2009年04月30日(木) |
橋本知事の功罪を問うた番組 |
と言うと仰々しいタイトルですが、本人を呼んでいたので、インタビューみたいな感じでした。
(1年ぶりで、大変ご無沙汰しております。)
橋本知事が行っている政策やメッセージに対する功罪を問うた番組でしたが、 一番根っこにある5兆円もの借金返済のための財政改革については、基本的に賛成です。 なかでも、公務員の給与削減いついては、当たり前のことだと思います。
公務員は、民間ではやれない大事な役割を担っているのですから、 公務員当事者は、それを誇りとして仕事にまい進していらっしゃるとは思いますが、 仕事をまじめにやっているんだから、世間がどういう経済状況だろうが、 給料をもらって当然という姿勢は、公務員としてはいかがなものかと思います。
公務員の原資は、あくまで市民からの税金で賄っているわけですから、 これが減れば給料が減るのも当たり前なわけです。給料維持を前提に文句を言うのは 本末転倒としか言えません。
文句を言うのであれば、苦しい思いをして、それでもトップが約束どおりのことを しない、実現の道筋が見えてこないとなれば、その時に初めて文句を言えると思います。 がんばった分だけ見返りが来ることを求めるならば、公務員ではなくて、 民間に転職したほうが良いと思います。
実際の行政の場では、収入の加減に合わせて支出も加減していたのでは、その変化に 誰もがついていけませんから、ある程度の緩和策として、借金をして補填しますが、 これは将来返済しなければなりませんから、いつまでも借りるわけにはいきませんし、 返済するための苦労もしなければなりません。
この借金の返済を先送りして、自分の人気が落ちないように市民に甘い汁を吸わせて、 自分だけがいい子になっている首長がいるとすれば、直ちに辞めさせるべきですが、 これを市民サービスだと勘違いしている、あるいは自分に無害だからいいんだと、 見逃している市民が多いのが現実ではないでしょうか。
誰もが大変な思いをするのは嫌だし、我慢を強いられるのも嫌です。 しかし、時には楽な思いをする一方で、時には辛い思いをしないといけないことを、 市民自らが自覚しないといけません。結局のところ、大きな声を出している 橋本知事が、分かりやすいメッセージを発信してくれるから、多くの人は 関心を持って、いろんな意見を言えるのですが、別の言い方をすれば、橋本知事が メッセージを出さなければ、あるいは分かりにくいメッセージを発信しているなら、 市民は無関心であるということも言えるわけです。
誰がやっても政治は変わらないと言っている人たちの多くは、自分が無関心である ことを差し置き、政治家のせいにしているだけなのです。つまり、このことに罪が あるわけで、無関心こそ罪なのです。そのことを、橋本知事がメッセージとして この番組で伝えたかったことなのですが、どれだけの方が理解できたでしょうか。
直接、自身が政治に関わる方はそれでいいし、一般の我々が政治参加する行為は、 投票することです。政治の質を上げるのは、市民である我々が政治への関心の質を 上げることなのです。その形が投票なのです。
やることやらずに文句を言うな、というところでしょうか。 橋本知事のメッセージは、個別に見ると公務員に対するものばかりですが、すべては 市民意識の向上を望んでのものであると理解すべきです。その意識が国を変える、と。
はい。今日は晴れ。(東京地方)
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