弱Sonファイブ

■2003年07月30日(水) フェミニーナ軟膏。


加護さんはペーペーなので

女の子の使いパシリである。

先日は頼まれて

女の子のデリケ−トなところの

かゆみに効く

フェミニーナ軟膏を

買いにいった。

近所の薬屋さんも

手馴れたもので、

外から見えないよう

紙袋に入れてくれる。

「買ってきましたー」

フェミニーナ軟膏ってさ、

けっこうデカいのよね。

歯ブラシセットについてくる

歯磨きチューブと同じくらい。

だもんで、

女の子が使っても

ぜんぜん減ってない。

減らないねー、

みたいな話をしているうちに

フェミニーナ軟膏を

男のデリケートな部分に塗ったら

どうなるんだろうという話が

持ちあがった。


...



あー、
この先の展開が
読めてきた...




「加護ちゃん、ちょっと♪」

「はい」

「フェミニーナ軟膏を
 男につけたらどうなるか
 調べてくれる5分以内に」


...


「はい」

という以外に選択肢はない。


...



...



...



「別に何ともないです」

「なーんだ」

「やっぱりかゆみがないと
 意味ないんじゃないですか」

「そういえばそうだよねー、
 加護ちゃん頭いいねぇ〜」




...





夜、店泊。


「ほーら、チェルシーィー」

ってチェルシーの歌を歌いながら

シャワーを浴びているとき

フェミニーナ軟膏を塗った部分が

なんと!

水をはじいていることに気づいた。

だが、

今さらどうだって言うんだ!

仕方ないので

チェルシーのサビの部分を

もう1クール口ずさんだ...



■2003年07月28日(月) in アトム。


というわけで、

本人曰く、

その辺の話は

おしまいにするそうです。

まあ、加護さんは

始まろうが終わろうが

知ったこっちゃないけど。










...









ただしこれだけは言っておく。











満員御礼です!
ありがとう(^^)












という話は置いといて、

せっかくのお休みは

ジュンと

渋谷のアトムに行ってきた。

しばらくぶりにいったらさ、

けっこうリニューアルしてたよ。

ちょっとアドレナリン上がったけど

何しろ最近

お口を営業トークばかりで

潤していたので、

フリートークがままならない

気がしたんよ。

んなわけで

まずは

ラッキーストライクのキャンペーンを

こなしておいた。

これは1年モノのお酒と

5年モノのお酒を実際飲み比べて

それぞれマイルドさがちがうでしょ?

って教えてもらって、

ラッキーストライクの新銘柄は

マイルドさがウリ

みたいな営業トークを聞いて、

粗品としてラッキーストライクを

一箱もらったわけよ。

よし、

今日のトークネタは仕入れた。

さっそくナオンセンサーを

走らせる。

右手後方にナオン2機発見!


「チィース!」

「はい?」

「いつから来てるの?」

「さっき」

「さっきと言えば
 そこでキャンペーンやってたっしょ?
 タバコって吸う?」

「吸わない」


...


タバコ吸う

じゃあ新銘柄一本あげる

トーク弾む

さらにドリンクおごる

もっとトークが弾む

グヒヒ


というおいらの計画が

サクッと撃沈した。

というのはタテマエで、


言いたいネタが
言えないショック



のため戦略的撤退。


...


はっ。

おいらは何をやっているんだ?

素人さんに

小話を繰り広げるため

わざわざ渋谷くんだりまで

来たのではない。

そうだ、

トークは無の心。

心の壁を取り払って

笑いあう心。

アイ☆ラブ☆ガンジーソウル!



「チィース!」

「?」

「楽しんでる?」

「楽しんでるよ」

「山から来た」

「山?」

「おいら今日ここ来るの楽しみでさ、
 10日ぶりに下山して来たの」

「何やってる人?」

「与作」

「え?」

「栃木の山奥で木を切ってるんよ」

「林業?」

「そう。
 ヒップホップ歌いながら
 木を切ってんの?」

「ウソ?」

「ホントホント。
 歌ってやろうか?」

「うん」











YO!YO!
与作は木を切るYO!
What’s up?











「...」

「え、どこから来たの?」

「...」

「え、どうしたの?」

「...」

「なになになに?」



カツカツカツ。





「お客様、
 この先はレディース専用と
 なっております!」







...







「ケッ」


なぁーにが

レディース専用だよ、

なんであちこちに

女しか入れない場所が

あるんだよ!

タンポンか?

タンポンだからか?

リニューアルして

横モレ防止ガードレールばっかり

作りやがって!

スタッフだからって

えばんなよ、

この

アンポンタンポンがっ!

だいたい



与作ヒップホップの
何がいけないんだYO...(T-T)







...









次の日、お店に出勤すると、

お店で客がモメていた。

本番強要が行われたらしい。

しかしそれを聞いてなぜか、

そうか、お前もか

って思った...



■2003年07月26日(土) dakaraさんと華子ちゃん。


正直なトコ書きますよ。


ツベコベ言わなくていいから
ふたりとも幸せになってくれ!



江國香織さんが言ってます。

「愛はそこにある」と。

家族にも、友達にも、

犬のジョンイルにも、

この日記も見てくれてる人みんなにも。

ただ愛は「依然としてそこにある」。

でも

そこに「恋」がくっつくと

特別なものになる。

不思議な化学反応を起こすんです。

加護さんは

この化学反応をリスペクトしている。

自分の思いが叶った瞬間、

世界で一番尊い時間が生まれると

思っている。

だから

ふたりの尊い時間をリスペクトしている。

幸せになってください。











...










ただしdakaraさんは

いちいち説教くさいよね?

そういうスタンスってつかれへん?

なんなら

憧れの加護さんに弟子入りするか?(ニヤリ)



■2003年07月24日(木) ヤクザご来店。


待ちに待ったお休み。

10日ぶりに休める!

明日は

アロハちゃんいますか?

の電話とらなくてええんや!

明日何しようかな

とか考えると

チョーうれしいわ!

でも考えてるだけで

一日が終わったりして...

で、

おいらペーペーから

ちょっとだけ進歩して

客引きやらせてもらえるように

なったのね。

おいらうれしくて

ガンガンお客さんに

声かけるわけよ。

そのうち

スーツのおっちゃんに

声かけると


「坊主、おもしろいヤツだな」


とか言われて


「じゃあどうぞ!」


とか言ってたら

店長にソッコウ呼ばれて

思いっきり

「頬に傷」

のゼスチャーされたのね。

でもいいじゃんねー、

だって加護さん

ペーペーだし。

...

そんなことしてるうちに

SL600のフルスモ白ツーベンが

店の前に横付けされた。

店の前は一方通行なので

後ろは大渋滞。

加護さんの前には

でかいツーベン。

加護さんの頭の中は

上客×2 ⇒ 売上上昇

んで、

スモークのフロントガラスが

ウイーンって開いて


「おい、いくらだ?」


って言われる。

加護さんソッコウで

料金表を持ってくる。


「駐車場あるか?」


と言われて

店の2軒となりの

100円パークをご紹介する。

そしたらいきなり

中からおっさんが出てきて

後ろのタクシーのあんちゃんの車の

フロントバンパーを

ガスッて蹴って


「さっさと下がれ」


ってドス聞かせてた。

おっかねーって思ったので

知らない人のフリをしていると

おっさんが100円パークから


「おーい、お前が案内しないと
 こっちの店に入っちゃうぞー」


って叫んでくる。

売上的には

そっちのお店も

ウチの系列店だから

それでもいいんやけど、


それでOK!
という
空気ではないので




「ではご案内します♪」


と言って笑顔で接客を始めた。

...

おいら

しゃべりながら思ったんだけどさ、

ヤクザのファッションって

どこで買うねんやろ?

いや、カバン持ちの方は

プラダ・スポーツとか

シャネルとかなんで意味わかるんだけど、

おっさんが来てる

網目の細かいシャツが

出所不明で

見れば見るほど、

それマルイで買ったんちゃうん?

それ加護さんと同じ、


マルイで
買ったんちゃうん?



って思ってしまい

そればっかり気になった。

そのうち受付が完了して

番号札を渡す。

そしたらおっさん、


「番号札だってよ、
 なんかムショみたいだのー?」


とか言って

いちいち加護さんに振りかえって

同意を求めてくる。

フロントで受付してるんやから

フロントの人に言えばいいやん?

おいら

「アハハー」とか流しながら

待合室まで案内すると、

待合室の中からおっさんが

「おい坊主!」ってどなる。

「はい」って行くと


「指名って何なんだ?」


とかぬかしやがる。

ダリィー、

おっさん指名せずに

受付終わったんやから

余計なこと考えないでほしい

って思ってると

待合室のポラロイドを見て


「おい、なんでこいつら
 顔写真撮られてるんだ?」


って質問する。


「本番強要したからです」


って答える。

そしたら


「おれ、いい子でいるから
 ここに載せてくれよ!な?」


とか言い出す。

そこに顔写真載せたら

まるで指名手配の写真みたいですよ

というセリフが

ノドまで出かかったが、


命が惜しいので


そのままそれは封印した。

...

で、プレイが終わって

おっさんが戻ってくると


「おい、よかったよ!」


って言ってくれた、


いちいち
おいらに向かって。



それはうれしいんだけど

ムリヤリ肩を組まれる。

おいらこの人と仲良いみたいやん!!

やめてぇ〜〜〜〜〜〜!

とか思ってもアフターフェスティバル、


「あの子はこの店のナンバー1か?」


とか聞かれながら

お茶コーナーまで引きずられていって


「コップ」


とか言われる。



...




なんでおいらだけ...(T-T)




しょうがないから

肩を組まれたまま

紙コップ出して麦茶を注ぎはじめた。

そしたら超至近距離でささやかれる。


「なあ、もっと早く出しなよ」













...













「ふぁい」




















明日、ゼッテー

白いベンツのプラモデルを作って、

それを跡形もないくらいまで

ブッ潰す!



■2003年07月22日(火) アロハちゃん。


「チク・ビィーーーーーム!!」

「へ?」

「チクビーム出したんだから
 お兄さんも出さないと♪」

「...」

「...」

「ちく・びーむ...」

「35点ね」

という感じで日々生きてます。

まあ、

数少ない友人の方々から

「あんた大丈夫?」

という声を聞いておりますが、

別に大丈夫です。

っていうか

加護さんはソフトMなので

女の子の遊び道具になってる

自分がちょっと好きなんです。

という話は堂本剛で、

風俗に勤めはじめて1週間。

...

毎日出勤しておりますが、

1週間もあれば

ヤクザがどなりこんで来たり

女の子に本番を強要したお客さんが

店長と個室に行って

そのまま帰ってこないとか

あるかなーって思ってたんやけど、

悲しいくらいに平和。

毎日毎日

「アロハちゃんいますか」

「アロハちゃんいますか」

ってアロハちゃんの出勤状況を

電話で聞いてくるお客さんが1人

くらいなもん。

ちなみにアロハちゃんは

アロハちゃんいますかの人を

お店のブラックリストに載せてくれ

とか息巻いてる。

そしてまわりの人に

いちいち同意を求めに来る。

風俗店は

女の子を徹底的に

チヤホヤする風潮があるもんで

男性スタッフはみんな

「そいつはヒドイねっ!」

って言っている。

でも加護さんは知っている。

男性スタッフはみんな


お前はブサイクなんだから黙れ


と思っている。

いや、ぜったい思ってるね!

だって加護さんなんか

1日100回くらい

思ってるもんね。

ついでに言うと

アロハちゃんをやめて

のぶえとかに改名すればいいのに

とか思ってる。

しかもぜったいあいつは

普段の服を

ドンキホーテで買っているタイプだ!

そしてドンキホーテが

大好きだ!

それどころかあいつは

ドンキホーテに住んでいる!

まちがいない!

あいつは

ミス・ドンキホーテだ!

いや、

あいつ自体が

ドンキホーテだと言ってもいい!

ドンキホーテを経営している!

ドンキホーテを

チエーン展開している!

ドンキホーテ総帥だ!

むしろ

ドンキホーテ共和国だ!

長くてムカつくからド協...

「きみは?」

「絶対ブラックリストに載せるべきです」
(即答)



■2003年07月20日(日) 夜って何よ?


「おばちゃん、スニッカーズある?」

「ああ、冷蔵庫にないと、ないねえ」

「冷蔵庫?」

「キヨスクは夏はスニッカーズを
 冷蔵庫に入れるのよ、
 溶けちゃわないように」

「なるほど!」

というわけで

そのまま駅を出て

しばらく歩いてローソンに入る。

スニッカーズを買って

ローソンを出る。


...





















タタタタッ








「チィース!」←最近はコレ

「...」

「あれ?何かイヤなことでもあった?」

「いいえ」

「だよねー、夏だしねっ」

「は?意味わかんない」

「ごめん、トーン落とした方がいい?」

「ていうか、
 アンタなんでそんなに元気?」

「わかんないっす!」

「何それ?」

「あ、さっきおなかが空いてて
 スニッカーズ食べたからかなあ」

「スニッカーズ?」

「食いさしでよかったら食います?」

「いらねー」

「今日は出勤ですか?」

「は?」

「同業ですよね?」

「あんた何やってんの」

「接客業っす!」

「うそつけ」

「ホントです、夜の」

「夜って何よ?」



誘惑のネオン街にきらめく
憩いの一時を
提供するお仕事です!






...



「ダッサ〜。名前は?」

「加護と申します」

「名刺出せば?
 遊びに行ってあげるよ
 気が向いたとき」












...











あまり深く考えずに

「Re:myself」の名刺を

渡しておいた。



■2003年07月18日(金) 風俗店で働き始めた。


風俗店で働き始めた。

ただ今、入店3日目。

いつもはさー、

加護さんはこう思う

とかエラソウに言ってるけど、

現実問題、

ただのペーペー。

え、なんで風俗なのかって?













そんなん










...









風俗嬢のねえちゃんと
タダで仲良くなりたいからに
決まってるやん...













と思ったら

入店初日に

風俗嬢に手を出したら

罰金200万払うって書類に

サインさせられた。

つまり

店の風俗嬢と付き合っちゃうと

罰金200万円。









待てよ。










店の子との恋は

200万円の恋。









でも








100万ドルの夜景って

1億円ちょい。











100万本のバラが

1本200円として2億円。








...









200万円の恋って
ちょっと
安くないかなあ?











という話は置いておいて、

加護さんは現実問題、

まるでペーペーや。

けど、

「ペーペーなんでわかりま千円」

が通用するところではないので、

フロントに立って

笑顔で接客しとるわけ。

せやけど接客はおもろいよ。

例えばお客さんに

「ねえ、まだ待つの?」

って言われて

「自分ペーペーなんで
 わかんないんですけど
 20〜25分ですねー」

とか言うと

「待ってるんだからなんかくれ。
 あ、今食ってるガム
 味がしなくなったから1枚くれ」

って言われて

「じゃあ私物ですけど特別に」

って言うと

「他にサービスないの?」

って言われて

「じゃあ、
 特別サービスに口移しで...」

って言うと、


もうお前はいい


と言われた。

ナハハ。

...








え、つまんない?








あー、わかったわかった。

風俗嬢のこと書くよ。







...






と思ったけど

話すことないのよね。

だってさー、

ペーペーは

女の子と話しちゃダメなんよ。

まあ、話しかけられたら

話してもいいみたいなんだけど

今はムリや。

だってさー、

仕事以外で話しかけられると

頭に


オール生プレイ
60分



とか浮かんでくんねんもん!

ぜったい今はムリやろ?

っていうか、

めっちゃ、

照れてしまうわボケが!















「お兄さーん、
 背中のファスナー届かないの、
 腰まで下ろしてくれる?」






「はい」







「ゆっくりね」







「はい」






「もしかして緊張してる?」







「はい」







「肩こっちゃった。
 ブラジャーのホックも
 はずしてくれる?」







「え...」









「鼻血出しちゃダメだよ」









...













ブゥーーーー。



■2003年07月16日(水) わかってる。


テレビで

スーパーフリーの元スタッフ(女)の

ドキュメンタリーが

あったから見てた。

最初、彼女は

ボーイズと呼ばれる

男性スカウトから

チケットを買い、

友達とイベントに参加。

...

広いダンススペース、

有名なダンスナンバー、

ゲストで登場する芸能人、

そして


いい男のエスコート。


これで彼女は

スーパーフリーにハマって

スタッフとなる、と。

で、

クラブイベントの後

二次会と称するイベントで

幹部クラスによる

集団レイプが起きた、と。

それってさー、


幹部クラスが
ブサイクやったから
訴えられたんちゃうん?



おいらにもあるもん、

早朝の難波をブラブラしてるときに

「お兄さんフレッシュな巨乳いるよ」

っていうから

「じゃあ写真見るだけね」

って店まで行って写真見たら

新山千春みたいな子がいたから

喜んでその子指名したよ。

するとどういうわけか







パパイヤ鈴木が出てきたよ...

この店ボッタクリで訴えてやる

ってマジ思うたからね。

でもパパイヤ鈴木が

すごいローションの使い手だったから


パパイヤのどこが
フレッシュやねん!



ってツッコまなかったよ...

だからアレだよ、

スーパーフリーの幹部さんたちも


集団クンニ


してジェントルに

家に帰してあげればよかったんよ。

そうすれば


サケが
自分の生まれた河に
帰ってくるように



女の子かって

戻ってきてくれたハズや...

それで何が言いたかったかって言うと、

スーパーフリーの組織図によると

男性スカウトってボーイズやん?

せやのになんで

女性スカウトがギャルズなん?

...

ガールズちゃうん?

ギャルズっていうと、

どうしても








クラッシュギャルズを思い出す。

そしたら

頭で混ざるんだよね...
























つまりスーパーフリーは

略すとスーフリらしいけど、

クラッシュギャルズと

おやじダンサーズは

略すとクラッダンか!?










...









わかってる。










自分が
ただのヒマ人だって
自覚してる。










だからもうそろそろ、










働かないからカネがない

という現実から

目をそらすのをやめるよ...



■2003年07月14日(月) Re:myself


とある人が

ジャズバーに行くというので

おジャマさせてもらった。

で、

「キチガイ病院」の

陽の部分を聞いているとき

ひとつわかったことがある。

トランペットとは

ブレスが金属管を伝って

ノートとして吹け上がるから

官能なんだと。












...










というノリに

そろそろムリがあることに

最近気づいた

2003年夏。














ララーラーラララ

ラーラーラー

ララーラーラララ

ラーラァーラー









Ah!








「今何時ッ?」


「テンション高いね」


「誰のモノマネ?って聞いて」


「誰のモノマネですかぁ?」


「水森亜土」


「ハァ?」








アチーアチー

タバッタタビタビ

タビルンランラ

ラー






カァー!







(パチン!)




「夏の大人味」


「わかった、あややだぁ!」


「ブブー」


「ウソ?」


「水森亜土でした」


「加護ちゃん」


「おう?」


「タマってるでしょ...」


というわけで

キャバクラに行ったのはいいけど、

清算のときにサイフ見たら

カネが足らなくて

結局残りは

おねえちゃんに払ってもらったという

まるで本末転倒な話は置いておいて、

加護プロデュースの

新しいサイトができました。

女性カメラマンデリバリーサービス。

サイト名は「Re:myself」。

「リマイセルフ」って読みます。

「Re:」はメールで返信するときに

出てくるやつね。

自分自身に「Re:」するってことは

自分と自分が向き合うってことです。

浜崎あゆみさんの「バラード」の

ジャケットみたいなイメージかな。

あなたが「楽しい」とか「愛しい」とか

「せつない」とか「哀しい」とか感じるのは、

あなたの感じ方のレーダーが優れているから。

それをすごく伝えたくて、

だったら例えば写真で

そういうものを感じるお手伝いをしよう

っていうコンセプトから作りました。

加護はテキストいくつか書きましたが

デザインは人にやってもらいました。

だって加護がデザインしたら


背景色ピンクにして
終わり



になっちゃうので...

まあ、

見るのはタダなんで

お気軽に見て行ってちょうだい。



■2003年07月12日(土) ラメラマン。


税務署行ってきたんやけどね、

税務署ってさ、

ものものしいやん?


お前脱税!


みたいな。

品川区の管轄税務署は

建物きったねーし、

中に入ったら

なんかゴミゴミしてるけど、

受付のおねえちゃんが

かなり白石美帆に似ている。

気を良くして

3階まで行って

書類をもらう。

「ココで書いていかれますか?」

と言われたので

「はい」

と答え、

神妙な顔つきで書類を見る。




...




書き方ぜんぜんわからん...













タタタタッ






「すみませーん、
 関与税理士って誰にすればいいですか?」

「こちらは事務室なので
 3階の方で聞いていただけますか?」

「はーい(^^)」

...

いいなあっ!

白石美帆なのにアニメ声なんて!

で、

おとなしく3階に戻って

いきなり書類提出。

「これでいいですか?」

「いくつか埋めていただく必要が
 ありますねー」

...

そりゃ名前と住所しか

書いてないんやから当然だ。

んで、女の担当者さんに

書類を書いてもらうことにした。

「業種の方は?」

「カメラかな」

「カメラマンということですか?」

「そう、カメラマン」



[ラメラマン]←記入欄



「給与等の支払いの状況の区分は?」

そう、ラメラマン。

「そうですね、
 この専従者と使用人のちがいって何ですか?」

ラメラを撮る人ね...

「ご家族の方ですと専従者、
 それ以外ですと使用人ですね」

「そう」







で、ラメラマンて何?








「源泉所得税の納期の特例の承認に関する
 申請書についてはどうされますか?」

「提出の書類はこちらでいただけるんですか?」

ん?

「はい、お持ちしましょうか?」

「お願いします」

...

カタカナの「カ」って

「フ」って書いて「ノ」やんな?

この人いきなり「一」って

ガツーンて書いて

「フ」って書くのに

何か迷いはなかったんやろうか。

迷いがあったとしたら

いったい

何を書きたかったんだろう...

ラメラマンラメラマン...





















「お待たせしました」


「どういたしまして」





...


帰り道、

行きに通った道を通ると

工事の警備係の兄ちゃんがいて

「あ、お帰りですか?お気をつけて」

と言ってもらえたので、

つい兄ちゃんに

ラメラマンの話をしてしまった。

おいら、

こんなおもろいことが

税務署で起こったらアカンやろ?

と思って

身振り手振りを交えて

一生懸命しゃべるわけですよ。

そしたら兄ちゃんのりアクション、

「へー、おもしろいですね」

ホントにおもしろがってるやつが

自分でおもしろいって言うか

ボケンダラ!

女子高生の

「えーウケるー♪」

と同じレベルやぞ、おい!

と息巻いてみても

兄ちゃんは明らかにあいそ笑い。

最近、

こういうコミュニケーションの一方通行が多くて

ちょっとさみしい。



■2003年07月10日(木) それ以外は必要ない。


おねえちゃんたちは

夏に向けて

新しい男を獲得するのに

忙しいようで、

加護さんは

パソコンにかまけている。

これって哀しいね。

ついでに言うと

パソコンて哀しいと思う。

響きが哀しい。

ふたりでやっても

パソコンだから。

しかもダサいって思う。

これ1台で

あれもできるし、これもできるから。

要するに


パソコンが嫌い


それに比べて

サーバって好きやね。

みんなが要求するサービスを

提供するためだけに

存在してるから。

それ以外は必要ない。

だから外す。

フロッピーディスク装置も外す、

CD−ROM装置も外す、

USB機能も外す、

PCIコネクタも外す、

マウスもキーボードも外す、

それにまつわる線やコネクタも

全部外す。

そうすると

中がスカスカの箱になる。

たったこれだけで

コンピュータが動いているのかと思うと

ゾクゾクする。

...

社会人としての

仮面を剥ぎ取って、

親に対する娘という

仮面を剥ぎ取って、

子供に対する母という

仮面を剥ぎ取って、

情愛や親しみという

感情を剥ぎ取って、

培ってきた

モラルを剥ぎ取ったとき、

何が残っているのか

確認させてくれるような人に

出会いたい。

...

おねえちゃんたちは

夏に向けて

新しい男を獲得するのに

忙しいようで、

加護さんは

パソコンにかまけている。



■2003年07月08日(火) 斎藤くん。


「斎藤く〜ん」



公園からの帰り道、

小学生くらいの女の子3人組が

前から歩いてきた

斎藤くんらしい男の子に

呼びかける。

斎藤くんと女の子が交差する。

斎藤くんそっちの方を

チラリとも見ずにシカト。

女の子の1人が

「斎藤くん、火出したんだよねー」

と言うと

他の2人も

「出したんだよねー」

「斎藤くーん」

って後ろを向きながら

口々に言い出す。

でもやっぱり

斎藤くんはそっちの方を

チラリとも見ずにシカトして

ズンズン歩いていく。

...

20メートルほど歩いて

斎藤くんは

自動販売機の前で

突然足を止めた。

ところが自動販売機には

見向きもせずに

アスファルトの一点を

凝視している。

...

赤い何かが落ちている。

斎藤くんはそれを

拾い上げた。

...

ジャガイモの皮むき器。

斎藤くんは

それをいろいろな角度から眺めて

刃物の部分を

人差し指で触っていた。

そのうちそれを持って

自動販売機の裏に回って

何かやり始めた。

それを確認して、

加護はその場をあとにした。



■2003年07月06日(日) ポッポー。


バンビ君元気ぃ?
金曜日にパラダイスであった
アスカだよぉ。覚えてる?
にゃー〓
お仕事頑張ってくりくり。
木金は○○だからまた来てちゃぉ。
返事ぷりーず







誰がバンビやねん...






1週間後。






にゃおー。
なんでアスカに返事ないのぉー?
催促メールなりぃ。返事希望☆彡






...






大きく胸を膨らまして

メスを追いかけまくってるハトに

エサをやりながら返事した。





アスカさん(^^)
つい返事しなくてごめんなさい







...








ポッポー。



■2003年07月04日(金) 構図。


雨が降っていないと

近くの公園で

お昼を食べる。

平日お昼どきに

公園に行くと、

じじいと嫁と

子供とハトと

ネコとスズメと

アリさんだらけだ。

...

平和だ。

ベンチに座り

ローソンで買った

おろしそばを食う。

すると

すごい勢いで

ハトが集まってくる。

でね、

半径1メートルの距離から

扇状に広がって

めっちゃ見るんですよ

こっちの方。

ただひたすらに

こっちを見る。

うああ、

なんかプレッシャーや

と思いながらも

そばをすする。

ちらっとハトを見る。


そばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれそばくれ


プレッシャーに耐えきれず

そばをあげた。

...

それにしても

この構図はなんか

リストラされた人が

公園のベンチで

ハトにエサをやってる図だ。



■2003年07月02日(水) 行為。


亀山早苗さんの本を

読んでいる。

その一節にこうある。

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セックスというのは

肉体を通して

大事なものに触れ合い

交換する行為なのでは

ないだろうか。

生まれ育った環境や感覚、

考え方が違っていたとしても

どこか触れ合い

感じ合うものがあるから

その交換は成り立つ。

心の奥深くで、お互いの何かが

交じり合う。

どんなに好きでも

肉体の一部しか触れ合うことは

できないけれど

それによって自分の一番深いところが

揺さぶられたりなごんだりするのが

セックスという行為なのだと思う。

---





...





これに対して

加護さんの考えを述べよう。










拝啓
オマンコ様

ここ2ヶ月ほど
セックスしてません。
(夢精は1回した)
愛だの恋だの
ゴタクを並べない女と
踊り場で
セックスしたいです。
あと
ピロートークするの
メンドくさいので、
出したらすぐに
家に帰ります。












...










かしこ。




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