INDEX OLD NEW :::2005年07月31日(日) :::ひさびさの歌舞伎 いつも休日だと、朝と昼の狭間あたりまで眠っている私ですが、今日は会社に行く日より早くの時間に目が覚めました。なので、ひまを持て余して朝から日記を書いています。ただいま8:30くらいです。 今日はこれから、ちょっと変わった歌舞伎を観に行ってきます! 大学の時はみずさんと行っていたのですが、今はソロ活動で行っています。できるだけ伝統芸能や芸術系の展示に触れていきたいと思っているので、大学の時は厳選していたのを、今は社会人のお財布を生かして月1で歌舞伎やら美術館やらに行くようにしています。 いいものにできるだけたくさん触れることで、いいものの見分けもつくようになるし、何より感性がどんどん豊かになって(という形容で合っているのかな?)いくといいな、と思います。 (今日の日記はつづきます!) -------- 歌舞伎、観に行ってきました! 早起きしたくせに、駅からの道で逆にどんどん歩いてしまって結局ぎりぎりの時間の到着でした。。 最近電車の乗り換えに関しては、携帯が大活躍なので割とうまくできるようになったけど、道に関してはホント、私はダメです。みんなどうして、今むいている方角が分かるんだろう・・・いろんな人に、どうしたら分かるのかを聞いていますが、いまだに分かりません。分かるのは私の部屋の窓が南向きなことだけ(しかも管理会社のおじさまに教わったから自力じゃないです)。 なにはともあれ、遅刻しなくてラッキーでした。 最初私の前の席の人が大柄な方で、舞台の真ん中が後頭部、という悲しいことになりかけたのですが、開演から30分位して隣の席に座る予定だった小柄な女性がやってきて、その方と大柄な方が席を交換されたので、それ以後は背筋をぴんと伸ばしさえすれば舞台上が全部見える状態でした。それもラッキー。 ただ、お隣のおばさまが眠ってしまって私に寄りかかりどおしだったり、起きたら幕間ではないのにお菓子(しかもおせんべい!)を食べ始めて、ちょっといらいらでした。お2人でいらしていたのですが、2人とも寝てしまっていて、せっかくの千穐楽なのに! 今日観た演目は、シェイクスピアの『十二夜』を歌舞伎にした、という舞台です。詳しくはこちら。 現代語のセリフだし、舞台装置は鏡がたくさん使われていたりで、伝統的な歌舞伎とは少し違うけれど、でも力いっぱい笑える演目でした。演出の蜷川幸雄氏のカラーもすごく出ていたと思います。 ストーリーとしては、嵐に巻き込まれて散り散りになった双子のきょうだいのうちの、妹が男装して左大臣家に仕えることになり、彼女は左大臣を好きになってしまいます。しかし左大臣は織笛姫というお姫様に思いを寄せていて、彼の気持ちを受け入れるようにお願いをする使者として、妹は織笛姫の所へ行くのですが、姫は妹を女性と知らずに好きになってしまって・・・という一方で、織笛姫の屋敷の人たちもからんで複雑に愉快な展開になっていくのですが、最後はみんなハッピーエンドですっきり終わるお話でした。 みんなよかったけれど、1番すごいと思ったのは、斯波主膳之助(セバスチャン)と琵琶姫(ヴァイオラ)、彼女の男装した獅子丸(シザーリオ)の3役を務めた菊之助さんです。 特に、獅子丸でありながら琵琶姫がぽろっと出てしまう演技のところは、同時に2役を演じているようなものです。男性を演じる女性の役を男性が演じる、という、言葉にしても混乱してしまいそうなことを素晴らしく演じていらっしゃいました。すごい。そして綺麗。可愛らしい! 最初と最後にのみ、2人同時に出ているシーンがあったのですが、あれはどのようにしているのか分かりませんでした。双眼鏡を持っていかなかったのが悔やまれます。周りの方々も分からないと仰っていました。声については、同時に2人分の声色を操っていたように見えました。多分録音ではないはず(口元をさりげなく見えないようにしていたし)。 それから麻阿(マライア)役の亀治郎さんもがんばっていました! すごく俊敏な動きをして笑いをとっていました。丸尾坊太夫(マルヴォーリオ)が恋文を拾うか拾わないか、のところでは、隠れながらころんだりひっくり返ったりと、かなり派手な動きをしていました。それでも可愛らしい。写真を買ってしまいました・・・! 見終わったあとに、恋人同士で来られているらしき2人組の方がいたのですが、男性の方が「歌舞伎というのは男性が女性を演じるという逆転していることを「傾く(かぶく)」というから歌舞伎なんだよ」と、得意げに間違ったことを彼女に話していました。彼女は「あー、うん、ふうん」という感じだったのですが・・・。 彼はさらに「今回も、男性がわざわざ男装している女性を演じるという二重の逆転に、おれは歌舞伎の真髄を感じたね・・・」と悦に入っていました。はずかしい。。そもそも今回のって純粋なる歌舞伎じゃないんじゃあ・・・とも思いましたが、ちょっとその男性の「ふふん」という様子が可笑しかったです。 どうして、舞台もそうだし、美術館などの施設でも必ずあやしげな知識を披露したがる(おじさんの場合が多い)人が多いのでしょうか? ・・・といいながらも、まさか私の方が間違ってたりして、と思って帰ってきてから調べてしまいました。小心者の私です。 11月位に母が歌舞伎を一度観てみたい、と上京する予定なので、その頃分かりやすい演目があることを祈っています。そのときはせっかくなのでいい席を用意しようと思っています。自分が行く時はいつも3階席なのですが、初めての1階席・・・?と、思っています。ドキドキ。 会社の外国人の方も、一度歌舞伎を観たいから誘ってよ、と言っていたので、彼のためにも初心者が分かりやすい演目を・・・!と祈っています。といっても私もあまり詳しいわけではないので、調べなければいけないです。 -------- ホワイトバンドの日本でのプロモーションに携わっている方がSちゃんの元の職場の知り合いの方なので、少し前にその存在を知って、私も購入しました。着けて歩いてはいないのだけど・・・。なんだかアピールすることに気後れがして。 善意について、私は募金することについて、いろいろ思うところはありますが賛成をしています。昔街頭に立ったこともありました。 でも、なかなか表立って活動をすることに対して抵抗があって、ホワイトバンドについても買って満足、という形になってしまっています。悪いことをしているわけじゃないのに、ちょっと隠したくなってしまいます。なぜだろう。 今日歩いていたら、募金活動っぽい人たちがいて、横断歩道の近くで、立ち止まる人たちに声を掛けていました。 私も女性の方に声を掛けられたのですが、募金というには一生懸命すぎる、というか、強引な感じだったので、結局せずに通り過ぎてしまいました。その方は私の腕に触れて、大きな声で「募金お願いしますよ〜!困ってる人を見捨てないで!」って箱をずいっと私に差し向けたのですが、(本当はきちんとした人達なのかもしれないけれど)ちょっとその強引さがあやしい、と思ってしまって・・・。 同じ額を募金するなら、自分で選んだ団体に募金をしたほうが、あやしんでするよりもいいだろうと思ったので、持ち合わせがないという苦しい言い訳でお断りしました。 本当の募金集団なのか、募金詐欺の人達なのかを見分ける方法って何かないのかな、と思いました。疑うのは申し訳ないのだけど・・・。 -------- ホワイトバンドの白つながりで、最近生協の白石さんが私の中で熱いです。 春くらいに何かで見かけて、こんな人がいるんだー、って思って忘れていたのですが、最近偶然上記のサイトを発見して、春よりもすごい人気になっていることにびっくりしました。 しかも、去年まで早大にいらしたなんて、びっくりです。もしかして私も白石さんのコメントを紙の状態で読んだことがあるのかも、と思いました。 はてなに登録して、こっそり更新を待っています。 観劇日記なので長くなってしまいました。 日記を書き終わったら筋書きと舞台写真を見て振り返りたいと思います。 明日からまた仕事をがんばれそうです! |