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神様の腕の中 2007年05月24日(木)

世界を探すから
手を伸ばした
触れたのは神様の吐息

どこからが地球で
どこからが天国だろう

物体であること
命であること
動物であること
六感であること

生も死も誰も
証明できない

自分があるということ
他人があるということ

不確かな幻

ぼやけた自分

この手は
本当は何

何も知らなくていい
何もかも知りたい
神様 神様 神様

ああ
地球が
遠い




スリーピング スピーク 2007年05月12日(土)

雲の流れはとくべつはやい
あたしはハミング

嵐がくるぞ!

レッカー車
ショベルカー
クレーン車
ドリル ドリル ドリトル

嵐がくるぞ!

今日のねこちゃんはあくび
黒いねこが白くなる
夢は光で
ここはあたし

嵐がくるぞ!

きみの空は降ってきて
あたしを覆いつくして
手を翳したってくもりぞらがまぶしい

嵐がくるぞ!

好きだ と ハミング
きみは世界にいて
あたしはここにいる




白い光 2007年05月03日(木)

憂鬱な太陽が
僕に話しかける

いきつづけているなんてたのしいんだね

笑う僕
泣く僕
怒る僕
無表情の僕

憂鬱に生きている太陽は
死ぬことを待っている

じゅみょうがのびるなんてふしあわせだね

白い光は憂鬱の象徴
それを喜ぶ僕らは
太陽を愛しすぎている

溺れた愛で太陽は飽きている
いつもどおりの光で哀しんでいる

生きていたい
死んでいたい

いつか死ぬけれど
待ち侘びるのは
つらい

白い光
揺れる

もうしぬんだね

いかないでよ





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熊野
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