絵画制作日誌    Diary INDEXBACKNEXTHOME GALLERY


完成間近…         2003年06月30日(月)

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思ったよりは早く完成しそう。
だけどまいったなぁ、最近意識して「作品完成させよう!」と思ったことがないんで、緊張して身震いする。


作品途中経過


「完成間近」の詰めの作業は、絵を壊したくなくてびくびく。
でも形はテンペラ素描でできた。鮮やかな色をのせたい。油彩だもの。
っつーんで、開き直って思い切ってのせる。
ずーっと我慢してきた足りない色、赤を影の部分にぶち込む。
おっと強すぎた。思いっきりぶちこわしか?


作品途中経過


強めに、強めに…。強いところに合わせよう。
弱気になっていては面白くないだろう?
強い赤と対抗して、強い黒を置く。
強い黄色に対抗して、強い白緑を置く。
なんとかエスキースのイメージに近づいてきた。


改めてつくづく見ると、変な絵だなぁ。(@_@)
大きな力と存在感が出た絵。でもそこに描いてあるのはネジなんだもの。

by HPY


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アテにしていたもの         2003年06月26日(木)

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作品途中経過

木曜日に制作時間をあてるのはちょっとまずいかな。
生徒さんがいないと描けるが寂しい、
生徒さんがたくさんいると時間がなくてなかなか描けない。

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新潟までの運搬費は片道14,000円くらいかかると見積もりを出してくれた美術運搬社がいた。ネットで見積もり出してくれると非常に助かる。電話だとすったもんだして結局…というパターンも多いから。

[搬入出業者一覧] [Heart&Art]


仮に電車で持って行くと、新幹線片道10,000円。
当然駅の近くではないので、バスやタクシーは80号持って乗れないから却下。
車で行くと、高速代が片道7,000円くらい。往復で14,000円は行く。他にガソリン代もかかる。こりゃ運搬して貰った方が安いわ。往復料金考えると頭が痛い。


はは。コンクールは東京がいいなぁ。
出品料よりも、画材代よりも、運送費が高いのはなんとも負担だわ。

by HPY


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強く、強く。         2003年06月24日(火)

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アトリエ風景


計画通り、テンペラ白・黒で下層描き(デッサン)をしたら、
油彩着色に入る。思いっきり鮮やかな色を。
色計画も決まっているので、作業は早い。
空は青、空のように青く…、とまぁ、言葉だけは詩的でいい。


強めに描くと、強いところに合わせるので絵が強くなる。
テンペラは繊細に描くので、他のところも繊細に描きたくなる。
上層部は油彩なので、強く、強く。
強めに描いて、強いところに合わせよう。


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詩、といえば、「今を生きる」の映画を見て本を買った。
原題は「DEAD POETS SOCIETY(死せる詩人の会)」。
原題の方がめちゃくちゃかっこいいし、主題をはっきりさせている。(なんか前も邦題がテーマだと思って見て違和感あった映画があったなぁ。)


映画と原作はディテールが微妙に違う。映画で分からなかった疑問がいくつか解けた。



頻繁に使われる引用が、ホイットマンの
「おお船長よ!わが船長よ!」なんだけれど、
原文は「O Captain! My Captain!」。


「おお船長よ!わが船長よ!」って、訳せばそうなるのは仕方がないんだけれど、あまりに芝居かかって仰々しい。「Captain」なら日常的な言葉で違和感がさほどないし、なによりリズムがいい。繰り返し唱えてみる。


そうだよね、リズムがいいよ。
詩だもの。唄だもの。原文で読みたい。(よかった原文英語で(^^ゞ


英語わからないんだけれどさ、対訳・解説と原文が載っている本が売ってていたから早速買ってみた。
繰り返し唱えて、詩の美しさに触れたい。

by HPY


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ひび割れ対策         2003年06月23日(月)

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作品途中経過

昨日は野球を見に行った。阪神vs巨人。
しましま・虎だらけのハッピの中、大騒ぎしてビール飲んで、慣れない祭りの後は非常にだるい。拓郎とみゆきの祭りのメロが頭でぐるぐる。
今日はダメかと思ったが、小一時間ほど寝てからアトリエに行った。

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前回油層膜で失敗したので、やすりでよく荒らしてから描き出す。
今度はひび割れがない。テンペラを水で薄めても割れ方が少ない。
やっぱりあの堅い油層膜の上に、縮むテンペラを置いたのが原因だ。

溶剤をそのまま薄め液代わりにするのではなく、濃度調整とひび対策のため、少し水を足すことにする。

なんとか最初のエスキース段階まで持って来られた。

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今回、コンクールに出したいので搬入出業者に2社電話する。
ひとつは友人のお薦め穴場業者。もうひとつは搬出の時の指定業者。

あれぇ?美術運搬って、特殊なんだねぇ。
えらい嫌われよう。気楽に構えていたが、門前払い同然で見積もりとるどころじゃない。
こりゃ10社くらいリストアップしておかなくちゃぁだなぁ。



by HPY


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力強い形と繊細な形と         2003年06月18日(水)

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週の前半は東京アトリエに行き、水曜日は隣市の小学校アトリエに行く。
作業も場所も分断され、不便だが、
気持ちは入れ替わるので互いに違う刺激を受けてる。


誰もいない東京アトリエの居心地があんまりいいと、
かつての天国がさほどいいものでもなくなってきたりして。

小学校アトリエは人数が多く、活気はあるがちょっとうるさいときも。
気持ちが入っているときはいいんだけれどね。
制作時間と休憩時間がきびきびとしているところは
気持ちがだれなくていいな。

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作品途中経過

東京アトリエの80号の絵のイメージに引きづられ、繊細に白く進めていたこの絵も、黒々とアウトラインを入れていく。

最初は強引な気がしたが、力強さ、形を感じるので良しとする。
絵として良くなっているかどうかは疑問だが。
素描、素描だな。
積極的に素描する。

テンペラ白、黒、バーントシェナ(赤)、コバルトブルーマリン。
形のみを追求する。

by HPY


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螺旋。空、力に耐えうる形。         2003年06月17日(火)

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作品途中経過

題名は「空、力に耐えうる形」にしよう。うん。
または「螺旋、力に耐えうる形」。
螺旋がこんなに難しいとは。想像以上。
楕円であり、一定方向に進んでいく。
その形は美しく、規則正しく理にかなっている。

だからこそ、正しく描こうとするととんでもない難しさ。

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技法上、失敗している。
テンペラ下描きの上に、油層膜を作る理由はなんだろう?
ひとつは艶。
ひとつは保護。
ひとつは色の透層。


特に描写とは関係なく、油層膜のためだけにオイルをハケで均一に塗るのは失敗する。
テンペラ下地の厚みは均一ではないので、厚いところはオイルがどんどん食われてしまい、結局均一にはならないのだ。

作品途中経過
今回コーパルをいいかげんに塗ってしまったので、
いつまでのペタペタと描きづらい。
また、上層テンペラのひび割れの原因となってしまった。
下層が堅く固まり柔軟性がないのに、上層のテンペラ(特に白)が乾燥時に縮むからではないかと思う。


透層がテンペラでもできるとしたら、
あんまり油層膜の意味ないかもなぁ。


コーパルは好きなオイルだが、使い方に注意しよう。

by HPY


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早々とバテた         2003年06月11日(水)

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東京アトリエ行きは、早々とバテている。(+_+)
絵の方は好調なのだけれど。
先週末は列車にのったトンネル状態で耳が聞こえづらくなったり、立ちくらみがしたり。以前にも経験ある。ちょっとした過労。
土日は家族サービスやまとめ家事でとてもゆっくりしていられないから、
今日は小休止をすることにした。

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作品途中経過
先週水曜日。人体。
人体、久しぶりなので手が動かない。
昔できたことができないと、ショックだが、これは訓練だから仕方がない。さぼれば腕は落ちるのだ。

雰囲気はまぁ嫌いじゃない。
ただ、クロッキー帳ではなくもっといい紙を用意すれば良かった。


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作品途中経過
ネジ。なかなか終わりが近づいてこないのは、形のずれが気になるからか。色はこんな感じでフィックスするのではないかと。背景はもう少し明るくしたい。


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作品途中経過
東京アトリエの80号。3日目。ここまではテンペラオンリー。地が大分できあがったところで、ペンを少し使いたくなる。しかしテンペラだけだと削れるので、コーパルを塗る。乾いたら描けるだろう。

描写して背景に青を入れ、下をならせば終わりは見える。
エスキースがうまくいき、イメージが固まると作業が早い。


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東京アトリエまでは片道2時間かかるから、風あたりで疲労。
手首・足首が固まってる。
おまけに花粉の季節は終わったのに、ハナは出るし目はかゆいしで、
花粉症が大気汚染(主に排ガス・粉塵)だということが、マスクをしていてもよく分かる。

新しい道を発見したりして、電車より全然面白いんだけれど。
毎回バイクで品川は体力的には無理かなぁ。(-_-メ)

by HPY


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クーラーボックス         2003年06月10日(火)

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テンペラ絵の具持ち運びにクーラーボックスを買ったが、
重くて持ち運びが容易じゃない。
電車で最寄り駅から10分程度歩くだけでも腕が痛くなり、
描くのに支障が出る。

右手で重い物持つのはやめよう。(+_+)

780円で買ったのだけれど、10時間すると全然保冷効果がないようだ。
これじゃぁ布製のと変わらないなぁ。重いだけ損か?

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ドライフラワー売場を見に行く。
造花っていろんな種類があるのね。
布、粘土、ドライフラワーの他に、木やパインの皮を張り合わせて作った薔薇などがありました。
布や粘土ではやはり造形が弱いか。
花の形がしっかりしていて、茎の部分が針金じゃないドライタイプを。
買う。

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バイクでトラブル起こして、今日は絵が描けなかった。
なんか大事の前の小さなトラブルは、吉事の予兆なのだけれど、
わたしの中じゃ。う〜ん、甘いかな。

by HPY


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クサカベピグメント         2003年06月03日(火)

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作品途中経過作品途中経過

テンペラ白地の上の黒地は画面で微妙に混じった灰色がいい感じ。
…と思って今日見たら、水で薄めすぎ、かなり流れている。

水が多いと接着も発色も脆弱。テンペラ溶剤に水を倍増し、別皿に用意。
薄め液として使うことにする。


重ね塗り。色は混ぜないで単独使用。
顔料を多く購入しなければならなくなったので、クサカべの値段表とにらめっこしていた。
小瓶より中袋、大袋の方が1g単価としては安くなる。でもコバルトバイオレット1kg36,000円なんて買えないしなぁ…。

え?(・・;)

小瓶の方が安いのがある。
少量で瓶付きだから割高でおかしくないのに。
小瓶と大袋とほとんど1gの価格が変わらないものもあるし、
5倍以上違うものもあるよ。
小瓶は同価格なのに、単位がでかくなるほど値が開くものがある。

面白いのでクサカベHPの値段表をExcelにコピーし、1g単価を表にしてしまいました。

◆クサカベ → ピグメント価格

なんだね、これ?値段の設定の仕方がめちゃくちゃだぁ。
うん、めちゃくちゃだぁって感じの値段設定です。
どうして、これ?クサカベさん。(^.^)

by HPY


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勝手に怒っている         2003年06月02日(月)

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80号をかついで、電車で西大井へ行く。
追加料金取られるんじゃない?とか冷やかされたが、
意外に大丈夫。っつーか大丈夫だよ、145×120ぐらい。
以前団体で100号運んだことを思い出す。あのときより楽。
そういやあのときは半徹だったからなぁ。

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そうは言っても階段でがっつんがっつんぶつけたので、
角の方、キャンバスが少し切れちゃった。
前は段ボールで3角にアテをしたっけっか。

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アトリエで描きだして1時間で、テンペラ白がなくなった。
それから黄色。後は黒と鉛筆だけ。
鉛筆も短かったのか、擦れてまたたくまになくなった。

「大作って画材がたくさん必要なのね」と言ったら、
「そうなんですよ」と笑われた。(+_+)

明日はもっとたくさん絵の具を持って行かなければ。
アトリエの冷蔵庫が壊れているのがイタイ。

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しょうがないので、美術館に繰り出す。
東京・ブリジストン。…おっと月曜休館。

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津田沼で降りて画材の買い出しに。

あそこの店員さん、どうも慇懃無礼で腹が立つ。
注文しながら急いでいると伝えているのに、全然手順がつかめてないようで
待ちぼうけ。結局時間切れ。それでいて先払いでないと注文できないと、こういう。
木曜日にまた来られますと言うと、発注はそれ以降になると。

ちょっと待ってよ、わたしが時間切れになったのは、あなたたちが価格表のありかが分からなくて伝票を書けなかったからじゃないの、と食ってかかりそうになる。

仕方がないから走りながら「また明日来られたら来ます」と言うと、店員さんの顔はどこふく風で、「大変じゃないですかぁ?」。大変に決まってるじゃん!(-_-メ)。
客の気持ちをそこまで察したら融通利かせてよ。
内金でもなんでも払うからさ、
ここの店員はわたしのこと、同校講師だと知っているらしい。
知っていてもこの有様。

って、この店、やっぱり安いしか取り柄がないのかなぁ。


信用されてないのかと一瞬憤るが、わたしも昔は同社で働いていた身分。
はぁ、とため息。

信用されていないのは実は店員の方で、
店員というか、パートの女性陣の扱いは社の中でもロクなもんじゃない。
チーフの正社員がいないと何一つ決定権を持っていない。
教えられるのはトラブルを防ぐためのハウツー。直接接客するパート店員は、上司と客との板挟み。
リスクを避けるために自分たちを正当化し客を非難するような会話、何回も耳にするけれど、あんまり気持ちのいいもんじゃない。


昨日の映画じゃないけれどさ、これってあんまりいい状態じゃないと思う。組織として。
以前も古い体質の中小企業と思ったけれど、また改めて強く思う。硬直化してるなぁ。
仮にも客にこんな気持ちを抱かせては、サービス業として失格だよ。

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…と怒りながら帰る。

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今時間がないじゃん。時間に追われているじゃん。
時間がないとき、疲れているときは、怒りっぽくなるんだよねぇ。
…とまた思い直して、帰る。

by HPY


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土日         2003年06月01日(日)

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「今を生きる」の映画を見た。
たまっている洗濯やら掃除やらをしながらだから細切れだけれど、
全部見た。
誰も間違っていないのに、意見がぶつかる。
その狭間で自分の意見を言えなかった子供。
鬱屈し、行き詰まり、いたたまれず死んでしまう。
そういう印象を受けた。

後進を導くという意味での教師という職業、
伝統やら前例やらの秩序と規則を守らなくてはいけない社会性、
自由、感動、自分で考えることと、反社会的な行動、
信念と人間性がぶつかりあう。

映画でもあった通り、周囲に非難され地位を脅かされても、
自分の意見を貫くということは想像以上に難しいと、
再認識。岡目八目、傍観者は即断できるのに。

by HPY


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