光と闇
2019年12月31日(火) 夜の帳は優しいか 木兎さえも鳴かぬなら 音もなく闇はやってくる 孤独を抱えることは簡単だ たたかわぬこと 逃げぬこと 拒まぬこと それでも君は否定するか 声を出さずに叫びつづけるか 誰かを攻撃するか 瘡蓋を剥がすのが好きか こうして森の中で眠る人を 君は朝の光を浴びて笑うのだろう 枯れても 2019年12月15日(日) 冬の光の中で 白くたなびく雲を見ている 清廉と 青く淡く移り変わる その陽は桃色になる それはもう 情熱とは呼べなくて ただただ見ている 変わりゆくものを ただただ見ている 迸らない 煮えたぎらない 叫ばない 慟哭しない 事実を事実として 感情を感情として 見えるものとして 見えないものを紡いでいく 鳥が落下した 泣くのだろうか 笑うのだろうか |