しむちゃんのつれづれ日記
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2002年03月31日(日) 音楽劇 消えた海賊

中学の時の同級生が所属している「東京演劇アンサンブル」という劇団の
公演を観に行ってきました。

今日行われた場所は東京芸術劇場小ホール1。池袋駅から歩いてすぐの
ところにあります。しかも今日は最終日。狙って行った訳じゃないけど、
日曜日の午後といったら今日しかなかった。で、電車で1本で行ける。
実は友人の兼松さんの所属する劇団もやってたんだよね。扶桑町で。
でも引越し後の整理やら何やらで時間も無かったし、いかんせん手元の
お金が底をついたようで交通費が出なかったのが一番大きいかな。あー。
ごめんよ。兼松さん。

ってなわけで話を戻して題名の「消えた海賊」。
今回は音楽劇だった。ってか、ミュージカルじゃありませんでしたけど。
そもそも東京演劇アンサンブルだけでやっていた劇に今回は他の劇団員も
参加して幅を広げたというもの。内容は大雑把に言うと、従来のしばりに
とらわれない自由な生き方を目指して集まった海賊(戦争への召集に対し
意図的に自分を殺したことにしてこの世から存在しない人間に仕立てた
男女の集まり。国が行う決まりごとに反抗する集団か。)たちが繰り広げ
る、やや思想的な舞台。

でも申し訳無いんですが、今回のこの舞台、自分的にはあまり賛同できま
せんでした。あまりに「自由」とか「新しい」とかいうキーワードを使い
過ぎていて、恐らく原作にはもっと深い記述があったであろうところを
舞台用に脚本を省略しているきらいがあり、観ていてそりゃおかしいよと
言いたくなる言いまわしが節々に出てきて、なんか見入るどころか引いて
しまっている自分がいることに気づいてしまうという、舞台を見る態度と
しては最悪のパターンでした。なんでそう思っているのか、はっきりした
ことは正直自分でも良く分かりませんが、やはり「自由」という言葉の
取り方の違いがあったのでしょう。

演劇だから様々な表現や言いまわしがあってもいいんでしょうが、その
脚本そのものに違和感を感じてしまったら、舞台を見る立場としてはもう
見る価値の無いものになってしまうと感じました。役者がいいだけに、
自分としては非常に残念な思いでした。

ま、観る側の捉え方も様々ですから、こういう観客もいるんだよという
意味で、正直にそのことをアンケートに書きました。どう取ってくれるかは
分かりませんけど。自分の感想に対して。全ての人が賞賛する舞台という
ものは無いと思います。どこかで誰かが批判的な感想を持ったとしても、
それは主催者側としては大切な意見になると思います。もしかするとそれは
見落としていた点かもしれないし、的を得ているかもしれない。やっている
側だけでは気付かないこともあるでしょうし。だからそんな思いは正直に
伝えるべきだと思います。肥やしになると思っています。

マジメにやっている人にはマジメに答えてあげるのが礼儀です。
うれしい言葉でも厳しい言葉でも、マジメに伝えてあげるのが観客の礼儀。
自分はそう思います。親しい人がいるからと言って甘い言葉だけを伝える
のは、その人にとっても劇団員の人にとっても参考にはならないと思い
ます。という目でこれからも観ていきますから、やる側の人はそのつもり
でね。甘い言葉には気をつけよ。(笑)

はい。今日は晴れのち雨。(東京地方)



2002年03月30日(土) ゆっくりまったり

引っ越してから何とか1週間が過ぎました。
生活における全てのものに「とりあえず」のスタイルで。
日常生活品においては駅前の西友が夜11時まで開いているので、
余程のことがなければそこで調達可能。

とはいえ、何を買っていいのか分からず立ち往生することしばしば。
結局売り場をウロウロしてその場を去ることばかり。部屋に帰ってから、
あれを買えばよかったとか、あそこにはこれが無かったとか、何度も
繰り返しているうちにどうでもよくなってきて、今日になって思いつき
で別のスーパーの百円ショップでいろいろ買いあさっていたりして。
なんとまあ。

それにしても意外と見つからないのが翌日仕上げをしてくれるクリー
ニング屋さん。それから定食屋さん。クリーニング屋は、アパートからは
遠いものの何とかつけましたが、定食屋はなかなか見つからない。
結局今日もいつものラーメン屋で味噌チャーシューと餃子のセット。
ま、キャベツともやしがたっぷり入っているので、それなりにバランスは
保てますが、毎日というのはやはりよろしくない。
この地はこんなにメシ屋が無いものかと改めて実感。
地道に探すしかないですね。

それから一人暮らしをして初めて知りましたが、訪問者が良く来ますね。
特に新築のアパートだから新参者がこの地に来ていると思ってさ。
生協やら新聞屋やら。しばらくすると誰も来なくなるんでしょうけど。

表通りから1本外れたところに位置しておりますからうるさくはありま
せんし、住宅街だからゴミ置き場もきちんと整備してあります。
アパートにはアパート用のゴミ置き場もあります。でも夜になると辺りは
街頭があまり無いので前を女性が歩いていると気を遣います。
後ろをつけていると思われるのだけはイヤ。だから早足で追い抜いていき
ます。それでも居住環境は悪くはありません。そのうち慣れるでしょう。

以前は部屋の環境がよろしくなかったせいか車で外に出る機会が多かった
のですが、今はそんな気になれません。
部屋にいても住み心地がいいもんで。(笑)
というか、こまめに掃除をしておかないと、すぐにホコリが溜まってしま
います。だから掃除をする。

少しずつ少しずつですが、気の休まるスペースを作っていくことにします。
それが終わった頃には・・・・。

はい。今日は晴れのち曇り。(東京地方)



2002年03月29日(金) 年度末が終わりました

なんだか静かな年度末。
株式市場も波瀾も無く、静かな動き。(とはいえ300円ほどの下げ)
ドル/円相場に付いては現時点では、海外勢を中心にある程度のドル
ロング(円ショート)が出来上がっているといわれます。取引は手控え
モードです。来週からは国内(本邦)の年金資金の動き次第。

というか、今日は経済情勢を見ているヒマも無く案件対応、来年度の
部門予算検討、製品知識の講義、業者との調整、来年度のスケジュール
作りなどなど。昼間食べた社食でのステーキが悪かったからか、午後は
調子が悪く、同僚が開催した製品知識の講義のときは頭がクラクラ。
彼の声が右の耳から左の耳へ通り抜けるだけで一向に頭に入らない。
これはこの一週間の食生活のせいかもしれません。なにせ今週の
晩御飯はハンバーガー、フライドチキン、抜き、ラーメン、ラーメン。
野菜がほとんど無い。かなりバランス悪い。どうしようかね。これ。

肉はラーメン屋でにんにく抜きのぎょうざで済みますが、野菜だけは
どうしようもない。コンビニものは高いし。自炊はしたくないし。
やっぱ定食屋を見つけるためにあちこち歩き回るしかないか。

週末は荷物を片付けて床の拭き掃除をしよう。といってもフローリング
だから西友で買った床拭き用のウエットモップで拭くだけですけど。

会社の寮にいたときはあんまり気にしなかった部屋の中のホコリ。
でも今の部屋に移ってからはホコリが気になります。拭いてきれいに
しなきゃ気分がよろしくない。ってか、掃除しやすように部屋を整理
するのが先ですけど。荷物でごった返しているわけではないので。
やっぱ一人住まいの1LDKは広々してますわ。(笑)

はい。今日は雨ときどき曇り。(東京地方)



2002年03月28日(木) 珍しい人に呼ばれたものの

普段はお付き合いの無い資材部長からお呼び立てがあり、何事かと
不思議に思いながら社員食堂で落ち合うことにしました。

もしかして異動のお誘い?なんてありもしないことに思いを巡らせ
ながら資材部長と久しぶりのお話。なにやら相談事らしい。
聞いてみると、

「キミのところの元上司なんだが、NYで暴れてくれててね、うちの
資材課長(NY駐在)が泣き言を言ってきた。自分も彼とは付き合いが
あったからある程度は知っているつもりだったが、しむちゃん(仮称)、
どうなのかね?関係者でこんなこと言えるのはキミぐらいなんだよ。」

その元上司は現在NY事務所のトップ。一応、法人のカンバンを立てて
おりますから肩書きは「社長」。でもそこの部下は資材担当の課長と
経理担当の係長のふたりだけ。そこに現地採用の女性がいる体制。

元上司がNYでやりたいことは赴任前に聞いておりましたが、それが
事務所で勤めるふたりの考えと合わなかったらしい。つまり、NY
事務所のあるべき姿(少ない人員で幅広い業務をやる)を振りかざして
ふたりに押しつけるもんだから、それぞれが専門としてやっている
領域を越えるから、それは越権行為だというもの。資材や経理に留まらず
営業をやったり、アテンドをやったり、もっと他のことをやれと。

自分は元上司の思いは十分理解しているつもりですから、この考えには
なんら違和感を感じません。むしろそうして欲しいと思う。
でもそこにいるふたりには受け入れられなかった模様です。

自分はふたりのことは知っておりますし、十分な能力があることも知って
おります。まだ日が浅いこともあって、いきなりのことに当惑しているの
かもしれません。でもね、直属の上司は今目の前にいる人だから、その人
の考えは忠実に実行していくのがサラリーマンとしてのやるべき行為だと
思います。たとえ自分の考えと合わないことを指示してきたとしても。

思い起こせば自分も最初の頃はその元上司とそりが合わず、文句ばかり
言っておりましたが、あるときその元上司の考えを聞いたときには、
この人は本当は部下のことを考えて、会社のためを考えながら発言や
行動をしていると感じ取りましたので、それ以降はきついことでも、他の
人が聞いたら理不尽と思えることも、彼の考えに沿って動いてきたつもり。
恐らく、その人となりが理解される前に不満が噴き出たのだと思います。

といったことを資材部長に話をしましたら、資材課長には冷静になって
しばらく我慢してみるように言ってみるとのことでした。

サラリーマンの渡世術とかこなし方とか、そんなことを考える必要は
ありません。しかし、組織の一員である以上は、縦の関係を壊してしまって
は、もともこもありません。課長職だったら、もうちょっとそのあたりを
考えておいてもいいんではないかと思いました。もうひとりの係長職の
やつも、自分の狭い領域にこだわらず、何でもしてやろうという意気込みが
欲しいところです。あ、でもこれは元上司が自分に言い聞かせてきたこと。
だから余計にふたりには頑張って欲しいですね。

はい。今日は晴れときどき曇り。



2002年03月27日(水) ようやく電話開通

朝一番にとお願いしておりましたら、9時前に来ましたよ。NTT。
そんでもって、しばらくお待ち下さいと言って、アパートの前の
電柱によじ登って接続工事を始めて約20分。部屋に来て通信テスト
をしたらオシマイ。2100円の請求書を置いて、さっさと帰って
くれました。

というわけで、電話開通です。
ネット復帰です。

とはいえ、それまでの間は携帯でちょこっとだけ接続していたので、
復帰とまではいかないんですけどね。ま、いーじゃないですか。(笑)

これからはADSLを含めて、プロバイダーの検討です。
サブで使っていたAOLは今日解約をしました。だってほとんど使って
いなかったし。電話の先でくどくどとAOLのメリットを説明して
くれた係員の方、おつかれさまでした。必要無いのでサヨナラです。

現在使っているプロバは一般的なところではないので、メジャーな
プロバの回線を借用している。そのせいかどうかは分かりませんが、
テレホタイムと朝方はつながりが悪い。時々ブツ切れ。自分も切れる。
安いのはいいんだけど、使い勝手が悪いんじゃダメですね。

今いる地域がADSL使用可能かどうかを確認しながら新しいプロバを
探していくことにします。そんときはメルアドも変わってしまうけど、
これは仕方が無いですね。

あー、右の頬に吹き出物ができてしまった。痛いな。

はい。今日は雨のち曇り。(東京地方)



2002年03月26日(火) 不勉強バレバレ

今読んでいる本の中に漢書(霍光電)の引用がありました。

「曲突、薪をうつすは恩沢なく、焦頭爛額、上客となすや」

という格言です。これは将来の危機管理の考え方を適切に指摘した
含蓄のある話。この本を読むまで知りませんでした。
というわけで不勉強がバレてしまいました。あー。
かいつまんでみると、

ある家の前を通った旅人が、その家で燃えているかまどの火の勢いが
強く、煙突から火の粉が飛び散るほどであったため、家人に煙突を
近くにある薪とは反対の方向に曲げておいたほうがいいよ、薪は他の
ところへ移しておいた方がいいよとアドバイスしたところが、その
家人はそのアドバイスを無視してこの旅人を追いやった。
ところが翌日煙突から噴き出た火の粉が薪や母屋の屋根に火をつけた。
その火を消すためにたまたま通りかかった別の旅人が消火活動を行った。
頭を焦がし、額を爛(ただ)れさせながら八面六臂の活躍で必死に火を
消す。無事に火が消されて、家人は喜んでこの旅人をもてなした。

将来起こりうるリスクを予見して苦言を呈する者は嫌がられます。
その一方で危機に至れば危機処理に対するひたむきさを売り物にする
者が寵愛を受ける。薪を移すことを進言した旅人は評価されなかった
ということです。


この格言を紹介したのは投資に関する経済関連本なのですが、将来の
危機管理が大事だということを紹介したものです。
今の日本経済はカネ余り(過剰流動性)によって燃え盛っている状態。
不良債権にまみれた薪は今は湿っているので火がつく気配はありません
が、その不良債権問題が終われば薪に火がつくことは避けられない。
そういう最悪のシナリオを考慮してあらかじめ薪を移すことを頭に
入れておかなければならないと忠告しています。投資をするにはその
ような最悪のシナリオを考えておくことが大事だということです。

要するにインフレほど手をつけられない火事はないということです。
貨幣価値が落ちるわけですからね。せっせと貯蓄していたお金の価値が
落ちるわけですから、ポートフォリオとしては貯金に変わる他のものを
持っておけと言っているわけです。保険として、円安に備えてドル預金
をすることも一案として勧めています。インフレ下で円安になると金利が
下がることが予想されますから債券を同時に持つことは勧めていません。

以前この日記でも言ったかもしれませんが、一番有効な投資は自分の
価値を高めるための投資を中心に考えることです。
投資で価値を高めるために勉強する時間があったら仕事で会社の人間に
自分を認めさせる方がサラリーとしてリターンが返ってきて給料が上がる
ということです。

結局のところ、儲け話に引っかかることの無いよう、まずは自分を磨け
と言っているのです。そうすることでリスクの無いリターンを受け取れ
るのです。

ある意味、生き方を示唆している様にも思えます。この本。

はい。今日は雨ときどき曇り。(東京地方)



2002年03月25日(月) 引越し後の初出勤

以前と同じような生活が始まりました。
何事も変わったことが無いみたいに。

朝の目覚めは以前と同じ頃。
テレビをつけてシャワーを浴びて朝の支度をして駅へ向かう。
駅の時刻表を持っていなかったので、何時の電車があるのか
分からぬままに。

駅がふたつ遠くなったから、同じ電車に乗るためには大体10分くらい
前に出発するだろうと思っていたら、多すぎました。5分でした。
駅までに時間は以前より5分ぐらい長くなりましたから、10分程度
早めに部屋を出ればいいことになります。

ただ、以前使っていた駅と今の駅では停まる電車の種類が少しばかり
違います(以前は急行が停まる駅)ので、それを考えると乗り換えの
こともあり15分くらいは早く出なきゃいけないかもです。明日は今日
より早めに出かけることにしよう。

さて帰りなのですが、駅を出たら午後9時を回っておりました。
そのぐらいなら定食屋のひとつやふたつは開いているだろうと思って
おりましたが考えが甘かった。
9時を過ぎたらぜーんぶ閉まっておりました。
暗ーい商店街を突き当りまで歩いていきましたが、居酒屋系しか開いて
いない。これはいかんと駅のほうへ戻り、結局マックでバリューセットを
買う羽目になりました。

昔はこの場所に遅くまで開いているラーメン屋があったはずのところに
です。なんか拍子抜けしました。こんなに夜が早いところだったなんて
思ってもみなかった。というか、駅の反対側が開発されて開けてしまった
もんだから、そちらの方へ移ってしまったのかもしれません。
下調べができていなかった・・・。
今度の週末に歩いて回ることにして、今週はとりあえずどこか他のところ
で腹ごしらえをすることにします。
なにせ部屋にレンジが無くコンビニ弁当を持ちかえるわけにもいかず、
しかもゴミになるものをあんまり持ち帰ることはしたくないので、とに
かく時間をかけて調べることにします。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2002年03月24日(日) なんとか引越し終了

昨日は引越し業者に大半の荷物を託し、寮の部屋に少し残った荷物を
残して、一旦新居へ移動し、荷物の受け入れととりあえずの整理。
ひと区切りしてから再度寮に戻って、残った荷物の整理と掃除。

一晩が明けて今日になってみると、なんだかそんなに違和感の無い朝
でした。とはいえ、明日から会社に出かけてみると分かるんでしょうね。
今までの生活との違いが。

まず朝。駅が変わるので通勤路が変わります。
そういえば、駅の時刻表をもらうのを忘れておりました。
明日の朝にでも改札でもらいます。

行って帰る電車は同じなので特には変わり映えはしませんが、今度は
晩メシです。どこで食べようか。でもどこかに定食屋でもあるでしょう。

次にクリーニング。近くにクリーニング屋が無いので駅の近くでどこか
探すことにします。これは結構重要です。

その他にもいろいろとありますが、時間を見つけて近所の散策をしながら
日常生活で必要となるお店を探していくことにしよう。とにかく新しい
生活の始まりです。これを機に自分の中で何かが変わればと思います。
公私ともども。

当面は携帯での接続となります。
通信状況は悪くなさそうですので、短い時間ですがインターネットに
繋げることはできそうです。

ところで今晩は会社の先輩宅へおじゃましてご馳走になってまいりました。
二人目のおこちゃまのまきちゃんに歯が生えていたのには驚きました。
以前会った時は産まれたばかりだったので、目すらあいていなかった時
でしたから。おねーちゃんのちーちゃんはすっかりおねーちゃんになっ
ちゃって、以前はおてんば盛りだったのが、なんか落ち着いちゃって、
というか、女の子っぽくなっちゃって、成長の姿が見えました。
とはいえ、自分のことは全く覚えていなかった。
まだまだ7才だしな。あーあ。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2002年03月23日(土) 約8年間馴染んだ生活との別れ

今、荷物がごっそりと運び出されて、電話とパソコンだけが取り残された
がら~んとした部屋の中で日記を書いています。荷物がなくなった部屋
ってこんなにホコリで汚かったのかと改めて実感。会社の先輩の奥様が
気を遣ってお弁当なんかを作ってくれたりなんかして、感謝の気持ちで
一杯です。

振り返れば93年の7月に愛媛から東京へ転勤になって、最初の会社の
寮はその年の12月には移動させられ、今の寮に引っ越してきました。
8年ちょっとの間、会社の福利厚生施設にお世話になったわけですから、
それなりに貯蓄があってもいいはずなんですが、ちっとも残高は増えて
いません。こつこつ貯めている人は、同期入社でも1千万円は下らない
でしょう。結婚などで必要資金を使った人は、そこからまたスタート
しているわけですが、それでも自分の方が貯蓄が少ないということは
やっぱり無駄にお金を使っているからでしょうか。今、会社からもらって
いるサラリーは、生活環境からするともっと欲しいとは思いますが、
決して生活に困るレベルではありません。

一番大きかったのは車への投資でしょうか。
新入社員のときに始まって、今の車が6台目。入社13年目で6台です。
割り算しても分かるとおり、1台当たり2年ちょっとです。途中で2回
中古車を購入しましたが、今まで1回も車検を通したことはありません。
全て車検前に買い換えました。

車に投資した理由は、仕事のストレスを発散するため。決してお酒に
おぼれることの無いようにと、やりくりが難しいながらも選択しました。

車を買えば、ガソリン代やら高速代、それからいつのまにかゴルフも
始めるようになって、ゴルフ代やらと、車を持っているからこそかかって
しまう経費がかさんできて、結局今までに1千万円ぐらいは使っているの
ではないでしょうか。でもそれをケチったからといってそれで満足して
いるかといえば、決してそうではないと思います。学生時代に車を持つ
ことすらできない環境で、ようやく親元を離れて自分の稼いだ金で持つ
車の意味は大きかったと思います。

東京都内であれば車は日常生活をする上では、よほど不便なところに
住んでいない限りは必要ないかもしれませんが、車があることで少しは
心にゆとりがあってもいいじゃないですか。会社で一生懸命働いて、週末
になったら好きな車でちょっと遠出でもする。こんなスタイル。
そこらへんの家庭持ちと同じかもしれませんが、自分の好きな時間に
自分の好きなところへ出かけることができるのも、一人もんの特権。

でもこんな生活も会社の寮にいられたからこそできたことかもしれません。
一人暮しになって、家賃やその他の必要経費を払いながら、今までと同じ
お気楽なことはできないかもしれません。しかも4月の給料からは、前年
から15%カットされた年収しかもらえませんから、なおさら贅沢は言え
なくなってしまいます。もしかしたら今までの生活は甘えていたのかも
しれません。それが当たり前だと思い込んでいたのかもしれません。

引越し資金が大きく動いている時期なので、小さなお金の感覚がマヒ
している最中です。それでも今まで行っていた遊びには固く財布の紐を
結んで行かぬと決意し、3月はひたすら自分の生活がどうなるのかを
考えてきました。とりあえず今の時点では大きなお金が出て行くことは
終わりましたが、これから毎月の必要資金が増えたことは確かです。

ま、今まで資金繰りは何とかできておりましたから、これからできない
ということはありませんが、つまらぬことにだけはお金を使わないよう
気を付けていこうと思います。

環境が変わることで、生活スタイルがどれだけ変わるかはこれからの
ことですが、とにかく気分一新。新入社員になった気持ちでこれからは
今までよりもっと頑張っていきたいと思います。

さて、これからお別れとなる部屋の掃除が待っていますので、このあたり
で一旦筆を止めたいと思います。次回は明日になるのか、水曜日になる
のかは分かりませんが、これからもご愛顧よろしくお願いします。

はい。今日は曇りところにより一時雨。(東京地方)



2002年03月22日(金) 引越し前日

今日は会社を休みました。引越し前日ゆえ。

午前中は野暮用で出掛けていたのですが、午後から現住所のある市役所
へ転出届を出しに行き、その後近所の郵便局に転送依頼のハガキをもら
いに、そして引越し先へ行ってガスの工事の立会い。その後、引越し先
の市役所で転入届と印鑑登録をしてきました。ついでに住民票の発行も
してきました。

現住所のある市役所では今日が届出日で移動は明日にしていたのです
が、引越し先の市役所では転入届は転入日は予定では受けつけられない
と言われました。(当たり前ですね。まだ移動していないのに転入届は
受けつけませんよね。)というわけで転入日を本日に変えて届けました。
ま、住まいの準備は電話回線をのぞいてインフラは整っておりますので
あながち移動していないわけじゃない。ただそこではまだ寝泊りしてい
ないだけ。どうせ明日から寝泊りするわけだから、そのあたりは融通
きかせたということで・・・・。(公然とは言えませんけど)

夕方から西友へ行って、頼んでおいたチェストと洋服ケースを買いに
行きましたが、そこのカウンターのバイトの女性はかわいかった。(笑)
にもかかわらず、荷物を運ばせてしまった。いやいや、お仕事ですよね。
そのついでに日用品のコーナーをウロウロしておりましたが、まだまだ
買わなきゃいけないものがたくさんあることに気が付きました。でも
今日は雨で傘を持っていたことと、洋服ケースを持ち帰っている最中
だったのでこれで両手ふさがり。あきらめて明日以降にでも調達しに
行くことにしました。

あー、今晩と明日の日中で部屋の整理が終わるんでしょうか?
って自分で疑ってちゃダメですね。きっと終わるはずです。
終わらなきゃ、引越し業者には済んでいる分だけを持っていってもらい、
残った荷物は自分で運ぶことにしよう。なんか年を重ねるごとに荷物が
増えておりますから、この際、ガラクタは思いきって捨ててしまおう。
どうせ今まで使わなかったものがたくさんありますから。こういう時に
会社の寮だと不燃物や粗大ゴミを置けるところがあるので便利です。

なんて日記を書いている場合じゃありませんね。
サクサクと整理を始めましょう。

はい。今日は曇りのち時々雨。(東京地方)



2002年03月21日(木) ねむいぞ

明後日の引越しに備えて準備開始といきたいところですが、今の部屋の
片付けなど、ほとんどやっていないという始末。いかんいかん。(笑)

今日は洗濯機と冷蔵庫が電気屋から運ばれてくる日。朝方、電話が
かかってきて、昼前に来てもらうことにしました。それにしても今日は
風が強かったですね。武蔵野地方は土ボコリがひどくて、窓を開けて
いるもんなら部屋の中が砂の嵐状態になります。電気屋さんが来る前に
窓を開けて風を通したのが悪かった。その後、ぞうきんがけしたら
真っ黒になりました。床一面にホコリがたまっていたんです。結局
そのあと3回も拭き直しました。

で、洗濯機は丸ごと箱入りだったので良かったのですが、冷蔵庫は
裸でトラックに乗せられていたため、上の部分がホコリで真っ黒。
配送のおじさんは謝っておりましたけど。

冷蔵庫は一人暮し用の小さな2ドア式なのですが、洗濯機は贅沢して
8kg洗えて乾燥できる高級品。店頭価格11万8千円のところを
値切って10万6千円(配送込み)にできたので満足しているのです。
(ちなみに定価は16万8千円の上級機種です)
というのも、kakaku.comで見ていたら、インターネット価格でさえ
最安値で9万8千円(送料別)だったので、販売店保証付きとなると
こちらの方が圧倒的に安いと考えました。買った後のサービスは大事
ですからね。運送の人には設置をしてもらったついでに取り扱いの説明
も受けることができ、楽してお得品を買えたと思います。大事にしなきゃ。

一旦、今の部屋に戻ってカーテン、浴室用具の調達をしに西友へ。
セゾンカードなどは持っていなかったのですが、これを機にカードを
作ってみようかな。なにせ5%オフになりますからね。とりあえず
今日のところは作ってもらうのは止めました。カードが増えすぎても
あんまりいいことないですから。でも西友は結構日用品が充実して
おりまして、買い物ついでに組み立て式のテーブルとチェスとを買おう
かと思いましたが、あいにく品切れで在庫を確認してもらうことにしま
した。多分、明日になれば在庫状況が判明するでしょう。

あとはイスとテーブルがあれば言うことナシです。お金が心配なので
また落ち着いてからと思い、今日買うことは止めました。それより電話
を置いたり、タオルや下着なんかを入れる場所がないのが男の一人暮し
らしいといえばらしいのですが、来客はダメダメですね。こんな状態。
しばらくは来客禁止です。(笑)

夕方の空き時間に車のオイル交換をしにディ-ラーへ行きましたが、
その途中ですっごく眠くなってしまいました。たかだか15分程度なの
ですが、信号待ちで落ちてしまいそうになりました。意識が。
営業のにーちゃんにコーヒーを出してもらって少しは目が覚めましたが、
その帰りはまた眠気が襲ってきてしまい、とにかく急いで帰りました。
ぞうきんがけが大変だったもんな。あー疲れた。

明日は会社を休み、転出届・転入届・住民届、それからプロパンガスの
工事のため立会いです。午前中にちょっと野暮用がありますので、それ
が終わった後はサクサクと終わらせましょう。なにせ今の部屋の整理が
まるでできておりませんから。捨てるものがたくさん出てきそうです。

はい。今日は曇りときどき晴れ。強風。(東京地方)



2002年03月20日(水) 連絡係

相手方がサインした契約書が手元に来たので、仰裁と契約書を持って
サインをする担当役員のところへ始業1時間前の午前8時に行って
交渉の経緯と内容の説明をしてきました。返って来た言葉は、

「何か改善点はあるのか?」

基本的には現契約の延長ですからとりたてて改善点も改悪点もありま
せん。ってなことを言っていると、現契約の反省もあるから・・・・なんて
言い出して文句グチグチ。この現契約を結んだのは誰だよと言い返しそう
になりましたが、そこは1担当と役員との関係。
言い返したところで力関係は明白。やめときました。

それにしてもウチの上司が報告を兼ねてその役員へ説明に行かねばなら
ないところを、なんで1担当の自分が行かねばならないんでしょうね。
サラリーマンならば、役職の順序というものがありますから、直属の
上司をすっ飛ばしてその上に報告と説明をするのって、ラインの仕事とは
決して言えません。別に自分が役員へ説明をしに行くのはどうってこと
ないんですが、上司が行かないのにはいささか疑問が残ります。
そのあたりの仕事のやり方がうまくいっていないのかもしれません。
上司が代わったばかりだから。

結局、今日のところは役員から文句だけ言われてサインをしてもらうには
至りませんでしたから、来週改めて時間を取ってもらって上司と一緒に
説明に行くことになりました。だったら最初っから上司が行けば良かった
ことなんですけどね。こんなところに仕事の無駄があったりなんかして。

ま、そんなことはどーでもいいんですが、引越しの際の電話回線の開通が
うまいことできなくて、水曜日にしかなりません。そのせいで土曜日から
火曜日まではいつものように日記の更新をできないかもしれません。
そういうわけですので、今回初めて不連続になる可能性がありますが、
どうかごかんべんを。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2002年03月19日(火) 住所が無いってどういうこと?

住所変更するので116に電話して工事の依頼をかけまして、引越し先
の住所を伝えました。しばらく待っていると、オペレーターのおねー
さんから、「ここは住所登録されておりませんが・・・・。」
新築のアパートだし、新規の住所登録したところだから、ありえないこと
ではありませんでしたが、貸主からは住所登録は済んでいる旨を聞いて
おりましたし、明日から引越しをする人もおりますから、そんなはずは
無いと反論し、とりあえず貸主へ連絡してくれと言いました。その後の
連絡が無いのはどういうことなんでしょうか。

ま、いっか。もう一日待つか。
待つといえばもうひとつ。

なんにもせずに、ただひたすら待つ。そして何事も無かった様に忘れて
しまう。そしていつのまにか待つことも無くなってしまう。そうした
ことも忘れてしまおう。と思えば思うほど忘れられなくなるなんていう
矛盾。時間が解決するのだろうか。

連絡取りたいけど声を聞いてしまうだけで壊れてしまう関係が待って
いるとすれば、もちろん連絡なんか取ってはいけません。顔を合わせて
しまえばなおさらです。だから電話もメールもそれから・・・・。

考えてしまうだけで神経が擦り減りますから、こんな状況であれば
何かに打ち込むか考えるヒマを作らないことでしょうか。
さて、これはわたくしごとでしょうか、どうでしょうか?(笑)

自分だったら新しい楽しみを見つけることができるようにがんばります。
春ですから・・・・。意味無し。(爆)

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2002年03月18日(月) オプション

今朝は穏やかだったんですけどね。
帰宅途中の武蔵野地方は嵐のような風。ということは、言わずと知れた
ホコリの嵐。武蔵野地方は田んぼが無く、畑と林しかなかった地方です。
風が吹けば乾燥した土ぼこりが舞うようなところなんです。今日なんか
ホコリのせいで先が白くなっていました。そんな中を歩いているもんです
から、部屋に帰って顔に手を当ててみると、ザラザラ(汗

さて、今日はオプションのことについてです。
代表的なオプションにはコールとプットがあります。

◆コール 対象物をある時点にある価格で購入する権利
◆プット 同じく売却する権利

これらは「権利」ですからそれぞれを売買できます。これらを上手に
利用することで、乱高下する市場変動からある程度影響を小さくする
ことができます。

オプションはデリバティブのひとつ。現物から分かれてきた(派生した)
金融商品と言えます。現物とは、為替(通貨)・金利(債券)・株式・
コモディティ(商品)などがあります。そこから派生したものには、
先物・先渡し・スワップ・オプションという4種類のタイプがあります。

それぞれの市場では安定的な動きをしていません。それら乱高下する市場
からリスクを回避する手段として70年代前半に注目を集め始めましたが、
このオプションが爆発的に普及したきっかけは73年にブラック・
ショールズ式と呼ばれるオプションの価格計算式が発表されたことでした。
これはフィッシャー・ブラック博士というハーバード大学で物理学を専攻
し、応用数学で博士号を取得した人と、マイロン・ショールズ博士という
シカゴ大学で法律を専攻し、大学院で金融理論を研究、その後博士号を
取得し、マサチューセッツ工科大学(MIT)に赴任した人。

この2人発表した式以前にも経済学者のサムエルソンが重回帰分析に
よってオプション価格式を発表しましたが、実務を行う人には受け入れ
られるには至りませんでした。

詳細に付いては自分ももっと勉強しなければなりませんので今回は省略
させていただきますが、相場方向以外にもオプション取引で収益があがる
ということが市場に定着したため、安定的な価格形成がなされるように
なったといいます。

要するに乱高下する市場の中でリスク回避の手法を探ったり、新しい
収益源となる金融新商品を開発していくのがフィナンシャル・エンジニア
なる人たちで、金融工学者とでも言いますか。これらの人たちが必要と
されてきたんですね。オプションはともすると投機的になりがちな商品
であったところに共通のモノの見方を与えたところに意義があるでしょう。

とまぁ、分かったようなことを言っておりますが、ちっとも分かって
おりません。(笑) 分かったフリフリ。あ、でも金融をかじるためには
避けて通れない「金融工学」。市場の動きを察するためにはこちらも
勉強していかなければなりません。机上の空論では実務に何のフィード
バックになりませんから、少しでも実学を取り入れた勉強をしていかな
ければならないと思う今日この頃。ともあれ、これからです。

はい。今日は晴れのち曇り。(東京地方)



2002年03月17日(日) 企業の採用スタイル

ロームの新規採用の記事を見ていて、これからの雇用形態は単年度契約
になるのだろうかと考えさせられました。ロームというと、ドケチな会社
だというもっぱらの評判なのですが、逆に言えばそれだけ企業努力して
いるということ。

以下、記事を抜粋。


電子部品大手のローム(本社・京都市)は9日、来春入社の大学卒社員
を原則として契約社員にする方針を明らかにした。長期雇用を想定して
いるが、労基法の規定のため契約は1年更新で、退職金もない。高度な
技術、専門性が必要な職種は主に大学院卒を従来通り正社員として採用
する。終身雇用に伴う長期固定の人件費が企業の重荷になっており、雇
用形態の多様化が始まった。

営業職の一部を契約社員化した金融会社はあるが、大卒社員を原則とし
て契約社員にする例は国内ではほとんどない。

大卒契約社員は「ゼネラルキャリア」と呼び、営業や工程管理などの職
種が対象。管理職になることも出来る。一方、大学院卒レベルの正社員
は「エキスパート」と呼び、研究や財務、知的財産、営業管理などの職種。
大卒でも能力が認められれば、エキスパート職で採用する。来春の採用
予定は各100人。

ゼネラル職は退職金がない分、初任給を高くする。営業職ならば月給約
28万円で、営業職の大卒エキスパート社員より約8万円高い。福利厚生
は正社員と同じ扱い。

雇用期間について同社は「ゼネラル職も貴重な人材で、1年で契約を解除
する予定はない」としているが、一方で「中程度の専門性でいい層を終身
的に雇用すると、経済状況の激変に対応できない」と、終身雇用ではない
ことを認めている。【田畑知之】


他にほとんど例を見ないロームの試みですが、人材派遣会社に頼ること
無く、自分をアピールできる人にとってはうってつけ。これが雇用の流れ
になるかどうかは正直言って自分には分かりませんが、少なくとも住宅の
購入を夢見て生活プランを立てている人には馴染めないかもしれません。
住宅ローンを組む前提は、右肩上がりの収入であり、安定的な収入がある
こと。貸手としてもそれを信用に貸出しをする。大量の借金を背負って
不安定な収入でもやっていける人は今もこれからも少数派ではないでしょう
か。よほどの資産家でもない限り。

ま、そのあたりは資産価値の考え方ですけど。
20年後、30年後の資産価値の計算ができる人で、自分の収入について
自信がある人、自分の都合で生活スタイルを決めていける人にはあんまり
関係ない話かもしれませんけど。

民間はこのような試みをし始めています。官にもこのような試みを始める
ところがあってもいいのではないでしょうか。
お役所では「公」であることを振りかざしている人もいるみたいですが、
安定である基盤は民間人の汗と涙に支えられていることを忘れているんで
しょうね。民間がダメになったら自分の立場は無いことを認識すべきです。
だって必要無くなるんですから。基本に戻って公僕である(権力者ではない)
ことを思い出して欲しいです。特にキャリアの連中は。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2002年03月16日(土) ようやく契約

仕事のほうの契約も内容に付いては合意し、相手先からサインした
書類を送ってくることになりました。あとは社内の決裁が済めば、
めでたく契約書にサインをする運びとなります。
こちらは来週、きちんとやらねば。

さて表題の契約とは、わたしごと。引越し先の契約がようやくできる
ことになりまして、貸主である不動産屋さんへ行って提出書類やら
契約書への記入やら、敷金・礼金の受け渡しやらしてきました。
特に書類の不備やら金額の不足やらはなかったので、その場で契約成立。

これから入るアパートは新築の1LDK。家賃は6万5千円。共益費が
2千円。駐車場代が8千円。しめて1ヶ月7万5千円駐車場付き。
約37平米。他だと2DKの広さがあるかもしれません。
しかもエアコンも2基付いているし、2重サッシだし、IHクッキング
ヒータ付きだし、ウォシュレット付きトイレだし、洗面台ついてるし、
風呂は温度設定付きだし、ちゃんと換気口が付いているし、洗濯場が
あるし、なんといっても2/2階の南側です。物件としては最高だと
思っています。地理的には今より15分ほど遠くなりますが、生活の
場所としては落ち着けるいいところだと思います。駅から歩いていける
ところであることもポイントです。(10分ぐらい)

生活するだけだったらワンルームでも充分なのでしょうが、せっかく
一人暮しをするんだから、荷物に覆いかぶせられる狭苦しい生活で無く
少しでものびのびとゆったりできるスペースが欲しかった。だから
部屋探しのポイントは2部屋あること。物件数としては少ないんだけど、
探せばあるという信念のもと、幸運にも探し当てました。今回の部屋を
探し当てたいきさつは以前にも日記に書きましたが、結果としては以前
本命だった部屋よりも割安で設備は同等。やや部屋の広さは劣りますが、
そんなことはどうでもいいです。もともと広すぎかなと思ってたから。

まぁ、今は引越し前ですからはやる気持ちもありますが、引っ越して
何が起こるかなどということは頭にありません。だから脳天気に言って
おりますが、多分(そうならないことを祈る)いろんな問題が起こる
でしょうね。(そうならないことを祈る)準備しなきゃいけないものや
今の部屋の整理をしなきゃいけないことや(まだなーんにもしてない)、
これからやらなきゃいけないことがたくさんあるのをすっかり忘れて。

引越しは来週の土曜日ですから、この週末と21日の祝日でいろいろと
やらなきゃいけないことを片付けていこうかと思います。洗濯機ひとつ
買うにしても取水口の場所とか調べておかなきゃいけないらしいし。
男の一人暮しですから、そんな細かいことはいいですか。(笑)

とりあえず引っ越し前にライフラインの申し込みをしておきましょう。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2002年03月15日(金) コトウユウキ一門のリーディングライブ

会社では定時後、組合主催の臨時集会があり、会社提案の厳しい要求を
組合としてどうするか、態度の表明と報告事項の連絡がありました。
中身はほとんど知っておりましたので、集会の席では半分ぐらい寝て
いたという、なんとも不真面目な組合員でありまして。(笑)

それが終わったのが19:00。それから帰り支度をして高円寺へ
向かうことにしました。なにせ今日は20:00からコトウユウキ一門
のリーディングライブが行われることになっておりましたので。

高円寺駅まではすんなりと行けたのですが、ライブが行われている
場所がいまひとつ分からず、近くまで行けたんですが、そこで客寄せ
していた大村さんという司会者(?)さんの掛け声が聞こえてきたので
その言葉につられて「Yonchome Cafe」というところだけ聞いたのが
まずかった。その喫茶店でやるのだろうと勝手に思い込んでしまい、
開演時刻ぎりぎりだったので、店内のお客さんもそれなりに入っており
以前オープンカフェなんかでやったリーディングと雰囲気が似ていたので
絶対にここだと思ってカフェオレを注文したところで携帯に電話が。
コトウさんからでした。

電話をかけなおした時に返って来た言葉が
コ:「しむちゃん、今どこにいるの?」
し:「近くにいるよ」
コ:「しむちゃんが来るまで待ってるからね」
し:「分かった。すぐに行くよ」

その言葉でわかりました。今いるこの場所は間違っているんだと。
目の前のカフェオレもそこそこに勘定をして、もうひとつ上の階の会場へ
そそくさと向かいました。てるあちゃんが待ってました。ごめんごめん。
会場内では出演者とお客さんが怖い(?)表情でお待ちになってた。
すぐそこまで来ていたんだけどね。同じビルにいたのにね。ごめんごめん。

さて受付も済ませ、自分が来たことで開始となりました。5分遅れ。
出演者はコトウユウキを始め、一番弟子・二番弟子・サポートのお2人。
合計5人でした。いやいや、本日のお目当ては一番弟子だったけどね。
今日が人前でのデビューということだったこともあるし。お気に入りで
もあるし。(笑)

他の方々は今までそれなりに自作の発表やら投稿やらなんやらで経験の
ある人達でしたが、一番弟子に限ってはそれが今まで無く未知数。だから
今日はどうやって切り抜けるのか、そんなところが見たかったりして。
いやいやなんの。見事にやっちゃいましたよ。切りぬけましたよ。
初回の初々しさというか、たどたどしさというか、きちんとやってのける
人達とは違った緊張感が味わえて、自分としては新鮮さを感じました。
こんな人達がデビューすることで、若い詩人さんの裾野が広がっていく
ことは素晴らしいことだと思います。

狭い会場でしたのでやれることには限界があったでしょうが、5人が繰り
広げるリーディングの世界はご年配の詩人さんにはできない新しさが
見受けられたと思います。ってか、いわゆるパフォーマンスというものは
好きではないし、かといって昔ながらの朗読はもっと好きではない。

詩の朗読というイメージを作り上げたのは誰だか知りませんが、業界の
重鎮と称する人達のリーディングには興味がありません。それは文字で
見る詩の世界を壊してしまうと思うからです。これも表現の仕方による
ものだと思いますが、なんとも殺風景というか、読んでいる人の後ろに
情景が浮かばないというか。文字で見るイメージが違うんです。それが
楽しくて見に来ている人にはいいんですが、求めるところが違うと、
すっかり冷めてしまうんです。そのギャップが嫌いで、いわゆる詩の朗読
というものには興味が沸かないし見に行かない。

詩の世界は奥が深いんですが、それを見る読者が求めているものと作者
が表現したいことのベクトルが合うことが大事だと思っています。文字の
世界に閉じこもること無く、表現の手段として詩を利用する人もいます。
でも表現を重視する人のリーディングは好きではありません。それは
パフォーマンスです。詩が引き立て役になっています。

それぞれ求めるところがあるでしょうから決して間違いとは言いませんが、
もし詩を大事にしたい人であるならば、むしろ立場を逆にすべきところ。
自分はそうしている人の活動が好きです。あくまで嗜好の世界ですから、
好き嫌いは人によって違います。詩で生活をしている人でないならば
活動の幅も広いでしょう。なにせ読者の目を気にしなくても詩作をできる
のですから。自己の確立は必要でしょうが、のびのびと活動できるのが
シロウトの有利な点。これを生かさない手はありません。

のびのびと、でも自分を大事に、読者を大事に、自分の才能を信じて、
精力的に動こうと頑張っている姿勢を感じるコトウユウキ。応援します。
だからちょっとやそっとの逆境にはくじけずに、強く前向きに進んで
行って欲しいと思います。これからもずっとね。

はい。今日は雨のち晴れ。(東京地方)



2002年03月14日(木) 虫歯が・・・

午前中に契約先のディビジョンバイスプレジデント(変な役職?)が
来社してきたのでsay helloということで担当職の我々は挨拶をしに
会議室へ向かいました。

彼はオランダ出身。大学で物理学を専攻し、いくつか会社を渡り歩いた
あと今の会社にヘッドハンティングされたらしい。その途中でMBAを
取得したドクターです。見た目は40代でなんとなくトルシエ監督風。
腹黒な以前のrepresentativeとは違って、マジメに戦略を立ててアジア
をどう攻めて行こうとしているのか、言葉の端々に表れておりました。
となりにいた日本マネージャーは相変わらず上司に対しては愛想良く
振舞っており、見ていておかしかった。(笑)

そうこうしているうちにお昼が来て、われわれ担当はその場をサヨナラ
してお昼ご飯を食べに行きましたが、そこで待っていたのは・・・・。
鶏肉とごはんを口にしたとき、「ガリッ」とイヤな音とともに固いもの
を噛んでしまいまして、なんだ石が混じってやがったと思いながらその
固いモノを取り出すと、何とそれは歯のかけらでした。恐らく詰め物が
取れて、それを噛んだときに歯が欠けてしまったと考えられます。

お昼ご飯もそこそこに歯医者へ行きまして治療をしてもらうことに。
レントゲン撮影の後診断されましたが、
医:「いつ詰め物が取れましたか?」
し:「今日のお昼です」
医:「そうですか。ずいぶん前から虫歯が進行していた様ですね」
し:「え?」
医:「詰め物の中で虫歯が進行したんでしょうね。半年ぐらい放って
   おいたような虫歯があります。神経までいってるかも」
し:「え?痛くなかったのに・・・」
医:「痛かったら言ってくださいね」
ウィーーーーーーーーーン。ガリガリガリガリガリガリガリガリ
し:「|¥○×♪(T_T)ゲキャーぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
医:「ごめんなさい。神経抜きましょうね」
し:「・・・・・・。ヒィーーーーーーーーー!」

体が跳ねてしまいました。
ガリガリやるまえに麻酔注射をしていたにもかかわらず痛くて死にそう。
神経抜きたくなかったけど耐えがたい痛みには変えられないので仕方
ない。とりあえず今日は仮の詰め物をして次の予約をしましたが、なんと
27日だと。なんですと!?って感じ。そんなに患者が埋まっているのか。
ブツブツ言いながら会社に帰ると契約ネゴをしなきゃいけない上司が
怒りながら待っていると同僚がささやく。開き直って会議室へ行きました。

痛み止めの麻酔が充分に効いておりましたので口がままならない。
左半分が言うことを聞いてくれない中でのネゴとなりましたが、結局
ほとんどを上司が相手と交渉してくれたので自分の出る幕はほとんど
無かったのでしゃべることなく過ごせました。

でもその中で相手のマネージャーがしゃべったことで気になったこと。
それは日米での金利差で資金繰りが変わってくる。つまり日本の方が
低金利なので支払条件にサイトが付いていても何ら金利負担に痛みは
感じないのではないか、と言ったこと。

これは明らかに彼の不勉強です。これはネゴのネタにもなりません。
円とドルのそれぞれの通貨価値は当然同じです。それぞれの通貨で起こる
金利は通貨の価値と同じく価値は同じなんです。単純にそれぞれの通貨の
金利の数字だけをとって金利差と言うのは間違いです。日本の低金利下
では円の資金調達が米国より有利ではないかというのは間違いです。

言ってること分かります?(汗

彼らは米国の製造者。我々は日本の代理店。
要するに日本での資金調達が有利だと言うのなら、日本で低金利を
調達するのに米国でドルを借金し、日本で円に置きかえることを考えて
みましょう。日本に法人があるわけではないので日本で直接円を調達
できないのですから、そうするしかありませんよね。そうなると米国
での金利負担と日本での金利負担のダブルの負担がかかり、米国で
同じことをするよりも日本で事業をすることによる金利負担増が発生
することになります。そうならないように日本のパートナーを作って
そのパートナーに資金調達も含めた販売を任せているのですから、当然
自分が日本へ進出するときの金利負担分の見返りをパートナーに支払う
必要があります。その見返りをいくらにするかはネゴなんですけど。

あんたが進出するのに不利なところをこちらがカバーしてあげている
というのに、円だから金利が有利だというのは全くもってネゴのネタ
としては検討の余地もありません。それが分かっていないということ。
MBAを取得した上記の博士が同席していればすぐに分かることなん
ですけどね。彼はお昼から別のところへ向かってしまいましたから
その席にはいませんでした。勉強して出直して来いっちゅーの。

そうそう。晩御飯を食べていたら、仮の詰め物が早くも外れてしまい
ました。奥歯がスカスカです。歯がかわいそうなので明日歯医者に
連絡することにします。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2002年03月13日(水) ウォーレン・バフェット

3月11日日経新聞夕刊(3面)にウォーレン・バフェット氏の発言が
小さく載っています。ストックオプションの行使に関連して「投資家へ
の手紙」にて

「ここ数年、株主に数十億ドルの損失を負わせた経営者が、巨万の富を
得て去っていく現象が一般的になった。うんざりさせられる。」

「こうした経営者は、株主をパートナーとしてではなくカモだと思って
いる」 

ストックオプションの乱用で株主利益を破壊する米企業経営のあり方を
批判したものです。詳しくはここをご覧になってみて下さい。
骨がありますけどね。

ウォーレン・バフェット氏とは米国の著名な投資家であり、投資会社である
バークシャー・ハザウェー社の会長です。彼の投資理論は短期的なリターン
を期待するのではなくて、長期的に収益をあげることのできる企業である
か、経営者が健全であるかどうか。その2点を重視している、どちらかと
いえば保守的な理論で成功を収めている人。だから株主をないがしろに
するような企業に対しては批判的になるんでしょう。

今、彼の著書を読んでいるところですが、最後まで読み終わったら感想文
でも掲載してみます。それまでお待ちあれ。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2002年03月12日(火) 初めての会見

取引先の日本マネージャー(日本人)と初めて1対1で交渉しました。
これまでは電話なんかでは話をしたことはありましたが、自分とは
お仕事関係ではほとんどつながりが無かったこともあり、冗談話で
済んでいたところが、本日は契約がらみの交渉となり、いきなり
マジメ話でお互いに緊張してしまったという。(笑)

こちらの話に筋が通っていれば、あちらさんもそれなりに納得の
ご様子で、こちらの要求を飲んでいきます。片や、こちらの要求に
あやふやなところがあれば「なんでやねん」的な反発を食らいます。
当たり前の話ですが、お互いの会社の窓口としてお互いの利害を
言い合っているのですから、衝突は当然あるもんです。

複雑なのは、相手の米国にいる経営層と日本マネージャーとの間に
考えの違いがあることで、少々こちらとしても攻めにくいところが
あります。というのも、契約内容の決定権は本国にあるわけで、日本
マネージャーとの合意が必ずしも本国では承認されるとは限らない
からです。でもそれって何のための窓口なのか、理解できないことが
あります。単なる調整役だったらわざわざアメリカから日本へ来る
必要は無く、アメリカで調整してくれればいいだけの話。でも日本へ
窓口としてよこして来る以上はそれなりの権限を持たせる必要はあり
ますよね。そうじゃないと交渉相手としては不充分です。

でもその日本マネージャーはある策略を持ってこちらへ来ているのが
分かっておりますから、こちらとしても無下に彼の来日を拒むわけには
いきません。その策略を大方掴んでおりますから。その策略はウチの
会社の方向性とそんなに違った方向ではない。と思える。

でもさらに複雑なのは、こちら側の考えに統一性が無いときがあること。
しかも上司が代わったせいもあり、それまでのポリシーが変えられて
しまうことです。上司の考えが以前の上司と違うために。

お互いに交錯した方向性を出してくるために、近づいた契約終了時期に
延長をするかどうかを決め切れない可能性も出てきました。そこを
何とかするのが部下である我々の役目なんですが、これまた上司を
説得するのが難しい。それでも何とかしなければならないんですけど。

正直者で通っている自分も、こんな時には腹黒くならざるをえない。
でもそんなことをやっている自分も嫌いではありません。(笑)

今週はそんな契約書の詰めで気をもむ1週間になりそうです。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2002年03月11日(月) 経済事象に関する10原則

自分の中での復習の意味で書いてみたいと思います。

◆金利
 「景気がいい=高金利」「景気が悪い=低金利」
 「お金が多い=低金利」「お金が少ない=高金利」
◆株価
 「景気がいい=株高」「景気が悪い=株安」
 「低金利=株高」「高金利=株安」
◆物価
 「景気がいい=物価高」「景気が悪い=物価安」
 「お金が多い=物価高」「お金が少ない=物価安」
 「高金利=物価高」「低金利=物価安」
◆為替
 「景気がいい=円高」「景気が悪い=円安」
 「高金利=円高」「低金利=円安」
 「物価高=円高」「物価安=円安」

個々に見ていくと何となく分かるものです。
経済学とは実態の経済を学問にしたものですから当然ながら
論理的に説明するために表現が難しくなってしまっている
かもしれません。でも何となくは分かります。

上記の原則はあくまで原則です。実態は原則が組み合わされて
それらの綱の引き合いで決まります。ですから例えば円高だと
必ずしも景気が良くて、高金利で、物価高とは限りません。
しかも円高円安という表現も相対的なもので絶対的ではありま
せん。ゼロ金利であれば絶対的にゼロであるので確かに低金利
だと言えるでしょうけども。その他についてはあくまで相対的。
人によっては見方が違ってくるかもしれません。

経済学は生活をする上でどこにでも出てくるであろう実学だと
自分は思います。それに気が付くまで長い時間がかかってしま
いました。その反省の元にこれからマジメに取り組んでいこう
と考えているわけです。

さて話は変わりまして2月27付のフィナンシャル・タイムズでは、

「金融庁は顕微鏡でアメーバ(空売り違反)を調べる一方で
望遠鏡でも象(不良債権)を見つけられない」

と皮肉っています。

恐らく実行されているであろうPKO(Price Keeping Operation)
で株価調整(つまり買い支え)された意図的なものは短期的な調整
に過ぎませんから、株価を保っているうちに政府がどんな実のある
行動を起こすかが問われているでしょう。

「早すぎた仕掛け」とも憶されておりますが・・・・。

われわれ企業人は3月決算を無事に過ごせるように取り組んでおり
ますし、やってきました。でも意図的な悪意のある集団の手に
かかってしまっては今までの努力が意味の無いものになりかねません。
その意味で政府が行う年度末の株価調整は正直ありがたいと言わざる
をえません。経営者はこんなこと対外的には言えないでしょけどね。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2002年03月10日(日) 今週の為替事情は?

えらそうなことは言えませんが、この3月を迎えて150円/ドルに
向かわなかったと予想していた自分の考えは間違っていなさそうです。
大きな出来事でもなければいいんですけど。
それにしても先週の円高への振れは予想できませんでした。(笑)

現状では政府・日銀は円安容認をしているようですが、恐らく上限は
140円でしょう。これを越えた場合は介入をする姿勢です。
現実問題として景気の指標が底を打ったというような数字が出てきて
おりますので、不良債権処理や構造改革がよっぽど遅れない限りは
円売りの材料が見当たりません。その意味ではドル預金をして少し
でも小遣い稼ぎをしようと企んでいた人には機会損失となりました。

市場は常識の範囲でしか売買をできない。それを越えた取引は投機
であるとしか言いようが無い。それを承知で取引を行うディ-ラーも
当然いるでしょうが、彼らは必ず逆張りをしているもんで、大損を
しないようにヘッジをしているもんです。一方通行になるときには
そうなる事情が周囲にはあるときです。少数の人間が意図的に売買を
したところで、それ以外の人間は常識的なところで取引する。短期的
に収益を上げようとする人は、それでもなんとか機会を伺いながら
やっているでしょうけどね。

まともな企業側からすると、為替の変動で発生する収益というのは
結果的なもので(もちろん損失もある)、あくまでどう読むかに
過ぎません。業績の見込みとしてどう読むかということ。積極的に
為替の変動を利用して営業外の利益をたくらむ企業は、常識的な
ところでは無いと言ってもいいでしょう。もしこれに頼るように
なった場合は、本業がヤバイことになっていると考えてもいい。
あるいはバブルの時のように急激な右上がりの資産価値上昇を見て
舞い上がった経営者や営業担当者が、会社に良かれと勝手に判断して
後先考えずに行動してしまうこともありますが、これは例外でしょう。
企業は変動するものに対しては保守的に考えざるを得ません。

時価会計に関わらず低価法(時価と簿価で低い方を簿価にし、その
差額を営業外損益に計上すること。詳しくはこの通りでないですが。
もちろん時価が簿価より高い場合は含み益となり、売却して益が実現
すれば営業外損益に計上)を採用していた企業なんかはその典型。
企業の資産価値を正当に評価するには、ひとつの見方として流動資産
のひとつである株式・債券・外貨の時価をその時期に見合った評価を
しているかどうか。正しい資産評価ができているかどうか。そのあた
りが第三者からの評価基準となりえます。

ですからこの変動はできるかぎり少ない方がいいんです。
円高方向でも円安方向でも。
読み違えが起こるリスクは極力避けたい。ただ、輸出企業にとっては
適度な円安がいいことは間違いありません。あくまで適度ですけど。
これが大幅に円安になると、アメリカを始めとした輸入国が黙っている
はずがありません。経常収支の大幅な超過は貿易障害になります。
そのあたりのバランスを取って行くことは日本の国益にマイナスには
なりません。その適度というのを政府・日銀がどのあたりで考えてい
るかが民間企業の読みとなるんですが、どうなんでしょうね?(笑)

で、今週の為替事情ですが、今週のドル・円相場は、イベント面で
注目材料がない中、ポジション中心の取引が継続され、結果的に下値
目処を探る展開になると思われます。マーケットに残るといわれる
ドルロング(円ショート)ポジションが調整を終える頃に、果たして
どこまで下がるのかが焦点になります。ちなみに下がるというのは
ドルの価値が下がるということで、円高ドル安という意味です。
125円を切るかどうかが見所でしょうか。

円安容認をしている(とはいっても130~140円)政府・日銀は
このような流れで介入をしてくるでしょうか。株安の状況でなければ
過去の介入はなかったことを思い出すと、株価の大きな反落がない
限りは、口先だけでもやるのかやらないのか。それから行動を伴う
のかどうか。そのあたりの探り合いだと思います。120円台では
介入は無いと思うんですけど・・・・。

はい。今日は晴れ。(東京地方)



2002年03月09日(土) 堅い話もひとまずお休み

たまには普段の暮らしぶりなど。
貸主からのお誘いもあり引越し先を見てきましたが、なにやら現場は
落ち着かない様子。新築の運命なのでしょうか、工期が迫ってきている
というのに内装がまだまだ追いついていません。

内装の備品は持ち込まれているのですが、取り付けがなされておらず、
本当にあと1週間で部屋のカギを渡してくれるのか不安になってきま
した。本当に不安だったのでその後、貸主である不動産屋さんへ立ち
寄りましたが、店員さんの方も本心は不安なようです。
それでも約束は約束なので、住居者が入ってくるということで、業者
へは督促をしていると。最悪は遅延料の請求も考えていると。
駐車場は最悪の場合、貸主が保有しているところが近くにあるので、
当面はそこを使用することで考えてもらっているので大丈夫なんです
けどね。

とにかく住む部屋の方が間に合うのかどうか。それが心配。
会社の方へも引っ越し業者へも予定日を伝えているので、直前になって
からの変更はいろいろと面倒です。ドタバタすることなく引越ししたい
ので、とりあえずは1週間延ばしておこうか。
月末になってしまいますけど。

というわけで、本日ようやく引っ越し先の住所が判明しました。
引越し日までにできる住所変更はやっておこう。

そうそう。間取りのひとつにウォークインクローゼットなるものがあり
ます。これってなんだろうと思っておりましたが、押入れの一部を立ち
入れるようにしているもの。結構使えます。
クローゼットっていうから洋服がけかと思っておりましたが、2畳近く
あるし、もしそうだったら押し入れがどこにも無かったので使いづらい
なとは思っていたんですが、押入れで良かった。
業者もあと1週間の勝負です。寝ずにがんばれ。(笑)

のんびりモードのわたくしですので、これ幸いに備品なんかをこれから
探していこうかと思います。寮からの引越しなのでいちから揃えなくて
はなりません。生活用品。

照明は部屋の備品として最初から付いておりますので不要。
エアコンも最初から2基も付いており、かなり贅沢仕様かも。
掃除機とゴミ箱は頂きものがあるので不要。
テレビ、ビデオ、電話機、パソコンは現在のもの。
当面は冷蔵庫と洗濯機。落ち着いたらレンジと炊飯器。
洋服や衣類を入れるものがないので洋服ダンスと衣装ケース。
それからテーブル、椅子、机があれば最高です。
住んでみれば他にもいろいろと出てくるでしょうね。
でも、お金が足りるかどうか。これが一番の不安かも。
ま、なんとかなるでしょう。(笑)

その前に水・電気・ガス・電話を申し込まないとな。
ライフラインが無ければ備品があっても意味無いし。あはは。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2002年03月08日(金) とりあえずひと段落

予算書を出して、月次決算をして、契約書のドラフトを作って、目の
前の案件のため客先対応をして、大学の応募書類を提出して、そんな
中で風邪を引いたりなんかして。風邪はなんとか最小限に食いとめま
したから会社を休むこと無く仕事ができたので今週のお仕事関係は
滞り無く済ませました。

今朝、携帯の留守電に新しく借りる部屋の貸主から連絡があり、よう
やく部屋の内見ができるようです。仕事の宿題も無いし、土日のいずれ
かで部屋を見に行ってみようと思います。契約はできるのかな?
引越しの日が着々と近づいてきております。

今週から新しい本を読み出しておりますが、これは個人投資に関する本。
これだけ見るといかに個人で儲けるかを書いている本だろうと思われる
かも知れませんが、そうではありません。まずクギをさしていることが
あります。それは、現在の自分の総資産を出してみろというもの。
つまり資産から負債を差し引いた残りを出してみるということ。この
管理ができていないなら、投資をする資格は無いと言っています。
投資の元手が分からないのに投資をして儲けようなんて本末転倒だと。

何よりも一番説得力のあったのは、投資をする前に自分を磨けと。
仕事から得る収入ほど確実で利回りの言い投資は無いと。自分を磨くため
にかける投資はしているかと。何が自分の価値で、何が自分の給料と
なっているかを自覚し、それをより磨きをかけることで会社に認めさせる。
現在の仕事よりも投資をするのが好きだ、自信があるというのなら、
ファンドマネージャーになれと。更に言うなら無駄な投資をしていないか。
節約をしているか。(この節約というのが一番いい利回りだと筆者は言う)

この本ではお金が有り余ったひとを対象にしているのではないので、
お金が余っているひとは買う必要はありません。一般のサラリーマン等が
対象だという前提です。老後の年金ももらえるという前提ではありません。

そのあたりに売っている「儲ける」ための本ではないことは自明。
まだまだ半分も読んでいないのでこの本の言わんとしていることの一部
しか読み取れていませんが、少なくとも自分に磨きをかけるために投資
することは間違っていなかったと自身を持たせる本です。さらには今の
仕事を極めることが経済知識の向上にもつながるし、自分を周りに認め
させる早道であり収入にアップにつながることを認識させてくれました。

儲けることよりも、現在の仕事の収入を上げていくことに精力を費やす
ことが大事だということだと感じています。あとは無駄な使い方をしない
ように何をすればいいのか何をしない方がいいのかという知識を蓄える
ためにいろいろと指南をしてくれています。
これは信頼できる本だということが言えます。
何回も読んで自覚しなきゃな。自分のために。

あ、でもこの本を買ったのは投資をしたいからではなくて投資の勉強を
するためです。ちなみに「投資」は「博打」でも「投機」でもありません
ので念のため。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2002年03月07日(木) 製鉄機械のお話

いわゆる重工業の代表となる製品です。
製鉄会社で使用している設備のことです。

設備を保有する製鉄メーカとしては(大手限定)、
・新日本製鉄
・川崎製鉄
・NKK
・住友金属工業
・神戸製鋼所

その製鉄会社に納入する設備メーカとしては(大手限定)、
・三菱重工業
・石川島播磨重工業
・川崎重工業
・三井造船
・日立造船
・住友重機械工業

以前の指標としては日本の粗鋼生産量が1億トンというのがありました。
これが続いていた時代はバランスが取れていました。(現在8千万トン)
製鉄業が日本のお家芸のひとつであった時代はバブルがはじけるとともに
消えてしまいました。国内需要の低迷(建設ラッシュの後退)、海外勢力
の台頭(特に東南アジア)、アメリカのアンチダンピング適用などが影響。

製鉄会社の設備投資は生産量に比例しておりましたから、生産の動向に
設備メーカはいつも注目しておりました。もちろん次年度の設備投資計画
にも目は行っておりましたが、製鉄会社の設備は足の長い建設ですから、
次年度ではなく次次年度をいかに読むかにかかっています。つまり2年後
の投資に自社が参入するために、その時点で製鉄会社の要求に沿うような
スペックインをしていかなくてはなりません。それを行うことで見積仕様
に自社技術を取り入れられることで見積時点で強みが出るわけです。

つい最近、新日鉄・三菱重工業・石川島播磨が半製品段階である連続鋳造
設備に関する提携を結んだとありました。(記憶違いだったらスミマセン)
*(訂正)新日鉄-重工 → 連続鋳造設備
      新日鉄-石播 → 高炉      の間違いでした。

連続鋳造設備(略してCCM、Continuous Casting Machine)が強い
設備メーカは日立造船・住友重機械工業・三菱重工業なのですが、この
中でも種類がありまして、スラブ・ブルーム・ビレットに分かれます。
強みがあるのは、

・スラブ -住友重機械工業
・ブルーム-日立造船
・ビレット-三菱重工業

が国内でも世界的にも有名です。海外との技術提携もありますから、
テリトリーやロイヤリティの問題もあり全世界に商売をしに行くわけにも
いきませんが、世界の競合と戦えるのは上記のメーカです。業務提携やら
なにゃらで実際の図式はグチャグチャですが。下工程はなおさらね。

歴史的には上記のメーカなのですが、製鉄会社と設備メーカの力関係は
圧倒的に製鉄会社の方が強く、基本購入仕様書を見ると、
「オレのものはおれのもの。お前のものもオレのもの。」
と言わんばかりの内容になっております。つまり、設備メーカの技術を
製鉄会社は自分の技術として取り込んでしまうのです。虐げられています。
おかげで製鉄会社はそのうち設備技術を保有してしまい、エンジニアリング
と称して海外に設備と製鉄技術を売り込んでしまう始末。設備メーカを
引きつれて。国内での商談が減ってきた製鉄会社や設備メーカは、それを
商談のチャンスとして海外への商売について回りました。これが円高で
あった92~3年の出来事。海外調達が華やかなころ。三菱重工業なんか
はこれで中国へ進出して失敗しました。あまりに品質が悪く客先からクレー
ムの連発だったらしい。受注金額を上回る仕損(やり直し)もあったと。
これも企業努力の結果として出てきた現象です。責められません。

今、製鉄設備を商品として保有する企業や製鉄会社は苦しんでいます。
アメリカは日本製品へのアンチダンピングを主張しています。
すでに撤退した韓国・ロシア・EUがアメリカへの粗鋼輸出が絶たれた今、
行く先は東南アジアしかありません。集中すると価格が落ち込むことは
必至です。市場価格が落ち込むと生産の調整をするしかありません。
そうなると日本も含めて製鉄不況が待っています。すでに不況の波は来て
いるんでしょうが、なおさら不況の波は高くなってきます。構造不況です。

いわゆる基幹産業を復活させるためにはやはり鉄製品を開発していくしか
ありません。自動車なんかは軽量化のために鉄の使用を少なくしています。
マーケティングが重要となってきますね。こうなると。今は使われて
いないところへいかに鉄を使うようにしていくか。重たいイメージの鉄を
使うようにするにはムズカシイでしょうが、製鉄業界の復活のためには
鉄を使ったアプリケーションの開発にお金をかけていけるところがこれ
から強くなるんでしょう。そう思います。設備技術はどこも似たような
ものだし、これからは従来の製品ではなくて使える製品の開発です。

製鉄業界や製鉄設備業界の皆さん、頑張って使える商品を作れる知恵を
出し合って業界の発展をしていきましょう。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)



2002年03月06日(水) 面白い(?)デフレ対策

今日は小泉首相に対する抵抗勢力のことについて書いてみようかと
思っておりましたが、面白い記事があったのでそちらに変えてみます。

”自民党が昨日開いたデフレ対策特命委員会と金融調査会・金融と物価
に関するワーキングチームの合同会議で、講師として招かれた慶応大の
深尾光洋教授が、デフレ克服の最後の手段として、現金や預金に課税
するという持論を展開した。「タンス預金にも、デフレ課税を」

深尾教授は、国債、政府保証債、預貯金、現金などの金融資産に対し、
デフレが収束するまで年率2%課税することを提案。これらの金融資産は、
デフレが進むと確実に価値が上がるためリスクのある投資に向かわない
が、課税することで不動産や株式に投資をシフトさせることが狙い。

深尾氏の案について、相沢英之・デフレ対策特命委員会委員長は「荒唐
無稽すぎて無理」と否定的で実現の可能性は低い。ただ、出席したメン
バーからは「これぐらいの荒療治でないとデフレ克服は無理」などの意見
も出され、波紋を広げていた。 【鬼木浩文】
[毎日新聞3月5日] ( 2002-03-05-21:06 )”


いやぁ、確かに貨幣価値は上がりますね。デフレの状況では。
でもきっと税制を改定しているうちにデフレでなくなっているんじゃ
ないでしょうか。(笑)デフレを認識している人はどれだけいるので
しょうか。デフレが進んでいるということは、当然ながら給料にも反映
されてくるでしょうから、給料が増えない(むしろ減る)状況で課税を
してしまうことはデフレに輪をかけてしまうことになりそうです。
そうなるとそれこそデフレスパイラルに陥る図式です。

深尾教授の前提条件が所得が一定であることならば、それは机上の空論。
現実を見ていない。それこそ学者の空言と言われてもおかしくないです。
だから「おもしろい」という皮肉を言ったのです。低所得者いじめとも
言われかねません。ますます将来を危惧して財布の紐を固く締めてしまう
ことになりかねません。そうなると貨幣の流通が滞ってしまい、消費活動
が落ち込みます。誰が得をするんでしょうか。政府はその税金を効率良く
使うことができるのでしょうか。税収にどれだけの効果がでてくるので
しょうか。疑問はたくさん沸いてきます。

ってか、慶応の教授の発言に反論したりなんかして、困ったちゃんです。
ちと口チャックしておこう。何かとこれからお世話になる大学ですから。

はい。今日は雨のち曇り。(東京地方)



2002年03月05日(火) な~んかさ

心にぽっかり穴があいた気分。ここ数日。
おかげさまで仕事が忙しいおかげで、昼間はそんなことも忘れてただ
ひたすら目の前の仕事をこなしているんですが、時間が空いた時には
どうしているんだろうな~、とか、元気にしているのかな~、とか。
要らぬ気をもんでいるわたくしでございました。まる。

今日は小千谷(新潟)にある客先へ行って商談案件の話し合いをして
きましたが、これまた難航しまして。話が逆戻りの様相。
アホな部長が自分をうそつき呼ばわりしだしまして、でもそれにカッ
としていたら営業失格ですから、その場はなんとか取り繕いましたが、
その打ち合わせの後、担当さんと話をし、この案件をなんとか全うする
ようにお互い協力しましょうと言ってくれました。オフレコで客先の
社内で言えないことも含めて。

上と話をするとできないことも、担当同士で話を進めると、なんとか
前向きにしてもらえることもあります。あくまで現場に迷惑がかからない
程度の許容範囲ですけどね。

お互いにできないことを突っ張り合うのではできる話もできません。
会社対会社の話し合いですから、できないことはできないと言うのは
仕方ないことです。できないと言うことは、自分の会社に対して謀反
を起こしているようなもの。責任を問われます。そこでお互いに主張を
譲らなければ話はそこで終わりです。それだけです。

商談の進め方って一筋縄ではいきません。自分は正統的で直線的な営業
をしているつもりであり、下手な小細工もしたくありません。時には
それで損することもありますが、姿勢としてはそれで信頼を得ていると
思っています。いい加減な仕事をしたくないですから。別の観点で言うと
うまく客先を丸め込むことができない営業とでもいいましょうか、融通が
効かないとでもいいましょうか。できることとできないことの分別は
つけているつもりですが、それでも引かなきゃいけないときもあります
ので、その時は会社に戻って自分が悪者にされればいいだけですから、
それで客先に義理立てできれば次の案件のときに有利に話を進められる。
そのくらいは考えて客先と接しています。基本ですが。

今回の案件は、客先の事情を察してこちらから提案したもの。
細かい詰めをしてから出てきた問題に対して、最初に何で言わなかった
なんて言われても、こちらも何と答えていいやら苦慮します。でも本件、
何としてでも実現させます。そうしなければお互いが困ることになるし。

ま、言いたいことはいくらでもありますが、ここで愚痴っても仕方が
ないのでやめときます。見てて面白くないしね。

それにしても小千谷の積雪は例年になく少ないそうです。雪国で苦労を
なさっている皆さんには失礼ですが、雪国にはたくさん雪が積もっている
のが光景としては似合うと思うんですけど。でも1mは積もっていたかな?

はい。今日は曇り。(上越地方)



2002年03月04日(月) 3月危機はどうなった?

今日の東証平均株価は600円を越える大幅な上昇でした。
市場では3月危機は当面回避されたとの観測が広がり、また
政府の空売り規制強化で売り方の買戻しが進み、佐藤工業の
法的整理(会社更生法)により構造改革が進展して来たと
受け取る期待感が株価を押し上げた様です。

一方では不良債権の抜本的対策に向けた道筋はまだ不明とか、
3月危機は株価危機ではないとかいった見方もあります。

銀行に対する公的資金の注入は、3月でなくとも4月には
必要になるとの見方が大勢を占めています。その理由としては
このまま何も政策が実行されなければ、4月には再び株価の
調整局面に入るというもの。

政府にとって本音のところでは3月末を無難に超えればいいと
思っているフシがあるように思えます。大きな流れは構造改革
ですが、とあるメールマガジンのテーマに”不良債権問題がデフレ
(&経済の停滞)の原因だと言う人もいれば、デフレ(&経済
の停滞)が不良債権を生むと言う人もいます。どちらが正しい
のでしょうか”というもの。

この質問に対する自分の捕らえ方は、人間のからだでいうと、
怪我した傷口を体の免疫で自然治癒するのか手術をするのか
どちらが体にとっていいことか、と言う意味に捉えています。

これは傷口の大きさによって対処法は変わってくるでしょう。
ですから一概にどちらが正しいとは言えないと思います。
なにせその傷口の大きさを金融庁は公表していないのですから。

それから怪我をした体の体力の度合いによっても処置は変わって
くるでしょう。体力が無ければ手術も受けられません。これを
日本経済に置き換えてみるとどうでしょう。

もちろん、この問いに計量経済学の手法で明快に分析した論文が
発表されているのでそれを正だとすると、まずはデフレを解決
してから不良債権処理をすべしとの結論になります。ここで
出番となるのは日銀です。あるべき姿として言うならば、慶応の
土居先生がおっしゃっているように日銀は躊躇することなく
どのような手段を講じてでも(場合によっては、土地などの実物
資産を購入するなどの非正統的手段を講じてでも)マネタリー・
ベースの拡大策をとるべきだ、ということになります。

でも思い出してください。90年代にバブルがはじけたとき、
日銀は金融緩和の政策を取ったでしょうか。逆に引き締めを
行ったんではないでしょうか。彼らの思惑は政府・国民と違う
方向に走ってしまうことがあります。というよりも彼らが日本の
経済を操っているといってもいいかもしれません。そうなると、
学問や理論で言うところのあるべき姿は日銀が握っていると
言ってもいいでしょう。そういう意味で彼ら(日銀)の考えて
いる統制経済からの開放を実現した現在から逆戻りすることを
強要するために日銀法の改正(改悪?)をするかどうかという
議論にもなってくるかもしれません。

政府の行う構造改革と景気再生の中身も大事ですが、日銀の
ことをもっと注目してみてもいいんじゃないかと思います。
なにせお札を刷る権利は日銀にあるんですから、要らぬところに
ジャブジャブお金を流すことはせずに、必要なところへお金が
流れて行く雰囲気作りが必要ではないかと思います。それが
投機的な活動に流れていかぬ様に。バブルが再来しないように。

不良債権処理にしても景気回復にしても、お金の流れが大事です。
国は勝手に国民の貯蓄に手を出さず、日銀はお金の流通を大事に
し、景気の安定に努めて欲しいもんです。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2002年03月03日(日) DIPファイナンス

会社更生法の適用を申請した佐藤工業の主力行である第一勧業銀行は
本日、佐藤工業の再建を支援するため運転資金を中心にした融資を行う
方針を明らかにしました。法的整理手続き中の企業に対し事業資金を
供給する「ディップ・ファイナンス」という手法を検討しているそうです。

この「ディップ・ファイナンス」とは経済産業省中小企業庁が発表した
DIPファイナンス研究会報告書において次の定義をしています。

定義・類型
DIPファイナンスとは、本来、米国の法的再建手続きである連邦倒産法
第11章のDIP(Debtor In Possession, 占有を継続する債務者)に対する
融資。本報告では、民事再生法等の再建手続きに入った企業に対する
融資及びM&Aを行う企業に対する融資を併せて「再建企業向け融資」と
呼ぶ。類型は、次の3つ(狭義には①)

①認可前型:法的手続き申立て後、再生計画認可決定前の再建企業に
対する主として短期の運転資金のファイナンス
②認可後型:認定決定後、再生計画期間(民事再生法では監督委員の
監督する3年程度)の当該企業に対する短期・長期の運転・設備資金の
ファイナンス

これに加え認可決定前あるいは再生計画期間終了前に、第三者が営業譲
受等の事業買収を行う場合の、当該第三者に対するファイナンス(③;M
&A型)も検討の対象とする

とあります。
要するに苦しんでいる当該企業に銀行が運転資金を融資するのではなく
て、会社更生法を適用(あるいは申請)された企業に対する支援のため
の融資なので、単に行き詰まった企業に対する生命維持装置ではなくて、
より前向きな融資だと言えると思います。

さて、厳しい状況であるこの時期に第一勧業銀行がDIPファイナンスを
検討すると言うことはどんな意義があるのでしょうか。今後の課題にして
みたいと思います。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2002年03月02日(土) Jリーグ観戦デビュー

今日は大阪でお世話になった方(自分の中では大阪のおかーさん)と
東京スタジアムで鹿島アントラーズ対東京FCの試合を見るために
飛田給まで行ってきました。

チケットはその方があらかじめアントラーズのファンクラブでとって
もらっていた指定席。これがまたいいところで、アントラーズ側の
一番前列の席。ゴールゾーンのあたりでしたが、ここは選手達が退場
するときに必ず通る通路の上になっておりまして、ハーフタイムや
終了の後に目の前を選手達が全員通りまして、テレビで見ていたあの
顔が通っていくではありませんか。なんか遠くの存在だった人達を
間近に見れたことで、よりアントラーズの選手達のことが近くに感じ
れるようになりました。

かといってサッカーそのものにはあんまり魅力を感じていなかったし、
Jリーグが発足したときも冷めた目で見ておりましたから、日本代表
になった選手以外は今日まで全くと言っていいほど知りませんでした。
付き合い付き合いと思っていたサッカー観戦も、いざ見てみれば結構
おもしろいもんがあります。いつのまにやら小旗を振っておりました。
一方ではこの寒い時期なのにアントラーズの応援団の旗振りの人たち
なんて上半身はだかでやっておりまして、そこまで熱くさせてくれる
ものってあるのかななんて思っておりましたが、一度ハマってしまえば
熱くなるんでしょうね。特に地元の人たちは。

大阪のおか-さんがアントラーズを見に来たのは、明日会社の後輩の
結婚式が広尾であり、それに呼ばれたついでだと言っておりましたが、
どっちが本命で来たのやら。(笑) 仕事の関係で鹿島には何かと
縁がありましたし、これまでにも何度か鹿島スタジアムにも行ったこと
があるそうですので、あながちサッカーがついででなかったような気も
しますけどね。でも久しぶりに会えて、お元気そうなお顔を拝見できて
安心しました。本当に相変わらずお元気でした。お酒も沢山飲むし(笑

行きは新宿から京王線で準特急で調布までいき、そこで降りて昼ご飯。
一杯ひっかけてからさらに準特急で飛田給へ。普段は各停しか止まらない
飛田給もサッカーの試合の日は準特急も停まる配慮をしているようです。
帰りは一度に3万何千人もが帰るので、我々は京王バスの新宿西口行き
に乗ってゆったりと帰りました。電車だと230円。バスは600円。
満員電車がイヤイヤな人はバスがお得です。立ち席ないしね。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)



2002年03月01日(金) 鼻が頭がのどが目頭が

予想していた通り、やっぱり風邪っぴきになりました。
朝から体がだるいなと思いつつ電車に乗り、山手線の始発で会社の
最寄駅まで座って(寝て)おりました。いつもだったら爽快な朝と
なるんですが、今日は余計にだるさを覚え、会社に着いた頃には
もう帰りたい一心。それでも今日は予算書の提出日なので帰るわけ
にはいきません。

上司から何度か突き返されながらも何とか締切り時刻までには本社
企画へ提出ができましたので、あとはそれに基づいて実行するだけ。
今年度はもう先が見えているので諦めるしかありませんが、来年度は
それを取り返すだけの業績が見込めますので(自分の職場は)、
上に対しての説明は何とかできそう。でも受注量が増える分キャッシュ
フローが悪くなりますので資金繰りに影響が出てくることに対応して
もらわなければなりません。餅は餅屋で資金繰りは財務のお仕事なので
我々は純粋に生産活動をしていくのみ。収益の上がる事業ですから
銀行からの借入れは困難ではないでしょう。

でも銀行は収益性のある事業に対して興味はあっても会社自身の業績に
態度を硬化させる可能性はありますから、お金ひとつを借りるにしても
一筋縄ではいかない。そこはうまく説明していく必要はあります。

言い古された言葉ですが「選択と集中」を実践し、業務効率をシックス
シグマで解析し、ROICの改善をしていくことが投資家に対しての
説明になると社長は主張しておりますが、これらを実行していくことは、
それこそ企業のリストラにつながると自分は考えています。いささか
疑いの目は持っていますけどね。(笑

本来、株式会社は株主のものであることをようやく日本の企業は気付き
だしたと言いますが、いわゆる「アメリカ流」の名の元、「日本流」の
経営を変えていくことは間違いではないと思いますが、経営の手法その
ものをアメリカ流に変えてしまうことは危険だと思っています。その
手法を取り入れるプロセスが大事で、アメリカ流だから成功するはずだ
と信じてやまない経営者がいたとしたら、それはまさしく危機の始まり
だと思います。経営のポリシーを経営者が持たずして時流に流されて
しまうのは経営ではありません。というか、経営者と参謀とのバランス
が取れているところがうまい経営を営んでいると思います。

あー、もっと書きたいのですが、鼻水が止まらないし体がだるいので
今日はこのへんでサヨウナラ。また今度ということで。

はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)


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