しゃん しゃぱん とん しゃん ささん しゃん しゃん しゃぱん
背中になめらかな岩の肌 ペットボトルを枕に 遠くに見える白い月は 裂いた綿のよう
しゃくしゃく 砂を踏んで どこまで歩いてゆける? 走っても歩いても転んでも そんなにおおきな違いもないさ
ここがわたしたちのはじまりで そしてゴールになる
しゃん しゃぱん とん しゃん ささん しゃん しゃん しゃぱん
野菜ジュース飲み干して 痛い陽射しの下へ
始まってしまったね
蝉の声が耳に詰まる 振りほどいて髪を束ねる
あいまいな相槌打ち合って キーを叩く
ああ またこんなふうに 笑ってしまったね
おんなじだね ね
パック入りブルーベリー 手渡してくれてありがとう
空調の音も止まる頃 ぬるい夜のなかへ
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