閃光
2013年03月24日(日) どのぐらいの時間が経てば 人は変わった とわかるのだろう 暮らす町の匂いも 空の色も 昨日咲いた沈丁花も 車の下を逃げる猫も 定時に下りる踏切の音も あんまり変わっていないから 誰も彼も変わっていないように見えるけど 突然何かが変わったのなら 気付けるってことなのか 伝えたいことなんて何もない 誰かのために話す言葉なんて何もない もう何にも変わっていない それでも ちょっとずつ変わっている ちょっとずつ知っていく ちょっとずつ ちょっとずつ どうして今すぐにわからないのだろう 日差しの行方は日影で気付く あまりにも強烈な閃光を 私は待っているのだろうか |