運命があるとするならば、それは塵のようなものだ
2012年02月05日(日) 駅前という名の待ち合わせ カフェという名の逢瀬 並木道という名のランデヴー くり返される事々に まるで外国のお菓子のような名前をつける 一瞬のうちに口の中で溶けて消える 笑い合うようにじゃれ合う枝たちが 小さな声の邪魔をする 聞かないふりをしたわけじゃない 今 何て言った 早く もう一度言ってごらん 白い雲がもつれはじめて 薄闇がぼんやりと覆いかぶさる 笑い声が膨張する その足音は誰の足音だったろうか ワルツのように揃ったステップ 同調する私たちの平和と猜疑心 永遠と名乗る幸福 愛という言葉があるのなら 君に出会わなければよかった |