手紙
2001年08月29日(水) お元気ですか? 私はとても元気です 暑い日々が続いております まったくもって不愉快です 貴方が旅立って もう1週間は経つでしょう その間の記憶がありません どうしたものでしょう 貴方を思い出したくて 私はもがいています 心を切り裂いています お気づきでしょうか? わかっておられるでしょうか? 今日は雨です 貴方が居なくなった日は晴れでしたっけ? 曇でしたっけ? 確か雨は降っていませんでしたね これだけは覚えています あの直射日光に目をやられて 貴方の最後の顔が思い出せません キーンとした空気の音に耳をやられて 貴方の最後の声を思い出せません お手紙待っています いつでも待っております いつまでも待っているから お願いです お願いです 返事をしてください 君と僕 2001年08月28日(火) 例えば僕が死んだのなら 君が悲しむんでしょうか? 例えば君が死んだのなら 僕は悲しむんでしょう 独りだからね 独りぼっちだからね それをわかってしまったからね 君と僕でね 生きていく為 2001年08月25日(土) 私は誰を愛し 誰を憎むのでしょう 自分の心がわからなくて ここでごろごろしている 彼の顔をみると触りたくなってたまらない だけど時々凄く傷付けたくなるのです 彼は誰を愛し 誰を憎むのでしょう 人は 誰かを愛し 誰かを憎み 誰かを求め 誰かを傷付け 生きていかなければならないのでしょうか? 彼女 2001年08月22日(水) 記憶は薄れやすくて 君と過ごした日々も忘れていくんだろう 手を繋いだ日も 抱き合った日も すべてすべてすべて そんな 忘れられるわけ ないだろうが 殺戮 2001年08月20日(月) 降り注ぐ 真っ赤に燃えた雨は その悲しさを物語った 何年もの繰り返し 何年もの殺戮 僕はいつのまにか 血に飢える廃人 血の湖に潜りたがる体 いつか雨が透明になったら そしたら そしたら僕は生まれ変われるでしょうか 空 2001年08月17日(金) ある晴れた空 君はこう言いました 綺麗な夕日だね と 僕には黒に見えました 真っ黒 何も見えませんでした でも君は 烏が帰っていくね と言いました 姿さえ見えませんでした 声も聴こえませんでした もう僕の目は薄汚れてしまったのかもしれません 薔薇色 2001年08月13日(月) 花を作り上げて 綺麗に見せて 薔薇のように赤い貴方を頂戴 抱いてあげるわ 泣いてあげる 入り交じってあげるわ 同じ色に染まってあげる だってアタシが貴方を殺したんだもの だからアタシがアタシを殺すの そう 呆気なく人は死ぬのです 欲望 2001年08月12日(日) 貴方は何をしたいのでしょうか? 彼は何をしたいのでしょうか? 彼女は何をしたいのでしょうか? 私は 何をすればよいのでしょうか? 腐 2001年08月07日(火) 君が欲しいものは何だ 世界か 宇宙か 欲望の塊 見るに見かねなくて 殴ってやった 気分良いとか悪いとか そう考える時点で みんな腐ってる 悲しいに決まってるだろう 恋人 2001年08月04日(土) 夢を語りやがれ 綺麗な言葉 紡ぐんじゃなくてさ お前の言葉を僕にくれ あんたが汚れでもいいさ 僕の乙女さん 愛を語りやがれ 僕にその愛をくれよ 抱いて抱いて抱いて あんたは美しいよ 僕の女神さん あんたは 僕の恋人 恋なのです。 2001年08月03日(金) 洗いざらい 君に吐いた嘘も 幻のように頭から消えるだろう あれは本当だったから 嘘と言った 想いも 涙も 心の欠片も 真実だったからさ 朝方 君の顔を見たんだ 赤目が兎だった サヨナラ サヨナラ サヨナラ これが一番 君に捧げる優しい言葉 大好きサ 2001年08月01日(水) 僕に愛をくれますか 何だかんだ言って 俺(おい) やっぱ君が大好きサ 諦めきれんのだよ だから 僕を愛してくれませんか 僕の精一杯の愛を受け取ってくれませんか 一所懸命愛しますよ 僕は君が大好きサ 大大大大大好きサ |