行き違いの心で 一日が終わる ごめんね が言えないまま あなたはもう夢の中 明日はまた 一緒に笑えるかな 重たい気持ちを無理やり 布団に寝かせる 秋の夜長
すこしつらい気持ちに なりかけたときは コーヒーを飲みながら 目を閉じて思い出す 大好きなひとの笑顔を
わたしのなかの 深くやわらかな部分に 触れることができる ただひとりのひと わたしを本当にしんから 傷つけることのできる ただひとりのひと
傷つけるためだけの 純粋な悪意で 誰がどんな言葉を投げつけても わたしの魂まではきっと届かない
だから わたしは負けないのよ
みじかく切った襟足 14時の陽射しが痛い 重い鞄揺すりながら 家路を急ぐ
いつも長い交差点 ふと後ろに立って 背の高いあなたの影に 隠れてみる
なんだかほっとする
信号が変わる 大きなストライド ずんずん歩く背中に
あわてて追いつく 並んで歩く 夏の日も何気なく わたしは守られている
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