■ ENEMY LINE<エネミー・ライン><☆☆☆> |
2002年02月20日(水) |
民族紛争が一段落し、和平が結ばれている最中のボスニア。海軍大尉のクリスは平和を維持するための軍務に意味を見出せない。だが撮影任務の飛行中に突然ミサイル攻撃をうけ、敵地のど真ん中に撃墜されてしまう。セルビア人民軍による残虐行為を目撃し、さらに命を狙われるクリス。武器なし、味方なしの極限状態の中、真実を告発する決意を固めた彼は、たった一人で危険な脱出を試みる……。
監督-----ジョン・ムーア 出演-----オーウェン・ウィルソン ジーン・ハックマン 音楽☆☆☆ ストーリー☆☆☆ 映像・演出☆☆☆ 俳優☆☆☆ 総合評 ☆☆☆
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映像---監督は報道カメラマン時代にボスニアを撮影していたとのこと。ダイナミックな空中戦や広大な雪原でのアクションはそれなりに迫力あり。荒涼とした無彩色の林が、過酷で悲惨な現状を表わしていた。
ストーリー---娯楽戦争ものにありがちな「んなわけねーだろー」的な場面も多いのですが、それなりにきちんと訴えるところあり、アクションあり、カタルシスありと三拍子揃っているのでこれといった文句もなく。ただ娯楽かシリアスか、どっちつかずの中途半端な印象がありました。
キャスト---アルマゲドンで若き大統領を演じたオーエンは地味だけどわりと好きな顔立ち(笑)ジーン・ハックマンもときに厳しく、温かい上司を渋〜く好演。
私見---というわけで、「それなりに」大賞? http://www.foxjapan.com/movies/enemyline/tv_small.html
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■ Tout pres des etoiles<エトワール><☆☆> |
2002年02月10日(日) |
300年以上の歴史を持つパリ・オペラ座バレエ団の舞台裏を、初めて撮影が許されたドキュメント。頂点「エトワール」を目指し、一握りの選ばれた者たちが繰り広げる過酷な闘いや超人的な努力が描かれ、人生のすべてをバレエに捧げた人々の想いをインタヴューによって綴る。
監督-----ニルス・タヴェルニエ 出演-----マニュエル・ルグリ ニコラ・ル・リッシュ ミテキ・クドー 音楽☆☆☆ ストーリー☆☆ 映像・演出☆☆ 俳優(?)☆☆☆☆ 総合評 ☆☆
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物心つかない頃から激しい競争社会に飛び込み、現役で踊れなくなる日まで「愛よりも強く」人生のすべてをバレエに捧げる人々――そんなトップ・ダンサーの生の声を聞いたり、レッスンや舞台袖の風景が見られるのはとても貴重。しかしながら漠然とした構成のため、映画的にはかなり平板なものになってしまったのが残念。あんなに個性的なエトワールたちなのに、何故!?はっきり言ってこの程度ならN○Kスペシャルの方が上手いし面白いと思った。
最初は日本公演の舞台裏だったり、ベジャールがでてきたりと意気込んで観ていたのだが、どうにも中盤からダレまくって、100分の作品なのに眠気が襲ってきたほど。 (これには会場のBunkamuraのつくりもあるのかも。椅子も悪くてお尻が痛くなったし、狭いので酸素不足か!?)かなり混んでいたけど、観終わった皆さんの表情は……?とにかく宣伝が上手だったということでしょう。期待した分、悔しくて悔しくて。
http://www.etoiles-movie.com/
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■ VIDOCQ<ヴィドック><☆☆☆> |
2002年02月01日(金) |
19世紀に実在し、世界初の私立探偵事務所を設立したヴィドック。フランスでは度々テレビ映画化されている子供たちの憧れの的、誰もが知っている伝説のヒーローと、仮面の殺人鬼との対決を描くゴシック・ミステリー。
監督-----ピトフ 出演-----ジェラール・ドパルデュー ギョーム・カネ 音楽☆☆☆ ストーリー☆☆☆ 映像・演出☆☆☆☆ 俳優☆☆☆ 総合評☆☆☆
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映像---ダークなのにどこか鮮やかな個性的な映像がとても美しい。フランスならではのあだっぽい豪奢さが、舞台背景や内容とよくマッチしていて、目にも楽しめる逸品。特撮はゴシック風味を邪魔するギリギリ手前というところですが、まあセーフ。
ストーリー---阿片、娼婦、倒錯、猟奇といったキイワードが散りばめられた19世紀のパリが魅惑的でツボ! 怪しい人物が入り乱れる中盤までは引っ張られたが、最後のオチは、ちょっと後半でわかってしまうかも…それでもトータル的には妖しい雰囲気満載で楽しめた。
キャスト---ギョーム・カネをちょっと可愛いと思ってしまった〜(笑)
私見---まさにフランス版「明智小五郎対怪人20面相」。 事件の真相が明らかになってしまうと、いろいろツッコミどころも出てきてしまう内容なれど、妖しい雰囲気が十分堪能できたのでまあ、いいかと(^^ゞ
http://www.vidocq.jp/
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Written by S.A.
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