バビロンまで何マイル?
もくじ|戻る
結局仕事は3月で切られてしまいました。でもまあ、いろいろあって休みすぎたから仕方ないかな。 最後に上司と携帯番号とメルアド交換して終了。 上司に「〇〇◯さんの下で働けてよかったです。ありがとうございました」と言ったら少し照れてました。 この1年は良い経験をしたと思います。震災で半年かけて企画していたやつが全部吹っ飛びましたが、それも含めて。
さて。
どうしようか。
ここまで実験屋として20年働いてきて、超えるに越えられない壁にぶち当たりました。 それは「資格」の壁。 前臨床までの試験の仕事はずいぶん続けてきたけど、前の会社を辞めてからブランク空いちゃったし、若い人もどんどん育ってきてて、技術も進んできてるし。 もちろんそれに食いつく気力はあるのだけど、もう叩き上げが通用する世界でもなくなってるし。
そして、医師と一緒に仕事をしていく中で、医療系の資格を取ったらどうだろうか? と思ったのです。 医療系の資格として浮かんだのは医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師なのですが、医師と薬剤師は6年かかるのでちょっと無理すぎる。 看護師は修了年限3年ですが…生半可な気持ちじゃ取っちゃいけないんじゃないかと思った。 親戚にがんセンターの副師長まで務めた方がいて、子どもが成人したからとこのたび20年ぶりに看護師復帰を果たしたのですが、その方を見ていても、ヘタレの自分にはとても務まらないと思ったのです。
そしてもう一度考える。 大学受験に失敗したとき、一度臨床検査技師の学校にいく準備をしていたのですが、卒業した専門の方が先に決まってしまい、そちらに進学したという経緯があります。
今からでも遅くないだろうか。 臨床検査技師もヘタレに務まるとは思えない。けれど、「実験」を生業としてきた自分には一番向いてるのではないかと思ったのです。そして、年を取った自分だからこそやれることがあるのかもと思ったのです。
そんなことを一週間ぐだぐだ考えて、結論を出しました。 臨床検査技師養成機関に入ろう。今からでも臨床検査技師になろう。 自分の子どもくらいの年齢の人たちに負けずに勉強しよう。
さっき父に電話をし、臨床検査技師の学校を受験したいと言ったら (´ー`)「そうか、そういう答えをだしたか」と。 (´ー`)「かをるがそう決めたんなら、やってみるといい。必要なことは何とかするから」 と。
ほんとに親父は漢前です。 そしてそれに甘える自分は本当に幸せもので、クズです。 でもそんなクズにも諦めずに一筋の糸を垂らし続けてくれる親を、本当に誇りに思います。
東洋大の通信は、一度退学することにしました。 こちらはまだ時期じゃなかったんだと思います。しかるべき時が来たら、また入学することになると思います。
新しい道が、思わぬ形で開けました。 そりゃ自分の甘さを罵ることはこの先いくらでもあると思うのですが、それでも今度はそれに立ち向かっていこうと思います。
|