しむちゃんのつれづれ日記
文字サイズは「中」が最適なようです。

2003年01月31日(金) 雇用のミスマッチ(派遣さん編)

派遣さんから来月で辞めたいということを伝えに、人事の担当ちゃんが
定時後にウチの職場へ来ました。17日に籍を入れたというウワサは
同僚から聞きましたが、それが理由だとは担当ちゃんは言わなかった。

自分としてはうまく仕事を与えられていないことが派遣さんの気持ちの
問題ではないかと思っている。つまりもっと多くの仕事をしたいという
気持ちがあるのに自分が今以上に仕事を与えないから、派遣さんとしては
信用してもらっていないのかと不安になったのかな、と。

今日も仕事の引継ぎのことに付いて派遣さんから問われましたが、なか
なかそれが難しいことを伝えましたら、反応がなかった。そもそも
一人の人がやっていた仕事を分割することが目的で東京の事務所に派遣
さんを受け入れたのですが、やっている仕事が部品販売のサポート。
一方、部品を扱っているのは別の場所。要するに部品の取り扱いをして
いる部門で全てが回っていたのをあえて東京でその一部をやってみよう
としているので、以前の仕組みを変えない限りは分割する意味がないと
自分は思っているので、部品を扱う部門長にそのあたりの説明と理解を
求めて、仕組みの変更をお願いしているんですが、これがなかなか前進
していないんです。だから東京への仕事の移管が進まない。

この事実を派遣さんに言うと、なんだ自分には仕事が来ないのか、と
なるわけで、こちらの動きの遅さにあきれているという感じ。でも今の
派遣さんの仕事振りを自分は納得しているわけでなく、今現在与えられて
いる仕事をきちんとやり遂げることを考えて欲しいと思っているわけです。

今の仕事が満足に出来ていないのに、他の仕事を与えたら今の仕事も覚え
てくれるかといったら、そうでないのは目に見えています。ジャジャ漏れ
で困るのは自分ですから、まぁ言いかえれば会社が迷惑をしますから、
そういうやらせ方はしたくない。仕事としては定型的な仕事になります
から、一度覚えればあとは自分のやり方でやってもらえればいいだけの話。

仕事のミスマッチということですかね。
自分がやりたいこととやらせてもらえることとのミスマッチ。
量的なことも質的なことも。そうであれば長続きはしません。

というわけで自分はあっさり諦めました。
今の人は2月一杯で辞めてもらって、3月からはまた新しい人を採用する
ことになります。今度は時間があるからこちらの要望をしっかりと派遣会社
に聞いてもらって、お互いにミスマッチのないようにしたい。

でもあとひと月ありますから、その中でできることはしっかりとやっても
らいたい。そのためには自分も動く必要がありますけどね。提携がらみで
この2〜3ヶ月は職場環境が動く時期なのでヒマな時期でもないし、2月
には来年度の予算を策定しなければならないので、頭も使わなくてはなら
ないし、ちょっと神経質な2月になりそうです。そういう意味でも頭痛い。

いずれにしても、派遣さんには申し訳ない採用となってしまいました。
という気持ちは顔に出せないけどね。あとひと月、がんばりましょ。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2003年01月30日(木) 頭は痛いが、読んでいる本はもっと頭が痛い

頭痛ぇ。
というわけで昼から出社。面談あるし2日も休んでられない。

上司からは精神的なものか、と問われたけど、とんでもない。
というか、会社に行きたくないのは慢性的なものだから今に始まった
ことじゃない。逆に会社に行かないと体調が悪くなる。これは決して
会社人間ということじゃなく、規則正しい生活にならないってこと。

でも保菌の疑いのある場合は会社に行くと他の人の迷惑になるから
できるだけ直してから行く方がいい。自分のことだけ考えて無理して
行ってもいいことなんかない。

さて今読んでいる本は、すごーく骨のある本で、過去のノーベル
経済学賞を受賞したお歴々の貢献をかいつまんで紹介しているもの。
まだ3分の1ぐらいしか読んでいませんが、読んでいるうちについ
つい眠くなってしまいます。あまりに理解できなくて。

それらの述べてあることを理解しようとするならば、彼らの書物を
改めて読みなおさなければならないでしょう。あるいは解説本をね。

計量経済学で名を挙げた人の名前は正直知らなかった。
知っていたのはフリードマンとかサミュエルソンとかケインズとか。
まだまだ修行が足りぬ。知らない人の名前が圧倒的に多いから。

ノーベル賞を取ったからといって正しい理論かどうかは決めれない。
とはいえ、なんらかの理論を確立したか、それまでには考えられなかっ
たことを実証してみせたか、あるいはそれまでの理論を覆すようなこと
を論じたか。それなりに評価される何かを持っていたから受賞に至った
わけなので、そんじょそこらのエコノミストとは格が違うと思う。

ただ経済理論とはその時代を反映していることが多く、例えば今の日本
の現状を背景に論じたものは皆無でしょうから、どれかを実行すれば
解決できるかといえばそうではない。要するに成長基調が前提である
あるいは景気の循環(落ちたら必ず上がる)を前提に論じているものが
大半ですから、落ちっぱなしの状況がどういうことで、その原因と解決
方法は何なのかということは、過去の実例を挙げたとしてもどれも当て
はまらないことから、過去の理論が適用できないということになります。

そうなると過去の理論で学んだ人の頭の中では理解の出来ないこと、ある
いは無理やり過去を持ち出して現在に適用したりなんかして、いかにも
正しいことを言いながらも間違ったことを言っている可能性はあります。
シロウトの我々にはそれが正しいのかどうかなんて知る由も無い。だから
勉強して賢くなる必要があるわけで、しかも勉強の仕方を間違えると、
間違った判断を自分がする可能性もあるわけで、そのあたりはどこを
ターゲットに勉強していくかによると思います。

自分の場合はいわゆる教科書理論、つまりインフレ理論の勉強中なので
それをすっ飛ばしてデフレ理論を勉強しても恐らく理解不能で消化不良
となる恐れもありますが、出版されているデフレ関連書籍は結構少ない。

デフレを分かりやすく解説してある書物は見かけないことからも分かる
ように、デフレ理論というのは確立されていないから、研究者としても
書物にするのをためらっているのかもしれない。あるいは本当に無いの
かもしれない。単純にインフレの反対はデフレなんですが、恐らくそれを
実証するだけのデータや数式が揃わない、あるいは何を指標にしたらいい
のかが分からないんだと思います。

パラメータとしての物価指数はありますが、何が物価を引き下ろして
いるのか、それは理論上どういう要因から来ているのか。もしかすると
理論上の世界ではなくて政治的なところから来ているのかもしれない。
さまざまな要因から推定してある結論を導き出すことになりますが、
恐らくばらつきが多くて線を引けないんでしょうね。分からんけど。

いずれにしても過去の理論を持ち出して現状を語れるならば、とっくに
解決できているはず。解決策があるのに解決できないのは、それを拒否
している勢力があるから。それが何なのかは今の自分には分からない。

少なくとも今言えるのは、借金(国債の発行)をして公共事業に政府が
投資するのは短期的には国益にはならないということ。政治家は長期的な
ビジョンで動いているから目先のことにとらわれるのは政治家として失格
なんて言う人もおりますが、そんな先にあなたは政治家をしていて、自分
の発言に責任を取れるかといえば、そんときゃ政治家を引退していてるに
決まっていますから、それこそ無責任な発言。民間にコポレートガバナンス
を求める前にご自分のガバナンスを引き締めなさいと言いたい。

景気を浮揚させたいと誰もが思っています。
経済を回すということはお金の回転を良くするということ。そのためには
家計や企業の貯蓄を吐き出させるか、あるいは強制的に資金を注入して
いやでもお金を使うようにすることでしょう。家計であれ企業であれ。

あとは具体的な方法と順序ですね。

かつてはインフレの状況でそれを抑制するためにはどうしたらいいのかが
論じられてきましたが、今はデフレを抑制しなければなりません。その
デフレ対策は相変わらずケインズ理論の展開に終始する始末。これで失敗
したことも忘れてね。なおも失敗策を主張する人の気が知れない。

というか、投入する額が問題なんだろうけどね。(小さすぎる)

どうやら結論に至りそうにないので一旦中止です。また別の機会で。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2003年01月29日(水) 大事な日だったけど

今日は上司との面談の日だったんですが、それをすっとばして
会社を休みました。インフルエンザかただの風邪なのかは不明。
無理して他の人に移しちゃダメだからね。

ひとりもんの体調管理は難しい、と上司は気を遣ってくれますが、
裏を返せば、他の人よりしっかり体調管理をしろということ。

昨年の4月から会社の寮を出てアパート暮らしになったので、
生活の全てが初めてのことばかり。食べて寝ることは毎日のこと
ですからそれなりに慣れましたが、季節の変化に伴う対応につい
ては、その状況を見ながらでないと動けないので、以前はどうだっ
たかなんていう経験値が無いところが今年の辛いところ。

やはり体の不調はノドから来ているので、おのずとやることが
決まったような気もします。とにかく乾燥するんだよね、この部屋。
しかも寒い。だから乾燥と寒さ対策だね。

というわけで今日はこのへんで。
明日はなんとか出社して面談を受けなきゃ。

はい。今日は曇り。(東京地方)



2003年01月28日(火) 国会の見方

会社に行くのを遅くして、NHKでやっていた国会答弁を見ていました。

国会の審議って、ただ眺めているだけではつまんない光景。
つまんない議論だと思えば眠たくなるのは当然だよね。

こと当時者である国会議員が寝ている姿がときどき映し出されますが、
あれは自分に関係ないと思っているから寝ているんだよね。自分に利害が
生じるような質疑であれば寝ている場合じゃないし、都合の悪い質問や
答弁であればやじり倒すこともしたくなる。そんな時だけ起きている
議員に対しては「バカ野郎」のひとことで済ますしかありません。

今日の国会を見ていて感じたのは、小泉首相の声や表情が生き生きと
する質疑とそうでない質疑との差があることです。彼はもしかするとM。
Mと言っても、受けっぱなしではなくて、心地よい攻撃を受けることが
好きなのかも。いつもは言葉を選んでいるけど、興奮した時とか主張を
したい時には本心が出たりなんかして。一般市民としてはそれが面白い
というか、愛嬌を感じると言うか。

首相の発言には誰もが注目するので、細心の注意を払って発言をしなけ
ればなりませんが、聞いている周りの人間も細かいところにこだわる
ことなく、多少の突っ込みはいいとして、彼の本意は何なのかという
ところに着目して欲しい。言葉尻を捕まえて攻撃するぐらいなら、国民
にとってこの首相は必要なのかということをマジメに考えることにエネ
ルギーを注いで欲しい。

首相の位置付けですが、首相は細かいことまで知り尽くしている必要は
ない。首相の方針を理解した閣僚が自身の組織に指示を出すのが正しい
組織だと思います。そういう意味では閣僚は細かい知識が必要。だから
首相に対して細かい数字を持ち出して、つまらぬ追求をするのは矛先と
しては間違っていると思う。そういう意味では「大したことはない」
問題は大したことはない。公約とはいえ、それを守ることで国民に不利益
を生じる場合もあるから、それに気がついた時点で転換するのは政治家
としてはマズイかもしれませんが、国民にとっては評価の出来る人物。

そもそも公約に間違いがあったとしても、それは国民に支持されなければ
公約にもあげられないので、その公約を批判するということは、それを
支持した国民を否定するということ。評論家やマスコミは公約を変える
というそのことだけに注目しますが、結果論であれこれ言う前に、公約
そのものについて大きな声を上げるべき。そうでなければ公約を認めた
わけだから、自身すらも否定していることになるんだけど、それに気が
ついていない。所詮他人事だからね。

ま、そういった批判をされるのは政権政党の党首である首相の役割とも
言えるので、落ちぶれた民主党の菅党首なんかは言われないだろう。
国会でも小泉首相は民主党議員からの質問に対し、菅さんに次期首相に
なって欲しいし、そうなれるだけの政党になって欲しいと皮肉を込めて
応援しているぐらいだからね。

でも今やっている国会は予算関連だから、責められるのは塩ジイ。
いつまでもお元気でいて下さい。もう81才だしね。
日銀の速水総裁と意見の食い違いが生じるのは必然なこと。
そんなところを突いてくるマスコミは着眼点が悪いとしか言えない。

平成9年に日銀法が改正されて日銀の独立性が約束されたわけですが、
いかんせん日銀総裁を指名するのは首相だというから制度上の問題が
無いとは言えない。日銀の野望はまだまだ続きます。これについては
また別の時に。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2003年01月27日(月) デフレに対する理解

デフレの定義は「継続的な物価下落」だと定義したのは誰でしょう?

※ちなみに自由民主党デフレ対策特命委員会が提言している中に、次のよう
なくだりがあります。

”デフレとは 「物価が持続的に下落する状態」のこと。
日本は90年代半ばからデフレ傾向が始まり、最近、さらに拍車がかかりつつ
あるとされる。
 物価の持続的な下落は、消費や投資を抑制し、企業収益の減少や、賃金、
資産価格の下落を招くなど、経済の発展を阻害する。
 いったんデフレに陥ると悪循環が生じて悪化するため「陰湿な経済」とも
比喩される。 デフレ・スパイラルとは、こうした悪循環が相互作用し、加速
度的に進む状態をいう。 ”

これを見てみんながこぞって物価下落のことをデフレというのか。

多くの経済学者・金融関係者やエコノミストがいまだにデフレを貨幣価値の
観点からのみ言及していることは、大きな危険性をはらんでいると思います。
もっぱら、その定義は政府・自民党がしているんだから致し方ないとはいえ、
その言葉の持つ本来の意味を見失って、公的な言及を鵜呑みにしてそれを何の
恥じらいもなく論理を展開する、世の中では理解していると思われる人たちを
見て正直がっかりしているところ。

本来の意味を分かっていても、コメントを求められたら一般に理解されている
言葉を使って展開しなければならないのは分かりますが、そこにその人の持つ
論理をきちんと反映しなければ、見ている人に変に誤解されても仕方がないと
思います。しかも、みごとに横並びというか、物価指数に言及する人ばかりで、
誰か違った観点で言及してみろよと思うんですが、なかなかそのような人は
いませんね。

デフレという言葉は戦後45年、使うこと無しに過ごせたことが致命的だった
かもしれません。なにせ教科書にはほとんど言及されていないんですからね。
だから昭和の時代に学校を卒業した人にはピンとこない言葉。

デフレとうまく付き合うよりもインフレになった方がはるかにコストが安いと
論じている人は、これまでのインフレ体験を多くの人が享受してきたからその
経験や知識により対応がしやすいという考えがある。というか、これまでの
理論上での話。教科書通りでは解決できないんだから、理論というのは通用
しないんじゃないかといささか疑問ですね。これには。

「物価デフレ」とか「資産デフレ」とか言いますが、「デフレ」のところを
「下落」とか「価格下落」と置きかえれば一目瞭然です。下降するさまを
「デフレ」と言っているんですね。これが一般的に使われているからたちが悪い。

おさらいしましょう。(使用する言葉の善し悪しは無視して下さい)
商品価値よりも貨幣価値が落ちることをインフレ。
商品価値よりも貨幣価値が上がることをデフレ。そんだけ。

言い替えれば、
モノの価値が上がればお金がたくさん要る。それに価格が伴えば物価は上がる。
モノの価値が下がればお金は少なくていい。それに価格が伴えば物価は下がる。
この関係が比例していれば価格が動く。

価値が上がるか下がるかはモノへの評価ですから、価値のないものは価格が
低くて、価値のあるものは価格が高い。同じ宝石でも希少価値のあるものは
価格が高いですね。これも評価です。

でも今の状態は同じモノが価格の低下を引き起こしている。これはどういう
ことか。それはお金の支払をする者(家計・企業)の収入が減ったから。
収入が減ったから支出も減るのは自然なこと。なんで収入が減ったのか。
これは資産価値が減少したから。この資産価値の減少が収入の低下を招いて
いるんです。巡り巡って経済全体のパイを縮小させているのです。

どこに責任があるのかというと、バブルを引き起こした時代の政策当事者、
日銀です。物価の安定(つまり緩やかなインフレ)が目標であるのに、急激な
インフレ上昇を避けることができなかった。この時点でデフレが起きるのは
時間の問題だったのです。極論すると、資産価値の低下がデフレの根源であり、
資産価値の低下が物価下落を引き起こしているんです。

だとすれば資産価値をもう一度上げてあげればデフレは解消するのかというと
一概には言えませんが、恐らくインフレ傾向にはなるでしょう。しかし誰もが
資産を保有しているというわけでなく、資産を保有していない人へインフレの
恩恵が回ってくるのは資産価値が上がった1〜2年後になるでしょう。

もし政府がここにテコ入れをするのならば、資産価値上昇のためにお金を
注ぎ込むことになりますが、それは国債を発行するという借金政策ではなくて、
やはり政府通貨の発行という形がいい。つまり景気対策には公共工事への
資金注入ではなくて、資産の買い上げということになります。

でも議論としてはマイナスの課税(例えばマイナス5%の消費税)とかお金の
ばら撒きとか。より広く行き渡るからね。いつぞやもばら撒きがありましたが
その原資は国債の発行。これを政府通貨の発行に変えるんです。そうすれば
借金は増えない。増えないどころか、消費が増えるから税収アップにもつな
がります。政府通貨の発行は円への信用の低下を引き起こしますが、それを
怖がっていては始まりません。塩ジイも円安方向は歓迎だと言っていますし。

こんなこと言ったら公明党員かと言われそうですな。自分は違いますよぅ。

はい。今日は雨ときどき曇り。(東京地方)



2003年01月26日(日) 「大したことなィ」問題は大したことない

構造改革の「構造」とは、財政規律や組織的な運営の甘え。
この2面を持った言葉であり、それらへの改革だと理解しています。
そこに国債発行30兆円という公約をつけたことによって周りから
ウソつき呼ばわりをされている。「大したことじゃない」発言問題は
これを例えにして騒ぎ立てられているんだと思います。

成果がうまく出てこないことを結果責任として追求するのは政治の
常道ですが、そういうことをとやかく議論するのではなくて、どう
すれば成果が出てくるかを前向きに議論しないところに自分としては
苛立ちを覚えます。

議論は大いに結構。でもそれをいつまでもやっていては国民は、特に
弱者と呼ばれる人たちはより一層生活が苦しくなってきます。企業の
体力もだんだん弱くなってきます。現在行われている政策が正しいのか、
正しいならばなぜ効かないのか、正しくないのならどういう政策に転換
しなければならないのか。建設的な議論がなされていないように思え
ます。

構造改革とはいつの時代でも考えなければならない政策。
一方、デフレ対策は今やらなきゃならない政策。

どちらもやろうとしてどちらもできていないからお前の政策は失策だ
というのは言い過ぎで、要するにどこに危機感を覚えて最優先課題は
何なのかが明確でない、その課題を解決するためには組織の人には、
国民には、企業には、どういうことをやってもらわねばならない、
それが苦しいことなのか楽なことなのか、そういった説明をして納得
してもらうことが大事なのであって、そういったプロセス無しに行動を
先にやることが不満の根源にはあると思うんですが、もっとスマートな
議論の展開を行って欲しいところです。

一部の政治家は現在のデフレは小泉政策の失敗による物価下落だと
言っておりますが、「物価下落」という捉え方は正しいのですが、小泉
内閣になってからデフレになっているわけじゃないことは口にしない。
物価下落傾向が止まらないじゃないか、というのが正しい認識。
今の内閣を批判するしかないから過去の内閣のことは言わない。

政治家は思惑を含めた発言をするからおかしいことになるわけで、事実
を正しく発言してくれないと、多くの人が誤解してしまいます。だから
余計に我々が正しい理解を求められるわけで、誰それが言っているから
それを信じてあーだこーだと言うのはあまりに思慮がない。

どれが正しいことなのかを判別するのは非常に難しいことでしょうが、
間違ったことを自分の都合でいいように理解してしまうことが一番危険
だと言いたいのです。それが間違いだとわかったら立場が変わりますし。
間違いだと後から分かったとしてもなかなか後からは修正しにくいしね。

ただ、みんながみんな現状は厳しいと言っておりますが、本当に厳しい
と思って発言しているのだろうかと疑いの目を持って聞いています。
「今のこんな状態だから・・・。」

「こんな」とはどんな状態だよ!と問いたい。
「あんな」「こんな」「そんな」っていうのは非常に曖昧な言葉です。
あるいは他者が思いを共有している時に省略できて便利な言葉です。

例えば各党の代表が集まって議論をする場なんかでは、現状認識が
共有されているわけではない(少なくとも各党の思惑が違う)んだから
言葉を曖昧にしていては、見ている視聴者は誤解してしまいますし、
議論している出席者が認識を共有していないから議論に方向性を持た
ない場面が多いように思います。なんとなーく話が進んでしまっている。

NHKの日曜討論が面白くないのはそういったところで「なんとなく」
議論が進んでしまうところでしょうか。各党の思いがバチバチと衝突
して当たり前のところが、NHKであることを意識しての発言でしょう
が、本音での発言とは到底思えない。そういう討論の場って必要なのか
とNHKに問いたいところ。どうですかね?NHKさん?

ってことはNHKを見ていることを公然とバラしちゃったか。(笑)
いやいや。受信料はきちんと払っていますよ。自動引き落としだし。

いつの時代でもそうなんですが、与党を倒せない野党の遠吠えのような
気がして仕方がありません。自民党の言っていること、やっていることが
正しいというのではありません。彼らを論破できる能力がないという
ことです。そして国民を味方につけて自民党の議員に投票をしないという
行動を取らせる影響力がないということです。

政権政党は強いです。だから批判の対象になるんです。
批判をするのも結構、議論をするのも結構。
ただ重要なのはそれを実現させる力。ここが難しいところ。国会は数の
論理だから。だから自民党は躍起になって数集めをする。公明党も保守
新党も理念や政策は違うはずなのに自民党とくっついている。政権政党
になりたいから。

社会党に変わって第2政党になった民社党の支持率が上がらないのは
やはり彼らの信頼性。ころころ政策が、党首が変わっていては国民は
何を見ていいのか分からない。優秀な議員が多いにもかかわらず政権を
取れないのは、党の姿勢が固まらないからに他なりません。不安定な
党には信頼を置けないからね。

そういうわけで、イヤでも自民党と付き合っていかなければなりません
から、彼らの発言や行動を見守る必要があります。場合によっては声を
上げなければなりません。

まぁ、「大したことない」問題は本当に大した問題じゃないと思います。
騒ぎ立てるマスコミもマスコミですが。首相としての資質の問題かな?
でも、塩ジイが言うように、分かりやすく説明してあげることは必要
だったかな。ね?小泉さん?

はい。今日は晴れのち曇り。(東京地方)



2003年01月25日(土) 金融再生論か産業再生論か

経済のプラットホームとなる産業の建てなおし、新しい産業の
育成が大事だというのはまさしく正論。金融論に終始している
今の政治に異論を唱える人も多い。

製造業に従事している自分もその異論には賛同したいんですが、
経済再生のためには金融のテコ入れは大事で、産業に活力を入れる
ための原資作り、つまりお金を流せる仕組みを考えなければなり
ません。

産業の活性化とは、企業がお金を借りることを悪とする考えから
脱却しなければ、いつまでたっても新規事業を立ち上げる動機付け
が起こるとは考えにくい。新規事業を行うには、そのための原資が
必要なわけで、過去の利益から捻出するか外部からお金を調達する
かのどちらかに依存するわけで、そうなると元手のない人には
選択肢がひとつになってしまい、その資金調達の信用をどこから
持ってくるか、貸出側からするとそのリスクをどう評価するかと
いうところでの葛藤になります。いかんせん、貸出リスクはしっかり
管理されておりますから、ここを蔑ろにして金融機関もかつての
使命を全うすることは出来ません。自分のクビを絞めることになる
からね。一生懸命、不良債権を減らすことにエネルギーを使って
おりますから。

どちらを取るかというのは議論としては成り立たない。
結論が出ないから。そうじゃなくて、どちらを優先させるかという
ことを議論として持ち出すべきで、そのためにはもうひとつの方を
どうしたらいいかということになるわけで、本質的なところでの
議論を無視してはいけません。要するに今の状況が正常なのか異常
なのかを冷静に考え、異常であると考えるのならば、それがなぜ
異常なのか、その根っこを認識するところから始めて、それをきち
んと把握した上でその解決策を考えること。当たり前のことを
当たり前に行うだけなんですが、どうも論点がボケたところでガヤ
ガヤやっているような気がしてなりません。

今の日本の経済状況がなるべくしてなって、そういう状況と長く
付き合っていくべきものなのか、いやそうではなくて、こうあっては
ならないことで、必ず変えなければならないのか。

周りを見たらどの人も今の状況は危機的だ、改革が必要だ、変化を
求めるべきだ、なんてことがあちこちで叫ばれている。何が悪くて
変えろと言っているのか、彼らもやることが無くてただわめいている
わけじゃないでしょうから、その背景をきちんと説明する、説明して
あげることが大事じゃないかと。

産業界に国が介入することには規制と補助以外には限界があります。
というか、産業界は自分たちの生き残りに必死になっていますから、
細かいところでは自力でちゃんとやっています。本音としてはその
後ろ盾を国がやってくれるとありがたいと思っている。

50年前と今とで比べると、物量も質も明らかに豊かになっています。
一部の豊かな人だけではなくて、多くの人が豊かさを共有できる社会
になっています。生産性を上げたら価格が低下していくという経済学の
教科書にある理論とは逆の状況になっています。モノが豊かになった
からこそデフレは必然的な到来であったと自分は理解しています。

であるならば、安定的=緩やかなインフレという図式をやめて、逆の
考えに転換することを考えてもいいんではないだろうか。つまり、
安定的=緩やかなデフレ。人口の増加が無ければ物量の増加はありえ
ないんだから、生産性を上げて物量が増えれば価格は下がらざるを
得ないのは農業品と同じこと。ここに生産性の追求に対するモチベー
ションの低下が起こっているんです。効率を上げて生産を増やしても
給料の上昇には貢献しないとなると、やる気も失せるというもんです。

要するに購買側の収入が増えないから支払額も増えるわけなく、量が
増える分だけ価格が下がるという図式。これをみんながデフレと称して
騒いでいるわけです。右肩上がりの成長を求めると価格の低下を引き
起こし、それに伴って収入も低下するから余計に価格を下げざるを
得ない。これがデフレスパイラルだと思っている。収入の低下を引き
起こしたのは何なのか。単に業績の悪化だけでは説明ができない。

自分が政府通貨の発行に賛同するようになったのは、企業の再生や、
インフレ理論に基づく経済政策では現状を解決できないと考えている
からです。現状はとりたてて解決する状況でもなければ国債の発行を
何の問題でもないと考えるならば話は別ですが。

お隣の韓国のように、いざとなったらIMFに助けてもらうなんて
ことは日本には適用できません。なぜなら日本はIMFに資金提供して
いる第2位の国だからです。日本が破綻するとIMFの資金だけでは
とてもカバーすることなんか出来ない。お金で国を再建してきた国は
お金で解決するしかないと思います。政府通貨の発行を大々的にして
こなかったのは国の面子や円の信用に関わることだったから。でも
一時的な円の価値低下(つまり円安)を引き起こしたとしても、それは
輸出企業にとってはありがたいこと。いずれはどこかで落ち着きます。

インフレが怖くてインフレ政策を考えることができないのなら、デフレ
にうまくつきあっていく方法を考えなきゃいけないのに、それすらも
とんちんかんな議論になっているように思います。

経済を建てなおしためにはお金の流れをスムーズにしてあげることが
国に出来る唯一の政策ではないでしょうか。

しんどいながらも一生懸命がんばっている人もたくさんいます。
そんな人たちを尻目に自分は関係ないとほざく議員や官僚にはさっさと
辞めてもらって、本当に国民の方を向いてくれる人を我々も選ぶべき
時が来ているんじゃないでしょうか。

夢と希望と幸せと。
そんな思いを抱かせる社会に早くなって欲しいと願うのは自分だけじゃ
ないと思います。その切り口としての政府通貨発行。

国民のためにと言いながら自分のことしか考えていない議員の発言には
飽き飽きしてきました。ね。重鎮といわれる議員さんたち。

長くなってしまいましたね。ほんじゃ。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2003年01月24日(金) こけた

というよりもこかされた。

朝の西武線で池袋駅に着いてドアが開いた瞬間押し出された時に
誰かの足が自分の足に絡んで、普通だったらもうひとつの足で
踏ん張れるんだけど、その時は両足とも引っ掛けられた。

こけた自分が悪いんだけど、こかした誰かがあの中にいると思うと
無性に腹が立って仕方がない。幸い、こけ方が良かった。前に
つんのめっていたら恐らく顔面強打。メガネも吹っ飛んでた。でも
後ろ向きだったからうまく受け身が取れた。その代償としては
左手の小指付け根のスリキズ。両肘の打撲。うまく受け身が取れた
から頭は打たなかった。左手の傷は会社でパソコンを使うまで気が
つかなかった。近くの誰もバンソウコを持っていなかったから、
なめてしのいだ。こういう時にツバの威力を感じるね。

でもあれですね。だれもがみな自分を避けて降りる中、ひとり声を
掛けてくれる人がいた。大丈夫ですと頭を下げたけど、実はこの
人が足を掛けたのかとも疑ったけど、その現場を見ているわけじゃ
ないから怒るわけにもいかない。

こんな状況だったけど、恥ずかしいといううよりもうまくこけた
自分がすがすがしいというか。大きくこけたから周りのみんなが
避けることができたのかなと。

それにしても打撲ってジワジワと効いてくるね。
特にカバンを持っていた左ひじが痛い。なにせ駅のホームはコンクリ
だから、どうやってもあっちの方が強いからね。倒れた時はひじを
打ったとは感じなかったけど。

それはそうと、日銀の早速総裁は金利の低下は悪いことじゃないと
言っております。国債の人気が高いということで金利が低くなって
いるわけですが、これは借金の象徴であり、発行しすぎた結果が
どうなるのかは分かっているはずなのにね。しかも国債の保有は
金融機関が大半だから、人気がなくなってきた時の騒ぎは半端じゃ
ないだろうに。そんな時にも国債の買取を金融機関に命令すると
彼らもボランティアじゃないから、金融機関自身が不良債権になって
しまいます。それこそ国の思惑か。金融機関の国有化。

税金で国が金融機関を保有することと、民営化推進との矛盾をどう
説明するんだろうか。まったく意味不明。

とか言っているうちにじわじわとひじが痛くなってきたので終わります。
明日はどうなっているんだろうか。このひじ。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2003年01月23日(木) 勉強をする目的

今日、初めてウチのすぐ近くにある華屋○兵衛に行きましたが、
やっぱりレストランの肩書きがあるにふさわしく、お値段が高い。

ときどきお客が一杯なのは会社の帰りに見ているから多くの人が
食べに行きたいレストランであることは分かっていたけど、晩飯
がわりにここを使うのは財布の中身がいくらあっても足りない。

やっぱり自分には定食屋が合っている。
おかずはメインにどーんと置かれているけど、ご飯と味噌汁、
そしておしんこの並び。ときにはおかみさん手作りの副菜。
このバランスがひとりもんの食事には必要だよ。

ってなわけで、支払いの際にポイントカードをもらいましたが、
当分の間、使うことはないでしょう。今まで食べに行ったことは
ないんだから、別にこれから行かなくても問題じゃない。

あくまでひとりで晩飯として食べに行く時の話ですから、家族や
友人と一緒なら状況は違うんでしょうからこの限りではないけど。

食は生活の活力ですから、よほどのことがない限り妥協はできない
けど、懐具合でいかにでも変えられるようにしておかないと、いざ
となった時に普段の暮らしを変えることができない体質になって
しまうので、日頃からちょっとした我慢をしておいた方がいいんで
しょうね。

明日は給料日ですが、どうせ入ってくる給料の額は分かっている
ので、手元のお金も無駄遣いできません。

でも今は少しの食費をセーブして書籍を買うことにしています。
手元にあるテキストをひたすら読むよりも、遠回りですが、自分が
何を考えるべきか、そのあたりを見つけるためには型にはまった
書物を読むだけでは不充分。単位取得のためにはとにかくテキストを
読みレポートを提出して試験を受けられる状態にしておかなければ
なりませんが、昼間の学生とは違ってストレートで卒業にこぎつける
ことを目標とはしていないので、時間的には融通が利く。という
よりも、幅広い知識の習得により違った角度からテキストを読むこと
をしていくことで、レポートを書くにも視点を変えて書けると思って
いるから、この姿勢は変えたくない。

とはいえ、在籍期間は限られている(最長12年)し、そこまで
引っ張るつもりもないので1〜2年ほどは延びると思いますが、
いったい自分が何について考えたいのかを見つけるために、じっくり
考えていきたいと思っています。

給料が下がった現実にどう対処するかも、ひとつの勉強材料。
給料を上げるためにどうしたらいいのか、あるいは給料を確保する
ためには自分は何をすべきか。これを世間レベルまで拡大すれば、
世の中の流れがどうあるべきか、どうすれば良くなるのか。今の
小泉内閣の欠点は何か、何を補足していけばいいのか、そんなところ
が見えてくるかもしれない。

苦しいとか厳しいとか嘆くだけでは何の進歩もない。
周りに流されていることで周りを悪く言っても自分に跳ね返ってくる
わけでもない。本音は自分の中で消化して、あるべき姿を追求して
いくことが大事かなと。批判するには提言をつけて。そのために
自分は勉強しています。

はい。今日は曇りところにより一時雨か雪。(東京地方)



2003年01月22日(水) やっぱり政府通貨発行か

政府貨幣を発行すると、モラルハザードが起こってしまうのでその歯止めを
しておかねばならないと考えておりましたが、よくよく考えると、すでに
そのモラルハザードは起こっているのでした。

というのも、際限無く発行され続ける国債発行、それからゼロ金利。

国債の発行が増え続けることの悪はお分かりの通り借金が増え続けること。

ゼロ金利の悪は、金融機関の運用益が出ないことから、というか運用すれば
コストがかかるから、その分だけ損することになり、運用を止め自分の金庫に
留めておくことになる。これが死貨幣。家庭で言うタンス預金。金利を低下
させて借りやすくしているものの借金の返済に忙しくて借り手がいない状況で
金利が低いということは、そのお金は運用もされずにジャブついているだけ。
金融緩和といいながら、お金だけが宙に浮いている状態。使う人もいないで。

運用先が無いから国債を購入する方向に走ってしまうのですが、みんなが同じ
ことをやるから国債の価格は高騰(つまり金利の低下)するんで短期金利だけ
でなく、長期金利も低下することになる。そうすると生保の運用の逆ザヤと
なり、契約者への支払利率の方が生保の運用利率を上回ることになり、生保の
ソルベンシーマージンが著しく低下することになり、格付けが下がります。
あるいは契約者への支払利率を下げざるを得なくなり、商品価値として下がる
ことになります。

銀行や生保といった金融機関が大量に国債を保有するということは、次に
起こるであろうことは金利が上昇した時。金利が上昇するということは、国債
の価格が下がることだから金融機関は売るしかなくなる。それが一斉に起こる
と国債の暴落となる。暴落ということは買う人がいないということだから、
新規の国債発行が出来なくなります。そういうことで国の資金調達の方法が
奪われることになります。現在が最低の水準だから、金利は上がる方向にしか
ないことは明白。だから危険な状態なんです。だから何とかして国民に買って
もらうように必死になってPRしているんでしょうか。松本幸四郎&小雪で。

ま、いずれにしても現状ですら狂った状態ですから、政府通貨を発行したから
といって驚くほどのモラルハザードは起きないんじゃないかと。ただここで
注意したいのは発行額と期間に歯止めをあらかじめつけておかないと、いくら
今の狂った感覚とはいえ、冷静にとどまっている人ですら狂わせてしまう危険
があるので、政治的に影響のある人でクールさを持つ人が必要になってきます。
自分はそれを安倍晋三氏あるいは石原伸晃氏だと思っているんですけどね。
首相になるかどうかは別にして・・・。

現在の小泉内閣で行っている政策を、小泉内閣の退陣を要求するわけではあり
ませんが、デフレ対策をマジメに行うならば、政府通貨の発行を視野に入れて
欲しいし、不良債権処理もデフレ下でドロ沼に陥らないようにして欲しい。
デフレ圧力を推進する政策を行いつつ景気対策を行うならば、デフレを打ち
負かすだけの景気浮揚策を打たなければならない。小手先ではダメ。

お金が流通するような方法で、一番効果的だと思われる政府通貨発行。
インフレを恐れず思いきってやって欲しい。

はい。今日は晴れのち曇り。(東京地方)



2003年01月21日(火) 景気を上向かせる政策が大事なんだが・・・

経済財政諮問会議が20日に決めた「改革と展望−02年度改定」では、
2010年代初頭のプライマリーバランス(国債関係費を除く財政収支)の
黒字化を引き続き目標と設定し、具体的には2013年度には黒字化する
ことになっています。

これは2005年度からデフレを脱却し、物価上昇率がプラスに上昇し、
税収増に貢献することが前提です。あくまで試算です。

デフレ対策と財政の健全化は今までの伝統的な手法で解決するならば、
当然のことですが裏表の政策です。つまり、どちらかを優先させるなら、
どちらかを犠牲にしなければなりません。特にアメリカ流インフレ下での
理論あるいは基準を使用すると、状況が違う日本では通用しないことは
明白であり、表向きな犠牲範囲だけでは済まないことが考えられます。

そういう意味では竹中大臣のやろうとしていることはデフレ圧力を押し
進めることであり、この内容に付いてはいずれ行わなければならないこと
なので、内容そのものを否定するつもりはありませんが、そのデフレ圧力
に負けない景気対策を考えておかなければ、マイナス方向をより下方へ
進めていくことになります。

もちろん、既得権益に縛られているロートルの自民党議員が言っている
ような公共事業やムダな株式の下支えなんかは論外ですが、今までやって
きた小手先政策では過去の繰り返しで何の意味もありませんから聞く耳は
持ちませんが、建前としては正しい政策を推し進めている小泉内閣を潰す
なんてことはしないで、正しいことは正しいことと認めた上で、それ以外の
経済手法で現在の内閣をサポートする方法を提言していくことが大事だと
思っています。それを取り入れてくれるようにね。

インフレターゲットなんかは自分としては賛成派なんですが、これは景気の
安定を目標としている日銀が認めるわけありません。安定というのは緩やか
な上昇のことを意味していますから、本来は現状をどうにかして打破して
いこうとしてなければなりませんが、いかんせん本気でデフレを改善して
いこうとする気概が見られません。

かといって、市場に供給されている貨幣が少ないかといえば、バブル期にも
匹敵する量が存在しています。なぜそれなのに景気が下向きなのかというと、
タンス預金やら銀行預金のような流通していない、いわゆる「死貨幣」と
言われる使われない貨幣が多く存在しているからです。これが回るように
ならないと景気は上向きになりません。お金を他の何かに、特に消費方向に
回らないと、貨幣の価値としてはモノよりも上回っている状態は改善する
はずもなく、借金はご法度、現金を持っていたほうが得だということで、
よりお金の価値が上がることになります。

モノを持っているよりお金を持っているほうが得だと考えれば、当然ながら
消費活動に向かうわけはなく、その状態を景気が悪いというのです。しかも
消費が減れば企業の業績も悪くなりますから収入も減ることになる。だから
お金はあるけど景気が悪いということではなくて、収入がへったことにより
お金がないから消費が出来ないということになっているんです。消費が
落ちているのは収入が減っていることに他なりません。だから収入が増える
ことを考えること、それは個人でもそうだし、全体的なこととしてもそう
だし。個人的には能力を上げて収入を上げる努力を、国全体としては政策と
して、国民に収入となる方法を考えてあげる。例えば減税もそうだし、お金
をばらまくこともそうだし。但し、その総量が不足すれば小渕内閣の二の舞
になるから、思いきって多額の(10兆20兆ではなく100兆200兆
レベル)支出を国民(企業も含む)に向かってやってみたらいいと思う。

ズルズルと結果の出ない経済対策をして積み上げてきた借金の額を考えると、
思いきったことをやろうとするなら、この1〜2年でそれぐらいの借金を
覚悟でやってみればいい。無責任な発言のように聞こえるでしょうが、効果
としては砂に水を吸われるような小さなものではないので、恐らくお金が
余って仕方がない状況になるんじゃないでしょうか。しかも国民の意識と
しては手元にお金が入ってくるわけですから、これは消費に向かう方向。
将来の不安もあるかもしれませんが、マインドとしては明らかに上向き。
労働意欲も沸くってなもんです。

これは目の前の小手先ではなくて、手法を選べば国の借金も、不良債権も
無くなる方向の考え方です。リスクは色々ありますから、そのあたりは
きちんとケアしなければなりませんが、人類が経験したことのないデフレ
を脱却させるためには、人類が経験したことの無い方法で対処することを
マジメに考えてもいいと思う。

ま、所詮、日銀が意図的にバブル崩壊を引き起こしたと考えれば、つまり
デフレをいち早く察知して、これを打破するためには戦争に変わる破壊的
な方法を考えていたとすれば、恐らく日銀の中ではアイデアがあるはずで、
今はそれを出す時期ではないと考えているんではないでしょうか。彼らの
頭の中には中央銀行が政府から実権を奪い取ることがあるでしょうから、
下手に自分のカードを出すわけはありません。だからいざとなった時まで
隠しているに違いありません。卑怯だけどね。

でも、それがあるとしても、政府にやれることには政府貨幣の発行という
合法的な手段があるんだから、破滅的な状況になる前に、使ってもいいと
思うんですが、なかなかそういう方向には行きそうにはありませんね。

いずれにしても、国民の平和と安全を守ること、それから国民の幸せを
願うのならば、苦しめることばかりをやるんではなくて、国民がいかに
この日本で幸せに暮らしていけるかを考えて実行していくかが政治家と
しての義務だと思うんですけどね。自治体レベルでも同じです。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2003年01月20日(月) 散り際

「不惜身命」

身体、そして命をも惜しまない。
そういう決意で横綱になった貴乃花。
散り際も華々しかった。昔から日本にある美学です。
惜しまれながらもスパッと終わりを決断する。なかなかできません。

自身を惜しんでなかなか終わりを決断できないのがわれわれの本音。

力尽き果てて終わりを迎えるか、尽きる前に終わりを迎えるか。
あるいは尽きることを拒み続けるか。これは人それぞれでしょう。

小泉首相は貴乃花の復活を期待していたと言います。
ってか、人のことを心配するよりも、自身が復活しなければならん
のじゃないでしょうか。と、他人事のように自分は期待しています。(笑)

今日は会社のCBという会議に出席させてもらいまして、ウチの室長
のサクラ(笑)として座っておりましたが、出席している面々は、
社長・副社長・技術担当役員・財務担当役員・監査役2名・技監・
企画室長(進行役)、それからギャラリーとして人事部長・営業統括
室長・事業管理GL・・・。本社部門のお歴々です。そんな中で
切諌される室長の横に座っての補佐役でした。

そこではひとつの方向性が社長から出ましたが、なんだかイヤーな
雰囲気で、自分としては大声を出したい心境でした。というのも、
マジメに議題を審議しているような雰囲気ではなかったから。
少なくとも自分にはそういう風に見えました。

経営陣の集まる会議って、こんなくらーい雰囲気だったのかとある意味
落胆した会議でした。議題はウチの職場を閉じるかどうかだったので
明るい話ではなかったものの、すでに敷かれたレールの通りに議事が
進行しているようで、あれやこれやと口を挟む場であるにも関わらず
固く口を閉じている人もいて(これは話の中身が分かっていなかったから
と思われる)、すっきりとしないまま審議が終わるという、会社の経営
ってこんなもんかと改めて思いました。

正直な話、大した審議じゃなかった。
事業部門に身を置くものとしては納得のいかない審議でした。

とはいえ、ひとつの指針が示されたわけですから、それに沿った行動を
これからすることになります。時間も限られているし、トロトロしている
場合じゃありません。終わらせるなら終わらせるで、きっちりカタを付け
て終わらせたい。散り際が大事なのはここでも同じです。

はい。今日は晴れのちところにより一時雨。(東京地方)



2003年01月19日(日) やっぱ政府貨幣の発行かな

構造改革は必要なんですが、これはデフレ対策とは対極的な政策。
構造改革をやればやるほどデフレ圧力が強まる。ということは、
一生懸命がんばって借金を返していても、不良債権を処理しても
減ることのない、むしろ借金が拡大して国民の生活を、国家財政を
圧迫することになります。

安易な国債発行で国や地方自治体の借金を増やし続けて、増やし
続けるということは返済の予定が見えてこないわけで、そうなると
信用の低下により国債、地方債の暴落も予想されます。暴落する
ということは、それらを保有している銀行・生保が潰れることに
なるし、新規の債券発行が難しくなり、新たな収入源が絶たれる
ことになりますから、その時点で国家破綻を選択し、お隣の韓国が
経験したIMFの介入が入るか、あるいは政府貨幣を発行するか、
どちらかになると思われます。

そういった観点もひとつの理由として政府貨幣の発行を今の時期に
行うべしという意見が出ています。最悪の状態を迎える前に。

現在政府が行っている経済政策はアメリカの後追い。つまりイン
フレ経済下で取られてきた政策であり、今の日本には馴染まない。
かつて人類が経験したことのないデフレ経済だからです。

金利はマイナスにはなり得ないから物価がマイナスになっても金利
はゼロ以上でしかありえないことから、モノよりも貨幣のほうが
価値が高い状況です。お金は使うより持っていたほうが得なのです。
これがお金を使わなくなった理由です。(他にも色々あるけど。)

じゃあ、構造改革は悪なのかというと、デフレ対策という点では
そうかもしれませんが、システムを改善して、より効率的な、
効果的な仕組みに作り上げるという点では、いずれやるべきこと。
甘い汁を吸っても許されてきた時代をいつまでも肯定してはいけ
ないという警鐘なんです。人はいつでも楽をしたいという本能を
持っていますから、苦言を言う人がいなければ楽をしがちです。
だから建前としては行うべし。

要するに、今までの伝統的な手法で経済対策を行っていては、何ら
効果がなかった反省から小泉総理が登場したわけですが、経済対策
すらなければ今の状況はもっと悪かったでしょう。そういう意味で
経済対策は景気の下支えをする効果があります。いかんせんバブル
崩壊の傷跡が大きかったせいもあり、それを埋め合わせるだけの額
には至っていなかったということです。投下する総量の問題です。
お金を注ぎ込む額が少なすぎたんです。だから効果として表われ
なかった。10兆20兆では桁が足りなかったんです。そんなこと
をダラダラとやってきて積みあがったのが今の借金です。

ただ、その積み上げを小泉総理に全責任を押し付けるのはあまりに
酷な話で、どうやってその借金を返すか、返す見込みの立つ政策を
打つことができるか、そのあたりを期待しなければならないと思い
ます。現状を見る限りでは、借金が大きくなる政策ばかり。しかも
国民が苦しむ期限も提示されていません。こういう目で見れば、
小泉内閣は早く退陣して、景気対策を打ってくれる内閣に作り変え
る必要があります。

一方では、古臭い、あるいはよっかかり体質の甘え構造を改善する
べく立ち上がった勇気と影響は尊重しなければなりません。北朝鮮
に毅然としたあの姿勢も評価しなくてはなりません。だから政治と
しては間違っていないんだけど、経済運営としては間違っている
ということになるんでしょうか。そもそも政治と経済は切り離して
考えることは出来ないんだから、経済運営が間違っているならば
政治としても失敗といわれてもおかしくないんだけどね。

でも政治家小泉純一郎としては、歴代の首相よりもより国民に近い
存在だと信じておりますから、自身の利権に凝り固まった政治家
にはない臨機応変な、自由な動きが出来るんじゃないかと思います。

ある特定の集団を背景にした民主党のリーダーが首相になるなんて
ちゃんちゃらおかしい話なんですが、個人レベルでは優秀な頭脳を
持っている民主党。自己破壊を起こす前に何とかまとまって欲しい。

いずれにしても、デフレ対策は時間的に猶予のない課題。
法的にも許されている政府貨幣の発行を考えて欲しいものです。
インフレを恐れる前に実行してくれ。

はい。今日は曇りときどき雨。(東京地方)



2003年01月18日(土) 米国の成長産業にもかげり?

米マイクロソフトが今年の3月から1株あたり年間8セントの
配当を予定していると発表しました。

ブッシュ大統領が7日に発表した総合経済対策で株式配当課税の
撤廃を打ち出したことを受けてと新聞には書いてありますが、
果たして本当にそうだろうか。

配当への原資を研究開発に充てることで、株主には業績向上で
株価を上昇させることによって報いるというのがもっぱらの主流
でしたが、これを方向転換させたことには理由があると思えます。

それは言わずもがな。成長が止まったと自らが認めたということ。
成長が止まれば株価は上昇しませんから、株式購入の動機付けが
減少してしまいます。キャピタルゲイン(売却益)に有利な株式
ではなくなったということですから。

株価が上昇している株式は、運用株としても組み入れやすいので
すが、こういった動きになると、どうしても投資家の警戒感が
起きて売りが出てしまいますので、それに伴って運用株としての
位置付けから外されやすくなります。これはポートフォリオマネー
ジャー次第なんですけど。

大株主としてはその配当金が毎年入ることで、安定的な収入が約束
されることになりますが、やっぱりこれはビル・ゲイツ会長の懐に
多くのお金が入り込むことにもなります。117億円です。会長の
思惑としては、してやったりというか、大統領ありがとうってな
感じですか。

インカムゲイン(配当)にもキャピタルゲイン(売却益)にもそれが
実現した時に課税されるわけですが、売却益は売却が実現しないと
課税されないのに対して、配当税は毎年発生します。この配当税の
撤廃は大きな減税になるでしょうし、長期保有を促進、あるいは決算
期末の売却を防ぐ意味もあります。

でもやはりこれは成長産業の一角が崩れてきたということを意味する
大きな出来事だと思います。ま、それをいち早く察知したのは社長業
を自ら終わらせた日本マイクロソフトの元社長ですけどね。OSは
PCというハードとセットですから、PC市場も飽和状態に突入して
きたということですかね。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2003年01月17日(金) 毎日新聞購読者からのメッセージ

社説に対する批判なんて好きじゃないけど、最近の毎日新聞を
読んでいると、特に経済関係の記事にはどうも納得いかない。

今日の社説のひとつは日銀総裁人事のことでしたが、この題名が
「インフレ総裁待望論の愚」

インフレターゲットの採用を総裁就任の踏絵にしかねないこの
頃の政府首脳の発言をこき下ろしていることはいいんですが、
長期停滞経済打開にカンフル剤は無いと言い切っているところが
間抜けなように思えて仕方がない。

つまり現在のデフレ状態をグローバル化・IT革命・バブル崩壊
による地球規模の経済革命だと肯定している。

この背景には過去の政府の無秩序さを繰り返してはならないという
考えからだと思いますが、もしそうならば、その無秩序な政治の
結果が今の状態であるのだから、それを打破することを考えなく
てはならないんじゃないだろうか。

打破するためには政治的・経済的な側面から攻めていかなくては
ならないんですが、それを端から諦めているとしか言いようがない。
それでは新聞屋としての役割を放棄していることになる。国民の
生活を向上するためにどうしたらいいのか、そのことについての
洞察無しに政治の批判ばかりをしても単なる批判家でしかない。

新聞記事は事実の掲載かもしれないが、社説は社としての提言だ。
その社説が国民の方を向いていなければ、いずれは読者の信頼を
無くし、社としての存続を危うくするんじゃないか。そんなつま
らぬおせっかいはいいとして、以前から抱いていた、毎日は経済に
強いという思いがこの頃だんだん薄れてきた。もしかしたら勘違い
集団ではなかろうかと。

書いてあることは理解できないでもないが、危険だからやらない
的なことを言い出したら、現状打破をするための方策には全てに
おいて否定しなければならない。人類史上、経験したことのない
状態にあるんだから、経験したことの無いことをやらなければ状況
が変わるはずが無い。事実、バブル崩壊以降のいわゆる伝統的な
手法で行われた政策は全て失敗に終わっている。今まで当たり前と
考えられてきたことをどこか壊さなければならない。そしてそれら
を壊すことに恐怖を覚えているのが抵抗勢力だとするならば、この
筆者はまさに抵抗勢力だと言わざるを得ない。古株の議員たちと
何ら変わらないことになり、社としての批判能力を疑わざるを得ない。
つまり、抵抗勢力に洗脳された新聞社というレッテルを貼るよと
言いたいわけです。

どうしたんだ。毎日新聞。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2003年01月16日(木) インフレターゲットしかない???

小泉総理の構造改革も手詰まり感がありますが、デフレ対策もまた同じ。

そこでニュースステーションでその話題が取り上げられている中で、
「インフレターゲット」というカードを持っていると言っていました。
さらにコメントをする慶應大学教授は、デフレの打開はインフレターゲット
を設定するしかないと言っておりました。かつてはデフレが起きたら戦争を
起こしたという過去の経験は使えないので、残るのはこれだけだという論理。

「だけしかない」と言い切るには何かしら根拠があるんでしょうが、有名
大学の教授がコメントするにはあまりに説得力ないというか貧弱というか。

この発言は竹中経済財政政策・金融担当大臣の影響なんでしょうか。
彼の口からもインフレターゲットの言葉が出てきましたから。
自民党の舛添要一氏は以前から主張しておりましたけどね。

ただその手段を日銀に一任するような姿勢であれば、これは間違いなく
失敗するでしょうし、日銀も激しく抵抗するでしょう。でもこれは次期
日銀総裁の意向に左右されるかもしれないので、それを踏まえて日銀総裁
選に付いては注目する必要があります。なにせ選ぶのは小泉総理ですから。

要するにインフレにもっていく方法が問題なんです。

そこでひとつの提案として研究されているのがセイニアーリッジ権限。
(「通貨の単位および貨幣の発行に関する法律」第4条)

政府が貨幣(紙幣)を発行して流通させるというもの。国債の発行という
借金をして税収の穴埋めをするという、足りないから補う式のやり方でなく、
銀行やタンスに眠っている死んだお金を使わせるようにする方法、その引き
金として、政府の借金とはならない政府貨幣の発行という手段をとることを
日本経済再生政策提言フォーラムが平成12年に提言しました。

具体的には、政府が巨額の政府紙幣を発行して、これを日銀に売却、つまり
日銀券と交換して巨額の財政収入を得るということです。

研究中であり、文献もまだ市中に出回っていないこともあり、一般的には
知られていない手法。でもこれをある条件を持って行うことで、お金の流れ
を逆の方向、つまり企業や国民が借金の返済に奔走している今の状況の逆で、
企業や国民がお金を使う方向なるとういうのです。

ここで「ある条件」と敢えて言っているのは、やはりインフレ方向に持って
いくときの危険性としてハイパーインフレが予想されますから、そうなる
ことを事前に防ぐ決め事(ルール)を作っておかねば、ということです。
それから、都合のいいお金ですから誰かが意図的に際限なく使い込むような
ことのないようにしておくことも必要です。法律として存在しながらも今まで
使われなかったということは、恐らくコントロール不能になる可能性が潜んで
いたと思われます。あるいは不当な権力がこれに寄り添ってくる危険性を
察知していたのかもしれません。ですから万能薬ともいえないところがあり
ます。

いずれにしても、お金が市中に出回る方法を考え出さなければ、いつまで
たっても経済が収縮したままで付き合わなければならない辛い時代を過ごす
ことになってしまいますので、思いきった方法を研究し、実行していく決断
を政治に担ってもらえるように働きかけていかねばなりません。そのひとつの
提言としては、あまりに効果的であると思うわけです。ただ今まで誰もやった
ことがないので運用面で混乱する可能性はありますけど。でも恐れるなって
言いたいですね。不幸なデフレの時代を脱却するためですから。

政治家のレベルでこの提言を取り上げている人が見当たらないのが残念です。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2003年01月15日(水) 思い入れと自己決断

自社の製品に思い入れがある人とそうでない人。
あるいは自社製品のことを知っている人とそうでない人。
製造業の社長は大別してこういう分け方が出来ると思う。

例えばGEのような超巨大企業の場合は自社の製品をいちいち
知る必要はないと豪語しているし、自動車メーカの社長であれば
自社製品のことが気になって仕方が無いという。特に日本のね。

自分が客に売る商品に熱い思いがなければ客もその思いを汲んで
くれることはないと思うのはどこの営業マンでも同じでしょう。
営業の立場からすると客の顔が見えてくる、声が聞こえてきます
から、客の声を無視することは出来ない。でも自社製品をけなす
こともできないから、何とかして好きになってもらうように努力する。

買ってもらって初めて自分のフトコロがあったまると思えば、
客はお金を運んでくれる大切な人です。だからといって下手な
商品を売り付けることも出来ないから、商品もよりいいものを
目指して改良を重ねることになる。このあたりのマジメさかな。

ただいつの時代でもこれが通用するわけではなくて、時には財務畑
でたたき上げられた人が財務体質を改善するためにトップに据え
られることもあるでしょうし、客の声やら業界に精通している
マーケティング部門の人がトップになることもあるでしょうし、
いわゆる技術畑からの出身の人もいるでしょうし。

出身部門はどこであれ、その人が自社製品をどれだけ愛している
のかって、接する人はすぐに分かるよね。発言やら態度やら見て
いると。そうすると相手からするとここのトップがこういう姿勢
だから社員もきっとそうなんだろうと思われますよ。

仮に自社製品のことをいちいち覚えているヒマなしなんて思って
いても、細かい知識はともあれ、聞いている人、見ている人に
ここの製品を買ってみようと思わせる話術ぐらいは体得していて
欲しいもの。トップがどういうスタンスなのかってことはいつも
外から見られているんだから。

財務体質の改善が全てにおいて優先されるという経営者としての
発言はいいのですが、そこにスマートな製品戦略は立てられない。
というか、ここまでダメにしてきた経営責任を取らないで、実務
レベルで個々に責任を取れと言っても説得力ない。

過去の清算をしているのなら、経営者としてある自己決断をして
から社員と向かい合わなきゃ。ね。どこぞの社長さん。

ウチの会社の社長も同じなんですけどね。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2003年01月14日(火) たまにゃあ学校のテキスト読めよってか

とあるメルマガで紹介してあった書籍を購入した。
税抜きで1,400円だから安いもんではない。
かといってイワユル専門書でもない。(でも専門的な書籍、かも。)

題名が題名だけに難しくて読み疲れるかなと思っていたけども、
これがなぜだか面白い。帰りの山手線では池袋駅構内に異物が
線路を遮ったということで止まったので、乗客がぞろぞろ降り
始めたのでその隙に座席に座り、読み始めることにしました。
(結果的には止まったのはたった5分だけ。でも止まったのが
品川駅だったのでみんな京浜東北線へ向かい車内はガラガラ。)

書いてある内容というのは要するに経済的なこと。
デフレをどうやって解決するかということへの提言。

文章の走りを見ただけで言うならば、というか題名に書いてある
ことを言うならば、政府貨幣を発行しろというもの。国債をばん
ばん発行して借金を増やし続けるのではなくて、政府がお金を
作り出して、しかるべきところ(例えば公共投資)へ投入しろと。

細かい内容はこれからなので書けませんが、あとはどうしてその
ように考えるのかをいろんなアプローチで言及してあると思う。
また機会を見つけて紹介してみようと思う。


今日は最近になく寒くない1日です。
明日からまた寒くなるそうですから、みなさんお体をお大事に。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2003年01月13日(月) 自分に一生懸命になるというこだわり

ぐうたらして午後はのんびりテレビを見ておりましたらあるドラマで、

「人の心を分からないヤツにプロのミュージシャンなんかできないよ。」

「ミュージシャン」のところを「芸術家」と置きかえると思い浮かべる
人間がたくさんいるような気がする。

技法や理論でいくら優れているとしても、人の心に訴えるものが無ければ
お金を出して買ってくれる作品にはならないでしょう。お金を出してまで
聴いてみよう、観てみようとするには、その作品に感じる何かがあるから
こそだと思う。作る側ならば、聴いてもらいたい、観てもらいたい、そんな
純粋な気持ちから生み出された作品っていうのは作者の思いがその表現に
表われてくると思う。もしそれが出てこないならばそれは技術的に未熟と
いうことになるんだけどね。あるいは本気でないか。どちらかだね。

商売の世界ですと、CS(Customer's Satisfaction)とか、VOC(Voice of
Customer)とかいう言葉が使われます。顧客が何を望んでいるのか、どういう
思いがあるのか、そこから何をすればいいのか、自分のことは顧客が一番
知っているという観点からのアプローチです。

一方向からだけのメッセージならば、例えは悪いですが、北朝鮮の国民と
金正日との関係のようなもの。国民が本当に望んでいる首長であるかどうかの
検証すら出来ませんね。悪く言えば7代後まで厳しい扱いを受けますから、
もし批判や反乱をするなら家族ともども国外に逃亡しなければなりません。
天皇批判をしたら体罰を受けていた日本の戦時中と同じかもしれませんけど。
仕組みは違うでしょうが、社会の思想としては似たようなもの。許されない。

戦争に負けて日本はそういう思想が否定されましたから、どこに自分を
置けばいいのか、拠り所をどこに置けばいいのかを必死に模索していたと
思います。苦しい生活を必死に耐えぬきながらも、精神的な拠り所をね。
そして軍事を捨てた日本では、いかにいい生活を送れるようになるか、経済
的な向上に皆の思いを向けることができたので、とにかくがんばってお金を
稼ぐことが幸せになることだと考えてきた。家庭のことよりもね。

今はどうでしょう?そんなに必死で生活を送らなければならない人は、どれ
だけいるでしょうか?今日のご飯が食べられないで、池や川の魚を取ったり
野草を食べたり、自前の菜園を作ったりしないと明日を迎えられない人は
どれだけいるでしょうか?貧乏だと言っている人の程度が違います。
(そんな人なんかいないとか、時代が違うんだよねなんか言う人は、そう
いう環境に置かれたことがないだけ。あるいはそういう環境にある人を
見下して自分とは違うと差別しているだけ。)

どんな世界に生きていようが同じことでしょうが、自分が何のために生きて
いるのか、それを見つけるためにとにかく目の前のことをやってみる、そんな
中で自分が何をしたいのか、何をやろうとしているのか、そんな生き方って
泥臭くないと思う。仮に泥臭くても否定してはいけないと思う。

クールに構えるよりも自分のことに一生懸命になるって大事だよ。
自分のことに一生懸命だと、そこに関わる人のことにも一生懸命になれる。
あくまで自己中心にならず、自分にこだわる。特にプロであればあるほど
こういったこだわりを持って欲しいですね。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2003年01月12日(日) きっとあの人だろうよ

”吉本隆明が読む「現代日本の詩歌」”というコラムがあり、そこに
吉岡実の「静物」が紹介されていたので少々コメントしようかと
思いましたが、あまりに自分の知識の無さに気が付いてやめました。

この「静物」が発表されたのは昭和30年。あの「太陽の季節」が
出版されたのと同じ時期。トランジスタラジオがお目見えした頃です。
トランジスタはLSIとなり超精密な形へと進化しましたが、詩や
小説は戦後の文化を維持し続けている。というか、まだその頃に
盛んだった人たちが生き残っており、また弟子たちへの継承が脈々と
続いているので形態としては大した変化は無い。逆にいうと、新しい
展開を拒否し続けている世界なので、新たな人間が出難いという文化
を持つ、いわゆる伝統的なところです。長い目で見れば、数十年で
変わる文化というものはすぐに廃れて消えてしまうものなので、そう
簡単に変わってもらってもいけないんだろうけどね。

さて話はガラッと変わります。
毎日新聞の特別編集委員である玉置和宏氏が言っておりますが、デフレ
克服とガン克服は似て非なるレトリックが存在するが、デフレはガンでは
ないのでデフレを克服して歓喜に至れと大合唱するのは文化的な意味で
先進国がやることではない、だがもっと人の悪いのはデフレ克服と日銀
総裁人事を一緒にして、デフレ克服をやれる人を総裁にすると言い放って
いる小泉首相に苦言を呈している。

70年代前半や80年代後半に政府・自民党からの圧力に屈した愚かな
日銀総裁ではなく賢明なる頑固さを持った人が欲しいと。

この人は歴代の日銀総裁に取材を通じて、ひ弱な人格者は要らないと
言い放ってくれている。しかしこれはこの人の見解であって、必ずしも
自分は彼らがひ弱だったから政策を誤ったとは考えていない。逆に、
政府・自民党からの圧力を回避できる日銀の独立性を確保するために
知恵(悪巧み?)を出した結果がバブルであり、その崩壊であったと考えて
いる。政府からの独立はできたんだから、ひとつの目標は達成できたかも。

何を言いたいのかというと、日銀のお歴々は彼が感じたほどひ弱な人たち
ではなく、結構腹黒いところを見せていなかっただけ、ということ。
会っても話もしていない人たちのことを言うのも何なんですが・・・。

意図的にバブルを作って壊して、その後始末を政府が行っても出来ない
のを横目にほくそえんでいるのは日銀の一部のエリートでしょう。
お歴々の中でも一部の人のことね。ただ、ここで処方箋を作れなかった
ならば、ここで日銀エリートの権力奪取はできなくなってしまうので、
時期の日銀総裁については、政府・自民党がどう考えようとも恐らく
候補のめぼしは付けていると考えられる。(つまりエリートと言われた
人たちの声がかかっている人のことね。)
 
→福井俊彦氏 富士通総研理事長(元日銀副総裁)

ま、この人も自民党の一部(森派幹部)から反対されているけど。
この人に日銀総裁をやらせて、そのお手並みを拝見したいところ。
一度経済崩壊をさせているんだから、さすがにそれ以上の崩壊をさせる
ことはしないと思いますからね。ただ、任期中に政府が予期もしない
特効薬を出してきたら、慌てて壊す方向に行っちゃう可能性は否定
できないから怖いっちゅーたら怖い人。とにかくこの人は日銀の独立性
を大事にしている人だから、政府とは対立するかもしれないね。自分
としてはそこが見たい。次期日銀総裁人事。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2003年01月11日(土) 外圧の必要性

なるほどねぇと思いました。

「坂本竜馬や勝海舟ら明治維新の英雄は外圧を利用して日本人同士の
殺し合いを仕掛けた人たちだ。」

これは、外圧を使って国内問題を解決しようとする発想を変えるべきだ
という、ソフト販売会社アシストの社長であるビル・トッテン氏の発言
です。誰も日本人のために日本を本気で良くしようとしているとは思え
ない、日本の価値観、やり方を基準にして考え、やはり問題というならば
いいのだが、そうでないように思えるというもの。

例えばBIS(国際決済銀行)規制というモノサシを導入することで、
この基準に到達しない銀行は、国の介入(つまり公的資金の注入)を行う
としているもの。こんなバカな基準は必要ないと言え、と。

ただこれについて言えば、日本にいる以上は日本語以外の言葉を知る
必要がない、と言っているのと同じ考えのように思える。ヨソの国を
知る必要がないなんてことは今の時代に通用しない。少なくとも海外と
商売をしている企業にとっては海外のスタンダードを知らずして商売を
するリスクが大きいことを知っている。あるいは国際的なルールを知る
ことにより、海外との取引で発生するリスクを最小限にとどめようと
する行動を取っています。

日経の用語解説からBIS規制についての解説を引用してみます。

”規制の狙いは、銀行が経営体力を上回るようなリスクを抱えて、経営の
健全性を損なうのを防ぐことです。自己資本が比較的薄いにもかかわらず
積極的な融資を展開し、資金量で世界の上位をほぼ独占した邦銀の存在感
に欧米諸国が警戒感を抱いたこともきっかけになりました。BIS規制の
導入後、邦銀は融資内容の見直しを迫られました。98―99年の金融
危機では大手行でもBIS規制での自己資本比率8%の維持が難しくなり、
公的資金注入につながりました。”

要するに国際的なスタンダードを受け入れることにより、邦銀は国の介入
を受けることにより、否応なく貸出先の選別をせざるをえなくなり、結果
的には厳しい時代になればなるほど苦しい企業の救済が出来なくなる姿勢
になってしまったことがあります。ここに銀行は本来の使命が薄れてしまっ
たという理由があります。(企業を育てる、生かすということね。)

邦銀の主戦場は国内ですが、資金調達先は国内にとどまりません。
ということは、海外の投資家からしかるべき評価をされるということで、
そのための指標として国際的な財務諸表が必要になるであろうし、BIS
規制を受けてそれを遵守していることで信用を得る。

日本の価値基準を大事にするというのなら、国内だけで生きてきた建設業
なんかがダメになったことをどう見るのか。国内のぬるま湯に浸かって
きた業界がダメになったことは、その経営の厳しさを見失った結果である
ことは否定できません。ヨソ者を除外する排他的な体質が助長した結果で
あると言わざるを得ません。これは海外勢を参入させない国の姿勢もそう
ですが、ある固定した企業群以外の入札を排除している入札制度も影響
していると思えます。実績のない企業は資格すらありませんから。新規
入札ができない制度になっています。

国内だけでの競争になってしまうと、どうしても排他的な方向になって
しまいますので、海外の恐怖を味わわせることが、より真面目にまともに
行動する企業の姿勢を作り出すんじゃないでしょうか。

政府がこういった排他的な、あるいは規制で海外を排除する方針を採って
いるうちは、なまぬるい環境にどっぷり浸かってしまってダメな企業を
助長することになるんではなかろうか。

右肩上がりの経済ではなくなった以上は余裕のある商売は出来ない。
ということは、いかに付加価値をつけてそこにお金を払ってもらうか、
そういう視点で商売をしなければ勝ち残ることは出来ない。お金を払う方
も受け取る方も余裕がないんだから、いかにお互いがメリットのある取引
をするかということに専念するから、経済成長時代とは異なる考えで商売
をしなければなくなる。それを変えずにいるところは時代に置いて行か
れることは必然。

そういう意味では外圧は必然です。
(必然というのは頼るなってことも言いたいわけなんだけど・・・。)

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2003年01月10日(金) 使わざるを得ない言葉

今日はちと飲みすぎた。鶴ちゃんからのお誘いだったので。
(鶴ちゃんというのは、本社の営業統括室長のこと。)
大阪の営業部長と、後から人事の部課長クラスの人も加わって言い
たい放題のことを言ってしまったけど、それを許してくれる環境に
あるのはいいことだと思いたい。(酒の席だし・・・)

さて、
毎日新聞に掲載された社説のひとつに対してひとこと申し上げたい。
「政府の間違いを正す行動を」という題名で奥田経団連会長の年頭
会見でのコメントで、デフレを無理に抑えこむことに異論を唱えた、
ということを取り上げたもの。

政府の公式なデフレ解釈が、「継続的な物価下落」を指しているから
といって、デフレを克服するために経済政策を行っていると短絡的に
考えるのはいかがなものか。

デフレを正しく理解しているならば、デフレ克服という名目で経済
政策を行っていることを批判すべきだと思うんだけど。

物価下落に対する対策とデフレに対する対策は似て似つかぬもの。
言葉を混同して(つまり物価下落をデフレと言い換えてしまう)いる
状況を正しく国民に説明することなく、ある意味それを都合良く使っ
てしまうことで何とでも言える状況を作ってしまっているんじゃない
だろうかと疑うことを何でしないんだろうか。新聞は。

そういう意味で「政府の間違い」とは経済政策のことではなくて、
デフレを物価下落と解釈していること。だから今行われている経済
政策は物価下落に対するものだと考えるほうが自然。だとするならば
政府が行う経済政策が無意味であるとして批判できると思うんだけど。

というか、いろんなところでデフレの意味を誤解しているんじゃない
だろうかと思える。そして自分が誤解していることにも気付かずに
批判を展開している人があまりにも多すぎるという事実もある。
ということは、それを見ている一般の人はそれを信じて間違った見識
に陥るという危険性がある。アナリスト、マスコミには特にそのあた
りを考え直して欲しいと思う。

「デフレ=物価下落」ではなくて、デフレによる物価下落はあくまで
ひとつのパラメーターです。物価下落をデフレと称するならば、公共
価格を下げればデフレ、上げればインフレになるということも言えま
すが、デフレを克服するためには公共料金を上げれば効果があるだろ
うという議論にもなる。これはおかしいでしょう?

一般に出回っている言葉が、間違って使われている言葉が、政府も
使わざるを得ない状況というのが、経済白書にも「物価デフレ」と
言わしめているところからもうかがえますけどね。

ただ、間違った言葉が使われているとしても、その正しい意味を知っ
ていれば、その文章で何を言わんとしているかが分かるので、ただ
呆然とながめるだけにとどまらなくなるでしょう。そういった意味
でも正しい知識を持つことは大事ですね。

はい。今日は曇り時々晴れ。(東京地方)



2003年01月09日(木) 教育はするものかされるものか

派遣さんの教育は難しいです。
難しいとは言いながら、ここで諦めたら採用した自分の能力を
疑われるので、簡単に諦めるわけにはいきません。

やる気のある、前向きな気持ちを持った人という要望を出し、
それに見合うと思った人を採用したわけですが、どこで引っか
かっているのか、本人いささか当惑気味です。その割りには
他にやることないかと言っておりますので、恐らく消化不良で
行き詰まっていると思われます。それがどこなのか分からない。

明日からもう一度原点に戻って教えてみようと思う。
仕組みが分からないなら仕組みのこと。操作が分からないのなら
操作のこと。どのような帳票があるのか分からないなら帳票のこと。
あるいは業務フローなのか製番体系なのか誰が何を知っているのか
分からないのか。とにかくもう一度おさらいです。ある程度は
時間をかけてこなしているんだから、全く分からないわけではない。

あるいはこちらが要求していることが高すぎるのか。
社員がサポートしなければこなせないようなことを強いているのか。

相手が分からないことをこちらが察してあげるのは、こと仕事に
置いて言えば、それだけこちらが分かっていなければならないと
いうこと。いい加減にしか知らなければ相手の分からないことなど
知るすべもない。恐らく自分はそんな状態かもしれない。

自分がわからないことは相手に分かってもらえるはずがない。
教えながら自分が教わることもあると思えば、やはり何とかして
相手に分かってもらえるようにしなければならないと思う。
そうすることで自分も向上するはずだから。

それにしても2ヶ月ほどもこんな状態のまま放っておいたのかと
非難の声が聞こえてきそうだなぁ。誰も言わないけど。とにかく
このままでいいはずはないんで、明日から教えて教えられての日々が
続くでしょう。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2003年01月08日(水) やられた

ノドをやられました。
痛いというか、のどの右側のあたりに何かがつっかえているよう。
何かがベターっとくっついているよな。タンでも絡んでいるような。

ノドもとを押さえてみると少しリンパ腺が腫れているような感じ。
なんで、会社に電話して休みを取りました。

ちょいとやることあったので、いくつかメールでの連絡をした後に
寝た。エアコンつけっぱなしだったけど、汗もかかずに寝てた。

この部屋は前からそうですが、乾燥しているんだよね。
分かってはいたので加湿器を買おうかと思ってはいたんですが、
どれがいいのか迷っていた最中でね。遅かったか。

明日はやることあって会社を休めないので、ちょいと抜け出して
病院に行こうかと思ってる。この時期にこんなんじゃ、いつもの
2月のヤマ場(いつも2月に熱出して寝込む)が越えられない。

というわけでさっさと寝ます。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2003年01月07日(火) 子供の力

兄嫁からメールをもらいました。
題名は「花音(かのん)の力」。

どういった内容かというと、娘が兄貴を変えた、というもの。
どちらかというと子供に関しては無感動・無関心の兄貴であったのに
ある時から子供の表情や態度に付き合うようになったと。それまでは
泣こうがわめこうがただ眺めているだけ、あるいはだっこしている
だけの兄貴が、泣いたらあやし、言葉を発したらそれに呼応する。

子供は親を変える力があるもんだと妙に感心している兄嫁のことばが
自分に切々と訴えかけているような気がして、子供を持つことって
やっぱりいいのかなぁなんて思ったり。いやぁ、兄嫁は兄貴のあま
りにも無関心な娘への態度に対して不満を漏らしていましたから。

ってか、わたしゃあ子供欲しいです。
近頃は子供が欲しくない女性が増えましたが、そんな人とは結婚は
したくない。これは自分のポリシー。どんなにきれいでかわいくて
スマートで魅力的で、性格的にも申し分のない人であっても、子供が
欲しくない人であれば、飲みの相手、遊びの相手以上の関係は作れない。
(恐らく全てを備える人は自分の前には現れないでしょうけど。)

あ、これは心境の変化じゃないっすよ。
環境も何ら変わっていないし。環境を変えたいという思いの表われと
思って下さい。変な勘ぐりはしないように。(笑)

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2003年01月06日(月) まだまだ疲れが取れず

実家から東京への戻りは運良く直接的な雪の影響も無かったので
あるいみ強行突破の様相でした。みながみなここぞとばかりに
集中してしまいましたから渋滞に継ぐ渋滞の中、仮眠も入れずに
ただひたすら早く戻りたい一心でしたから。

日曜日は朝からゆっくりしていましたが、それでも今日は疲れが
取れず、朝からぐったり。始業時間からの社長の年始の挨拶も
まったくもって聞いておらず。立ったまま寝た状態。

日中はずっとボケ状態だったので、今日は定時でさっさと帰宅。
目の前に近づいている問題をどうするかを考えなきゃならないので
今週はそのことに集中して時間を割く予定。

自分の立場を守るとかどうとか言っている場合じゃなく、会社に
貢献できる事業かどうか、そういう観点で冷静に考える必要がある。
社員にやさしい会社ほど潰れる可能性がある会社だと思っている。

自分のクビを絞める結果になろうとも、それが長期的に収入の道を
開くとするならば、目の前の苦しい状況は大した問題じゃない。
会社が苦しい時には社員も苦しくなければ改善の見込みもありえない。
だからあと1年間、昨年と同じ給与レベルが下がったままであっても、
文句は言いつつ踏ん張るしかない。その1年の間に原資を蓄えて
くれればいい。もしそうでなければ会社は裏切り者になるので、社員
からも投資家からも見離されることになる。

今年はアメリカの動きが日本経済を左右することになるかもしれない。
そういう不安定な要素が存在しますから、それだけにギリギリの生活
をするわけにはいかない。使うべきところへは消費もするけど、そうで
ないことには自分を律して財布のヒモを緩めないようにしなきゃ。
年末には愛車の車検が待ちうけていますが、社会人になって初めて
車検を受けることになるかなぁ。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2003年01月05日(日) 人間の存在そのものが・・・

昨日の夜から徐々に高速道路の状況は悪くなったようです。
現在でも速度制限や通行止め、雪による事故渋滞など、いつもなら
想定もしていないような場所で起きています。いつも積雪がある
ところならばそれなりに準備しているんでしょうが、利用者側も
公団側もいくら時期とはいえ、予想していなかったでしょう。
この土日は。

自分ことだけ考えると、1日早くても、1日遅くても、状況は良くは
なかったので、いいときに帰ったもんだと思います。無事に帰れたし。

温暖化の影響で暖冬が続いております。
各地でこの10年はそれ以前より雪の量が減ったと聞きますし、
自分が小さかった時より、福岡でも雪の量は確実に減っています。
にもかかわらずこの時期の積雪は昔に戻って喜ぶべきかそうでないか。

夏は夏、冬は冬であることが日本の四季を形成していると思います。
その四季が崩れるのは暮らしや文化に影響します。もちろん食糧も。
人間という生命が豊かな(より楽な)生活を求めてインフラも物資も
変化しておりますが、それがそれらを作り出した人間に本当の意味で
貢献してくれているのだろうかとマジメに考えるならば、必ずしも
そうではないかもしれません。かもしれないと言っているのは、疑いを
抱いているからです。

人間の暮らしが良くなるために、例えば水害から市民を守るために
堤防やコンクリート底、あるいはダムもそうかもしれませんが、それ
らを作ることばかりが優先されて、経済的な観点でも環境保護の観点
でも、作らずに済ませる方法が決議されなかったことは、ある意味
われわれにとって不幸なことかもしれません。環境にやさしいという
触れ書きで、コンクリートで固める河川工事は今でも行われています。
これは環境に対してでなく、人間に不都合なことを排除しているだけ。

東京の一極集中なんかも温暖化の温床ですね。
小さい政府を目指して霞ヶ関の機能を分散させることを、そろそろ
マジメに考えてもいいんじゃないでしょうか。一時期そんなことも
あったようですが、いつのまにか立ち消えになっています。官僚の
強い反発にあってね。

より豊かな生活を求めるのは避けれない人間の欲求。
(あ、誤解の無いように。新しいものを作り出すことだけが豊かだと
言っているわけじゃないからね。豊かかどうかは本人の判断でもある。)
でも、地球環境の中で人間が人間だけの狭い社会で過ごせるわけがない。
しかも、自分の生活のためだということで自然を破壊してもいいという
理由にはならない。地球の自然と食糧を全て人工的に作り出すことが
できて、しかも人体に無害であることが可能ならば話は別。
ま、そんなことは何百年たっても実現するとは思えないけど。

地球のありの姿に人間が反抗しているのが今のわれわれの生活だと
思えば、全ては地球環境によろしくない影響を与えていることになる。
だから人類が地球上で永久的に存在するのならば、出来る限りの
悪影響は排除しなければならない。かといって、自然に戻るわけにも
いかない。恐らくこの議論は自分の存在意義まで否定することになる
でしょうから、細かいことまでは言いませんが、無意味は破壊行動を
慎む、ということになるんでしょうかね。

そういう意味じゃ、自分が車で帰省するのは環境破壊の一端を担って
いるんでしょうね。次回以降はちと考えますです。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2003年01月04日(土) 帰ってきました

ちょいと寝坊しまして、実家の出発が11時になってしまいました。
雪の影響はほとんど無いと思っていたので、それでも夜の12時過ぎには
東京へ到着すると思っていたのに・・・。

西日本での渋滞には参った。今まであんなことなかった。
まずは九州縦断自動車道。朝からチラホラ雪が舞っていましたが、積もる
ほどではなさそうでした。大宰府から福岡に抜けるあたりで強く降って
きまして、出だしでこけた。(東京に戻ってからテレビを見てみると、
どうやらここは午後から通行止めになったらしい。早く出て良かった。
自分がここを通った時は降り初めだったみたい。結果オーライ。)

関門橋を通ってからもまた渋滞。
ナビを良く見ると、中国自動車道路がチェーン規制になっている。
だからみんな山陽自動車道路に向かっているんだ。おまけに事故渋滞。
実家から広島を抜けるまで5時間以上かかった。250kmなのに。

この先もまだまだ。
瀬戸大橋への分岐点手前で渋滞。そこから中国自動車道路へ向かう方向は
断続的に渋滞。兵庫県に入ってから大津での給油までは割りとすんなり。
トロトロ走ったおかげか、燃費は良かった。680kmを54リットルで
済んだ。ターボ車は高速でスピード出すと、とたんに燃費が悪くなるけど、
そこそこのスピードで走っている分にはいいみたい。ストップアンドゴー
を繰り返したけど、それ以上にターボを効かせなかったことが大きい。

そこから先も数え切れない。ただ、関が原近辺では雪の影響が無かった
ので、それだけでも助かった。その先は深夜に入ってきたけど、一向に
車の数が減らないんだよね。夜になったら車の数が減ってすんなりと
走れると思ったことも甘かった。

結局、部屋へ到着したのは翌朝の5時半。実家を出発したのが11時でした
から、かれこれ18時間ですか。休憩こそすれ、仮眠は取ってません。
休憩時間が1時間あったとしても、17時間は車に乗っていた計算。
そりゃ足も震えるわ、手もしびれるわ、首も痛いわ、それに眠いわ。

というわけで幸運にも雪の影響は最小限だったのでヨシとして、これから
寝ます。来年は余裕があればスタッドレスタイヤを買っておこう。

はい。今日は曇りところにより一時雪。(東京から西方面)



2003年01月03日(金) 正月3日目

今日は午後から父親方の育ての親のうちへ行き、ばーさんの
姿を見てからさっさと帰りました。そこのばーさんは旦那が
戦時中にフィリピンで戦死し、ひとりで今を迎えている強い
人ですが、そのばーさんは昨年の暮れから体を悪くして週に
3回ほど透析に行っているそうで、しかも年齢92歳という
高齢ですから、かなり弱った感じでした。その横では孫夫婦の
子供がちっちゃいのでギャーギャー泣いています。息子である
おじさんは昨年他界しましたので、なおさら年齢のギャップが
ありますから、ばーさんにとっては住みにくい環境かもしれま
せん。昨年暮れに家を建て替えたこともあり、住み慣れた我が
家で無くなったことも大きいかもしれません。もっとお元気で
過ごして欲しいという意味を込めて、帰り際にばーさんの手を
握り締めてあげましたけどね。

その次は親父の妹夫婦のウチ。ばーさんちの近所です。
このお宅とは長いお付き合いです。娘と息子がいるんですが、
娘の方は自分より3つ年下で、まだひとりもんです。長身で
スリムでかわいらしい顔つきをしております。誰かいい人は
いないもんですかね?わたくしとしては親戚の中で一番の
お勧めなんですが。どうやら本人的には両親と同居している
のが楽で過ごしやすいといっています。親も子離れしていないし、
そのせいもあってか、なかなか相手が見つからぬようです。
面倒くさがりのおばさんは、自分に白羽の矢を当てたことも
かつてあった。血の濃いいもん同士はダメだっちゅ−に。

日も沈んでテレビもつまんなくなったので帰ることにしました。
携帯には高校・予備校・大学と同級だった悪友から留守電が
入っておりまして、ラーメンでも食べに行こうかというお誘い。
帰省した時には時間をみてラーメンを食べに行くのがお決まり
になっている仲。1000円のお土産を持って行ったら、その
おかえしにいくらか知らないけど、吉祥寺で買ったという
ナイキのシューズをくれました。多分いい値段じゃなかろうか。
いつも帰省の時にはお世話になっています。嫁さんとふたりの
子供たちは嫁さんの実家へ行っているということで、本人と
母親の二人がいましたが、昔からの知り合いということもあり、
茶でも飲みながらウダウダとしゃべってから帰りました。

当初の予定では3日の夜にこちらを出て4日のうちに東京へ
戻るつもりでおりましたが、天候のことやら考えると1日ずら
した方が賢明と思い、もう一晩寝てから帰ることにしました。
1日ずらしたところで高速での渋滞は避けられないんだけどね。

こちらは寒いとはいえ、3日は雨。関東地方はみぞれ混じりの
雪でしたね。今のところこちらは雪の降る気配すら感じません。
天気予報では4日5日は雪のマークが付いておりましたから、
早い時間に出発した方が良さそうです。ちゃんと起きなきゃ。
チェーンは常に携行しておりますが、使わないに越したことは
ない。1昨年は関が原近辺で雪のために足止めをくらいました。
が、そこはこの時期の名神のいいところで、通行止めにはなら
なくて、雪上車が走って、その後に通行車両をついていかせる。
もちろん皆がスタッドレスやチェーンをはめているわけでは
ありません。ほとんどがノーマルタイヤで走っているんです。
日本の基幹道路ですから、少しでも多くを通過させなければ
ならないので、低速走行で強制通行させているようなもの。
日本海側や北の方の高速だったらあり得ないことかな。名神は
部分的な影響だしね。

今年はそうならないことを祈ります。

はい。今日は雨のち曇り。(筑後地方)



2003年01月02日(木) 正月2日目

昼から母親方の親戚が集まる裏の家に行き、午後をどっぷり過ごし
ました。(昔はじーさんばーさんが住んでいましたが、その頃から
「裏」というのはじーさんちを意味してた。今はじーさんもばーさん
も他界したので、その家の後継ぎであるおじさんが住んでいるわけ
ですけどね。自分ちが道側にあるので自分ちを基準にするとじーさん
ちは裏になるというだけのこと。)

昨日は父方だったので車でお出かけしていたので、おじさんとこが
気を利かして酒ナシで済みましたが、今日はそういうわけにもいか
ず、ビールビール日本酒。

あんたはビールが好きなんよね、と言いながらコップが半分ぐらい
になると誰かしらお酌をしてくれるありがたい親戚の団結です。
(お酌をしてくれるということは要するに注いでいる自分のお酌も
しろ、ということですが、ひとり注ぎ役のおばさんがいて、その人
からは注がれるままに飲む。)

平成の時代になってからというもの、自分のいとこ世代はめっきり
集まらなくなって、おじさんおばさんたちが集まる場になってしまっ
ている。そんな中にいる自分は毎年飽きもせず参加しているという
ことで、毎年集中砲火を浴びてます。

福岡の片田舎でもこんな状態ですから、自分と同世代の連中は両親
の家には帰省するでしょうが、両親の実家へはなかなか足が向かない
でしょう。両親の家とその実家が近くにないとね。

小さい頃には当たり前に顔を合わせていたいとこ連中も、こういう
状況になってしまっては、誰がどんな顔だったか、どこでどうして
いるのかは、さっぱり分からなくなっています。が、お互い様なの
で、あえて聞こうともしないところが冷めているというか、興味が
薄れたというか。盆正月には必ず顔を出す人から、20年以上顔を
見ていない人まで様々です。みんなそれぞれ家庭を持って、相手方
の親戚との付き合いが始まってなかなかこちらへ立ち寄れなくなっ
たのは分かりますし、祖父母が他界したので立ち寄る理由がなくなっ
たというのもありますし。

こういう時代の流れの中で血縁関係というのはつながりが薄らいで
いくんでしょうかね。ちょっと足を伸ばせば済むということにはなら
ないんでしょうかね。正直言って面倒ですけどね。

両親の年代は戦前産まれで兄弟の多かった時代。
だから親戚の数がそれだけ多い。いとこの数も半端じゃない。
どこそこの何番目という言い方になってしまいます。名前じゃなく。

自分の場合、今でも付き合いのあるいとこは数人です。
それ以外はどこで何をしているのかすら知りません。結婚したとか
子供が産まれたとか離婚したとか、親が言ってくれるまでは情報が
無い。こちらも自分の生活で精一杯だから余裕が無いし。

まぁこれも自分が自分の家庭を持っていないから周囲が見えすぎて
いるということにもなるんでしょう。ということは、早く自分も
相手を見つけて他の人と同じ環境になれということなんでしょうかね。
こればっかりはめぐり合わせですから・・・。

10年後には両親の兄弟も誰かしら亡くなっていると思われます。
そうなった時には今のような集まりはどうなるんでしょうかね。
きっと無くなっていくんでしょう。これも世代の移り変わりですね。

いつまでも人間の生命は続かないということを身近の親戚の付き合い
をもって感じる今日このごろです。酔っ払いながら。(苦笑)

はい。今日は曇りときどき晴れ。(筑後地方)



2003年01月01日(水) 新年から寝正月

ダイヤルアップで使えていたプロバイダーの契約を解約
していたことを忘れてたので、最初はなんで使えないのか
分からなくて、しかも正月中だから問合わせもできなくて、
仕方が無いのでOCNに入ってしまいました。使えなかった
原因がわかったので、今月のうちにOCNは解約しよう。

自分の部屋ではADSLだから、ダイヤルアップの使い方
すら忘れてしまっていた。普段やっていなことをする時は
きちんと準備しておく必要があると反省しきり。

さて、いつものごとく、実家で寝正月です。
兄貴は来ませんでしたが、姪っ子と兄嫁が来まして、兄嫁
とのお約束通り、姪っ子の泣き声で起きました。
(生後5ヶ月なので、泣くか寝るかしかできません。
しかも知らない顔を見ると泣くとういう話を聞いていたので、
うってつけかな、と。予想通りでした。)

今日は父方の仏さん参りと3社参り。
過去の歴史は良く知らないんですが、父方の仏さん参りは
2軒行くんです。どうやら産みの親と育ての親らしい。
でも今年は都合が悪くて産みの親の方だけ。

兄貴がいないので自分の車に両親と兄嫁・姪っ子を乗せて
出かけましたが、ご老体・子供を乗せるとなると、彼らには
ちと酷な車だったかな。なにせ扁平タイヤですから路面の
デコボコをもろに拾います。でもね、泣き虫の姪っ子が
スヤスヤと寝ていたところを見ると、自分の運転もまんざら
荒いもんではなかったと自慢したりして。(笑)

実家に帰って日記をつけていますが、今でも元気に姪っ子は
泣いています。さっきまでぐっすりとオヤスミしていたのに。
言葉を覚えるまでは泣くことでしか自分の気持ちを表すこと
のできない赤ん坊ですから、泣きたい時は思いっきり泣いて
もらいましょう。泣き疲れたらまたオヤスミしてね。

自分は姪っ子にとって初顔だったので、顔を見るだけで
泣かれて困りました。自分も小さい頃は人見知りが激しくて
人の顔を見るたびに泣いていたと聞いています。同じじゃん。

人見知りするコってことで、自分が引き合いに出されて
この子が後々になって困らないことを祈ります。(苦笑)

はい。今日は曇りときどき晴れ。(筑後地方)


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