春の風がこの街に吹く頃君は何処にいるのだろう凛と伸ばした背筋からふわりと香り立つすがしくやさしい君は手の届く距離でそっと微笑っていたのにいつのまにか行ってしまった春の舳先を追いかけて遠いとおい何処かへ 行ってしまった春の風が君の頬に吹いたら思い出してこの街で過ごした日々のこと僕のことほのあかい梅の花になって君を迎えに行くよ