乳がんなんてやっつけろ!!

2004年02月29日(日) 人から見た自分?

人からどう思われているのか・・・
そんなことを久しぶりに考える。

私は自分の思うがままに本を出した。
闘病記といわれる本。
自分の日記を元にした本。

本を出すことで、思わぬ人からメールをいただいたり
声をかけてもらうことが増えた。
きっと本を出したことで、私にとって
よかった」と
思えることのほうが多い。

でも・・・自分が乳がんの闘病記を出すことで
ひょっとしたら、どこかの誰かが
不安になったり、悲しくなったりしているんじゃないか。
そんな思いで心配になったりしている。
でも、たくさんの人から「元気になったよ」というメッセージを
いただいて、本当に嬉しく思うし、励みになった。

でも・・・
例えば、私が妊娠のことについて書いたところ。
あの頃は無知だったから、そのとき思ったことをそのままに
書いてある。
でもあの後、私の友人が妊娠したときに
たくさん調べたり、ドクターに質問したりして
妊娠することで再発の率が高くなるってのは必ずしも
真実ではないことが分かった。
あの頃からすると、自分の考えも変わってきているし・・
本って、訂正ができないんだよね・・
文字として、形になって残ってしまうんだ。
できたらあれは、今ではこうなっていますっていう風に
訂正したいところが数箇所・・
こんなこと書いたら、出版社の方困るかしら・・(笑)
ああ、でもあれがあのときの私の本心でもあるわけだし。
うーーん、1人で葛藤。変なの(笑)

あー!!でもでも・・・言って、うじうじしているなあ、もう!
って自分に喝!!
はい、そして開き直る。

はあ、失礼しました。



2004年02月24日(火) ヘアコンタクト

昨日書いていた、かつらのコンタクト!
これじゃないかな?

プロピアのヘアコンタクト!

早速資料請求をしてみた。
備考欄に、女性や抗がん剤の治療で脱毛した人にも
使えますか?という質問を添えて。

すぐに返事が来た。

女性や治療中の方でも、
当社の方で一度拝見させていただきませんと解りかねる部分
がございます。また、九州の支店は今現在、博多店がございます。
お電話でのご相談もお待ち申し上げております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

という内容。
見てみると、やっぱり地肌に着けるタイプなので
難しいのかなという感じはした。

うーーん。



2004年02月23日(月) カツラの試着会がありました

今日は久しぶりのお仕事!患者会へ出かける。
少し頭が痛かったが、気持ちよく晴れた青空と、心地よい風で
気分も良くなった。

今日は1ヶ月に1度のウィッグの試着会。
うちの患者会には、レディス・スヴェンソンさんが来てくれる。
いいカツラはないものかと探しているときに、スヴェンソンさんの
HPを拝見し、カツラ屋さんなのに抗がん剤のことを書いているところ、
回復支援として抗がん剤治療の患者さんには割引があることから
資料請求をしてみたことから始まった縁。

女性スタッフがいつも2名で来てくださるのだが、
この2人は美人でスタイル抜群!私とは骨格が違うのだろう(笑)
それはさておき、本当に親切に応対してくださるので
患者さんたちにもとても評判がいい!
毎月、福岡から大荷物を抱えて鹿児島まで来てくださるのだ。
本当に頭が下がります・・・いつもありがとうございます。

今日も患者さんたちがウィッグを試着していた。
本当に女性にとって、髪の毛って大切なものなんだなと思う。
みんな脱毛していくのが、切ない・・と言ってた。
ウィッグなんて使うことがあるなんて・・と。
とても素敵に見えるウィッグも、「似合いますね」と言われても
複雑なのが女心だろうと思う。そうだよね。そうだよね・・。

つい何日か前に、将来は副作用のない抗がん剤が出てくるだろうって
言っていた。早く作ってほしいな。
吐き気も、脱毛も、白血球減少なんてのもない世の中になってほしい。
あーあ、早く特効薬できんかいな。
この一瓶を飲めば、ガンは治ります!みたいな・・・(笑)

髪は女の命です・・というCMあったよね。
髪の毛がなくなるっていう体験、したことない人のほうが
世の中多いかもしれないけどさ・・
テレビ番組で、「カツラのコンタクト」てのをやっていた。
あれ、いいよなあ。
サンプラザ中野さんが、着けて出てきたけど自然だったわ。
あの情報持っている人、ぜひ教えてくださいませ。
高いのかな??
ほんとコンタクトみたいに簡単に装着できるのがいいな。
うん。頼みます。



2004年02月22日(日) 頭痛


今日は日曜日。剛くんは仕事。建設業は忙しい。
優生とゆっくりしているところ。
体調は・・頭痛があと少しといった感じ。
だいぶ元気にはなったがねえ。
来年こそはインフルエンザの予防接種を受けておかなくちゃ。

今となっては、インフルエンザだったかも分からないけど(笑)
症状を見ると、きっとそうだったんでしょうな。
ちなみに頭痛がひどかったので、私の肩一面には
ピッ○エレキバンが・・・(笑)

病気をするとさ、自分の体の弱さに悲しくなるんだよな。
もどかしくって。
特に仕事を休むってことが、私一番嫌いなのに。

昔から妙に責任感が強すぎて・・
無理してしまうところがあったからな。
甘えればいいのに「大丈夫だから」と強がってしまう悪い癖。
いかん・・と思いつつ、きばりすぎてしまう薩摩おごじょ(笑)

でも病気しやすくなっているよな。
乳がんの手術をする前は、風邪はひきやすかったけど
こんなに誰かのお世話になるってこと、そうなかったと思うんだけど。
リンパを取っているせいかな?
手のアトピーも治りにくい。ほぉ。
嫌になっちまうのう。

話は違うが、私の乳がん仲間の就職が決まった!
これって嬉しいことだよね。
自分のことのように心から嬉しく思う。
病気をしてから、就職をしようとなると「健康面」のところに
乳がんのことを書くかどうか・・悩む人が多いという。
その方は話して、健康診断を受けた上での合格!
こんなに嬉しいことはないよね。
みんな勇気が出たことだろうと思う。ありがとう。



2004年02月21日(土) これは書かないと?

優生がインフルエンザひいたと思ったら、私までひいてました(T_T)
高熱にうなされ、毎晩怖い夢ばっか・・・ふう。
やっと熱がひいたと思ったら、今度は激しい頭痛とめまい。
こりゃやられたという感じでした。

今朝はだいぶいいですが、大事をとって明日までゆっくり
させてもらいます。
↑誰に言い訳しているかというと・・お仕事先の患者会。
今日は会議があったのに、すみません(T_T)。

ゆっくりしなくちゃなんですが、どうやら昨日の
南日本新聞の夕刊に、ここを紹介していただけてしまったようなので
先週で日記終わっているのもまずいかと・・・(笑)
あんなに大きく載るとは思いもせず、一番驚いてるのは私ですが・・
ああもうちょっと痩せてから写るんだったとか、訳の分からない言い訳。

乳がんの闘病日記だったのに、最近
風邪と闘う私・・・になってそうで変な話。



2004年02月13日(金) 優生がインフルエンザです

朝、患者会のお仕事へ。通勤一時間かけてやっと着くぞ!と
思ったとき、携帯に電話。
「優生くんが、けいれんを起こして救急車で運ばれました」・・
昨夜から咳をコンコンして、熱があったのでおそらく熱性けいれん
だろうと思ったのだが、やっぱり焦った。
母が慌てふためく姿が思い浮かび、そのままUターン。
高速をビュンビュン飛ばす。

すぐに電話が来て、けいれんは救急車が来た頃には落ち着いたのだが
熱が40度あるので病院へやはり搬送された。

検査の結果、インフルエンザ

何だかね・・いろいろ考えてしまった。
傍についていてあげたかったのに、どうしてもお仕事に行かなきゃ
と思って、母に優生をお願いして仕事へ。

私・・昔からそうなんだ。
責任感が人一倍強すぎて、気負いしてしまうところがある。
どうしても負かされた仕事はやり遂げたくて、中途で投げ出せない。
こんな性格がガンちゃんを呼び寄せたんだろうかってたまに思う。
本当は家にいてゆっくりと過ごすことが、体にはいいのかもしれない。
でもそれが出来ない性格なんだ。

優生の傍にいてあげたらいいのに・・・
私の周りの人もそう思っている人も多いのかもしれない。
ごめんね、お休みの日は優生となるべく一緒にいるようにしている
つもりだけれど、さみしい思いしているのかな・・。

ああ、でもワガママかもしれないけれど
今私をしからないでほしい。
心に決めたことが揺らいでしまうかもしれないから。





2004年02月12日(木) 誕生日おめでとう

今日は母ちゃんの誕生日。52歳になったとな。
おめでとう!
患者会で買ったプレゼントのコーヒーカップ。
ごめん・・・帰る途中で落としてしまって、受け皿が
割れてしまった。すまない。
ケーキも食べて幸せね♪
弟夫婦からもケーキが届いていたよ。
こうして、家族がそろって誕生日を祝えるって本当に幸せなこと。

私も来月で29歳の誕生日を迎える!
何と言ってもしこりを発見してからまる2年が経つ!
めでたいやな。本当に。
乳がんの告知を受けたときには、2年後を想像できないくらい
落ち込んだりもしたけれど・・
春の気配をまた感じられる幸せ。
意味もなく全てのことに感謝したくなる。

ありがとう、ありがとう!

はぁ〜。こんなに30代に近づくことが嬉しいことだなんて
病気になるまで気付かなかったことだよ。
ありがとう。



2004年02月11日(水) 難しいよね


人を励ます・・・って本当に難しいと思う。

何て声をかけていいのか・・
私がこの人に言ってもいい言葉なのか・・
誰かを元気づけたい!と思っても、
素直に伝えられないときがある。

『プライド』で、キムタクが
少年を事故で死なせてしまった
友人をその事故現場に連れていって、少し乱暴に
彼を励ますシーンがあったけれど、
ああやって、誰かの心の底を見て
励ますのって本当に勇気がいることだと思う。

誰かの気持ちを晴れやかにするために
言える言葉・・
難しいよ。

自分だったら言ってほしいかな。
言ってほしくないかな。
分からない。
そのときにならないと分からないことがたくさん。



2004年02月10日(火) あの人

どうしているのかとても気になる人がいる。
今頃、どうしているのだろう。
元気にしているんだろうか。

ネット上で知り合った人の多くは、本当の名前すら知らないことが
ほとんどで・・・
連絡を取りたいと思っていても、取れないもどかしさがある。

どうしているんだろう。
どうしているんだろう。




2004年02月09日(月) 死ぬまでにしたい10のこと

という本を読んだ。
昨年公開された映画のタイトルを元に女性達が
自分の死を想定して、死ぬまでにしたいことを10個挙げる。
この人たち本気で死ぬことをリアルに感じられたの?
そんなの無理でしょ。
私が宇宙から見た地球の美しさをいくら想像したところで
実感できるはずがない。
元気な人たちががん患者の気持ちを想像して
泣いてくれるのはまだありがたいが、
死を語るのはやめてくれと言いたい。

死ぬまでにしたいことと、やらなくてはいけないことも違う。
そして死ぬまでにやれないことの方がはるかに多いのだと思うし、
実際私がいよいよ一週間後に死ぬとなれば、
一年前に作成したリストとは全く違う内容になるのだろう。
例えば世界一周という項目が、芝生の上で風を感じながら
眠るというものに取って代わるのではないだろうか?

私自身今死を考えることはあっても、
それをリアルに思うことはできないだろう。
私が「いつ何があってもいいように後悔のないよう生きている」
と言って再発した友人から叱られたことがあった。
彼女はこう言った。
「そんな覚悟は私が言う台詞よ。
あなたはまだまだ元気。毎日をただ楽しく生きて。」
今本当にその意味が分かった。

ただ・・今死ぬまでにしたいことを10挙げなさいと
言われても決められない。
やりたいことが多すぎる。
と思っているうちは、まだまだ死ぬことを本気で考えて
いないからだろう。
今はこれでいいのだ。
きっと。




2004年02月08日(日) 実は検診を受けました

定期健診・・正直しばらく受けていなかった私。
というのも忙しさにかまけて、病院内にある患者会で働いていて
毎日ドクターの顔は見ていたのに、なぜか逃げていた定期健診。

先日、風邪をひいたこともあって、久しぶりに『患者』として
診察室へ入った。ほんと、久しぶりに(笑)。
そのまま逃れようと思っていたのだが、看護師さんにつかまった。
「うずさん、定期健診そろそろじゃないですか?」
は・・・やられた。今しらを切って逃げようとしたところだったのに。
結局、ドクターに自己申告をして検診がはいった。
肝臓と肺のCT(造影剤なし)検査。

これまた久しぶりに患者さんとして、検査室へ・・
はあ、嫌だなあ。
検査自体はいいのだけれど、結果を待つ間の時間が嫌い。
ふう・・

そして結果発表。
診察室へ入ると、たくさんのCTの写真が貼ってある。
ん??嫌な予感。

「そうやねぇ、肺は異常ないんだけどね。肝臓がね」
きた・・・
「ほらここに影がうっすらあるやろ?」
じっとそこを見つめると、本当に良くみないと分からないくらいに
色がついているところがある。
先生がはっきりおっしゃらないところが、ますます怪しい・・
「で、前の検査結果を見ると、よーーーく目を凝らしてみるとね、
 同じ場所に影があるんよね」
じーーーーっと見る。うん。うっすら本当にうっすらある。
「ただね、これだけ前に撮ったものだから、転移やったら、
 また大きくなってるはずなんよね。おそらく血管が写っている
 ていう結論なんだけどね。」
「心配やったら造影剤をいれて、もう一回検査してみる?」
と言われたが・・私の答えはNOだった。

NYからの友人が言っていたが、あちらでは術後の検診って
ほとんどないそうだ。調子が悪くなったら調べるという感じらしい。
そのことが私の頭をかすめ・・・
正直言って、もしも転移だったとしても、はっきりと断定されたく
なかったんだ。不思議だけど・・
前は余命ははっきり聞いておきたいって希望があったんだけどね。
今は、はっきりされたくなかった。
いろんなことが頭をよぎり、今治療が始まることがとても嫌だった。
私は今、走り始めたばかりなんだ。
もう少し・・・待って欲しい。お願いだから。

結局、造影剤の検査は予約をいれず、3月頭に超音波だけを入れた。
それすら本当は逃げ出したいのだが・・
ま、信頼する私の先生が、
「僕的にはクリアだよ」と言ってくれたので
それを全面的に信用して、今回の検診もクリアってことで。

その日の夕方は、自分を納得させるために
ケーキをたくさん買って帰り、みんなでお祝いをした。
そう、大丈夫。大丈夫。




2004年02月07日(土) どれだけの涙

今日も患者会のお仕事へ。
朝から怖い思いをした・・訳の分からない車にあおられて、怖かった。
鹿児島では珍しいことなのだ(笑)

1月から患者会のスタッフとして常勤で働いている。
平日4日顔を出すことで、入院患者さんの顔もだいぶ覚えることができた。
毎日、新しい患者さんがやってくる。

友達が泣いていた。
「私と同じような思いを、他の人にさせたくない」って。
いつも明るく振舞う人ほど、心に秘めている悲しみは大きい。
同じようなことを、高校生の頃、男友達に言われたことがあった。
あの頃から、私も自分を隠して、明るく振舞う癖があった。
親の気持ち・・・傷を見て涙が流れること。
どれもこれも、私が2年前に思ったこと。
私も泣いた。たくさん泣いた。

どこかで誰かが今日も泣いているのかもしれない。
悲しくなって、不安になって・・・
今日はいっぱい泣いていいよ。
私もいっぱい泣いたんだよ。

人間だから、涙が出て当たり前!
明日になったら、笑えることがきっと待っている!


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