空にオチル
INDEX|past
寒い寒いと泣きわめいては
人の体温を奪い取ろうと目を光らせる君。
まだ足りない!まだ足りない!
寒いんだ寒いんだ!!
わめきながら、呪いながら、震えながら
与えてくれた人の顔すら思い出せずに
君はどこまで、堕ちていくつもりだ。
ぬくもりは掠め取るものでなく、
分かちあってこそ、その意味を成すもの。
あぁ
君のそのなけなしの体温を
必要としている人が、そこにいるというのに。
ぐるぐるぐるぐる繰り返す
同じ景色
過ちと悩みのスパイラル。
でも、それらは少しずつ小さくなっていて
今、顔を上げてみて初めて気付く、見晴らしのすばらしさよ。
あぁ
ひとはきっと、どんな高みへもゆけるから
わたしは、この歩みを、
決して止めない。
|