絵画制作日誌    Diary INDEXBACKNEXTHOME GALLERY


色の流れに注意しながら         2004年04月28日(水)

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隠れたところに…

全体を見て、色の流れに注意しながら
背景の色を加えていく。
オレンジは右下がりの対角線に。
下部に赤茶系の帯。
青も左下がりの対角線に伸ばそう。

隠れたところに…

花…花は全部描かなくちゃなぁ。
人物のぼてっとした感じと、
花の繊細なツメた形のバランスをどこにとるか考える。

by HPY


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セルリアンブルー、大作と小品         2004年04月26日(月)

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セルリアンブルーを買った。
セルリアンは『F』だ。高いよ。
着色力が弱いから、すぐ他の色に食われちゃう。
黄色味のある青、大事に使う。

鮮やかに見せる青は、黄系、赤系、それと濁色、
整理されて結果、使える色が増える。

隠れたところに…

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30号はたぶん5月上旬までに終わるだろう。
体調崩さず、余計な仕事が入らなければね。

その後の計画をたてて考える。
6月に100号、8月までに30号×2枚。
9月頭に100号。…これってできるのかな。(^_^;
詰め込みすぎは焦るだけだよ〜ン。

そろそろ画廊に打診しないと、今年中に個展はできない。
作品はあるのだし、これ以上間が空くと
画風ががらっと変わってしまう。
小品をあと10枚くらい描けば、いつでもGOが出せるような気がするが、
個展は準備ともどもハンパじゃなく気疲れするので、
なんとな〜く気が重いのも確か。

隠れたところに…(部分)

大作コンクール指向か。小品個展指向か。
どちらもできればいいんだけれど、
過労でへばるのは避けたいなぁ。

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風邪のひどいお子さまは今日は学童行かずに
学校終わったらすぐ帰宅する予定だったけれど、
寄り道しおって、なかなか帰ってこないから、
学童・家中大騒ぎ。

by HPY


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はなみず大王         2004年04月25日(日)

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花かんざし・茎とつぼみ花かんざし・茎とつぼみ

左横の茎や葉を描く。
描くのが少し早くなってきた感じ。

隠れたところに…

中央花をツメる。
色はまだうまくできないけれど、
テンペラと油彩のノリは割といい感じ。
その分テカって写真映えは悪いけれど。

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また風邪をひいてしまって、
咳が出てちとツライ。
お子さまも風邪で、鼻水大王・食欲なしの重症。
久しぶりにのんびり一緒に、布団にねっころがって、
絵本を読んだりしました。
体はしんどいけれど、シアワセな時間。

by HPY


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ちょっと疲れて色遊び         2004年04月22日(木)

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水曜日は小学校の役員会で半日つぶれ、
アトリエに4時すぎにつくともうだるくって。
誰もいないし、お茶だけ飲んで帰っちゃった。

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色実験 色実験

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木曜日は教室。午後からは生徒さん少ないので
暇ができて、少し、何か描いてみる。
ゴールドオーカーに黄色とオレンジを混ぜ
(日本画顔彩なのでもっと違う名前だったが)
下地作りにいいなぁ、と悦に入る。

手織染色マフラー

下地にしたり、ペン素描の上から遊んだり。
冒険するのにちょっぴり勇気がいるけれど、
失敗を恐れずにのせてみれば、
いろいろな色彩を得られるだろう。

手織染色マフラー

by HPY


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力の差〜光風会、モダンアート、フランドル展感想         2004年04月19日(月)

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花かんざし(部分) 花かんざし(部分)

少し進んでこんな感じ。
初めてのイメージだから暗中模索。

でかい画面で構成するのは慣れてないせいもあるけれど難しい。
描くトコたくさんあるし。楽しいけど。

ぱっと見の印象は…。未熟というか、下手だわねぇ。(^^;

花かんざし(部分) 花かんざし(部分)

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忙しいと文句を言いつつも、
こんなときこそ何か見なくてはと、
団体展を上野の都美館まで見に行った。
光風会とモダンアート。それとフランドル絵画展。

光風会もモダンアートも実は見るのは初めてで。
思ったよりずっと良かったな。

日展系の光風会は古いタイプが多く、面白味という点では欠けてるけど、
実力が安定していて安心して見ることができた。
でも気に入った作品は、いずれも一見見栄えがしない
大作団体展ではとても賞を取れなさそうな地味〜〜〜な画面。

大久保佳代子さんの「ひととき」。
白くて制御が効いていて、若々しさが気に入った。水彩。

石毛正一さんの「仲良しの帰り路」。
なんの変哲もないのどかな山道に小学生。
ちょっとその辺に飾ってあったら和むなぁ。

モダンアートは抽象メインで、色彩や構成がとても綺麗だった。
達和子さんの「MUZU MUZU III」。
色彩が品よく綺麗な抽象。

奥村安久さんの「縦の構造」。
前回選抜展でもそうだったけれど、
長い丸いボール紙の筒を横に並べただけの作品。
意外性というよりは、その質感が気に入っている。

渡部康さんの青くて魚がいる景色とか、
前川和昭さんの、白くて文字が書いてあるような書いてない
抽象も素敵だなぁ、と思った。

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フランドル絵画はまず冒頭に
フランス・パウルビュス(父)の「ヤン・デ・ヘムベイゼの肖像」。
古典的構図で、その時代のいい面がみんな出ている作品。

ヤン・ブリューゲル(父)の板に素描、
「動物の習作」には舌を巻く。
下描きなしで一発で、筆でピューッと描いてるよねー。
円山応挙の素描を思い出す。

あとはいいな、と思った作品は、
ヴァン・ダイクやレンブラントといった そうそうたる知名度の作家作品。
あぁ、うまいよなぁ。

どことなく哀しげなレンブラントより
人物に思い入れがほとんど感じられないヴァン・ダイクの方が、
割り切っていて画職人として達者だなぁと今回思った。

ヘラルト・ダウの「花に水をやる窓辺の老女」も面白かった。
構図は古典的で文句なし。
寓意は、「花に水をやらなくてはならない」
「水のやりすぎは植物を枯らす」、ということらしい。
老女は老女然としていて、何故美女じゃないんだろう?と、
疑問に思う。これが美女ならもっと人気が出るだろうに。(^^)

同じく超地味〜〜〜〜〜〜〜〜な絵だが、
サロモン・ファン・ライスダールの風景画にも心惹かれる。
ひとつは木板に描かれた油彩、という意味もある。

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やっぱりこういう古典を見ると、
板に描かれた絵がいかに堅牢性を帯びていて、素晴らしいか。
キャンバス布に描くと、柔らかい感じになるが
悪く言えばモノそのものの質感が脆弱。
銅板はぬめっとして品がない感じ。
やっぱりきちんと下処理された板に描いた絵は
わたしにとってものすごく魅力的。

以前板に石膏地を一生懸命やっていたけれど、
下地を作るのに1ヶ月もかかっちゃってついにはダウン。

あまりにも時間がかかりすぎ、
描く時間がなくなる、というのと、
一生懸命やった下地を大事にしすぎて、
失敗が恐くて筆が動かないんだよね。(貧乏性だなぁ…)

改めて、憧れが募る。
もう一度やってみようか。そんな気になる。

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そして最後にフェルメール
忘れられてた画家フェルメール。人気沸騰の秘密はなんだろう?
わたしは先行人気に嫌気がさして避けてたけど、
「画家のアトリエ」、良かったなぁ。(^^)

扇情的でなく、感傷的でなく、見ていて羨ましいほどの安堵感。
わぁー!髪の毛ふわふわ〜!って、いつまでも見ていたいような、
なんかしらないけど欲しいものはこれだよなぁと
勝手に思って盛り上がる。

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アトリエに帰って自分の絵見たら、
あまりの未熟さにイヤんになっちゃった。

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あの時代、同様な技術を持ち、同じような画材処方箋をし、
テーマもさほど多様ではないのに、
スゴイ絵とそうでもない絵、
一目瞭然、こんなに差がついてるなんて不思議。
やっぱ画集レベルの人の絵は、スゴイわ。(ため息)

by HPY


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知らなかった混色理論         2004年04月16日(金)

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花かんざし(部分)

知らないことはまだまだたくさんある。
混色について面白い本を見つけた。
…といっても初心者用。実践的で分かりやすい。

色の3原色はデザインの勉強でよくやるし、
わたしも独学でヨハネス・イッテンの本を模写して覚えたりした。
そのときもいろいろなことが分かったけれど、
イマイチ分からなかったのは、理論値と実際の混色で、
できる色味が異なると言うこと。

今回の混色本は、実際のチューブの色を出しての
色環作りから始まる。

花かんざし(部分)

  1. 赤味のある黄(カドミウムイエロー)
  2. 青味のある黄(レモンイエロー)
  3. 黄味のある青(セルリアンブルー)
  4. 赤味のある青(ウルトラマリン)
  5. 青味のある赤(クリムソンレーキ)
  6. 黄味のある赤(カドミウムレッド)

これで色環を一周する。

混色の時、濁らせずに二次色を作るには、
例えばオレンジを作るには、
赤味のある黄と、黄味のある赤を混ぜればいい。

これを青味のある黄と、青味のある赤を混ぜるならば、
赤・青・黄と3原色揃ってしまうので濁色になる。

わたしのパレットに、セルリアンとレモンイエローはない。
すなわち、黄味のある青と青味のある黄色がなかったことになる。
青〜緑系の色が作れなくて苦労していたが、
こういう色の選択にチェックポイントがあったようだ。

また、青味を含んだ色を寒色の赤、寒色の黄、
赤味を含んだ色を暖色の青、暖色の黄と呼ぶのは面白い。
寒色の赤は後退し、暖色の青は前へ出てくる。
こういうのを意図的に画面に入れてみる。
うん、ちょっと整理されてきた感じ。

隠れたところに…(制作中)

by HPY


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中央に花かんざし         2004年04月14日(水)

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隠れたところに…隠れたところに…(制作部分)

数えたら日がないんで、下塗りはそろそろ切り上げて、
予定通り花を描くことにした。

カラカラに乾いた花かんざし

花かんざしはだんだん枯れてきた。
枯れた花は茎の付け根が痩せて、植物自身が切る準備をしている。
つんつんと摘んだら、水分がなくて
ドライフラワーのようにすでに乾いている。
たくさん集めて、絵の具皿に並べてみる。

隠れたところに…(制作部分)

今回は油彩の有色下地にテンペラで。
ペンは使わずに筆で素描。 柔らかい感じになる。

油彩地をヤスリで荒らしてから、
水彩のように、下地を少し湿らせておくと淡い大きなタッチが出て都合がよい。
あまりにも最初から線素描するのはガッチガチに固まってしまうので、
今回は意識して避ける。

花かんざし

多分次来たときはまた形が変わってるだろうから、
形が分かるところまで一気に描く。
期限は今。写真は保険代わり。頼らないこと。

by HPY


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花の美術館でリフレッシュ♪         2004年04月12日(月)

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花の美術館 花の美術館・温室

千葉市にある花の美術館に行きました。
家族ずれなんでスケッチはできなかったけれど、
芝生でお弁当食べてリフレッシュ♪

制作中

アトリエで描き中の作品。
さぁ、また日が迫ってきたぞー。(泣き笑い)

by HPY


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通りすがりの人達に絵を売る方法         2004年04月05日(月)

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ボールペンスケッチ(額縁金具) ボールペンスケッチ(チャック金具)

日誌を書くのがとんと久しぶりになってしまった。
時々ネット中毒気味になるので意識して休んでる。
情報探し回ってもしょうがないのにって。

4月5日にはカルチャー教室のバザーに参加した。
前回反省を元に、思いっきり安くしてみた。
絵って高いじゃん。
同じように、いやそれ以上に手間のかかってる
工芸から比べると不当に高く思えたので、
ささやかな抵抗と実験。

ボールペンスケッチ(セロテープ金具) ボールペンスケッチ(染色工芸の手ぬぐい)

売る方の立場にしたらその値段じゃないと困るのは分かる。
でも今回は気軽に買って貰おうと思った。自分で財布から出せるような額。
それで気軽に部屋に飾って貰いたかった。
作家名なんてどうでもよくて、
絵を見て結構綺麗じゃん、って部屋に飾って貰いたかった。
邪魔なのはプライドと画家仲間の目。

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はたして安ければ売れるのか??

売れそうな絵(花とか)ならば必ず売れるのか??

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いやいや、お客さんをバカにしちゃいけません。
綺麗な花がいい、という人もいれば、
枯れた花を面白い、という人もいた。
細密表現に舌を巻く人は巻くだけ巻いて、
ラフなスケッチの方が味わいがある、という人もいた。
多分いいヤツから売れたんだけれど、
わたしの中でさほど評価が高くないものに人気があったりする。

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いつもアトリエ内で一人の世界でブイブイ威張ってるけど、
対面で販売・売り込みするのはすごく緊張して逃げたくなった。
でもふっと間が抜けて、表情が柔らかくなれば感想も多々聞ける。
絵のファン、ましてやコアな美術愛好家ではなくて、
通りすがりの人の反応を見ているのは面白くそして厳しい。

実はわたしが休憩で不在の時に限って絵が売れてる。
レジの人がうまく誘導してたくさん販売してくれてました。
販売員はやっぱり話術が上手。
「ちょっと欲しい」からコミュニケーションするきっかけがないと、
「綺麗だった」「欲しかった」で流れていっちゃうのかも。

自分は普段はおしゃべりのくせに人見知りというか情けないというか、
気分直しに下の方でこっそりスケッチをしてたら、
つい周囲が目に入らないほど集中していた。

ボールペンスケッチ(染色工芸の手ぬぐい)

by HPY


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何枚も無理矢理一気に仕上てみる         2004年04月02日(金)

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花は枯れても葉は生きている

今日は続きの絵を一気に仕上げることにする。
まずはチューリップ3部作のラストの絵。

赤い葉 白い小さな花

それから葉っぱの絵と白い小さな花の絵。
やっぱり問題は背景だなぁ。
白い花の絵は、背景出張りすぎ。
でも何かやりたかったんだろう。
次に…、いや、次の次くらいに期待しよう。

by HPY


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