数える。
「あ、いた!」
「あそこにも!」
そんな会話を楽しみながら誘われるように歩いた。

「ほ、ほ、ほーたる来い!」
「あっちのみーずはあーまいぞ。」

月明かりの下。
いい雰囲気。


そんな主役のホタル達。
幼少期は水の中で貝を食べて育ち、大人になると空を飛ぶけど寿命は5日間。
夜露を吸うだけで、子孫を残すと命を落としてしまう。
卵は千個あっても、大人になれるのはほんの2〜3匹という厳しい生態だ。
この環境は守ってあげないといけないと思う。


ホタルの生態を話してやると、黙って聞いていたチビ。
「ダンスをしたらなんで死んじゃうの?」
「そういうものなんだよ。」と答えるとそのままうつむいた。

子供たちにとって、ちょっと夜更かししたけれど。
見せてあげてよかった。

いつまでも、記憶の引き出しに仕舞っておいて欲しい。
そんな風に思った。



2010年06月19日(土) 西風


珍しく、強い西風が入ってくる。
空のかなり低いところで、すっ飛んでいく雲。
終わりのない絵巻物のように、形を変えていく様。
見ていて飽きない。

雨の合間を喜びながら、生ごみを出しに行った。
土曜日の朝5時。
ゴミの一番乗りにちょっと嬉しくなった。


ここのところ、入梅したのに暑い日が続いた。
あちこちの草が艶やかで、なんだか元気が良さそうに見える。

ついでに畑も覗いてみると植え替えでぐったりしていた植物がみんなシャンと生えていた。
一安心。


背の低い、イチゴや大葉はうずくまるように地面に伏せて。
ヒマワリやアスパラはしなやかに風を流していた。

これなら台風のときも大丈夫かな。
そんな事を考えながら家へと戻った。

もうすぐ夜が明けて。
そして子供たちが目を覚ます。

忙しい一日が、また始まった。



2010年06月18日(金) 初宮2


昼まで曇。
その後、1週間ずっと雨。

とうとう本格的な梅雨に入るようだ。
テレビから九州地方の集中豪雨の情報が聞こえ始めていた。


後送りには出来ないだろう。
ということになって、下の子の初宮参りへ出掛けた。

一般的には生後1ヶ月頃に行われるこの儀式。
赤ちゃんの誕生と健やかな成長を願ってお参りをするのだ。


横浜で暮らしてもう6年になるけれど、特に定まっていない氏神さま。
一番お世話になっているところで、葉山町の森戸神社にお願いすることにした。

暦は大安、ところが週末の金曜日ということもあって静かな境内。
蒸し暑い昼下がりだけど、潮風と太鼓の音が心地良い。
御祓いを受け、玉串を収め、本殿を後にした。


神社は不思議なところ。
神様は見えないけれど、気持ちを新たにしてくれる。

また新しいスタートラインに立って。
これから頑張っていこうと思う。



2010年06月08日(火) 閉店


馴染みになった居酒屋さんが店仕舞いする。
少し残念に思いながら、最後に一杯飲んでやるかと顔を出した。

見慣れた顔のお客さんもいるかな、なんて思っていたけど。
意外に静かな閉店2日前。
ビールを頼んで、ゆっくり店内を見回した。

ちょうどここへ来たのは1年前。
これまた馴染みのバーの隣で、”小豆島のそうめん”を食べさせてくれるので仕上げに顔を出すようになったのが始まりだ。
遅い時間にのんびりできるのが、なかなか良かったんだけどネ…。


聞けば三宮周辺もあんまり景気が良くないらしい。

ゴールデンウィーク前後は壊滅的にお客さんがこなかったそうで。
「これならこんな休みないほうがいいよ。」
なんていう悲痛な声が頭に残った。

ビールの安売り競争も止まらず、とにかく店に入ってもらうために色々な努力をしているそうで。
この業界も「厳しいナァ…。」としか、言いようがない。


そんな話をしていたら、いつの間にか馴染みの店の店長さんたちが勢ぞろい。
一軒で挨拶ができちゃって、なんだか得したような変な感じ。


今年は頑張って、飲みに出掛けよう。
横丁さん、お疲れ様でした。



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