2007年05月29日(火) |
きっと、ずっと前から。 |
もう、きっと、ずっと前から。 私はあの子のことを諦めていたんじゃないかと、最近思う。 こうなるずっと前。別れを告げられるずっと前。喧嘩するずっと前。
仲良く付き合っている時から、私はあの子のことを諦めていたように思う。
楽しかった。やさしかった。嬉しかった。
けれど、私はあの子が、怖かった。
いつ、どんなタイミングで音信不通になるのかと。 いつ、どんな瞬間に背中を向けられるのかと。 いつ、どんな事で耳をふさがられるのかと。 そればかりを気にしていたように思う。
大好きで、心配で、放っておけなくて、ココロの支えだった。 本当に好きだった。
でも、その反面すごく怖かった。 あの子のことが怖かった。
暴力を振るわれるわけではない。 罵声を浴びせられるわけでもない。
ただ、私の存在をなくされるだけ。
その行為が、私にとっては何よりも恐怖だった。 だから、何があっても会いに行ったし、 何度も同じことを繰り返しても許してしまった。
必要とされたかったから。
必要とされる事で、私は自分の存在意義を見出していたんだと思う。 それ以外には存在価値がないかのように。 自分で自分を苦しめていた。
本当はもっと怒るべきだったし、 嫌なことは嫌だときちんと伝えるべきだった。 そして何より、楽しい時は素直に笑い、好きだと伝えるべきだった。
怖さが抜けなくて。 あの子を失いたくなくて。 私は自分を見失ってしまっていたように思う。
とても重かったんだと思う。 あの子を一生懸命支えたくて、自分を押し込めて、あの子を受け入れていた事は、 とても重かったんだと思う。
それが決定的にだと思ったのは、去年の年明けからだったかな。 見ない振りをしていたけど、気付かない振りをしていたけど、あの時から『あれ?』っと思っていた。 そして3月、5月が決め手になった。
ココロは悲鳴を上げていたのに、私は見ない振りをしていた。 そして約1年待った。
うん。待った。
それは情か愛情か執着か分からないけれど、待った。 信じたかった。 お互いのココロが離れていることも知らずにね。
今は、よく分からないな。 ただ、少しだけ楽ちんです。 淋しさが胸に広がるし、 一緒にしていた事がもう出来ないのはどうしようもなく悲しくせつないけれど、 少しだけ、ココロが楽になったように思う。
ちょっと無理をしすぎてきたから、 しばらくはココロを休ませてあげよう。 それからどうなるかは分からないけど、今は休ませてあげよう。
でもね・・・好きだったよ、とても。 いまも。他の誰にも代えられないくらい、大切な存在だよ。 内緒だけどね。
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