+--- Cinema Memo ---+


■ 最近観た映画あれこれ 2005年03月07日(月)
アカデミー賞はイーストウッド作品がすごかったですね!
「Million Dollar Baby」早く観たい。なんか最後が衝撃的とか内容が暗いとかといった情報を聞いたので、単なるスポ根感動ものではないはずだ。

以下は年明けから観た劇場作品と、その他印象に残ったものなど。


■ターミナル(劇場)
トム・ハンクス主演の空港ドラマ。嫌味なくささやかに心温まる後味。見所は、やはり足止めされたナボルスキーがいかに自分の居場所を造っていくかの過程でしょう。

■オーシャンズ12(劇場)
お気楽ゴージャスなコンゲームもの。現金強奪の算段そのものが見所のひとつになっていた前回に比べ、今回は人間そのものの騙し騙されがメイン。わりとオチは早めにわかるしたいした話じゃないんだけど映像や音楽がすごく垢抜けているので楽しく観られる。今回は私の大好きなアンディ・ガルシアの出番が少なかったものの、ヴァンサン・カッセルがあんな役でいきなり出てきたのでそれが可笑しかった〜。
関係ないけどこれを観た後で「ボーン・スプレマシー」の予告を見ると、「ジェイソン、あんたの本当の正体はさえない駆け出し盗人なんだよ!」と教えたくなってしまう。

■コンフィデンス(wowwow)
↑と同じ路線のお洒落コンゲーム映画。地味かと思いきや以外に豪華なキャストだし、けっこう面白かったです(やはりオチはわかりやすいのだが)。アンディ・ガルシアも出てるし…(笑)

■サスペクト・ゼロ(劇場)
猟奇ものやFBIものがとても好きなので、この手の題材のものにはちょっと厳しめの姿勢になってしまうのですが、これは久々に面白くゾクゾクのめり込めた作品でした!! はっきり言って純粋なミステリや謎解きではなく、非常に胡散臭くヤバ気な要素を扱っているにも関わらず、最後は登場人物の心情に胸打たれてしまいました(いや、これは私だけかもしれないが)こんな題材でよくここまでまとめ上げられたのは、製作側が本当に描きたかった世界だからかな…と思ったり。
映像も、拘りは伝わってくるけど鬱陶しくなかったし、アメリカの風景の美しさや怖さ(広大な空っぽさが出ていてとてもいい)を堪能。脚本もよかったし、唯一音楽がほんの少し過剰だった気もしますが…ともあれツインピークスやセブンが好きな人はけっこういける作品なのではないかと思います。

■クリムゾン・リヴァー2 黙示録の天使たち(DVDレンタル)
上と比べるのは酷ってもんですか(笑)でも途中までは「えー、予想以上に面白いじゃないかっ!」とワクワクして観てたんですよ。でもやっぱり黒幕が出てきた時点で興ざめというか、最後はもうサスペンスでもなくホラーでもなく冒険ものかよ! みたいになってきちゃって。あと前作は原作つきだったから事件に関わる人の心情がわりと描かれていたんですけど、今回はさすがベッソン、潔いほどにそれが皆無(笑)やっぱりゴシックな味付けを施したアクションものって感じなんですかね。
謎解きや設定、キャスティングや俳優さんの演技はよかったです〜。映像もきれいだったし。しかし特典映像のメイキングでの、各スタッフのオタク暴走ぶりには笑いました。銃器の説明を延々としちゃったりとか(死体メイクは面白かった)。監督も「ベッソンの脚本は変えられないので、その分、映像やセットには凝りまくったぜ!」と言わんばかりで、ツッコミ入れながらも楽しんでしまった。

■フォーチュン・クッキー(DVDレンタル)
これは以前から観たくてやっと見たんですが、母娘が入れ替わっちゃうコメディです。とっても面白かったし最後はちょっとほろりとまで(私だけか?)主人公がロックバンドやってる女の子なんだけど、後半のママ役ジェイミー・リー・カーティスのぶっ飛びぶりが最高にcoolです! カッコイイ〜。こういう映画も大好きなんです。映像特典もいろいろあってお得。関係ないけど義理父役の人、名前がわからないんでいつも「夏目さん」と呼んでしまう(あ、「長塚さん」でもいいな)…。

■ロイヤル・セブンティーン(wowwow)
同じくティーンズコメディ、こちらは父と娘もの。貴族で議員の父親のもとに、昔アメリカ人の恋人が生んだ娘が成長して訊ねてくるという設定です。父親がコリン・ファースなので、それだけでも観てて眼福だよ〜。シンデレラばりな継母・義姉候補のイジメにも負けず、英国社交界を引っ掻き回すマイペースなアメリカ娘が、堅物の父とどう交流していくのかが見所(しだいに影響を受ける父がス・テ・キ)。
ちなみに「フォーチュン〜」もこの話も、どうも主人公が好きになる男の子があんまりカッコイイとは思えないんだよねえ。私がオバサンだからでしょうか…?



■ ちょっと前の感想(wowwowから) 2005年03月06日(日)
これ、以前テキストに残していてUPしてなかったみたいなので一応、メモとして…
ちょっと前のものばかりですがwowow放映作の中から。

・愛しのローズマリー
「スクール・オブ・ロック」を観て以来、すっかりジャック・ブラックのファンになってしまった。周囲がまるで見えてない熱血(勘違い)野郎をやらせたら天下一な人だ。面白かった。三年前の作品だけど、グウィネス・パルトロウもこんなある意味体当たりな役柄をよく引き受けたものだ。

・カメレオンズ・リップ(舞台録画)
キャストが好みで見てしまった。美しく歪んだ世界で面白かった。

・CUBE2
1の方は残念ながら見逃してしまった。映像はとっても面白いけれど、わりと途中からネタとオチが予想(バレたのではない、あくまで予想)できてしまった。

・ゾルタン☆星人
ビルとテッド以来、久々に愕然とするような大バカ映画(褒めています。)アシュトン・カッチャーは頭の悪い仔犬みたいで確かにちょっと捨て置けない(そしていぢめたくなる)気配がある。愛人にするデミ・ムーアの気持ちもわからないではない。

・ダークサマー
若手女優競演の官能サスペンス…というふれ込みなれど、せいぜい火サス程度の内容。上流階級の集まる避暑地の雰囲気もどこか少女漫画っぽい。出ているお嬢さん方は魅力的なので、あえてそのコテコテ感を楽しむというべきか。

・007 ダイ・アナザーデイ
すでに「ドラえもん」化している秘密武器。今回は透明車だ! そしてMもQもほとんどコメディ担当と化している。ものすごく重大な危機を背負っているわりに、いつものんびりラブ・アフェアを楽しむ余裕のあるミスタ・ボンドであるが、今度ばかりはハリー・ベリーの迫力ある美貌と肢体に食われてしまった。ちなみに私はものすごく暗かったティモシー・ダルトン時代のミスタ・ボンドのファンですが。

・デッドコースター
これも1作目(ファイナル・デスティネイション)を見逃している。でもテーマは簡単。「次は誰がどんな死を迎えるのか」これだけ。でもポップなエグさがちょっと癖になる(たぶん映像センスが洗練されてるのだろう)。出演者もみんな可愛い。

・転校生
大人になって改めて見てみると、小林聡美さんの演技(なのかどうかもよくわからない)に息を呑む。というか、全身からすごく瑞々しいオーラが発散されている感じ。

・トゥームレイダー
意外にしらっとした映像なれど、ゲームに忠実な見せ所満載で思ったより面白かった。ララ=アンジェリーナの銃連射はさすがにビシッと決まっている。ただし格闘や身体の動かし方には、プロとしてのアスリート感が欠けている(思いっ切りお嬢さん走りしてる)。マトリックスやチャーリーズエンジェルのような基本の型がないからだろうか? あるいは単にトレイニング期間が短かっただけかもしれないけど。
個人的にはスピリチュアルな少女の存在を入れたことが秀逸。あとこれも極端に個人趣味的なことだけど、出てくる殿方が脇役に至るまで全員ハズレなしだった。かなり癖のあるキャスティングではありますが。
(※追記:2は全然面白くなかったなあ〜)


・ボーン・アイデンティティ
ヨーロッパを舞台にしたスパイ(逃亡系)アクション。シックな映像とハードな設定で前半はかなり魅力的に引っ張ってくれる。スパイの生活が垣間見れるのもエージェント・フェチとしては嬉しい。しかし中盤以降、相手役の女性が絡んだシーンがまだるっこしくてどんどんテンポが失速していく。せっかく甘さを排したキャスティングなんだから、経緯もろくにわからんような恋愛で無理にまとめるより、ギリギリ恋愛未満の友情で終わったってカッコいいじゃないか…。そして引っ張ったワリに事件の真相もちょっと肩透かし。
むしろ主人公を追うCIAエージェントの上司や精鋭たち、女性の元彼など、魅力的な中年個性俳優がわんさか出てくるのが見所か。

・メリーに首ったけ/クリスティーナの好きなコト
キャメロン・ディアスならではのキュートなお下劣ネタが飛び交う(炸裂とまではいかない)、カラフルでなにも考えずに楽しめる話。でもこの手の作品もけっこう好きです。


しかしwowowを導入してからすっかりレンタルビデオ店から足が遠のいてしまった。なんとなくどれを手にとっても「そのうち放映されそうだなあ」と思ってしまう。





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Written by S.A. 
映画好きへの100の質問



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