2006年04月29日(土) |
JR東海の決算発表で |
自分が仕事でかかわっていたJR東海が決算発表の経営計画でリニア計画を公開しました。
”超電導磁気浮上方式鉄道については、平成2年6月に運輸大臣の承認を受けた 「技術開発の基本計画」及び「山梨実験線の建設計画」に基づき、山梨リニア実験線にお いて、さらなる長期耐久性の検証のための走行試験を行うなど、実用化に向け、基盤技術 の一層のレベルアップを図ります。また、山梨リニア実験線については、先行区間におけ る実験開始から10年目を迎え、超電導磁気浮上方式鉄道技術は、周辺技術も含めて格段に 進歩している現状を踏まえ、さらに有益な実験成果の獲得のために、設備を実用レベルの 仕様に切り換えるとともに、長大編成車両によるトップスピードでの長距離走行や長大ト ンネルの走り抜けなどの技術的テーマに対応することにします。そこで、今後、先行区間 の設備を抜本的に更新すること、あわせて一般区間(「山梨実験線の建設計画」のうち先行 区間を除いた区間)まで延伸することを検討していくこととします。”
今では山梨県の大月市付近に約18kmの実験線を運営し、最高速度580km/hを 記録する有人走行として世界最速の鉄道になりました。この約18kmの実験線を拡張し、 また車両を更新・追加投入する計画で、7年間とのことです。 開発のステージを終え、実用段階にきたことを世にアピールしたことになります。
これは、リニア開発にかかわってきた企業にとっては大きな問題で、それまではいつに なるか分からない営業運転に対して、どれだけのリスクを取りながらかかわっていくのか 模索しながらの付き合いでしたが、営業線の実現が大きく前進したことを意味するこの 発表は、企業の資源投入を判断させる大きな意味合いを持っています。
そんなわけで、このリニア計画が大きく前進したことを喜ぶ1企業のサラリーマンの声でした。 リニアにかかわって2年間、1度も試乗しなかった(させてくれなかったわけではありません) このリニアに、ようやくウチの会社の上層部も理解してくれる環境が整いました。 乗ってみたいよなぁ。夢の乗り物が、少しだけ現実に近づきました。
はい。今日は曇り。(東京地方)
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