久しぶりに貴方に会った。 会ったといっても、今回はニアミスばかりで会話は出来なかったんだけど。
向かう途中に、貴方が向こう側の道を歩いてて。 私は気がついたけど、多分貴方は気づいてないかなぁ。 でも、通り過ぎた後に振り返ってみたら、貴方もチラッと後ろを向いた気がした。 気付いていたのかいないのか・・・?分かんない。 見かけた限りでは、ちょっとお疲れモードな歩き方だったね。 ハードだよね、大丈夫かなぁ?って心配になったよ。
その後。 貴方の笑顔を見かけて、私も笑った。 ちょっとだけ目が合って、嬉しくてキュンとなった。
今日の私は、とても気分が良かったの。 色んなモヤモヤがなくなってから初めて貴方に会う今日。 ドキドキしてウキウキして、 貴方の笑顔を見るだけで、声を聴くだけで、嬉しかった。 貴方がそこにいてくれるというただそれだけで、なんだかとても幸せに思えた。 貴方がいてくれて、本当に良かったと思ったの。
会話は出来なかったけど、帰り際に手を振ることは出来た。 今日唯一の接点。 それだけでも、なんだか嬉しかった。
ケーキを渡してもらえるように知り合いに託しておいたので、食べてくれていたらいいな。 お疲れの身体に甘いケーキ。 少しでも、疲れがとれますように・・・。
忙しいことを知っていながら、メールの返事がないと、やっぱり凹む。 でも、忙しいこともちゃんと分かってる・・・ううん、分かろうとしてる。
心を落ち着かせる方法や感情を隠す方法は、自然と身についている。 悲しいけれど、傷つかないように身についてしまっている。
だからといって、 平静を装ったり好きじゃないのかもなぁと思うことが楽なのか?と言われれば、 全然楽じゃない。
気持ちを押し殺そうとしているみたいで、なんだか自分自身のことが分からなくなるし、 考えないようにすればするほど自問自答を繰返してはため息をつく。 『好きじゃないんだよ』『美化してるだけだよ』と何度も言い聞かせようと試みるけど、 良いところを知っている私は納得しない。
なのに、すごく不思議。
貴方から届いたほんの短いメールを見ただけで、満面の笑みになれるんだから。 内容なんて関係なく、貴方から届いたと言うだけで、嬉しい。
おまけに、「時間がなくて必要事項の連絡だけでごめん!」って何度も謝ってくれていた。 その気持ちだけで充分だよ。 こちらこそ、いつもくだらないメールを送ってごめんなさいって気持ちになる。
私の中が貴方のやさしさでいっぱいになる。 単なる電子文字なのに、どうしてこんなに温かいんだろうね。 不思議だね。
ああ、そうか。 結局気持ちは貴方に向いているってことなんだね。
貴方への想いが、今、とても落ち着いている。 もしかしたら冷めてしまったんじゃないかって思うくらい、落ち着いている。
最後に会った日から2週間以上。 不安になったり、自棄になったり、マイナス思考になったりすることはない代わりに、 すごく会いたいとか、頭から離れない!なんてこともない。
いや、頭と心の片隅には、ちゃんと存在してくれてはいるかな。
ただ、感情の浮き沈みがないかもしれない。 かと言って、何も感じないわけじゃないし、頑張れ!と応援もしている。
私は、貴方のことでいっぱいになっていたのかもしれない。 また恋をしたことによって、過去のことや自分自身のことが色々見えてきて、 その度に貴方に頼ってしまった。 貴方は期待以上のものをくれるから、私はもっと期待したくなったのかもしれない。
貴方への逸る気持ちと現実の速度が伴わなくて、しんどかった。 そう、恋愛感情に『支配』されていたんだと思う。
貴方に初めて会った時の私のモチベーションは、もっと高いところにあったはず。 自分を磨こう。 ちゃんと自分の時間を持って好きなことをしよう。 好きだといえる自分になろう。 そう思いながら、行動できていたはず。
なのに、最近の私は、貴方に嫌われたくない気持ちが大きくて、自由に振る舞えていなかったんじゃないかな。 好きなものを好きと言えなくなっていたんじゃないかな。 それじゃあ、全然成長していないじゃないか。
貴方に会って、貴方に話を聞いてもらって、貴方からたくさんのものをもらった。 その度に気付くことや不要なものが消えていく実感があった。 でも、それと同時に貴方への想いで身動き取れなくなっていたのも事実。 こんなんじゃダメだー。
貴方はいつだって前を向いている人。 温かさの中に強さを持っている人。
私はそれに負けたくないと思ったんだ。 初めて、弱さ以外の部分で男の人に惹かれたんだ。 守ってあげたい。ではなく、一緒に立ちたい。と思ったんだ。 弱さを舐め合うのではなく、意識を高め合える関係になりたいって思ったんだ。
同情が欲しいわけじゃない。 弱さを武器にしたいわけじゃない。 負担になりたくないと思いながら、弱さで繋ごうとしたあの頃とは違う。
私らしい私を好きになって欲しいんだ。 へなちょこな部分も私だけど、ちゃんと強さも持ってるって知って欲しいんだ。 貴方に笑って欲しいから、私も笑顔で会いに行きたいんだ。
こう思えるということは、冷めたわけではないと思う。 写真を見たらドキドキして『会いたいなぁ』と思ったし・笑 でも、そればかりを考えていたらダメなんだよね。
またひとつ、貴方のおかげで気付くことができました。 貴方はそんなこと全然知らないけど、いつも感謝しています☆
たまに、不安になる。 貴方に、思ったことを伝えること。 落ち込んでいることも、喜んでいることも、伝えてしまうこと。
全然迷惑じゃないって言ってくれるけど、 傍から見ればめちゃくちゃうっとうしい奴なんじゃないかなって。 ありがとうとか、貴方に会った後に考えたこととか。 そんなの、別に伝えなくてもいいんじゃないかなって。
貴方にとっては、特に深い意味のない普通の会話で、私があれこれと感じたり考えたりするだけ。 それをいちいち報告することは、貴方にとっては全く興味のないことなんじゃないかな。 貴方は、会っている時に楽しく話が出来ればいいだけで、 会っていない時まであーだこーだ聞きたくないんじゃないかな。
そんな不安に駆られる。
そんな不安に駆られながらも、 今まで貴方から貰ったものを思い出すと『そんなことはない』と思ったりもする。
私からの真面目な思いを感じてくれた時。 どんなに些細なことでもちゃんと応えてくれる。 良いことも悪いことも、ちゃんと応えてくれる。 『こんなこと言っても迷惑だよね…』と思っていても、ちゃんと応えてくれる。
そういうのを知っているから、やっぱり伝えてしまう。 知ってほしいなって思ってしまう。 そして、知りたいなとも思う。
貴方にとってはいい迷惑だ。 だけど、こんな風に思える人は、貴方だけなんだ。
だからやっぱり、伝えてしまうのです。
この間会って以来。 理由もなく泣きながら帰った日以来。 私の心は落ち着いている。
貴方のことを諦めようとか、会いに行くのやめようとか。 そういう気持ちは全くない。 自分に自信がないのは今も変わらないけど、自己否定する気持ちはない。
理由もなく。 ただただ泣いて泣いて落ち込んで。 それでも、貴方の笑顔や頑張りを思い出す。 ただそれだけで、心が落ち着くのです。
まるで、要らないものを涙と一緒に流したような気分。 不要なものは全部流してしまえばいい。 その為に泣いたような気がする。
今は、微笑むことが出来る。 満面の笑顔とか、俯いていたりするわけではなく、 ただ、心の中が穏やかであったかい。
めちゃくちゃ会いたい!と気持ちが高鳴っているわけでも、 好き好き!!とときめいているわけでもなく、 穏やかに貴方のことを考えている。 口元が自然に上がっちゃうような、そんな感じ。
会っていないし、遠いし、連絡もないし、 貴方の気持ちなんてさっぱりわからないけど、 なんだか貴方の空気がここまで届いてくるような気がして、とても温かい。
不思議だね。 貴方は、すごく不思議な人。
出逢えて良かった。
貴方のことを崇めすぎかなぁとか、 良いところしか見えてないのかなぁとか、 恋特有の、あばたもえくぼ状態になってるのかなぁとか。 そんな風に思ってしまうこともある。
だって、理想通りの人なんていないはずだもん。 あんまり『素敵な人』と思い過ぎてはいけない気がする。 ちゃんと本人を見なきゃいけない。
でもね。 完璧じゃないからこそ、惹かれちゃうんだよね。 真っ直ぐな強さの陰に隠れてる、ほんの少しの強がりが見える。 お調子者に振舞いながら、繊細な気遣いが垣間見える。 みんなといる時にふざけて見せるのは、照れ隠しだよね。
あれ?って思ったことがあった。
可愛い女子と三人で話していた時、 『人が自分をどう見ててもいいし、間違った見られ方をしても否定しない』って言ってたよね。 なのにこの間ふたりで話した時、結構否定してた節があったんだよね。 あれ?って思った。 ちょっと気にしてる?みたいな・笑 まぁ、私の気のせいとか前向きな勘違いかもしれないけど。
でもね、いいんだ。 悪い方に想像するよりも、 出来る時は、自分の世界でだけでもポジティブに考えていたいから。 悪い方向にばかり考えているようでは、貴方のことを想う意味がない。 マイナスにしか向かえない想いは、相手にも失礼だもの。
悲観的で不安ばかりが募る恋は、もう嫌だ。 そういう恋から得るものもあるけれど、繰り返すべきことじゃないはず。
私が求めているのは、完璧な人なんかじゃない。 完璧な恋でもない。 完璧なものなんて、脆いとさえ思う。 完璧を求め過ぎると都合の悪い部分を見ない振りをしたり、 相手を見下したりしてしまう気がする。
人は誰だって弱い。 それを認められない人こそが、本当はとても弱いんじゃないかな。
弱さを認めた時、人はとても強くやさしくなれる。 そのことを、貴方に会って改めて実感したの。 多少の痛みは伴うけれど、それを知ることで私は私に戻れているんだと思う。
うーん。やっぱり貴方はとても素敵な人だ。 この事実は、当分覆りそうもないや・笑
そう言えば。 この間ふたりで話した時は敬語じゃなかったね☆
会う前に送ったメールをぎこちないながらも、普通に書いてみたら、 貴方から返ってきたメールもぎこちないながらも、普通に書かれてた・笑
だからね、話す機会があった時、普通に話してみたの。 やっぱりちょっとぎこちないんだけど・笑 敬語じゃなく、普通に話してみた。
だからかなぁ?貴方がすごく可愛く見えたのは。 素の部分を見れたように感じたの。 『いつも素やけどなぁ』と言ったけど、 敬語の時はやっぱりなんか素じゃない気がしたし、私も距離があったと思うもん。
だから、凹みモードながらも普通に話せたのは嬉しかったよ。 これが続けばいいんだけど、今度会うまでには少し時間が空くから、微妙・・・。 おまけに、あんな風にふたりで話せるかは分かんないし。 いや、でも、がんばろう。
それにしても、相変わらず忙しいみたいね。 様子が見えないということは、ものすごく忙しい証拠。 逆に様子が見えすぎると『しっかりしなさい!』って、叱りたくなるよね・笑 厄介だなぁ・笑
「あきらめよう」とか「無理だ」と思うと、心が悲鳴を上げる。 まるで「自分にウソつかないで」と、シクシクと泣き出しているみたいだ。 「好きだよ」と、自信を持って言える時は、心がホワホワと温かくなる。
いつもいつもありがとう。
貴方が見せてくれたリラックスした姿。 貴方が見せてくれた無邪気な笑顔。
めちゃくちゃ可愛くて、思わず頭を撫でたくなった。 すらりと伸びた大きな指に触れたくなった。 でも、そこはグっと我慢した・笑
貴方は、まるで道標だ。 ただそこにいるだけで、私に色んなことを教えてくれる。 正しい道を示してくれる。
何かを言ってくれるわけじゃない。 甘えさせてくれるわけでもない。 でも貴方の強く真っ直ぐでやさしい瞳に見つめられると、恥ずかしくない自分でいたいと思うの。 たとえふにゃふにゃの姿を見せてしまっても、 その後でちゃんと自分を見つけられる私でいたいの。
貴方はきっと、笑ったりしない。 バカにしたりもしない。 ただ、そこにいてくれる。 少し遠いけど、いつもそこにいてくれる。
調子がいいし、誰にでもやさしいし、ちょっと小悪魔だし、 目標以外のことは疎か気味だし、子供っぽいし、お疲れモード。 でも。 律儀で真面目であったかくて強くて、そして大きい。
そんな貴方に触れる日が、いつか来れば良いなと願う。
真っ直ぐ。 そう。私は真っ直ぐに進みすぎて、色んなものにぶつかる。 避ければいいのに、真っ直ぐ進もうとするからぶつかる。 痛くて泣いて、凹む。いい迷惑だ。
でも、それが私だ。 バカだなぁって言われることもあるけど、それが私だ。
先日、遠い昔に恋をしたあの人とその彼女に会った。 一昨年、2人は結婚した。 私はその結婚式にも出席している。
うんと辛い思いをしながらも、私はこの2人との縁を切らなかった。 それはある種の意地だった気がする。
でも今となれば、縁を切らなくて良かったと思える。 久しぶりに3人で会って、本当にそう思った。 彼女もあの人も、何故か私をとても信頼している。 共通の友達だからかもしれないけど、信用して信頼してくれている。 有難いことだと思う。
3人でいる時ね、とても感じたことがあった。
それは2人の空気感。
すごく同じ空気を発している2人だなって思った。 長く一緒にいる2人だからかな・・・? ううん。違う。 私は、あの人と彼女が初めて顔を合わせた時から、なんとなく感じていた。 今でも、覚えてる。 『この子をあの人に近づけたくない』って思ったことを覚えてる。 それはきっと、同じ空気を持っている2人だって感じたからかもしれない。 今となっては後付けだけどね。 でもその時以上に、同じ空気を持っているなぁと感じたよ。
あの人が言った。 『(自分に)ピッタリくる人が絶対に現れるよ』と。 2人を見ていたら、すごくその言葉に納得できた。
そしてこの間過ごした、貴方との貴重な時間。 ふたりの時間。 私にとっては、すごく自然に思えたよ。 沈黙も、特に怖くなかった。 貴方がみんなの所に戻ってしまわないかは心配だったけど、沈黙でいることは怖くなかった。 心地良かったの。安心したの。ずっと続けばいいと思った。 貴方はどう思ったか分からないけどね。
もうね、ただ素直でいようと思う。 貴方に、ただ素直な気持ちを伝えていようと思う。
伝えることを諦めた時、私はいつも恋を失っていたように思うから。 伝えたい想いや言葉が無くなった時、私は自分も見失っていた気がするから。 相手の顔色ばかりを気にし始めた時、あっさりと心の距離は離れていった気がするから。
心が離れた時、私はきっと貴方に伝えたいものはなくなるだろう。 でも、今は一瞬一瞬の想いを伝えたいと思ってる。 だから些細なことで喜んだり、『美味しい』の一言で浮かれる自分も、 色々気にしてしまったり凹んだりしてしまう自分も、どれもこれもそのまま見せればいいかなと思う。 そこから何かが生まれるかどうかは、今はまだ分からないけど。
一歩一歩、自分の中で消化しながら進んでいけばいい。 無理に変わっても意味がない。 ありのままの自分で接していこう。
メールをしないと決めたものの、 実際のところ、言葉が思いつかないというのが本音だった。 へなちょこの私は、会わなくなっても嫌われたくないと思ったの。 でも、何を伝えたらいいのか。何を書けばいいのか。 分からなくて、混乱して、「もう嫌だもう嫌だ」の繰り返し。 何が嫌なのか分からないくらい、混乱してた。
意味もなく、理由もなく、私はただただ自信をなくしていた。 どうしてこんなに凹むのかが分からないくらい凹んでいた。 諦めるって決めたのに、 もう会えないって思ったら、涙が出てきた。
そんな時ね、ふとね、思い出したの。 この間の会話の中で、「女子は恋愛が占める割合が多いよね」の言葉。 一般論で、もっともな言葉。 その言葉を聞いた時は、「恋する女子をバカにする人?」と思ってしまったけど、 決してそんな言い方ではなかったし、それは私の被害妄想。 本当に一般論を言っただけのこと。 なのにその言葉が引っかかったの。痛いなと思ったの。 だから、いつまでも引きずっているような私をもう見せたくなくて、離れようと思ったの。
でもね、冷静に考えてみたんだ。 そしたら、気づいたの。
この間友達が教えてくれた私の良い所。 自分自身ではずっとダメだと思っていた所。 ずっと直したくて頑張っていた部分を褒められ、長所だと言われて自分が分からなくなった。
「何でそんななん?」と言われ続けてきて、ずっとコンプレックスだと感じてたのに、 いきなり「そこが良いところです」と言われても、ダメだと言われ続けてきたから理解できなかった。
そう。 私はまだ、あの子の言葉に締め付けられていたんだ。 そのことに、貴方の言葉で気づいたの。
自分の足で立ちたいと思いながら、自分のことを見ていなかった。 たった一人からの評価だけで自分を決めつけていた。 友達の言葉を受け入れられなかった。 「私はダメだから」と、決めつけていた。
本当にごく一般論なんだけど、貴方があのタイミングで言ってくれたから気づけた。 私の心境と似ているであろう音楽を聴かせてくれたから、気付けた。 いつだって貴方は、絶妙のタイミングで私の心を軽くする言葉をくれる。
それに気付いたら、貴方に伝えたくなったんだよ。 いちいち報告するなんて迷惑極まりないけど、 「貴方がいたから気付けました、ありがとう」って伝えたかったの。
「もう諦める」って思ってた時、苦しくて泣けてきて笑えなかった。 本当は、この間可愛い女子が無邪気に話しかける姿を見て以来、切なかった。 比べるわけではなく、貴方をあんな風に笑顔に出来ないことが悲しくて、やっぱり自分はダメだと思った。
でも友達が感じてくれたように、 私と居る時、少しはリラックスしてくれるのかなって思えたの。 気を緩めたような姿を見て、ほんの少し思ったの。 だから、ダメだって思うのはやめたい。自己完結するのはやめたい。 始まっていないのに、終わらせることなんてないよね。
そう思えて、貴方にメールを送った。 素直に伝えたくて、メールを送った。 ツラくて固まっていた表情が緩んで、やっと笑えるようになったよ。
ずっとね、考えてたの、もう諦めようかなって。 本気で、もう諦めようって思ったの。
貴方に会いに行っても、上手く笑えなくて。 凹んだ姿ばかりを見せてしまって。 顔を見ても笑えない恋はしたくないって。 ツラくて痛くて、もういいやって思った。
今日。偶然、貴方と2人で話す時間があって。 しかも結構長くて。
会った瞬間フレンドリーに話しかけてくれたけど、用があってすぐに出掛けた。 出掛け際に「すぐ戻るから!」と言ってくれたのは、すごく嬉しかった。 待ってて良いってこと?みたいな。
しばらくして戻ってきた貴方は、私の前に座って、すごくリラックスして。 無邪気な顔でこれからの事を話してくれた。 キラキラと光る笑顔で、めちゃくちゃ可愛い笑顔で、未来の話を教えてくれた。 見ていて、少し切なくなるくらいの無邪気さ。
貴方はすごくリラックスしていて、家で過ごすような姿も見せてくれた。 なんだかその時間がすごく穏やかで、自然で、落ち着いた。 ずっと続けばいいのにって思った。
少しだけ恋の話をして、貴方はやっぱりモテることを知った。 多分、振られたことはあまりないんじゃないかな? やさしいし、芯はしっかりしてるし、振られないよね。
勇気を出して、もう一回飲みに誘ったけど、話の流れ的に忙しいことは分かっていたから、やっぱり玉砕。 今日だって、睡眠時間2時間だもんね。 分かってはいたけど、無理なのはやっぱり切ないね。
がんばっている姿を見るのが好き。 楽しそうに笑っている姿が好き。 お疲れながらも充実感溢れる雰囲気が好き。 あったかくてやさしい空気が好き。
でも、切ない。
帰り道。 なぜだか無性に悲しくて淋しくて切なくて、大泣きした。 ひとりで車を運転しながら、涙が止まらなかった。 もう、諦めようって思った。 もう会いにも行かないし、メールもしないでおこうって。 これ以上近づかないでおこう。 そう、心に決めた。
貴方は、案外不精なところがあることを知った。 不精というよりは、タイミングや感覚を大事にしてるのかな? 悪く言えば、自己中・笑
誰かから連絡があっても、自分の中のタイミングと合わないとダメなんだって。 寂しがり屋なのに、『違うな』と思ったら連絡拒否!みたいな。 ちょっと厄介・・・(^^;)
とは言え、実際に私がされたわけではない(番号知らない)し、メールは返してくれる。 確かに自分のタイミングだなぁと思う時間に返ってくることはある(早朝とか) でも、ちゃんとメールは返してくれる。 『メールは返すよ!』と他の子に言った後、私をじっと見た。 まるで「返してるよね?俺」って訴えられているようだった・笑 うん、肝心な時はちゃんとすぐに返してくれてるよ。
ふっと考えた。
私みたいに、貴方にメールをしている人はあまりいないのかな?って。 業務連絡のメールは貰ってると思う。 親しい友達からももちろんくるだろう。
でも私みたいに微妙な関係の子からは、もしかしたらあまりメールは来ないのかもしれない。 あくまでも憶測だけど。
今日、やっと貴方にメールを返せるくらいにちょっと浮上した。 自分と向き合うことは苦しいけど、じっとしているのも大事だ。
私はきっと、貴方を好きなんだと思う。 うん、好きだよ。
でも、まだなんとなく揺れる。 やっぱりもう少し、時間が必要みたい。
驚いたのは、貴方からメールがきたこと。 ケーキの感想が書かれていた。 帰り際に『メールする』とは言われなかったから、ちょっと驚いた。
いつも私が先にメールを送って、その返事がくると言うパターンだった。 でも今回私は、何を書いて良いか分からなくなって送れずにいた。
でも私がメールを送らなくても、ちゃんと感想を言ってくれるんだね。 時間があれば、ちゃんとメールしてくれるんだね。 土曜日にまた会うのにメールをくれて、驚いた、本当に。
ケーキは、貴方の口にピッタリ合ったみたい。 すごく美味しかったらしく、作った甲斐があったよ。 無事に帰れたかどうかも心配してくれて、ありがとう。
でも、すぐに返事を返せなかった。 まだ、何を言って良いのか分からなくて。 ケーキを喜んでもらえたことも、この間会えたことも嬉しかった。 それをすぐに伝えたかったけど、それ以上に切なかった。 凹み全開のメールを送ることも、 自分の気持ちを無視した内容を送ることもしたくなくて、すぐには返事を返せなかった。
そんな時、友達に会ったんだ。 貴方のことを少しだけ話したことがある子。 まだ、出逢って間もない時の話しかしてなかったから、今の状況を喜んでくれた。
ふたりで話せること。 彼女がいないこと。 ケーキを食べてくれること。 相談に乗ってくれること。
「以前聞いた時より、予想以上に進展してるやん!」 そう、喜んでくれた。
進展、してるのかな。
よく考えれば出逢った頃よりも、うんと距離は近づいている。 すごく歩みは遅いけど、自問自答をしながらだから当たり前なのかもしれない。 自分の気持ちの整理をしながらだから、遅いのは当然。 なのに私は、いつの間にか焦ったり、多くを望みすぎていたのかもしれない。 早く近づきたくて、もどかしかったのかもしれない。
それからもうひとつ。 『もっと自信を持ってね』とも言われた。
『確かに年下の子が無邪気に話したりするのは可愛いと思う。 でも、みかるには受け止めてくれるような、しっとりとした雰囲気があるよ。 みかるといると安心するもん。癒される』 なんて、嬉しいことを言ってくれたり。
私は自分が癒し系とか落ち着いているとかは思ったことはないし、男の人に言われたこともない。 でも、消極的で嫌だなと思っているところは、 人は『控えめ』とか『やさしい』と見てくれることもある。 それ故に、『もっと自信持って!』と、よく言われる。 不思議だよね。 自分の短所が、周囲からは長所に見られたりするんだから。
でも、貴方の前では凹んでる姿をよく見せてしまうし、 励ましてもらってばかりいる。 どちらかと言えば、私が癒してもらっているような気もする。
私は、貴方にちゃんとお返しが出来ているのかな。 ケーキやお菓子を作っていくばかりで、他に何か返せているのかな。 頼ってばかりで、やっぱり情けないな。 彼女でも、親しい友達でもない私の話を聞いてくれる貴方は、すごいと思う。
ああ、そうか。 私はやっぱり、貴方に何もお返しが出来ていない気がして凹んでいるんだ。 貴方を笑顔になって欲しくて、 でも、それがなかなか出来なくて凹んでいるんだ。
もっと、ちゃんと自分の足で立ちたいな。 泣き言ばかり言わずにいられるくらい。 貴方の隣りに立てるような、そんな人になりたい。
ケーキを渡した。 すごく喜んでくれた。 本当に好きらしく、『ひとりで食べる!』と言ってくれた。
ふたりで話していたけれど、年下の可愛い女の子も途中から合流。 とても可愛くて女の子らしい子。 ふたりはとても息が合っていて、テンポよく話していた。 私はそれを聞いていた。
たまに貴方のフォロー?をしたり、同意を求められたりはしたけど、 基本的には聞いていた。
思ったの。 『ああ、男性はきっとこういう子を好きになるんだろうなぁ』と。 無邪気で、人懐っこくて、明るい。 女の私から見ても可愛い子。
私にはないものを持っている。 それをひがんだりねたんだりする気持ちは、不思議と沸かなかった。 計算でもなんでもないその子を、本当に可愛いと思ったから。
でもね。 貴方に対する想いは、少しだけ変わった気がする。 変わったというよりは、意味もなく、泣けた。 たまに私を見てくれるその目は、とてもやさしいけど、 きっと誰にでも見せる目なんだろうなと。
私は、あんな風に貴方を笑わせることは出来ないなぁと。 あんな風に照れさせたり、からかったりは出来ないなぁと。 ちょっと自己嫌悪した。
これ以上近づかない方がいい。 これ以上近づいて、傷つくのは嫌だ。 そんな風にも思った。
でも、本当は、何に対して泣けてきたのかはよく分かんない。 多分、自分のダメさ加減を突きつけられたように感じたのかもしれない。
その子と比較してるわけではなく、 自分の中のコンプレックスを再認識した感じ。
貴方に励まされて以前よりは前向きになってきたけど、 貴方が関わっているこの問題は、貴方に相談できなくて。 いつもなら家路に着くとメールをしていたけど、今日は送れなかった。 何を書いていいのか分からなくて、ただ、ひとりで泣いた。
自分が情けない。
ウキウキしてしまう。 昨日からウキウキしてた。 いや、お休みが始まってから。 ううん。お休みが始まる前から。 仕事が暇だったから、余計にウキウキしてた。
貴方の大好きなケーキをね、作ろうと思って。 絶対にスポンジケーキを焼こうと思って。 どんなのにするかを考えていたら、すごくウキウキした。 あれこれと考えて、喜ぶ顔を思い浮かべて。 成功もしていないのに、ウキウキしてた。
作れたよ。 大成功!とは言えないけれど、バッチリ美味しいよ☆ デコレーションがイメージ通りにいかなかったのが悔しいけど、 ちゃんと貴方をイメージして飾ったんだよ☆
きっと食べるところは見れないけど、 多分口に合うであろうケーキを眺めては、今からウキウキしてる。
今まで、誰かと付き合ってもこんな風にウキウキしながら作ったことはない。 それはやっぱり、貴方みたいに『美味しい!!』と笑顔で言ってくれる人ではなかったからかな。
たとえ美味しくても、 何かひとことダメ出しをしなきゃ気がすまない人だったり、 『美味しい』ではなく『不味くはない』という言い方をする人だったり。 そういう人ばかりだったからかな。 素直に褒めることが出来ないというか… 褒めることが恥ずかしいと思ってしまう、よく言えば「不器用」な日本男児ばかりだった。 そういう不器用さに惹かれる私も私なんだけどね・笑
でもさ。 女子としては、やっぱり素直に『美味しい』といってもらえる方が良いなぁ。 特に私、褒められて伸びるタイプみたいだから・笑 貴方に『美味しい!!』と笑顔で言われて、初めてそのことに気付いたよ。
本当に作ってて楽しかった。 お菓子作りがこんなに楽しいなんて思わなかったよ。 今回は自信作!
食べる姿を想像しながら、ウキウキして貴方に会いに行くよ。
今日から5月。 今年の連休は暦通り。特に予定のない連休。 特別な予定と言えば、貴方に会える後半のみ。
思えば、去年も同じような予定で過ごしていた私。 だけど、去年とは全然違う心境の私。 時間の流れってすごいなぁと、ちょっと思ってしまった。
今日ね、ふと思ったの。 私は、思い出を上書きしようとしていたんじゃないかなって。 消したくて、塗り替えたくて、でも出来なくて。 だから苦しかったり悲しかったりしていたんじゃないかな。 思い出を思い出としてしまえないから、不安になるのかなって。
過去は過去なのだ。 消すことも戻ることもできない。 過去はそこにあるのみ。
あの子が言った言葉やくれたもの。 悲しみも寂しさも涙も。 全部、事実。 嘘だったと思っても信じられないと思っても、あの子と過ごした月日は確かにそこにあった。 私の生きてきた中に、あの子と過ごした日々は確かに存在した。
それを、なくすことは不可能だ。 だって、あの子を好きだった気持ちは、事実なんだから。 悲しみに埋もれすぎて、その事実まで見たくないと思っていた。
一番大切なのはあの子にどう想われていたかじゃない。 悲しみを乗り越えることでもない。 私が、あの子を好きだったという事実を、ちゃんと認めること。 2人で歩いた道を、認めること。
そして。 今居るのは、過去じゃないと実感すること。
新しい場所。
先のことなんて何にも分からなくて、右に行くのも左に行くのも自由。 笑顔で過ごす日々を作るのも、悲しみの中で止まっているのも。 貴方を好きでいるのも、違う人を選ぶのも。 どれも私の自由。
あの子のことを思い出すのも、悪いことじゃないなと思えてる今。 うやむやな記憶を何度も思い出すよりも、ちゃんと思い出してアルバムに貼ろう。 心の中のアルバムに貼って、ちゃんと思い出にしよう。
塗り替えるんじゃなくて、新しくページを足していく。 見ない振りをするんじゃなくて、自分でページを作り出す。 これも、貴方が教えてくれたこと。
頭で理解したつもりになるのは簡単だけど、心で納得するのはなかなかに難しい。 だから、また不安になったりもするかもしれない。 でも、こんな風に気づかせてくれる貴方に出逢えて、本当に嬉しい。
貴方は、急かしたり押し付けたりはしない。 あくまでも自分の意見を言ってくれるだけ。 でも「そうだね」ってちゃんと話も聞いてくれる。
貴方からは教わることがたくさんある。 直接にも、間接的にも。 「ありがとう」でいっぱいになる。 そんな人は、やっぱり初めて。
ありがとう。
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