+--- Cinema Memo ---+


■ ROCK STAR<ロック・スター><☆☆☆> 2001年11月10日(土)
クリスはハードロックのカリスマ「スティール・ドラゴン」の大ファンで、地元でも人気のコピーバンドのヴォーカル。オリジナルもやるべきだというバンドメンバーと決裂し、途方に暮れていたところになんと、「スティールドラゴンのヴォーカルをやらないか?」という一本の電話が!やがて本物のロック・スターになったクリスだが……。

監督-----スティーブン・ヘレク 出演----マーク・ウォールバーグ ジェニファー・アニストン

音楽☆☆☆ ストーリー☆☆☆ 映像・演出☆☆ 俳優☆☆☆ 総合評☆☆☆

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

ストーリー---実在のバンド「ジューダス・プリースト」の新ヴォーカル加入という実話をもとにしてあるのですが、バンドのイメージはすべて映画オリジナル。80年代のLAにたくさんいた、多くのロックバンドの総合イメージと言えましょう。設定は単純で派出ですが、田舎の青年が大きな人生の転機に直面していきながら人間的に成長していく姿が好ましく描かれています。

キャスト---すいません、私主演の俳優さんのお顔がどうしても受け入れられなくて。他の映画に出ている時はそうでもないんですが、やはしロックスター必須の猥雑でセクシーなオーラに欠けていたように思います。恋人役の女優さんはすごく良かった。実際のミュージシャンがたくさん出ていて、久しぶりに彼らの元気な姿が見られて感無量でした。

私見---実際にあの時代のLAのクラブシーンを思い出し、非常に懐かしかったです。最後にクリスは偶像を演じ切ることに疲れて新しい道を歩き出すのですが、個人的に思うのは、本当に心底ロックに魅せられた人間って、実際はそういう器用な生き方すら出来ないんですよね。私だったら、クリスには好きなジャンルを愛し続けながら新しい生活に踏み出して欲しかった。まあ、映画の場合はある種のカタルシスを描かなきゃいけないので、この映画の終わり方には満足してますが。

http://rockstarmovie.warnerbros.com/

■ THE REPLACEMENTS<リプレイスメント><☆☆☆> 2001年11月01日(木)
NFLのプロ選手ストにより、残り四試合だけのために集められたリプレイスメント(代理選手)たち。様々な境遇にいる彼らに再びチャンスが与えられたが、障害は多く……

監督-----ハワード・ドイッチ 出演----キアヌ・リーヴス ジーン・ハックマン

音楽☆☆☆ ストーリー☆☆☆ 映像・演出☆☆☆ 俳優☆☆☆ 総合評☆☆☆

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

ストーリー---一見、アメフト版「メジャー・リーグ」。しかし前半のおふざけムードは後半に行くにつれてどんどん消え、個性豊かなメンバーに気持ちが傾いてゆく。チームを勝利に導いても、ストが終わればもとの生活に戻る代理選手だが、彼らそれぞれが人生に光を取り戻してゆく姿がエンタテイメントを通して描かれる。小傑作。

キャスト---作品によって当たりハズレの多いキアヌですが、この役は良かった。双子の黒人ギャング、相撲取り、イカれたSWAT隊員、英国人の元サッカー選手、聾唖学校の選手、服役中の囚人……彼はこういった食わせ物に囲まれたまっとうなヒトの役がとても似合う。チームメイトにもそれぞれのサブストーリーがあり、これはストーリーの練りとキャラ設定の勝利!皆でダンスを踊るシーンは悪ガキ集団そのもの。

私見---寄せ集めのチアガールがストリッパーのお姉さんばっかりで、超セクシー……というか下品な……応援(これと乱闘シーンのせいでアメリカではPG−13指定)に敵チームや審判が動揺するシーンは最高に可笑しい。音楽も懐かしくノリの良いばかりで楽しめました。サントラ買い。



+--- back + INDEX + next ---+
Written by S.A. 
映画好きへの100の質問



Material by Amane(RainRain) + Skin by caprice*