「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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大晦日だよ・ドラえもん・スペシャル!も終わり、 無事今年も、暮れようとした夜、 2001年最後の戦いが訪れた。
「ミーが真ん中で寝るー!」 「僕が寝るのっ!」
モックンとミーの、お気に入り布団の場所取り合戦である。
「じゃんけん!」 モックンが宣言し、ふたりで、 「じゃーーーんけーーーん!ぽんっ!」
「勝った〜!!ボク、ここ!おやすみぃ〜!」 勝ったモックンが、いそいそと布団にもぐりこむ横で、 ミーのバクハツ泣き。 「うううううううううううぎゃぁぁぁぁぁおおおおおーーーーーーー!」
な、なになになにごと? コタツでぼやーとしていた父と母が二人揃ってミーの様子を見にくる。 ミー、泣きじゃくりヒゲ君のひざの上で、 「モックンがぁミーの布団取ったーぁ!」
ミーかわいのヒゲ君、 「そうかそうか、モックンどいてやり。」
今度はモックンが泣く番。 「ひー!だって!ボクじゃんけんで勝ったー!」
ミーすかさず言いつける。 「でも、モックンは後出し!」
モックンの応酬、 「ミーのほうが後だしやったやんか!」
再現してみよう。 じゃーんけー・・・ おお、ミー初めはグーだ。 振り下ろしながら、チョキに変化。 そしてパッと最後は手のひらを開いた。
モックン初めからグーだ。 グーだ。 グーだ。 あ。気がついた。 ミーが、グー・・チョキーパッって、進化させてるのに気がついた。 ポーン!のところで、 グーから2本指を突き出してチョキに変更だ!
わははは!どっちもどっちじゃのう! でも決まり手だけを見ると、モックンの明らかな勝ちじゃ。
「だって!!ミーが途中までは勝っとった〜!」
わはははは!ミー・ゴーイン!
泣きべその二人をヨソに、 マルがとびっきりのいい顔で私に言う。 「おかーちゃんは、マルのとなりで寝ればいいよ♪」 にこにこにこ。場所を空けてくれて、 「ホラ。」 絵本もたくさん用意してある。 「絵本よんで、いっしょに寝ようね♪」
ミーよりもマルのほうがはるかにゴーインなのに、 まるで、私が気遣われているかのようだ。 そうさせていただきますとでもいってしまいそうな雰囲気である。 ややこしい兄姉をほっといて、マルさんのとなりにいれていただく母。
それを見ていたミー、泣くのをやめ、ヒゲ君のひざから飛び降りた。 モックンがぬくぬくともぐりこんでいるお気に入りの布団のはじに滑り込み、 マルのとなりに寝てマル・セレクトの絵本を読もうとしている、私の真横をゲット。 しかも、 「おかーちゃん、プーさんが先。」 と、ミーのお気に入り絵本を、割り込ませる。
ふー。
ほんとに、ミーってば最後までやってくれます。
結局、一冊目に読んだ、ディズニーの「わんわん物語」の途中で、 モックンも、ミーも、マルも、眠りに落ちていきました。
たくさん牡蠣をもらったので、お昼ご飯に牡蠣フライ。 子供たち用にはチキンフライ。
マルは、海の幸が好きな人なので、 「貝だよ、おいしいよ。」と薦めてみる。
「貝?ぱべる!(食べる!)」 フォークにざくっと突き刺した。 ソースをちょっとつけて、バクッ。 「おーいし〜い!」
よしよし、大人の味のわかるやつだ。 いい感じ。
末妹に負けてはならじと、 ミーも、バク! 「・…んごんご・…お茶、お茶・・!」 こいつー。 モックンはハナから「ボクはいいわ。」
もったいないなぁ。 いいもんね、マルとたくさん食べるもんね。
「うん!ぽく、いーーっぱい、ぱべるよー!」 バク! ・・・・・・。 「おがーちゃん!なんか黒いもんがー!」
自分が噛みちぎった牡蠣フライの中身に なにやら黒い部分を見つけたマル。 牡蠣だからね、黒いとこもあるんだよ。
「イヤーーーーーーー!」
マル、黒い=汚いの法則発動。 でも、牡蠣は食べたい。 そこで、新しいのにかぶりついて、一口かじり、 黒いのが見えた残り半分を 私にお下げ渡しくださるという暴挙に出た。
目をつぶって食べなさい、目をつぶって!
CDの試聴コーナーで、「ピクミンのうた」を見つける。
一人づつ、代わりばんこに聞かせてみる。 大きなヘッドフォンを、頭にかぶり、 むつかしい顔で音が始まるのを待っている。
みけんに寄ったシワが、 ぱ。 っと消えて、にこにこにこにこと、体が揺れる。 「たべ〜られる〜♪」と揺れて、停止。
3人が3人とも、左に傾いて、停まった。
2001年12月28日(金) |
イカと肩を並べても。 |
母は、今、ヒマを見つけてマフラーを編んでいる。 今編んでいるのは、編むとベルベットのようになる、毛足の長い毛糸。
これをコタツの上に置いて、アッチいってコッチいって帰ってきたら、 棒針が、2本まとめて毛糸の玉に突き刺してあるの発見。 もちろん、編地からはキレイに針が抜け落ちている。
ぐぁ!あと少しのとこだったのに!
「マルーッ!!」
ピク!
「マルでしょっ!」 「ぽく・・・・ちがうもん・・・。」
モックンは、「じんたいのかがく」を読んでるし、 ミーは、オリジナル工作が、佳境。
「しょーじきにいいなさいっ!」 「だって、あにゃにゃうにゃかやあわやおうーとしたんやもん!」 意味不明。
「マル!おかーちゃん、これ頑張ったのに!あとちょっとだったのに!」 「だって。う、うぎゃああん!!おがーやんのばかぁ!」 「マルのバカー!」 負けてないわよ、たまには私だって!ふん!
反撃を食らうと思ってなかったマル、激しく泣きつつののしる。 「おがーやんなんかっぎらいっ!」 「おかーちゃんもマルきらいっ!」 「ぎゃーん!!」
実は、泣いてる姿が、これまたかわいいので、 腹いせにちょっと泣かしてみたりしている。いひひ。
「おどっどんおがあやんなんが、ぎらいー!」
?? なに? 横からモックンが、 「怒ってるおかあちゃんなんか嫌いーってゆーとんのさ。」 と通訳。
まぁ!かわいい!
「マル、おいでおいで。」 手を広げると、 「おかあぁあちゃぁぁあああん〜!!」 と、腕の中に飛び込んで来た。
「マルー。おかあちゃん、悲しかったのよー?」 「ごめんなさいー。」 「うん、うん。もうしたらイヤよー。」 「うん、もうせーへん。」 「マルー♪」ぎゅう。 「おかーちゃん♪」ぎゅう。
アホである。 ぎゅうぎゅう抱っこしあっていると、 マルがとびっきりよいこのお顔をして、 「おかあちゃん、ぽくなー、イカとー、エビとー、ニンジンとー、 うどんとー、笑ってるおかーちゃん大好きー。」
ヤツにとっちゃあ最上級だろうが、 そんなもんといっしょくたで、喜んでいいものかどうか。
昨日のキャタピラー君は、今日も快調に動き始めた。
が、 ミーが、外側になにやら書き足している。 もちろん消えないマジックで。
そうっと、うしろからのぞいてみる。
「ろてんぶろ」
露天風呂?
「うききききき!!ろてんぶろ!!」
露天風呂の割には、深すぎて ちっとも外がご覧になれないようだがいいのかい?
すっぽり中に入り込んで、歌なんか歌ってゴキゲンのミーを、 モックンが見咎める。 「ああっ!キャタピラーを!」 「いいやんかぁー!今は露天風呂なんですぅー!」 「おかーちゃーん!ミーが、露天風呂とかゆーとる!!」
うん。露天風呂行きたかったんだって。
「だって、おかーちゃん!これは露天風呂と違うやん!」
ミーには露天風呂なんでしょ。
「……これは……ゴエモン風呂や……。」
わ。よ、よくご存知で。たしかに。
そこで、双方を一挙に解決する策として、 「キャタピラーで景色のすばらしいところに移動して、 五右衛門風呂の露天風呂を設置する。」 ということになりました。
道理を引っ込めて、無理を通そう。 いいじゃないか。 ケンカさえしてくれなければ。
ファンヒータを買ったので、立派な空き箱が出た。 大きくて、頑丈なその箱は、子供達の格好のおもちゃだ。
さっそく、マルのおうちに。 それから、ミーのお部屋に。
しばらく放置の後、「ハコ怪人」になった。
「うをぉぉぉぉ!!アターーック!」 べごーん!! 「うりゃぁあ!ハイパーァビィーム!」 ばごーん!!
とにかく、なんかツヨソーな雄たけびとともに、 ハコに体当たりしていくわけだ。 たいへん、単純で、なんのひねりもないが、 子供達、燃える、燃える。 さすがに電化製品の箱だけあって頑丈なので、 1時間近く突撃を繰り返しても、穴ひとつあかない。
そのうち、ハタと、ミーが気がついた。 「横に転がしてやるぅ〜!」 「おっ!ここから、底が破けるぞぉ!」 「わぁ!破こう!破こう!」
やっとのことで、底が抜けて、筒になる。
「わっひゃっひゃっひゃっひゃ!!」 ミーが大喜びで中に入る。 「巣ぅ!!」 ……ネズミ年め……。
子供達が代わる代わる狭い中に入ってるのを見て、 「キャタピラみたいやなぁ。」とこぼしてしまった。
「キャタピラー!!」
さっそく、キャタピラー君、ドダドダ、ゴトゴト部屋中を移動。 やわなキャタピラなので、障害物があると乗り上げて動けない。 一人が駆動で、一人が露払い。
遊びに来ているヨソの子も、 一緒になってきゃあ、きゃあ言って、 和室にリビングに転げまわって、 全員、真っ赤になって、はぁはぁ言って遊んで、遊んで。
翌朝、 キャタピラー君は、子供達によってたかって乗り回された挙句、 下敷きにして踏み潰したお菓子のかけらをボディにつけたまま、 部屋の隅にぺたんこになって転がっていた。
捨ててもいいかな? と思って持ち上げたら、消えないマジックで 「モックン ミー マル の キャタピラ」 ときったない字で書いてあった。
捨てちゃ、ダメなんだね。はいはい。
「サンタさんがプレゼントくれてるよぉー!」 と子供達を起こす。
いつも寝起きの悪いミーが一番に起きて、階段を駆け降りる。 マル、モックンの順にプレゼントに到着。
3人とも真剣な顔で、ビリビリ、包み紙を破いて、中身確認。
包みを一番早く破いたのはマル。 とりあえず、前面をビリリリリリッと破いて、 「アイスやぁー!」
その後ろでモックンが、やっとこ包みを丁寧にはがす。 「あー!ホグワーツ城やー!」
マル、その声に、トンと自分の包みを置き、 兄の顔を覗き込みながら、 「モックン、一緒にあそぼな?」
ミーはというと、豪快に包み紙を破き、 箱からブツを出して、組み立てにかかっている。 きゃー♪も、やったー♪も、ナシ。 黙々とプーさんの流し台を組み立てる。 もちろん、説明書ははるか彼方に放り投げてある。 カンで組み立てるのが、ミー流だ。
朝ご飯前に、サンタさんの贈り物に満足した3人。 もう今日一日の行動予定は、このときに決まった。
モックンは、一日かかって一人でホグワーツ城を組み上げ、 マルは、ソフトクリームをなめまわし、 ミーは、保育園の終業式を、当然のようにお休みして、 一日流し台でことあるごとに手を洗っていた。
完成後3コあまったブロックと、 なめきれなかったクリームの素と、 畳に濡れたタオルのせいでついたシミさえのぞけば、 たいへん愉快なクリスマスだった。
恒例の親族クリスマス会である。 家長のお父さん、お母さん以下、 長男家族、次男家族、三男家族、全13名である。 実家に集まり、それぞれの嫁の持ち寄り料理でパーティー。
子供達にはプレゼントが配られ、 大人にはいい感じでお酒も入り、 和やかムードでヨメとシュウトメが微笑みあっていたそのとき、 マルとミーがモメ始めた。
「ぽくのっ!」 「ミーも食べたいのっ!」
パイナップルだ。 やつらの好物の、生パイナップルだ。 最後の一個でとりあいがはじまった。
器ごとかかえて離さないマル。 テーブル越しにヒゲ君に救援をうながしつつ、 敵がかかえこんだ最後の一個にフォークを突き立てようとかまえるミー。
えれぇことだぁ〜。 おとーさまとおかーさまの前でぇ!
「ミーちゃん、やめなさ〜い。」 「イヤッッ!!」 やめるわけがない。
「マル、おねーちゃんにあげなさ〜い。」 「イヤッッ!!!」 やるわけがない。
この場合、ブツを手中に収めているマルの勝ちでしょう。 かわいそうだが、ミーにあきらめてもらうしかないなぁ。
「ミー、また今度、"メロン"買って食べよ?な、今日は我慢しとき?」
もちろん、口からでまかせである。 来年の夏にでも"プリンスメロン"を買ってあげるってば、はっはっはっは!
「メロン!!うん!!マルー、それ食べていいよー!」
よし。危機的状況から脱却である!
「ミーは、メロンが好きなんか?」 隣りからおかーさまが、私に問う。 「はいー。なにかって言うとメロンメロンてー。好きなんですよぅ。」
すっと立ち上がったおかーさん、 奥から食べごろの"マスクメロン"を二つ持って登場。 ゴロンとひとつ、ミーの目の前に置くと、 「ミー、これ、食べなさい。(ニコニコニコニコ)」 もうひとつを、 「帰ってから食べなさい。(ニコニコニコニコ)」 と、おみやげに下さった。
ど、どういう、うちなんだいったい!!
モックンに、聞いてみた。 「もしもさー、サンタさんがさー、ホグワーツ特急くれなかったら、どうする?」
モックン、きょとんとして、「くれるよ。」
あ、いやーだからー。えーと、 「あー、たとえばー、もしかしてみんなが欲しがっててさ、足りなくなってたりしたらー。」
うむ。と考え込む。 「そーやなぁ。ベイブレードかなぁ。」
ひえぇ! 「そ、それもなかったら?」
むー。と考え込む。 思いつかないらしい。 おそるおそる、「たとえばさー、お城とかだったらどうかなぁ〜??」 などと聞いてみる。
「え?ホグワーツ城?だってー!あれ高いよー!」
う、うん。だってそれしかなかったんだもん。
「あんな、スゴイのはくれへんってー!アホやなおかーちゃん!」
アホです。 わしゃぁ、子供にまで認定された親バカだぁ!!
保育園は、今日がクリスマス会。
お迎えに行ったら、紺色帽子の代わりに 自作のさんかくのクリスマス帽子をかぶったミー。
緑の帽子に、折紙をいろんな形に切って貼り付けてある。 赤い靴下がいっぱい。 黄色いプレゼントには紫のリボン。 水色のモールも上手に作って貼ってある。
あんまり素敵な出来だったので、 「すごーい!かわいいよ〜。」とほめまくったら、 その後スーパー行って、買い物する間も、 帰って晩ご飯作る間も、 コタツで「クレヨンしんちゃんスペシャル」見ながらご飯食べる間も、 ずっと、ずっと、かぶったまま。
まだ早いんだけど、かわいいから、許す。
買い物の途中で、ミーが、 「おかあちゃ〜ん!血ぃ出たぁ!」 見せにきた。
左手の人差し指の、ちょうど第一関節あたりに血がべっとり。 紙か何かで切ったかな。
小さな細い指を、ちゅぷ、と口に含んで、 傷口のあたりをちゅう、としゃぶってやる。
かわいそうに、痛かろう。
ちゅぽん、と血をなめとったあとのかわいい指を見ると、 ・・・あれ? 傷がない。
「おかあちゃん、鼻血、鼻血。」
ヲゥエ! 先にいえー!
夜、トイレの電球が切れた。 なんてことだ。
子供達、そうでなくても暗いところが怖いのに、 しかもトイレが暗いなんて! 暗いところに一人っきりなんて、怖いよう!!
「おかーちゃん!おしっこー!」
しょうがないなぁ。 トイレの前の玄関の電気をつけて、 トイレのドアを開け放しても、 「暗いよう〜。」と怖がるので、 怖がらないように、 トイレの前でコトが終わるまで、 母が「コワクナイヨウ・ダンス」を踊ることになった。
「だっつだうぇい!あーはあは・あらいきっ!あーはあは」 とか、 「ぱーりらぱーりらぱりらぱーりら」 とか、 「だんだだだんだんだだっだんだだんだだだだだっへい!」 とか、 「ちゃりらりらりっらりらりらりちゃらららら〜!」 とか、 だんだん、ものすごくなってきた。
早く電球を買いに行くべきなのですが、 ウケているので、これもまたよしか。
マルがにこにこしながらやってきた。
「おかーちゃ〜ん・・・・・・ぴた!」
ぴた、といいながら私の鼻に自分の鼻をくっつける。
「くっついた!」
そして、自分の小さな指で、チョキをつくり、 そぉ〜っと、鼻と鼻の間にすべりこませると、 くっついた鼻と鼻を、切り離した。
「ぢょっきん!!」
あははははははは!
かーわい〜♪ ぎゅう!
2001年12月18日(火) |
もぐもぐ、ごっくんだってば! |
デザートはご飯の後だ。
このルールはミーには適用されない。
イチゴが出る。 「今日はもう、イチゴだけでいいわぁ〜。」
プリンが出る。 「あー、プリンしか食べられないわぁ〜。」
モックンが怒る。 ご飯の後に食べると決めているモックンは、 鉢に盛ったイチゴの大半をミーに食べられてしまうことがよくある。
そこで、時間差で、出す。
解決するように思う?
食べるスピードに個人差があるのだ。 特にマルはいつまでたっても食べている。 しかたがない、モックンのために、もう出すか。
ドン。 今日はフルーツ・ヨーグルトだよー。
「おがーぢゃん!!」 マルが、口いっぱいにほおばった飯のカタマリを指差して吠える。 「これ!」 「もぐもぐ、ごっくんして。」
「もぐもぐ、ごっ・・・・・ぺ。」 皿に吐きやがった。
すっきりした顔して食うんじゃありません、マル。
モックンは幼児語を話さない子だったけど、 ミーは、幼児語まみれの人だった。 しかも妙に舌ったらずで、 今でも「マカロニ」は、「マカロリ」だ。
これが、かわいい。
おっきくなると、これがちゃんと言えてしまう。 つまらん。
そこで期待のかかるのがマルだ。 ところが、こやつが、モックンと同様幼児語をお話にならない。 ここ一月くらいで、急にボキャブラリーも増えたので、 得意げに、 「クルマで、おでかけして、クツかってもろたん〜。」 などとおっしゃる。 つまらん。 「ぶっぶ〜、のっちぇ、くっくこぉてもよたん〜。」 ミーはいつまでたってもこんなだったのにー。
だが、こやつにもアナはある。 いいにくい言葉があるのだ。
これを、「アタリ」という。
「マ〜ル、マカロニって言ってみ?」 「まかろに!」 うー。
「じゃ、スパゲッティー!」 「しゅかげっきー!」
やった!アタリ!
「ミルクティー!」 「みるくきー!」
ホホホ!これもアタリ!
「どろぼう!」(私小さいときに"どぼろう"と言ってました。) 「どろぼう!」 なんだー。
思いつくかなくて、つまらながってたら、 ミーが、マルの手袋をかたっぽ見つけて持ってきた。 「落ちてたよー、手袋ー。」
「あっ!ぽくのてくぶろっ!!」
ぷぷっ! アタリ!!
2001年12月16日(日) |
お留守番の間のこと。 |
「おかーちゃん、おとーちゃんが、マルを泣かせとったよ。」
言いつけられてやんの。
夜、コタツにもぐりこんでテレビを見ながら、 子供達が順番に眠っていく。
そうっと抱いて布団に連れて行く。
モックンとミーはぐっすり眠っているのに、 マルが目を覚ました。
「おこたー!!」
眠い目をぐしぐしこすりながら、 よろよろとコタツにもぐりこんだ。
えー。コタツで寝るの?だめだよー。 気持ちよさげに、すうすう寝てしまう。
しばらくしてから、そうっと抱いて布団に連れて行く。
むくっ。 「おこたー!!」
布団が冷たいのかな? またしばらくして、そうっと抱いて布団に行き、 腕まくらをしてしっかり体をくっつけて、 一緒にもぐりこむ。
体を横にすると、寝付いてしまう母。 わー、このまま寝ちゃうなー。 と思ったとき、
むくっ! 「おこたーー!!」
も、もう勝手にしてください。 わたしゃ、ここで寝ます。 くかー。
2001年12月14日(金) |
マルの立場は・・・・・・。 |
アンパンマン体操に、今日も保育園をお休みしているミーを連れて行った。
うちでいつもいつもマルとともに踊っているので、振り付け完璧。 ひっじょーに、楽しそうである。
そのミーを見て、 常連のお母さん方がいっせいに話しかけてきた。 「おねえちゃん??」 「そうなのー。」 「おねーちゃん、美人ー!」 「うん、この子大きくなったらすごい美人じゃない?」 「鼻、高〜!」 「色、白いねぇ〜。」 「美人〜。」 「かわい〜。」 「小さいときからこんな美人の子、珍しいよねぇ。」
おねーちゃん、美人〜〜〜!の連発。
・・・・・・・・・・・・。 嬉しいような。 困ったような。
2001年12月13日(木) |
「とってもだいすき。」 |
最近の小学校って、「親子のふれあい」だとか言うことを、 何かにつけて教材にする傾向があるようだ。
今度は手紙を書いてくれと言うのが来た。
「ぼく・わたしのよいところ」 (お子さんのよいところを書いてください。 必ず出してくださいますようお願いします。 お子さんが読めるようにひらがなで書いてください。)
うーん。 書けと言われると、なかなか。 えいやっ、と、書いた。
「ぼく・わたしのよいところ
もときへ。
もときのよいところ。 おかあちゃんは、もときをうんでから、とてもうれしくて、たのしくて、 毎日がたからものでした。 おかあちゃんにとって、もときのいちばんよいところは、 もときがうまれてきてくれたことです。
7ねんかんで、もときは大きくなって、 じぶんでできることが、たくさんふえました。
虫をつかまえるのに、じぶんで、くふうをしたり、 がまんづよく、まったりできるようになりました。 つかまえた虫をじぶんでずかんでしらべたりできるようになりました。 じぶんで、いろんなことを考えることができるのは とてもよいところだと思います。
つかまえた虫のせわをしたり、 にがしてやったりできるようにもなりました。 そういうやさしいおもいやりのきもちがふえてきたところも、 よいところだとおもいます。
もときはこれからも、おかあちゃんのたからものです。
おかあちゃんより」
モックンの感想は、 「たくさん書いてあってよかったー。」 でした。
(当たり前のように、ミーは保育園を休みました。とほほ。)
夕方、外遊びに出かけてしまったミーとマルを、 公園に追いかける。
あれ?
あの、こっちにうつむいて帰ってくるの、マルじゃないか?
なんだろ。泣いてる風でもないけど、下唇が突き出てるなぁ。 何かあったに違いない。
「マル。」 「おかぁあちゃあぁああん!!」 飛びついてきたものの、公園のほうに向かう私を、 なんとなく押しとどめているようにも、思えるんですが…。
公園のほうから泣き声がする。
サーちゃんが泣いてる。 「どうしたのー。」 サーちゃん、顔をすりむいて、へたり込んで、しゃくりあげながら ビシ!とマルを指差して、 「マルが、押した〜〜〜〜!」
それでコイツ、逃げてきたのか〜〜〜! わっはっはっは!!
見てたヒトによると、 マルが小突いてサーちゃんがこけて、鼻をすりむいたらしい。 ぎゃんぎゃん泣きだしたサーちゃんを見て、 「マ。まずい・・!」と、 マルはすすすすーーーーーーっっと、 公園から何事もなかったかのように逃げたのだ。
「マル、サーちゃんのこと押したん?」 「・・・・・・・。」 「サーちゃん、けがして痛いようって。」 「・・・・・・・。(みけんにしわ)」 「ちゃんと謝らな、アカンよ。」 「・・・・・・・ごぇんやしゃい〜。」 「おかあちゃんに言うの違うの。サーちゃんにちゃんと言い。」
うつむいて、眉間にしわを寄せ、口をとんがらせて、 かたかたかたかた、と、ゼンマイロボみたいにぎこちなく歩いていって、 サーちゃんに向き合って、 「ごめんやしゃいーーーーーーっ!!」 と叫ぶと、 「おーん!おん!おん!おん!ぅお〜〜ん!」 と泣き始めた。
被害の大きいサーちゃんより、 泣き声が1.5倍。
みんながいっせいにマルを慰める。
ずるいぜ、コイツ。 おもしろいけど。(笑ってちゃダメだってば。)
昨日、「もっとミーを甘やかしてやんなきゃ。」 などと、いらんことを考えてかまいすぎた。 本日、朝から保育園に行く気がサラサラないご様子である。 これを自業自得と言うのか。
仕方がないので、ミーとマルを連れて買い物に行く。 スーパーの入り口で、餅つきをやっていた。
木のうすに、蒸したもち米を入れて、おじさんが木の杵を振り下ろす。
ぺったん。ぺったん。
おー。 近くで見ると迫力あるのねー。
母子3人の中で一番キラキラしながら見つめていたのは、 どうやら私だったらしい。 「おくさん、餅つき見んの、初めてかン?」 と声をかけられる。
実はこんなに近くで見るのは初めて。 おじさんに、その米は何升あるの?とか、 ドコ産の米?とか、蒸すのに時間かかるの?とか聞いてるうちに、 あっという間に米粒がなめらかな餅につきあがった。
すごいなー。
あらっ?? マルはっ?ミーもいないっ?
……並んでる………。 素早い。
つきたてをおじさんが配ってくれて、その場できな粉餅をほおばる。
「おいしー!」 「あったかいねー!」
ミーは大きな餅を3コ、 マルも負けじと2コ。
満足げだ。実に満足げだ。
こんなに幸せで、 明日は保育園に行くんだろうか・・・・・・・・・・。
ミーの保育園の懇談会。
ミーは年長さんなので、最終学年だ。 先生と振り返る。
3月生まれのミーは、クラスメイトとくらべてやはり幼い。
年長さんになったミーは、初めのうちはよく休んだ。 行っても先生にへばりついていて、抱っこをせがんでいた。
でもこの一年で、ミーはずいぶんと強くなった。 去年は行きたくない、帰りたいで、 皆勤賞のもらえる月は一度もなかったのに、 最近は、自分でコップもお箸もちゃんと用意して、 9時前には出かける。 寒くても、雨が降ってても。
「ミーちゃん、もう、ひざに乗ってこなくなりましたよー。」 「うちでも、休むーって言わなくなりましたよー。」
成長したのねぇ。
すんな。 成長なんか。 いやしていいんだけど。 しなくちゃいけないんだけど。
かわいい、ミー、もっとかわいがってやらなくちゃ。 今、今ね。 今かわいがってやんなくちゃ。
2001年12月09日(日) |
「ハリーポッターと賢者の石」 |
モックンと私がハリーポッターを読みふけっていて返事もしないので、 ヒゲ君はハリーポッターが気になっていたらしい。
ホテルランチ(含笑)の後、見に行こうと言い出した。
えー、そりゃ帰り道だけど。 モックンは見たいと思うけど、ミーとマルにはちょっときつくないかなぁ?
私とモックンとで見て帰るから、 あなたは二人を連れて帰っていいよと言ったら、 モーレツな反対にあい、強引に5歳児と3歳児にも見せることになった。
ハリーポッター。よせばいいのに、SRD-EX。 どえらい音だよ、きっと。ねぇ。
・・・どえらい音でした。
結果、ミーは後半から、ヒゲ君のヒザから動けなくなり、 「・・こわいーこわいーこわいーこわいー・・。」 とお念仏のように唱えるハメに。
マルは、私のひざの上で、 びくっ!ぴくぴくぴくぴく!・・・・ぐたぁ。 びくぅっ!かきんこきん・・・ぐたぁ。 と、 ドルビーデジタルサラウンドに、まことに見事に反応してくれた。
いやぁ。いい映画だった。 災難だったね、ミー、マル。はっはっはっは。
2001年12月08日(土) |
マルー、行かないでー。 |
モックンが子供会のもちつきだ。 小学生以上だから、ミーとマルは、行ってもお菓子がもらえない。 連れて行って、おもちつき見るだけで満足するとは思えない。 うぅ。 どうしよう。
ヘタにおもちつきだ、なんていわないで、 「モックンの小学校の行事なんだよー。」でごまかそうかな。 あら、ショーパパ号。なに?ご用? 「今日、モックンもちつき行くー?いくんやったら、ショーも一緒に・・。」 う。うん。行くよ。ショーパパ・・・。ばれてしもうた。
険しい目つきの妹が二人。 あ。ミーさん、うん、モックンもちつきなの。 「ふぅん。ミーこないだ保育園でしたからもういい。」 おお。よかった。
「ポクは、行くよ!」 いや、あのね、ポクは小学校に入ってからね。 「イヤ。」 もう靴はいてる。
そこにモックンを誘いにショー君が自転車でやってきた。 「行こかー。」 「うん、ちょっと待って!」とモックン。 「ちょっと、待って!」とマル。 「……おばちゃん、マル行くん?」
いえ、行きません。 あんた達、シャーッと自転車で行っちゃってちょーだいっ。
おみやげ持って帰ってくるからなーと 行ってしまったおにーちゃんたちの後を、マルは追っかけたが、 (連れてってもらえないんだ。)と、納得したらしい。 方向を変えて公園の方に歩いていった。
しばらくして、サーちゃんを連れて帰ってきた。 そのあと、もちつきに行ってたモックンとショー君と、 そのほかわさわさと、あっという間にリビングは子供達でいっぱいになり、 夕方まで、お子様天国となったので、 どこにも行かなくてよくなりました。
ていうか、どこにもいけなかった・…。母が。
マル、久しぶりの親子エアロビクスである。 大はりきり。
出席からもう、勢いが違います。 「ぅはぁあいぃぃっっ!!」だもの。
軽いストレッチから、ウォーキング。 ジャンプ、手遊び、で、前半の山「ハム太郎体操」。 「だ〜〜いすきなのは〜!ひーまわりのたね〜!」 歌い踊るマル。
よかったのぅ。連れてきてやって〜。
後半、大好きなバイキンマン体操で幕開け。 そのあとこれまた大好きなアンパンマン体操。 バルーン遊びも、きゃあきゃあはじけて、カラダいっぱい大喜び。
ほんによかったのぅ。連れてきたかいがあったのぅ。
ところがだ。 そのあとの汽車ごっこで、 マルは、「アンパンマン号」に乗りそびれてしまった。
「アンパンマンっ!!」 「アンパンマンは、あっちのおねーちゃんが乗ってるから、ハム太郎にしよ。」 「イヤッ!!アンパンマン!」 「じゃ、おねーちゃんの次に乗ろう。」 「イヤッ!すぐ乗る!」
ええい。この「人生思い通り女」がぁっ!
「アンパンマーン!ううっうわぁあああんっ!!」 うへぇ、大泣きだぁ。 どうなだめてもダメ。
結局、電車ごっこを終わるまで、マルは泣き通し、 みんながクールダウンを始めてから、 母と二人でアンパンマン号に乗って、場内一周。
とにかく一周したからもういいと思うでしょ? それが、このヒトおさまらない。 「もう私のプライドはずたずたよ!」とでもいいたげに、 不満げにアンパンマン号を降り、 クールダウンと先生のお話の間中 わんわん泣きまくり、 みんなになぐさめられるのが、しゃくにさわって さらに泣きまくり、 皆勤賞のお友達に先生が手作りのメダルをあげたのが気に食わなくて さらに泣きまくり、 帰るのがイヤだと言って さらに泣きまくり、 靴がうまく履けないと言って 泣きまくり、 もう、うわんわんわんわんわぉ〜〜〜〜〜ん!
つ、連れてくるんじゃなかったぁ〜〜〜〜〜。
うちに着くまでに、チャイルドシートで、寝ちゃいました。 眠いなら、黙って寝てくれー。
お昼寝から起きてきたマルが、 「こあいーようぅ〜〜。」 としがみついてきた。
怖い夢でも見たのかな?
だいじょぶ、だいじょぶ。 おかーちゃん、ずっとそばにおるよ。 抱っこして、ぎゅう。 マルも自分の手を私の体に回して、ぎゅう。
ふたりで、ぎゅう。
ちょっと前まで、あかちゃんだったのに。 ちっちゃくて、ぶにゃぶにゃで、なんにもできなくて、 ぎゃうぎゃう泣いてるだけのあかちゃんだったのに。
抱っこしたら、抱っこしてくれる。 あったかーい。 かわいー。 抱っこは落ち着くね。 してあげても、してもらっても。
2001年12月05日(水) |
チャレンジ・マラソン |
小学校の冬の行事で、マラソン大会がある。 今日は1年生と2年生のマラソン。
距離は800メートル。
へなちょこモックン、どうなんだろう? 運動会の50メートル走は、6人中4番。 「がんばれー!」と言う、 おかーちゃんや、近所のオバチャンの声が嬉しくって、 ニヤニヤ笑いながらのゴールだった。
学校から、「応援にきてください」と、お知らせが来たので、 マルを連れて行ってみる。
「位置について、よう〜い・・パン!」
おお。 案外いい位置につけてる。 スタミナが持つかな?
校門から外に出て、田んぼをぐるっとまわってグランドに帰ってくる。
一番が帰ってきた。 ああっ!二番がシューちゃんだっ! 行けー!シュー! シューママと二人で 「抜けーっ!!」
トップ争いに目がいって、 わが息子を忘れてた。
まだ来てないだろう?と振り返ると、 あらま。 あのへろへろの歩きかけのはうちの息子じゃないかい? ・・うちの息子だ。
「ごるぁっ!走れーッ!」
声の主は見なくても母だと悟ったらしい。
ヒィ!と、モックンがスパート。 トラックで、10人近く抜いて、ゴールイン。
ああっ。 うちの息子、吐きそうな顔です。 だいじょぶか?吐くなよー。
「モックン。」 と声をかけたら、 「じゅーはちー。」 と、真っ赤な顔で、「18」と書いた紙を見せて言った。
よく頑張ったなぁ。 応援しなくても、18位になれたかなぁ。
今朝は寒い。 レンジでミルクをあっためてココアを作る。
まず、モックンの恐竜のコップ(中)をおかーちゃんが持ってきた。
(ミー、10ダメージを受ける)
その次に慌てておとーちゃんの白いコップ(大)を持ってきた。
(ミー、50ダメージを受ける)
最後におかーちゃんは二つ一度に運んできた。 マルのアンパンマンのコップ(小)と、 ハンプティダンプティのコップ(小)。
小さいっ! しかも私のお気に入りの金の縁取りのついたノリタケじゃないっ! (金箔のついたコップはレンジにかけられないのを彼女は知らない。)
ここに!ミーのライフポイントは残りすべてを失った!!
突然「ひぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜んん」と泣き出すミー。
「なっ!?どうした??」 隣の席のヒゲ君がコップ(大)を持っておろおろ。 横目でそのコップをにらみつけながら、 自分のコップ(小)を押しやり、 「ちいさいぃ〜〜〜〜!」
「・・・・・・ちいさいて、ゆーてるで・・・・。」
かくして小さいコップは二つともマルがいただくことになり ミーの前にはビアジョッキのような(特大)マグカップが置かれた。
どちら様にもご満足いただけたようだが、 牛乳がなくなっておかーちゃん 朝ラテ飲めなくなってしもうた。うえん。
2001年12月03日(月) |
アンパンマン・バトル・ワールド |
マルは、一人で遊ぶのが結構好きらしい。
下で片づけをしていると、 「じゃっ、ポクは二階行くわなっ!」 と、宣言して、階段を上がっていく。
追っかけていこうかどうしようか、迷っていると、 どたーん、がしゃーん、だーん、と 心配な音が響く。
放っておいて、しばらくしてから二階に上がる。
あ。 つみきのおうち作ってる。 赤、青、黄色、緑の四色の木のつみきで、 高く積み上げたおうちに、 ソフビの指人形をたくさん並べて、 世界に入って遊んでいる。
じゃまにならないように、和室を片づけながら観察。
「ロールパンナおねーちゃーん!・・・・メヨンパンナー!だいじょぶかー!」 ロールパンナがメロンパンナを助けにきたぞ。 あ。バイキンマンが、やってきた。 「バイキンマン!よくもメヨンパンナをー!」 ロールパンナがいつもの決め台詞で、バイキンマンに飛びかかる。
あ。 手が滑った。 マルの手からバイキンマンの指人形がぽろっと落ちて、 つみきのバケツの中に。
大事なロールパンナを、あんな暗い谷底(ばけつ)に行かせるわけにはいかない! マルは、バタコさん人形をつかんだ。
「いけっ!バタコしゃんっ!!君に決めたー!」
それは、「ポケモンバトル」だよ。
2001年12月01日(土) |
ああっ!女王サマっ!! |
道徳の授業参観。
「ひとりぼっちのくまさん。」 という紙芝居を先生が見せる。
くまさんが、うさぎさんたちに、 「あそぼー!」というのに、 「イヤ!」といわれて、涙するところで、紙芝居は終わって、 先生が 「さぁ、くまさんはどんな気持ちになったでしょうか?」
子供達は勢いよくてを上げて 「おかあさんにいいつけてやるー!」 「せんせいにいいつけてやるー!」 「いじわるいわなきゃいいのに!」 「そいつらは、あやまるべき!」
教室の後ろで一緒に見ていたミーが、みけんにしわを寄せている。
「ミーは、どう思う?」
ミーは、きりっと眉をつりあげ言ってのけた。 「もう一生遊んでやらん!ていって、帰る。」
さすが、ミーである。
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