+--- Cinema Memo ---+


■ DRIVEN<ドリヴン><☆☆☆> 2001年07月20日(金)
時速400キロを超えるマシンとドライバーが織りなす苛烈なモーター・スポーツCART。昨年度チャンピオンのボーは快進撃を続けていた矢先、無名のルーキー、ジミーにその座を脅かされる。だがチームの命令を無視してまでボーを抜こうとするジミーは、ボーのマシンに接触してしまい、レースを放棄してしまう。そこでチーム・オーナーがジミーのサポートに選んだのがかつて花形ドライバー、ジョーだった……。

監督-----レニー・ハーリン 出演----シルベスタ・スタローン キップ・バルデュー

音楽☆☆☆ ストーリー☆☆☆☆ 映像・演出☆☆ 俳優☆☆☆☆ 総合評 ☆☆☆

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映像---レースシーンの迫力ある映像は圧巻!でも、その他の演出はちょっとベタというか古臭い感じを受けてしまった……もっと今風の斬新なカットが見たかったです。

ストーリー---この手の話にしてはじっくりとそれぞれの人物の立場を描いていて、皆に納得した感情を持つことが出来た。(そのせいでちょっと長いんだけど)また世界を転戦していくレース競技の面白さも充分に見応えがあり、とてもドラマティックで熱い物語だと思います。めっけもん。

キャスト---シルベ、ロッキー2以来の良い作品だと思いました!辛い過去を秘めた男を抑制のきいた立場で演じており、カッコ良かった。若手もむちゃくちゃキュートなり〜!様々なタイプを取り揃えております。これで、車好きの彼氏に付き合わされた彼女も退屈知らずに。

私見---男にも、女にも共感できる男たちの熱い友情。ストーリーの展開や脚本がしっかりしていて面白かった。でも日本のシーンはちょっと恥ずかしい?

http://www.driven-jp.com/

■ TRAFFIC<トラフィック><☆☆☆☆> 2001年07月10日(火)
アメリカの裏社会に根深く浸透し、巨大な陰の経済を掲載する麻薬密売ルート。中でもアメリカとメキシコを結ぶ巨大な麻薬コネクション“トラフィック”をめぐって、様々な欲望や陰謀に満ちた事件が繰り広げられる。政府の麻薬撲滅の指揮を取りながらも娘が麻薬に蝕まれてゆく男、裕福な生活が密売人である夫の逮捕によって崩れてゆく妊婦、相棒を失いながら組織の中心に迫ってゆくアメリカとメキシコの警官……全米に広がるエピソードは、いつしか一つの焦点を結び始め……

監督-----スティーブン・ソダーバーグ 出演-----マイケル・ダグラス ベニシオ・デル・トロ

音楽☆☆☆ ストーリー☆☆☆☆ 映像・演出☆☆☆☆ 俳優☆☆☆ 総合評 ☆☆☆☆

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映像---物語のパートによって映像のタッチを変えてあり、目まぐるしく変わる舞台もわかりやすくなっている。メキシコの乾いた映像はずしんと心に響く。

ストーリー---控えめなカタルシスがよりリアルさを強調させる脚本が素晴らしい。麻薬の撲滅というと、常に政治や司法のやり方が問われがちだが、実は各家庭の自意識が何よりも必要であるというニュアンスが、押し付けがましくなく感じられた。一つの答えを避け、あらゆる立場の人間から麻薬流通についての一場面を切り取った傑作といえましょう。

キャスティング---あまりに知っている俳優が多いと、作品のリアルさが失われることがある。この作品は、そのあたりのバランスも素晴らしい。そして、なんといってもベニチオ・デル・トロ。存在感のある味わい深い演技がナイスでありました。マイケル・ダグラスは、政治面ではハマり役なんだけど、麻薬に溺れた娘を見て泣く場面がやっぱりクドかった。(この娘が全然ピチピチでジャンキーって感じに見えないので悲惨さがうすかったかも)

私見---組織のイカれた殺し屋(ゲイ)を検挙するために、デル・トロがその手の発展場に行って殺し屋をダマし、挑発するシーンで我々は固まった……。わざとカウンターに寄りかかって分厚い腰からヒップのラインを相手に見せ付け、とどめにコンドーム(色は赤なんだな、これが)付きの煙草の箱を勧めるんですよー。本場はこうやってお誘いするわけなんでしょうか。彼に演じられると凄い迫力と色気でクラクラしました。(我々は男の視線なのか?)ソダーバーグ監督のデヴュー作はあの「セックスと嘘とビデオテープ」なのですが、これで名実ともに一流監督の仲間入り。一味違うハリウッド映画を撮り続けて欲しい。

■ BRAM STOKER'S DRACULA<ドラキュラ><☆☆☆> 2001年07月01日(日)
400年の時を越えて存在する吸血鬼ドラキュラ伯爵。青年ハーカーの婚約者ミナが遠い昔に失った妻の転生だと知り、彼女を追ってロンドンへと渡るが宿敵ヘルシング教授が彼の前に現れる。

監督-----F.F.コッポラ 出演-----ゲイリー・オールドマン ウィノナ・ライダー  キアヌ・リーヴス

音楽☆☆☆ ストーリー☆☆☆ 映像・演出☆☆☆☆ 俳優☆☆☆☆ 総合評 ☆☆☆

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映像---DVDで見るならコッポラのゴシックもの!と思って借りてきたら大正解。ビデオより格段に美しい映像が楽しめます。衣装の豪華な刺繍はもちろん、古城や貴族の館の絢爛さ、絵画までバッチリです。眼福。ただ、あそこまで伯爵をモンスターにするのはやりすぎ?

ストーリー---伯爵の中途半端な心が煮え切らなくてイライラする。あれだけ人を殺しておいて、最後に愛の力で呪いが解けるなんて甘いのでは。どうせなら最後まで悪の魅力でみせて欲しかった。それにしてもミナのBitchっぷりは凄い。ハーカー可哀想。

キャスト---アンソニー”レクター博士”ホプキンスやケアリー・エルウェス(知る人ぞ知る)の姿にちょっとニヤリ。

私見---クイーンズイングリッシュにチャレンジのキアヌが夢魔のお姉さん方に翻弄されるカットが美味しかったです。



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Written by S.A. 
映画好きへの100の質問



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