「おとうさん、まいにちおそくまで、おしごとおつかれさま。あしたもがんばってね。」深夜、家族が寝静まった頃にようやく家に着くスクール長。疲れ果ててリビングの灯りを点けると、そこには愛する息子からのメッセージ。少しだけホロリとしたものの、その傍らにあったプレゼントであろうと思われるリボンのついた蝉の死骸を見て、心臓が止りそうになったそうです。
帰り道、今日もミケオは待っていた。隊長が一緒だったのでどうしようか躊躇したのだが、耐えきれずに彼女の元へ向った。「こんばんは」そう言いながら頭をなでると、今日もゴロゴロと気持ち良さそう。いつ大声を出して猫達を蹴散らすか分からない隊長の様子を伺いつつ、もう少しもう少しとミケオの頭をなでていると、ヤツは「早く帰るぞ!」とだけ怒鳴って行ってしまった。ああ良かった。「邪魔者行っちゃって良かったね」そう言うと、ミケオがにゃあと鳴いた。
ここ数週間、びっくりするほどミケオのサービスが良く、毎晩お体に触れさせてくれる上にうっとりした顔をしてンガンガと声まで奏でてくれるのです。そして、気が付くとワタシとミケオの周りは他の猫達でいっぱいで。嬉しさに興奮してワタシがお体に触ろうとすると、どいつもこいつも相変わらずササーっと逃げちゃうサービスの悪さなんですけどね。 題名「思わせぶりな態度ばかりで土壇場で逃げるヤツ 其の一。」
本日わたくし、背中に鳥の糞をくらいました。