絵画制作日誌    Diary INDEXBACKNEXTHOME GALLERY


1ヶ月に4枚か。冴えないなぁ。         2002年05月29日(水)

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5月に完成した枚数を数えたら、1ヶ月に4枚。しかも超チビ絵。
冴えないなぁ。

1日1枚。1日フルに描けばチビ絵だしできそうなんだけれどなぁ。
先月も4枚くらい。後は描きかけで完成していない絵が散らばっている。
来月はもっと頑張ろう。

あ、パソコン仕事の請求書書かなきゃ……。他にも書類がいくつか……。また何ヶ月も溜まっちゃった。イヤだなぁ。溜まるからイヤなのか、イヤだから溜まるのか。イヤだと逃げられないのだから、さっさと始末しちゃった方が良いのだけれど。ふぅ。

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溜まってたと言えば、リビングに山ほど積んであった洗濯物を片づけた。チキチキバンバンのビデオを見ながらやってたら、2時間近くかかっちゃった。それほど溜まっていたということか。(苦笑)。……家事って時間がかかるなぁ。

明日は珍しくコンサートの予定なのだけれど、相棒は仕事で行けないかも、と言っている。場所は渋谷公会堂1階ど真ん中だぜ。チケット代5千円強。これを振るつもりかい。

それよりもわたしを振るつもりかい。「行けなかったら連絡するからそしたら会場入り口でチケット売ってくれ」って、そのようなことを言っていたけれど、えらくがっかり。結婚してからさ、旅行やコンサートはほとんど行ったことないんだよ。ま、さほど興味もなくなっちゃったからだけれどさ。

それよりもなによりも、わたしは待つのがイヤなんだと、待つのがイヤなんだと言ってるのだけれど。


あの……、わたし、もうあなたとは約束したくない、です。


幼児期の体験とか、大人になってからの恋愛体験とか、フラッシュバックしてヤなこと全部思い出して。
拒絶しても何も産まれなかったというのに、またひっそりこっそり心に誓っているところが「恨」という感じで情がコワイですね(苦笑)。

────

あぁ、車の免許が欲しいなぁ。
そうしたらチビ連れて、相棒に頼らなくても旅ができる。重い荷物を持たなくてすむし。昔みたいに、ユースホステルに当日電話入れて泊まる。1ヶ月前の予約なんかクソ食らえで。
季節が良ければ車中泊。ヒッピーのバンみたいに。チビ、たくましくなれよー。
夏はアース用意しとかなきゃ。クーラーつけっぱなしはやばいし不経済。
そうだ、秋、暇になるから免許取ろう。冬には取得できるだろう。

なーんて、今度は夢の胸算用でウキウキ。

────

踊る人絵もちょっとしかできなかったけれど、一応載せておく。これがないとただの愚痴日記だから。

色調整をして形を描きだしたところ。エンピツ。

タンザニア産の人形、踊るような格好。でも、どうも仏像のような顔になってしまう。

by HPY


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片づけをしながら         2002年05月28日(火)

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だから、片づけをしないと絵は描けないのだって。

台所、昨日のまんまで青シート出しっぱなしだったので、今日の作業はそれを片づけるところから始める。
ヤスリがけで出た、石膏の粉をゴミ箱に入れ、雑巾でシートを拭く。これだったらシートの意味ないなぁ。結局床も掃除機かけて雑巾で拭いた。

そんで結局台所の棚まで大掃除。時間はかかったけれど、綺麗になったぞ!
これで相棒に自慢できる。ふむふむ。

相棒と言えば、昨日、離婚する人の日記を読んで、えらい身につまされた。待つのはイヤだよね。いつもいないののなら、いっそいない方がマシだと思う気持ち。期待して、期待した回数だけ勝手に失望して。だったらやっぱり最初から期待しない方がマシってもの。そう思ってしまう気持ちが、痛いほどで。毎日毎日待っていたら、自分がなくなってしまいそうで。うん、やっぱり待つのはイヤだわさ。


……ということで、わたしは1年ほど前から全然相棒を待っていない。(^^)
仕事したけりゃしろ。男は「家族のために働いているのに」と思っているかしれんが、悪いけれど自分がなくなってまで、わたしは待てん。「この仕事にやりがいを感じている」と思って働いてくれ。定年後速攻離婚の憂き目にあっても、自分のために働いてきたと思えれば、立つ瀬もあるだろう。

こういう気持ちを胸に秘め、言ってもしょうがないので黙っているが、時々ちらりほらりとこぼれてしまう。昨晩、今朝と寝ぼけていたので、なんかめちゃくちゃなこと言っていたような気がする。

ま、いいや。何度も言うけれど、わたしは待てないよ。だから待つのを期待しないように。言っておく。そしてわたしに何かをして欲しいのなら、態度ではなく言葉できちんと伝えてくれ。

────

わたしが何時間もかけて作った紙模型片づいたので、チビの紙型おもちゃの写真を撮る。窓際の綺麗な光で。取り終わったら「エイや!」とゴミ袋に入れ、速攻でゴミに出す。ちょっと切ない。

昨日のパネルの続きを。布張り。裏にも。
よく乾かして夜にジェッソ塗り。
アフリカ人形の続き。色で形を捉え、背景構成を考え、ほどほどの所に来たら、いよいよデッサン。このデッサン箇所が一番楽で好き。まずエンピツで。早くペンでぐいぐい行きたい。

合間に、2001-2002年に制作した作品ページを作ろうとバックアップCD-Rを覗く。
あぁ、思ったよりずっと少ないなぁ。
未完成や描き殴りはたくさんあるんだけれど。
とても作品と呼べるような代物とは思えない……。(溜息)

すぐ夕方に。保育園にお迎え。
そのまま隣宅で夕食準備。6時から11時まで、制作はできない。

夜中12:30過ぎ。相棒が帰ってくる。いつものこと。

(実はわたしが会社員の時は、二人揃ってしょっちゅう午前様だった。
待っていたのはお義母さん。待ちきれずに寝てしまうチビ……。)

仕事をするのなら、自分のためにして欲しい。
少しでも、好きでやっている、やりがいを感じたいし、感じていて欲しい。
人のせいにしないで。
少しでも、好きでやっていて、やりがいを感じていたい。

by HPY


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レンジで湯煎         2002年05月27日(月)

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膠を3時間豊潤させ、レンジで湯煎をした。
「牛乳」と「酒」とあって、「牛乳」は60度、「酒」は55度でした。(当家比)
300ml作ったので、「牛乳」の方でチンをする。うん、ぴったり60度。

満足(^-^)

処方箋は、水300mlに膠21g。(水1lにつき膠70g)
F6サイズパネルに前膠。
1度目は2倍に希釈なので、100ml+真水100mlで200ml。
2度目は普通に。半日乾かして布張りへ。布張りは明日にしよう。

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今日はアフリカの人形の絵を描くことにする。変形パネルを使いたい。キャンバスの規格サイズではなく、板の規格。600×300mmかな。縦に長い。それが2枚。

ヤスリがけキライだけれど、キライとも言っていられないので、台所に青いビニールシートを引いて、はいつくばってヤスリがけ。あぁ、粉だらけだぁ。

常に片づけを考えないと作業ができないのは、片づけキライでせっかちな私には結構な苦痛。……ということで、片づけない。(←ダメじゃん -▽-)


アフリカの人形今日のヒットは、掲示板でもちょこっと書いたけれど、テンペラ絵の具を薄めるとき、5%膠水を使ってみたこと。上の1番目の前膠の溶液が、ちょうどそれくらいじゃん。余ったので、小瓶に入れ替え使ってみた。

これが、いいよ!また全然ノリが違う。筆跡が残りつつ薄くのばせて、私にはいい感じ。ちょいとヒット!!

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一応写真を撮ったけれど、ピンぼけな上に背景がひどいね。
後ろにあるのはピカチューの塗り絵ノート、チビ愛読雑誌の付録の、仮面ライダーやガオレンジャーの組立紙人形。

もう収納スペースがないので、使わない紙のおもちゃは捨てると約束した。
でもせっかく作ったのに、ただ捨てるのは忍びない(ほとんど私が1-2時間かけて作ったものだし)。全部写真を撮ってから捨てようと思っている。

by HPY


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水のある公園         2002年05月26日(日)

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相棒が久しぶりにお休みで。2週間ぶりか。

家でぐっすり寝たいところでしょうが、お隣には親戚のおばたちが来る。ひばばチェッカーと名付けてしまった。彼らはひいばあちゃんに会いに来る。介護4のばぁちゃんが心配というか、介護チェックに来るといったら意地の悪い見方か。

お客様が来るにも関わらず、出迎えもせず遊びに行ってしまうわたしたち。
チェッカーの噂はコワイが……。ま、いいことにする。


今まで行ったことのない、近場の公園を開拓する。
そこの公園はさながら森林浴、中央には池と噴水。
広さも手頃で歩いていても疲れない、トイレも複数ある、子供の遊び場も、ベンチもたくさん。きちんとした駐車場も。

めちゃくちゃ気に入った。
ベンチに坐って眺めていたら、四角い木々の穴から見える空。
具象画のような抽象画のような。
なんか目の覚めるようなインスピレーション。

傍らにはチビ。

その隣には相棒。

3人一緒なんてチビは久しぶりなんで、ベンチでパパママに挟まれて、ぎゅーをして欲しいとせがむ。そいで二人でサンドイッチにする。ぎゅーとほっぺたがつぶれあんまんみたい。でもめちゃくちゃ嬉しそう。

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月曜日も行ってみよう。
雨よ、降るな。

by HPY


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温度計         2002年05月25日(土)

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テンプラ用の温度計を貰った。
クサカベジェッソを全面塗りで試してみたいんだけれど、最初の布張りは膠でやろうと思う。
でもどうも膠の温度管理がキライだ。

いつもスパゲッティの大鍋にタオルを下に引いて、膠水の入った容器をいれているんだけれど、温度は目分量なので沸騰寸前までいったり、付きっきりはイライラする。食用と兼用しているのはこの鍋だけだが、やっぱり気分はあまりよろしくない。それに80度くらいなら平気かな、と思っていたら、本を見ると60度以下と書いてある。

結構やっかいなんだわさ。

温度計を買おうと思ってたら、お隣のお義母さんがくれた。
テンプラ付属品で、でかいボルトみたいな形。なんかかわいいな。

お隣の新しい電子レンジは、温度設定がある。
ちょっとイタズラ心加わって実験してみた。

すると……。おおおおおおおお!
設定通りちゃんと60度になるーーー。
感動じゃーーーー!

もういいや、湯煎しない。
小分けにしてレンジで温度調整しよう。
おっと、うちの安レンジは温度設定がないんだけれど、いいや、実験して調べよう。

by HPY


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脱出         2002年05月24日(金)

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部屋と台所を1日かけて掃除した。
窓を磨いたので少し明るくなったよ。
せっかく買ったのにしおれかけてたパセリは、大きな鉢に植え替えして台所の窓際に置いた。

あぁ、ちょっと気分がよくなった。


部屋で綺麗にしたのは制作しているテーブル周りだけ。狭い。
描いた絵がたまってきて、置き場所が全くないことに気が付いた。
どうしよう。地塗りスペースも欲しいなぁ。乾くまで横状態で置きっぱなしにできるような。

ここまで考えて、またアトリエ欲しいよ計画に帰る。
月2万円程度でアトリエがあったらいいなぁ。
でも、広告見ても買えば何千万、借りるのは賃貸アパートの類。

またいいなぁ、欲しいなぁで、いったん諦め、今ある環境を少しでもよくすることに努める。正規ルートでは探せまい。

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テンペラ絵の具は悪くなってきたので(刺すような匂い!)いったん全部捨てる。
作り直したいのだが、作り直しのたびに処方箋メモを探している。
バイブルは佐藤一郎センセの「絵画技術入門」。
副題は「テンペラ絵具と油絵具による混合技法」。美術出版社。

処方箋、メモってオイル瓶入れの中に貼っておくことにする。個別のバリエーションを編み出すところまでは行っていない。以前さんざんミスったので、とりあえず当分、安定しているこの処方箋に従うことにする。

◆下準備
(1)固形ダンマル:テレピン=2:1(作成済み)
(2)上記のダンマル溶液 7、スタンドオイル 3 (瓶の中で比率を守って調合)

◆テンペラ溶剤
全卵 1、 オイル 1以下、 水 2-4

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せっかくなので、サンシックンドも作ろう。
透明な容器に、水とリンシードを半々程度に入れ、日光に晒す。
時々かき回し1-3ヶ月ほど待つと濃縮されて、とても良いオイルになるのだよ。
こんなに簡単なのに、今続きを作ってない。前回作ったのはもうすぐなくなってしまう。市販のを一瓶持っているので、どうしても使いたければあるのだけれど、同じ名称でもモノは異なるらしい。
やっぱり自分でつけた梅干しはうまいのよ、と、こういうノリ。

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1週間ブランク空いたら、どうしたらいいのかわからなくなって、前の絵に手が着けられない。
新しいのを描こうと思案する。そろそろ大きい絵も描きたいな、と思う。
大きいって言っても、まず10号くらい。(苦笑)

(心の叫び:……情けない、って今タイプしそうだった。愕然。
小さい絵を描くのが好きで何が悪いんじゃーーーー!!
わたしの好きなサイズは4号以下じゃーー!)

そう、世間体でね。100号くらいは楽勝でないとかっこ悪い。
乾いた笑い。

でも。もう決めてある。自己ヒゲはなしね。

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競争力をつける為なら、社員全員が勤勉で優秀で体力もあって金にがめつくなくて、毎日徹夜で一丸となって仕事にうちこむのが理想。

休日出勤、サービス残業当たり前。優秀で真面目・勤務時間が長くても大丈夫な人には、重要な仕事がたくさん割りあてられるから、ますます仕事時間が長くなる。仕事好きにはたまらんだろうな。

全員が勤勉、こんな組織をトップは求めているかもしれない。いい加減な人、自分優先な人はなるべく排除する方向に。
……だとしたらものすごく恐怖。


諸事情であんまり仕事ができない人、忙しくても自分のための旅行を優先して休みを取る人、病弱で休みがちな人、さぼり好きでいい加減な人。
世の中にはこういう人もいる。そしてこういう人も必要なんじゃないかな。
休みをとる人が一人もいなかったら、クソ真面目な人は余計に休みをとれないじゃん。
休みを取りづらい職場になったら、やっぱり何かを失って、閉塞へと向かうんじゃないかな。

────

ふとこんなことを。
今更思う。

────

会社員時代、重要な仕事からはずされたり任されたりしなかったのは、やっぱり悔しかったな。
わたしはその頃、1歳児の母で、帰宅は早く、出勤も週3回で良かった。
辞められちゃ困る、無理するな、と社長さんに何回も言われた。
独身の時のように、全部が自分の時間じゃないから、徹夜勤務はちとまずい。
でもこの中途半端さがたまらなくイヤだった。社での営業成績が低くて、自分の給料額くらいしかないと、全然貢献してないような気がして、給料いりません、と言いたいくらい恥ずかしかった。
まぁ、営業も企画もマーケもデザインもオペレーターも、プログラミング以外はしてたから、社員を儲からないプロジェクトに引き込んで迷惑をかけてるわけではないのだが、私の存在価値と言ったら、やっぱり食客みたいなものだったかな。

思えば社長さんはその辺をよく分かってくれてたなぁ。
安定はしていないけれど、いつかヒットを飛ばす閃きを待つ、とか言われてさ。(^^;

独自のビッグな企画を立ち上げる段階で、ギブアップした。
これ、軌道に乗せるにしても乗ったとしても、自分を全投入しなければできない。

────

諦めたのは自分で決めたこと。

────

どうも私は、保護者的存在に弱い。
表面は良くても、心の奥底で彼らを思いっきり拒否している自分がいる。
大人しくしばらく身をゆだね、信頼や恩義を感じても、従順の反動なのかひどく自嘲的になり、結果避けるようにその場を去りたがる。
なんか過去にイヤな事でもあったのだろうか?(^^;

────

画廊や組織と契約するときも、こういう気持ちになるとしたら、ちとやっかいだな。まぁ、分かってるのなら対処のしようもあるか。

今までと違う方法で、慣れた方法で、対処してみようか。

────

その前に、自己管理が必須だけれど。

────

強い人にはなりたくない。
強い人が見えないものをすくいたい。

でも強くならなくては、前に進んではいけんなぁ。

by HPY


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寝不足のわけ         2002年05月23日(木)

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懺悔。(笑)
ゲームしてました。昨日の夜中まで。(墓穴)

理由は禁煙。(爆笑)
最近ちとツライので禁煙を決意。
まずセットとなっている煙草と仕事(パソコン関係)と絵。これを切り離す。
それで煙草を吸うのも食事をするのも忘れるもの……。
別依存かもしれないけれどゲームにどっぷりと。半年前の続きをやってみた。(その後みるみるうちに罠にハマった。FE4)。
とりあえず吸いたい気持ちが起こらないうちに2日間すごす。


水曜日、これまた煙草とセットの喫茶店に行ってみる。
ドキドキしたけれど、特に吸いたい気持ちもなくあっさりクリアー。

木曜日、出勤日。
人と会うのと煙草もセット。
食事時間とかイライラするかな?と思ったけれど、
いろいろ用事に忙殺されてこれまたクリアー。

道行く歩き煙草の匂いが不快になってきた。
おお、なんかうまく行きそう。ふー。

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生徒さんが持っていた「一枚の繪」という雑誌を貸りて読んだ。
これ、高校生の時以来だ。
読んだら意外と面白かった。
作品にいちいち値段がついている、それも結構高い(相場からすれば安いのかもしれないけれど)のがイヤらしく、敬遠していたんだけれど、今読むとなんか切実。(苦笑)

それに気に入った絵もあった。(^^)


現代美術的価値観、伝統絵画の価値観、インテリア的な価値観、小さなホンモノ絵のコンセプト(量産タイプ)。
価値観を色々知って、そのたびに心ゆらぎ、違和感を覚える。

昔のアトリエのセンセが、「俺はもう他の人の絵を見る必要がない、見ないようにしている」って言っていて、ホントに現代の作家(そのころ話題だったリ・ウーファンだったかな)の事を知らないので、唖然としたことがある。
でも、最近その気持ちも分かるかな。

いやいやいやいや、それじゃ停滞でしょう。
有名な話題の作品を、というのではなく、単純に「絵を見るのが好き」「この絵は好き」でありたいものだわさ。

あぁ、それって、確固たる美意識なのね。他人の意見に左右されない。

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「悪魔と言われたコレクター」という本を、先週図書館で借りた。
副題はバーンズ・コレクションをつくった男の肖像。
まだ読んでないけれど、ここまできて読んでみたいな。

THE DEVIL AND DR.BARNES
Portrait of an American Art Collector
HOWAED GEEENFELD

by HPY


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根津美術館と動物園。         2002年05月19日(日)

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昨日の今日で味をしめ、チビを誘って美術館へ行った。

本命の雪舟は、やっぱりチビに他人の尻ばかりの会場で窒息させるにはしのびなく、根津美術館へ行くことにした。

特別展は今日まで。江戸の屏風絵。
気に入ったのは「草花図:鶴沢深鯨筆」「木蓮棕櫚図:伝立林何帶筆」「夏草図:尾形光琳」。いつものように、クロッキー帳に簡単な構図と色とかをメモ書き。

そういえばこのごろね、絵見るのがあんまり面白くなかった。
こう、わくわくしないの。ユウツになったりしてさ。
だからさ、新鮮。

庭園を見損なって、ちょっと損した。

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根津を早めに切り上げてどこに行ったかというと、今度こその動物園。
思えばダマしの多い母であった。(^^;
時刻は2時半。昼飯におにぎりを食べる。

チビ撮影

チビは特に何が見たいわけでもないらしく、わたしのカメラを取り上げて、パシャパシャやりたがる。やりたがるならやらせてやる。
ピントを合わせて、シャッターを押す。
デジカメだし、惜しくない。

……と思っていたら、結構面白いのを撮った。→
数十枚のうちのワンヒット。

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めいめいに動く子供達

動物園に来たのにさ、わたしは人ばっかり撮っている。
この点もチビがいると便利だ。動物がいるからなおさら。

チビあるいは動物を撮ると見せかけて、人ばっかり撮っている。
子供は動きが突発的で面白いな。
瞬間を見る前に連写。偶然面白いのが撮れたりする。

後で見返すと、鼻に指突っ込んでサラリーマン風のお兄ちゃんが、そばにいる子供をからかっていたり、誰も見ていないと思って、どんどん密着度があがっていくカップルとか。

笑えるからアップしたいけれど、本人が見たら傷つくだろうから止めとく。

クロッキー

帰りの電車ではぐうすか寝て。
それからクロッキーを久しぶりにやった。
うん、ヘタだわさ。

やらないと抜群に腕が落ちるね。(^^;


大人の栄螺

夜は当然疲れて寝るところ。
またまたチビが言う。
「ママ、今日はお仕事しないの?」

チビは一人で寝るという。
涙。(T-T)

多分、これからもう、あんまり手がかからないんだろな。
反対に、気遣われちゃったりして、嬉しかったり切なかったり。

by HPY


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知人の個展。科学博物館。         2002年05月18日(土)

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今日は小山ゆう子さんと武田晶子さんの個展を見に行った。
偶然にも両方とも銀座1丁目9番地。会期も同じ。
両方ともファンだから行かねばならぬ。(^^)v

相棒は今日も仕事。職場の引越につき合うんだそうだ。
社員でもないくせに(傭兵のくせにと)ちょっと思う。

まぁ、いいや。チビも連れていく。
チビはあんまり美術館とか好きじゃなくて、まぁ4歳で美術館大好きだったら将来画家にせねばなるまい。(^^;

「上野の動物園に行こう」とか言葉巧みに誘って出かける。

────

まず武田晶子さん。小野画廊。
去年よりも洗練されているなぁ。女の子可愛いし。
テンペラだと思ったら、日本画だった。綺麗だったなぁ。
販売済みもたくさんあって、ちょっと胸算してしまった。さもしい。

チビは好きかな?と聞いてみたけれど、全然面白くない、と言っていた。
しつこく、好きなのはないか、と聞いたら、鳥がラッパを持っているのだけ好きだ、と言っていた。チビの基準はよく分からん。

でも、迷える大人よりも率直で面白いのでいろいろご意見伺う。

────

小山ゆう子さんの絵は初めて見た。ホームページで惚れたんだよね。

モデペの上に自由に色を乗せている。やっぱり身近なものが好きだったな。
チビがまず洗濯ばさみを発見。(洗濯ばさみが散らばっている絵)
ヘアピンが散らばっている絵を、わたしは気に入った。

なんというか、具象なんだけれど抽象で、抽象なんだけれど生活感があるような。以前惚れた絵と感ずるところは同じ。

小山ゆう子さんとは少し話す機会があって。
おんなじ大学出身で、千葉県に関連があって、子持ちママ、テンペラ描き、小品好き、と共通点はたくさん。チビもお菓子を貰ってくつろいでいる。

最後に気軽にぺたぺたとハンコをキャンバスボードに押した。
これが面白い。チビもものすごくはまっていた。(^^)

銀座フォレストは、5階でコワイエレベーターを登らなくちゃ行けなくて、行きづらいのだが、今んとこハズレなしだなぁ。良い画廊じゃ。

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大人の栄螺それからチビ本題の、上野の科学博物館に行く。
上野に行くからには雪舟展も見たかったけれど、殺人的に混んでいるという噂を聞いて断念する。

動物園に行きたいのかなぁと思っていたんだけれど、チビは意外にも理科系ネタに興味深々らしい。図鑑が立体であるだけで興奮している。

恐竜の骨、ほ乳類の骨、天と星の隕石の映画を見て、知識欲満たされる喜びを味わっている。

理科の実験のような遊べる部屋があって、手回し電動機とか、衛星放送のでかいアンテナみたいな通信システム(?)とか。時間切れで途中で追い出された。

チビはちと気が弱いのか、図々しくなく行儀がよいと言うべきか、並んでいるつもりでも他の子供にどんどん面白そうな道具を先取りされちゃうんだよね。

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夕方、どんどん上野の森が暗くなり、チビは突然恐怖心にかられ、ものすごくビビってパニックになっていた。

────

大人の栄螺夜、トマト・ナス入りカレーを作る。

────

いつものように、添い寝で眠くなる。
するとチビが「ママ、起きて、仕事して。」と言う。

優しい子じゃなぁ。(T▽T)
夜中、少し制作する。30分くらいでもすごく描けるものじゃ。
もしかして、もう段取りはついているのかもしれない。

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相棒は明日も仕事らしい。

────

今日はいい日だった。
他の人の活動を見て、焦ったりしなかった。
久しぶりに、他の人の絵を見ていい気持ちになれたなぁ。

by HPY


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中央と地元固め         2002年05月16日(木)

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石今日は石の続き。相棒が拾ってきて、なにやら革ひもを巻いたもの。

いつものように石膏地をちょっと磨いて、オレンジ・黄色でぼそぼそと下地作りをしたものに、鉛筆で下描き。

それからインクを薄めて。

それからテンペラ絵の具で色味付けをし、白で明暗を強めて、改めてペン描き。
以下2・3回繰り返し。(^^)

今回は細かい部分が多いので、あえて輪郭線を強調した。
輪郭線とそのモデリングのためのハッチング。
インクの黒。
モニモニしてちょっと面白い効果が出たと思う。


石今日は出勤日なのだが、まさかと思ってやっぱり。メールが来てた。
月・火・水と3連ちゃんだったから、まさか木曜日はないだろうと思っていた、ネットの仕事。はぁ、やるしかないべー。

4時からの休憩、今日はリッチに珈琲館なぞでお茶してたのですが、メールを確認した途端に帰宅する。アップロードに数時間かかるので、セッテイングしておくのが一番。

5時頃は車も混んでいる。
はぁ?もしかしてみなさん、5時あがりで帰宅ですかぁ?(^^)

わたしの父も相棒も、わたしも、会社勤めの時は5時あがりなんて信じられない。5時で終わって、アフターファイブがある勤務形態は憧れるなぁ。

結局教室にトンボ帰り。けど夜の生徒さんはたまたま欠席。
むむ。一人でまたまた続きを描いていた。


描くのはいい。
教室で描くと、適度な緊張感。
生活空間ではなく、独立したアトリエ欲しいなぁ。

そんなことを朝の生徒さんに漏らしたら、廃校を利用した共同アトリエがあるらしく、調べてくれるとのこと。そりゃ願ってもない話。
当面大作予定はないけれど、アトリエ仲間、欲してます。
なんだかんだとやっぱ、一人じゃ寂しいよん。

────

千葉に来て5年。東京を懐かしむのもいいけれど、地元固めも面白そうって思えるようになってきた。個展、毎回銀座じゃ息が切れそう。あの辺、客層が厳しいから。(^^;

中央は中央でいいんだけれど、ホームグラウンドも欲しいかな。
単純に知り合いや近所の人に絵を見て貰おうと思ったら、なかなか銀座までは来てくれないからね。
駅近くに市民ギャラリーがあって、話を聞く限りでは良さそうだ。

by HPY


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ネットコミューン、恐るべし         2002年05月15日(水)

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火・水と仕事が入って(絵の仕事ではない)、パソコンにかじりついていた。
ちょっと面倒くさいヤツ。

アップロードの待ち時間や、詳細指示メール待ちも結構あるので、空いている時間についついネット。
特に調べたいテーマがなかったので、なんとな〜く昔よく行ったサイトを覗いてみたりする。

半年以上、どこのサイトにも掲示板で挨拶したり、アートサイト登録したりしていない。
カウンターも外しちゃったから、一日に何人来ているか分からないけれど、大した数は来ていないだろう。(^^)

日記に関して言えば、
「不特定多数の人がこの日記見てる」と意識すると、びびって何にも書けなくなっちゃうよ。
知り合いと飲みに行ったとか作品の感想とか気ままに書いて、それをその人が見ているかと思うと、そうそう本音は書けん。文筆家はすごいなぁー、イノチ張ってるなぁ。なんて。

でも、人に見せたいのよね、日記。
公開している、つーだけで、張りあいが出てきたり。
人の心は不思議なものだわさ。


そうそう、表題の「ネットコミューン、恐るべし」なんだけれどさ。
サイトに、よく掲示板があるんですけれど、その過去ログを見たのね。
そしたらあったあった、半年以上前に発言した、わたしのログが。

当時の心境や話の流れってあると思うんだけれど、過去ログからはそういう覆われている空気は感じられず、
なんか一方的に偉そうだったり、いばってたり。
あっ、説教くさいこと言い出してる……。

発言読む限り、わたしって攻撃的でやな奴じゃん。
うわー、恥〜〜。

それで、あの頃も一時期やばかったけれど、パソコンに繋ぐと必ず徘徊しちゃうのね。
新しい発言はないかなぁ、返事は来てるかなぁ……って。
普通の頭の時は、1日に1回覗きに行くって感じじゃない。
頭がおかしい時は、1日に何度も……1時間ごととか行くのね。
で、当然返事があるわけでもなく、がっかりするの。1時間ごとに。
そんで動悸がしたりしてね。対人恐怖のように、もう2度と発言しない、とか。

「愛しのネット狂」という本が好きだったんだけれど。

────

おしゃべりだったら消えていくのに。
しゃべらなくても、子供達とは走り回って楽しい気分を共有することができるのに。

ネット・コミューン、恐るべし。

by HPY


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制作日誌         2002年05月14日(火)

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赤オレンジ地塗り……というわけで、制作日誌はちゃんとつけようと思う。

どういうわけじゃって?(含み笑い)

あんぐる先生のおかげで、耐久性についてちょびっと分かった。
個人の作家レベルで、耐久性を調べるには、ドライヤーで熱をあてるのでも、外に放置して、過酷な環境にわざと置くのではなく、普通の状態で、普通に年月をかけた保存。
これによって得られた情報が一番、確かなものかもしれない、って思ったから。
それがどういう手段で描かれたのか、記録することで、より確かに絵の具に関する「モノ」としての情報が手に入るってものよ。はっはっは。

今まで気持ちの記録がメインだったからね。
またモノとしての記録をしようかと。

わたしがテンペラ&板絵が好きな理由は、ここにもある。
「モノ」として美しいと思っちゃうんだよね。
多分、漆塗りの箱とか見て、そこに絵がなくても「美しい」と思う気持ちと同じなんじゃないかな、と思う。

貝・下絵下塗り。黄色、オレンジをばしゃばしゃ薄くかけたあと、一つは茶色の上にオレンジ赤、もう一つは青を2回重ねる。もちろん絵の具はテンペラ。

支持体はシナ合板、パネルの上に膠張りした綿布、石膏。
石膏は……ボローニャ石膏かな。5層塗りくらい。(もう忘れた)
塗ってから半年から1年以上経過。

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赤い方は、枯葉の上のなんか道祖神みたいな像がベランダにあって、それを描こうと思う。
緑の方は貝を。

トレースした下絵を写し取る。
前、市販カーボンで失敗したから(ペンをはじく)、今度はトレペの裏にテレピンで溶かした油絵の具(黒)を塗った。
指触乾燥してから、ボールペンでなぞる。
うん、うまくいった。綺麗に線が出る。

それからモチーフ見ながら、インク(ニュートン黒)で明暗をつける。

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ま、こんな感じ。

by HPY


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インク問題・解決!         2002年05月13日(月)

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洋なし(ペン)先週木曜日描いたヤツ →

ゴールデンウィークは嫌いだ。
休み前に予告したとおり、チビと遊びよく寝て、メシを作り、掃除をして終わった。あぁあぁあ。

まぁ、いいや。悔やむと次の日もいいことなさそうだし。
気を取り直して。

木曜日、アクリル画生徒さんと下塗り実験をした。
なんか受けてたよ。最初、わたしが適当に余っているボードにがっしょがっしょ絵の具を塗りたくり出すと、興奮して負けじとがっしょがっしょやっていた。
「こんなに興奮したの、久しぶりです」


夜の学生さんに、その適当下塗り(黄色の上に赤でラッピング)ボードをあげたら、ボールペンで描いていた。こちらも興奮していて、結構洒落た絵になった。
「これ、家に飾ります!」

テンペラの上に鋭い黒のハッチングはなかなか格好良い。

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そしてわたしにはインク問題が残されていた。
聞く人もいないので、画材サイトの質問掲示板に書き込むことにした。

日曜日には解答が。
予想以上に丁寧な説明で、目から鱗がポロポロポロと。

◆インクのにじみ(ブリード)
数時間で結果が出る。遅くとも翌日には分かる。
わたしは5年前に似たような手法で描いている実験用の絵がある。
それが安定しているならば、今後も問題はない。

やったー!(笑い泣き)

その他、インクは染料系と顔料・アクリル樹脂系とあり、わたしが使っていたニュートンインクはどうやら後者のようだ。成分表示がないんだよなぁ。でも、「顔料・アクリル樹脂」と表示された、漫画用インクとよく似ていたものなぁ。ニュートンでOKならば今後もこれで行こう。

いやーーーーー、希望の光(T▽T)!!!!
わたしは黒い鋭い線で素描するのが好きじゃーーーーーーーーーーー!!!


今まで絵の具の面相でもたりにイライラしながら、必要以上に筆を重ねていたけれど、これからは全てうまくいくような、そんな夢をまた見たよ。

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◆参考サイト
アートなび
画材なび
 ┗画材とテクニックについての質問箱
  あんぐる先生に多謝♪♪

by HPY


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洋なしとペン         2002年05月02日(木)

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洋なし(ペン)ペンにテンペラを絡ませた。
テンペラはやっぱりアクリルとは違う。
全然違う。
なんか愛情が募る。

乾いたあと、ティッシュで磨くとつるつるになる。
そんで何故かあったかい。
石膏の質感。

んー、いいな、愛してるぜ。

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絵としてはあんまりいい出来じゃない。
もう少し描くつもりだけれど。
ペンは黒くなりすぎ、描きすぎてしまう。

黒をいれるのなら、版画のように真っ黒を覚悟しなければならない。
白の補正ラインは、アクリルだと失敗したけれどテンペラならOK。
不思議なものだ。
画材によってこうも変わるなんて。

自分の絵。
自分の技法。
絵とモノとしての存在は、密接に結びついてると思うんだけれど、自分だけの技法が確立しつつあると思うと、嬉しくなってくる。

モノとしての存在。
板の上に石膏・絵の具。
絵が見えなくてもそれだけで、強く美しい存在であってほしいと思う事。

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やっと絵画モードに入れたと思ったら、明日から休日。
また日中はチビと遊び・添い寝してしまう日々が続くだろう。
それが4日も続くと思うとちとヤバイけれど、遊ぶなら楽しく行こう。
夜中、制作できるといいな。

by HPY


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