奮然
2005年10月26日(水) 腕ばかりを伸ばしていた 神経が千切れんばかりに この筋肉の収縮 見えるか お前には見えるか そこに何があるというのか 幸いと呼ぶものか 欲望であろうか 光り輝くものなのか 生きるための理由を知らなかった 衝動 途切れ途切れの痛感 憎悪 奇跡の笑顔 一部分ばかりに照明を当てて 繋ぎ合わせ 取り繕う いつでもデビューシネマ 届くと信じること とりあえずの一歩がこの足にはあるということ コマ送りではない人生を 再生 再生 再生 永遠の停止ボタンは自分自身が握る 悲しみに穴を開けて 2005年10月17日(月) 信じることに慣れすぎてしまったら 恐くなったのだ 足元に鼠の大群がいるような 足がすくんで抜け出したいのに抜け出せない 鼠を拾い上げることもこの手はできない 噛まれて穴を開けた靴に悲しみが落ちて 吸い込まれていってしまった 誰もこれに気付かない 誰も彼もが他人だけれど 信じたかったけれど 信じていたけれど 靴を脱ぐことさえできない この体を噛み砕くことをできない鼠 その弱さに怒りと感謝を この弱さに怒りと感謝を 見えないけど存在するじゃないか 2005年10月10日(月) 君の準備したごめんねは 空中分解するためにあった 僕らは力なく笑うしかなかった 誤魔化して誤魔化して誤魔化しとおして もう後戻りはできなくて 壊れるしか道はないのに どうしてだか消去することさえできない 僕らは本当の数学上表される点で 見えないけれども ある 繋がって線分になっても 見えないはずなのに しょうがないから 君は僕の祈る外側で見守っていればいい 祈るだけでは何も変わらないから きっと僕らは崩れない 口に出したそのときに 向かい合えるのなら 僕ら、正しかったんだよ |