『日々の映像』

1997年01月31日(金)  薬害エイズ事件 

目次のみ
1997年01月30日(木) 一流の政治家・・ウソがばれない人

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1997年01月29日(水) 重度障害の子供を持つ母たちへ

 今日数ヶ月振りに前橋への出張の予定を立てる。昨年10月22日に前橋を訪ねて時のことを思い出す。この日は約束の時間より1時間余り早く到着したので、近くの敷島公園を散策する。
日差しのやさしい秋の時

池は静かに佇み
子供たちの遊び声がこだまする
バラ園の花は咲き乱れ
散歩を楽しむ人
絵筆を取る夫人
素晴らしいのどか眺め
散策をしていると
車椅子の一団に出会う
そしてハッと息を呑む
そこには障害の子供たちがいた
15人余りの重度障害の子供たち
付き添う若き母たち

昨年出張から帰って次の短歌を綴った。

・いじらしい わが子を見ては 涙する 自分の運命 歎く時もや
・人々の 冷たい眼差し 浴びる時 悔しさこみ上げ 心に涙
・絶望を 感じながらも 立ち行かん 母性の魂 燦と輝け
・宿命よ 何故にあるのだ その人に 嘆きの母を 天も守れや



1997年01月28日(火) 藤原周平氏死去

 ストレス解消は、活字(良書)に親しむことだと思っている。作家の藤原周平氏が死去した。同氏は雑木山を好んで散策したと言う。冬の雑木山を人間の死と置き換えていたようだ。藤原文学の愛好者は多い。1月28日の朝日の「天声人語」には活字に親しむ原点が記述してあった。
「競争社会にふと疲れを覚え、人間関係につかの間の嫌気がさす。そんな時、少年藩士が成長してゆく姿をゆったりとした筆遣いで描いた『蝉しぐれ』は、落ち込みかけていた心を癒してくれる」とあった。

・冬の木々 全ての虚飾を 剥ぎ取られ 追って迎えん(死)  覚悟は如何に


1997年01月27日(月) 常識とは何だろう

 過日の新聞で「官の常識を断ち切らない限り改革は進まない」とあった。この常識という概念について昨年の夏ごろ、ものの考え方の根底を揺さぶられる一文に会う。現代物理学の頂点を極めたアインシュタインの言葉であった。

 「常識とは、18歳以前に心に沈殿してつもりにつもった偏見以上の何物でもない。それからのちに出会うどんな新しい考えも、この常識の概念と戦わねばならない」とあった。過去に身に付けた常識にこだわる人には、新しい思考が、頭の中に入らないのである。

 俗に「頭が固い」という言葉があるが、18歳までに心に沈殿した考えに固まった人のことをいうのだろう。過去に沈殿した自分の常識に拘っている人は実の多いのである。柔軟さを失った頭脳の人は、今社会の問題となっている認知症コースを辿ることは必至と言わねばならない。

              





1997年01月26日(日) 人 小出義雄氏

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1997年01月25日(土) 人 野際陽子さん

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1997年01月24日(金) 1万4000件の企業倒産

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1997年01月23日(木) 人の顔に反応する脳 

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1997年01月22日(水) クリントン大統領2期目の就任演説

 就任演説の1節を引用したい
「34年前この公園である男が夢を語った。それはこの国の良心を揺り動かした。(加筆 キング牧師は1963年公園に集まった25万人を前に有名な演説を行なう。・・・アイ・ハブ・ア・ドリーム・・・私には夢がある。人はすべて平等という信条が、この国の現実になることを・・・)」
クリントン大統領の演説は続く
「キング牧師の夢はアメリカの夢だった。その夢と努力の上に我々の歴史がある。さらに同じ夢を努力で21世紀のアメリカの約束を果たそう」
アメリカの大統領の演説は格調と夢がある


1997年01月21日(火) ナインチンゲ−ルの解説

 伝記で読まれているベスト5は、ナインチンゲ−ル・ヘレンケラー・野口英世・キュリー夫人・エジソンであるという。それぞれの人達のことは、機会を見て日々の映像に記述したいと思っている。それにしても3人が女性であることは特筆されよう。昨年秋ナインチンゲ−ルの解説を読んで1句を綴った。

 ・看護婦の 心の支えの 先駆あり その名轟く ナインチンゲ−ル


1997年01月20日(月) 見習う心

 我々は恵まれた環境にいても、すぐに慢性となって喜びが失われて行く傾向がある。人気物のタレント峰竜太さんは「仕事のある喜びをかみしめています」と実に謙虚である。主婦に抜群の好感度の秘密はこの「謙虚な喜び」にあるのではないだろうか。それにしても「仕事がある喜びをかみしめています」という謙虚さを見習うべきでないだろうか。一流の人間はみな謙虚さを備えているように思う。(参考1月19日の農業新聞)

 ・自分より 優れた人の 振る舞いを 見習う心が 己をかざるか


1997年01月19日(日) 有森さんの強さの秘密

 今日の日曜てい談は、リクルート監督小出義雄さんであった。
てい談全体の印象を短歌で綴ることにした。

・有森の 強さの秘密は 素直さと 輝きたいとの 挑戦ならん
・成長の 扉は内から 開かれし 育てる側の 力量いかん 


1997年01月18日(土) 何処が壊れて何が生まれるか

 今日の日報に遺言新時代というコラムがあった。漫画家の本宮ひろ志さんの社会を見る目が厳しい。「今はすごく面白い時代。幕末の反対で出来上がった社会の壊れ方が面白い。そしてどう再生していくか」と言っていた。社会の流れを見通す眼力が今ほど求められる時代ないと思う。一つのポイントは、何処の業界が壊れていくかである。予想されることは、月並みであるが行政の強烈な支配と保護を受けている業界が壊れるのではないだろうか。



1997年01月17日(金) 阪神大震災から2年経った

1月17日 鮮明に残っているこの大震災の印象を31文字に綴りたい。

・災害時 縦割り行政 ノロノロと 死に行く人こそ 哀れなりけん
・熱風に 乗って切り裂く 叫び声 阿鼻叫喚の 地獄絵図かな
・宇宙より わが身(地球)の方に 未知多し 地震の予知など あてにならずか
・文明の 自然に対する 挑戦も 非力なりしか 地震に対して
・地質図に 無数に走る 断層が いつまた動くか 地殻の力
・傷心の 震災孤児の 大半は 自分の責(とが)と せめにさいなむ


1997年01月16日(木) 免疫力のイロハ

 きのこに免疫力を高める働きのあることは広く知られている。金沢大学の池川教授によると、制ガン効果の他に成人病を防ぐ効果もあるという。
ここで免疫の仕組みを勉強して置きたい。

・第1段階
皮膚や粘膜がウイルスや細菌などの微生物の侵入を防ぐ。この段階が突破されると第2次段階が発動される。
・第2段階
体液中に存在する補体や抗体,リンパ球の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞などが侵入してきた微生物やウイルス感染細胞に結合して破壊する。
・第3段階
血液中の好中球や好酸球などの白血球が動員され,組織のマクロファージとともに貪食作用によって微生物を殺傷する。
第4段階
1.抗原提示細胞 ・・侵入してきた微生物の一部(抗原)をヘルパーT細胞に提示する
2.ヘルパーT細胞・・抗原提示細胞から攻撃対象を認識する
3.NK細胞・・・・・・・・抗原提示細胞から攻撃対象を認識する
4.キラーT細胞・・・・ヘルパーT細胞の提示した対象を攻撃
5.B細胞 ・・・・・・・増殖が活性化したウイルスに対して傷害性が追いつかない場合に活躍する

原提示細胞
•微生物の侵入から抗体生産までの段階に至るには10〜14日程度かかる。
•体内に微生物がいなくなると攻撃の過程抑制がかかり免疫反応はおさまっていく。
•この時,一部のT細胞やB細胞には攻撃対象相手の記憶が残り,次に同種の侵入があった場合より迅速に対応できる。


1997年01月15日(水) 人 佐藤幸子さん 

 橋田寿賀子さんの「女は度胸」のモデルになった佐藤幸子さんという方がいる。山形県上山温泉「古窯」の創業社長である。佐藤幸子さんが月岡のホテル「清風苑」で講演された内容が「にいがた中小企業情報」に掲載されていた。講演内容が実に素晴らしい。講演の要旨を我流の短歌で綴ることにした。
・目の前に 起こりしことに 学びつつ 我が運命を いかに開かん
・お客様 いかに迎えん 我が心 慈愛に満ちた 母の顔かな
・人生は 感動ありて 育むか 話の中に きらめく光
・情報が 少ない社員 役立たず 基本となるは ホー・レン・ソウ
・人生は 一期一会で 良き人と 出会いの中で 生かされゆかん


1997年01月14日(火) 日本の心の文化 (日本の文化)

 さまざまな論説があるか、日本は心の文化が廃退していると思う。一番のデータは子供たちの反応である。べネッセ教育研究所が世界6ヵ国の大都市に住む小学生4500人に「あなたは幸せですか」と質問して「ハイ」と答えた人割合は以下の通りであった。
中 国        75%
ニュージーランド  42%
米 国        39%
日 本        26%  
日本がどうしてこのように低いのか、納得がいくような解説を読んだことが無い。

  ・物だけで 心の文化の 廃退か 子供の心に 未来が映らん


1997年01月13日(月) 自分の頭脳を使え (ボケの原因)

 アメリカの良心といわれ、2つのノーベル賞に輝いたノーマン・カズンズ氏は次のように言っている。

「多くの人は、自分の頭脳の力を15%〜20%しか使わないで一生を終わってしまう。自分の頭脳をもっと使い、もっと生かしていかなければならない」と。このようなことは以前から言われていた。私の記憶に残っているのは「脳を5〜10%しか使わないで一生を終わる」と言うものであった。

 最近問題になっているボケ老人は、若い時代から頭脳を多く使わない人であるという。この世界に詳しい人に言わせると、公務員の退職者はボケ老人になる確率が高いといっていた。考えてみれば指示された仕事をこなして来ただけであると、実はそんなに脳を使っていないのである。よって、退職した頃には頭脳は本人が思っているよりかなり退化しているのである。


1997年01月12日(日) 交通事故

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1997年01月11日(土) 株価今年に入って2000円の下落

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1997年01月10日(金) 東証続落18000円割れ寸前

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1997年01月09日(木) 不安を煽るマスコミ

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1997年01月08日(水) 今年のイメージは「混迷」(ストレス)

 新聞の今年のイメージは「混迷」でるという。ここのところのマスコミの報道は総悲観論になっている。マラソン選手がこんなことを言っていた。折り返し点を通過した時「もう半分過ぎた」と思うか「まだ半分残っている」と思うかで、気分が断然違ってくる。たかが気持ちとあなどれない。
混迷が続くのは、政治と金融機関の不良であって、その手の分野は逐年明るさが見えてくるのではないだろうか。

  ・混迷の 丑年ここに 始まれり 八方塞がり いつまで続くか

*ストレス
1月7日の日報の視点論点で、ストレスに関する解説があった。少々私の見解とは異なる。1番ストレスを感じるのは、全財産をかけて事業を経営している経営者である。サラリーマンもストレスがあるが、その深さから言ったらたかが知れている。要は環境を支配しているか、支配されているかでストレスの質が異なってくるのである。環境に働きかけることによるストレスは、こここちよい疲労感なのだ。
 
  ・環境に 支配されゆく 受身では ストレスごまんと たまりゆくかな 


1997年01月07日(火) 七草

 1月7日は七草がゆを食べると万病に罹らないとの風習がある。有名な七草の歌がある。

・せり・なずな ごぎょう・はこべら 仏の座 すずな・すずしろこれぞ七草

・君がため 春の野に出で 若葉摘む わが布手に 雪積もりつつ
(百人一首 光孝天皇の歌)

 この七草の風習は、江戸の庶民にも伝わっておりこんな川柳が残っている。江戸の庶民の声が聞こえてくるようである。

・なずな売り 元はただだと 値切られる
・なずな売り 村でもすごく 稼ぐやつ

 今の日本は季節の区切りを無視するかのように流れる。社会がどうあれ自分自身の時間の区切り、四季を感じて心の健康を保つことが大切である。



1997年01月06日(月) 成長する人:しない人(心の健康)

 会社に入社して成長する人と全くしない人がいる。この判別は誰が見ても成長する人と、そうでない人とに分けられる。この原因は、何処から来るのであろうか。さまざまな分析があるがその原点はいとも単純なところにあるのではないだろうか。ある社長が言っていた。「会社に入るということは、月給を貰いながら、社会勉強をするようなものだ」と。
 
 要は仕事を通じて、自分を磨くという感覚があるかどうかである。仕事は会社で指示された部門で、付加価値を生み出すために社員は働く・・見方によっては会社のために働くようなイメージもあるが、実際はそうではない。仕事を通しての努力の総てが自分自身に帰ってくるのだ。
 
 私は1日1枚のエッセイを何の負担もなく書いているが、これは会社の仕事で膨大なリポートを書いてきた賜物なのである。会社の仕事で苦悶しながら書いてきたリポートで、私の文章力がまとまって来たのである。自分を磨くという側面を考えると、年齢は関係ないように思う。1月3日「老いてなお 心の健康 保つ人」と書いたが自分を磨くという意識を持つことが、心の健康を保つことではないかと思う。
 
  ・会社での 総ての努力は 我がためだ 原点判れば 力湧き立つ


1997年01月05日(日) 目標(悩み)のない人生?(脳がボケる)

 新聞の調査によると、今の若い人は「悩みがない」と答えるひとが30%もいるという。調査の質問方法も悪かったのかも知れないが、我々の年代では考えられないことである。希望・夢を持っていれば、それを達成することが、悩みになるのではないだろうか。悩みがないということは、希望・夢・目標を持っていないことになる。これでは余りにも感性の乏しい生き方といわねばならない。
 ベートーベンは偉大な音楽家である。ベートーベンの解説を読んだが、次の言葉が鮮烈に私の胸に飛び込んできた。
  
          「希望よ お前は心を鉄に鍛える」

 次のような句を綴ると今の若い人の30%は、相手にしないのだろうか。1月1日に書いたエール大学の事例が真実だと思う。20年後に幸福感と成功感を強く持てる人生を送るには目標を掲げることが絶対に必要なのだ。この目標は、別に若い人だけのものでなく、60歳で定年を迎えた後の人生にも明確に必要なのだ。定年後何の目標も持たずに日々を送ると、数年でボケ老人になってしまう例がある。

  ・目標を 掲げることが 人生だ これが無ければ 脳がボケ行く

 今日は日曜日。俳優の西郷輝彦さんが中心の日曜てい談を読む。話す内容も理路整然としており、魅力のある人である。特に芸術の道をひたむきに進もうとする目標に気迫がこもっているようだった。

  ・生涯を かけてやりたし この道を 文化知る人 心ひろびろ




1997年01月04日(土) あふれ出る新製品


(目次のみ)


1997年01月03日(金) 心の健康

 私は昭和14年4月生まれである。よって、今年4月で58歳になる。「もう58歳か」とも思うし「いやまだ58歳これからだ」とも思う。自己分析すれば後者の気持ちが強い。一定の年齢になって来たので、60代、70代で活躍している人に強い関心を持つ今日この頃である。ある医師のリポートが目に留まる。リポートの要点を31文字にまとめる。

・ いつまでも 心の健康 保つ人 年齢超えた 若さの輝き

 心の健康と一口に言っても、その内容となるとなかなか難しい。自分以外の第三者に何かを働きかける行き方をしている人が「心の健康」を保っている人といえると思う。(入力 2005年5月23日)

     

1997年01月02日(木) 箱根駅伝

 スポーツがどれだけ人の心を動かし、そして若い人達の成長の糧となっているか、計り知れないものがあると思う。今日は恒例の箱根駅伝をテレビで鑑賞する。この印象を短歌で綴ることにした。

・ 正月を 飾り続ける 風物詩 箱根を駆ける 青春群像

・ 沿道を 埋め尽くして 拍手する 若さに送る 讃歌のエール

・ 心身を 鍛えて走る 若者が 死力を尽くす 箱根駅伝

・ 中継点 タスキを渡す 相手なし 悔し涙の ああ青春譜



    

1997年01月01日(水) 年の初めに目標(夢)があるか

年の初めである。昨年散発的に書いた日々の映像を今年から毎日書くことにした。新年に当たって誰しも今年こそはと目標を持つのが普通である。不思議なもので1日1枚エッセイを書くぞという目標が定まると新聞などの情報が目の中に飛び込んでくるような錯覚を覚える。
 社会に溢れている情報はいやなことが多いが、きらめく音楽も身近な生活文化もある。「君がいるだけで」という歌の一節にこうある。
  「たとえば、君がいるだけで
   心が強くなれること
   何より大切なものを
   気付かせてくれたね」
私が書き進めようとするエッセイと短歌が、僅かでも参考になれば幸いである。 

 エール大学の驚くべきデータを読んだ。20年前エール大学の卒業生に「人生の目標を定めてどこかに書き留めているか」との質問に対して答えは3%であったという。20年後その学生の追跡調査をすると目標を書きとめていた3%の人が幸福感と成功感を強く持っていたという。

 私も日々の映像を書き始めるにあったって目標を立てようと思う。健康に恵まれたら日々の映像を20年書き続けようと思う。1ヵ月を1冊に纏めようとすると、20年とはナンバーが240冊になる。57歳からの書き始めであるので、20年後は77歳になっている。もし書き続けることが出来れば、幸福感と成功感に浸ることが出来るような気がする。 
  
   ・今年は 目標書きとめ スタートだ 定めし心が 勝利の因か



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・入力 2005年1月16日

・お知らせ 1997年からの記述の中で、現在時点で読んでも多少参考になると思われる項目のみを入力して行きます。整理の都合で目次は総て表示します。         
                       2006年1月16日  
  読者 各位
                       
                        石田 双三
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石田ふたみ