Just A Little Day
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夜中になると不安になる。 毛布にくるまって瞼を閉じると 蓋を開けたみたいにぞろぞろと奴らが顔を出す。 暗い闇の後ろから、息を潜めてこっちを見てる。
昼間、考えないようにしていることたちが 闇の中では鮮やかに眼を光らす。
右を向いたり左を向いたり 枕を替えてみたり音楽を聴いてみたりしても 奴らはなかなか消えてくれない。
あとは勝敗が曖昧な根比べ。 気付けばあたしは、不安な夢の中。
体温の高いあなたの隣りで目覚めて、 半分眠ったまま煙草を吸うあなたの横顔を眺めて実感。
ああ、しあわせだなぁ。
知らなくていいこともある。 見えない方がいいこともある。 あたしは弱いから、 「あなたの全てを知りたい」 なんて云えない。 あたしの全てを知って欲しいとも思わない。 あたしの目に映るあなたが真実。 あなたの目に映るあたしが真実。 それで全てです。
あたしが「恋」と呼んでいたもの。 それはとても独りよがりで、一方的なものでした。
「恋」ってきっと、そういうもの。
幻想。憧れ。 そういう不確かなもの。
話してくれてありがとう。 気付いてあげられなくてごめんね。 色々考えたし悩んだけど、あなたを信じてみることにする。 大丈夫。 あたしたちには、なんだかわからないけどものすごく強い絆があるらしいから。 たいがいのことは乗り越えられるでしょう。 一緒には行ってあげられないけど、 あなたが帰る場所になれるように、地に足をつけて待ってる。
文明社会ぞ。 忙しいったって、連絡の一本くらい出来るんじゃない? 会えないならせめてメール一本でも欲しいのに。 いつもあたしから連絡するばっかり。 しつこいと思われるかも…と思うと、あたしからは何回も連絡出来ない。 不規則に働くあなたには、いつ電話していいかわからない。 だから連絡が欲しいのに…。
これって我儘??
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