イトナミ_エイエン

2003年03月26日(水) 弁当箱大の宇宙

ほうれん草の青い葉を中空に配置し、
それにウインナ−を添える
本来ならば、毒々しい色のついたカクテルウインナ−が良いのだが、
ごく普通のもので我慢する
卵焼きをクルクルと回す
哲学的に回転を促すと、
従順な乙女のように素直に、
狡猾な売春婦のように翻弄しながら
卵焼きは動く

優しい色と暖かい香り
温もりと少年時代の思い出
好きになった人と
僕を好きだと言ってくれた人

誰もいないオフィスの屋上で、
ほんの少しだけ暖かい気分になって、
僕はお昼ご飯を食べる

ありがとう



2003年03月18日(火) 謙虚 感謝

愛してやまない人に出合わせてくれたのは神様ですか?
それとも偶然なのでしょうか?
誰に感謝して良いか分かりません。

僕に出来る事を全力で、
愛してやまない人たちに
そしたら、また別の、
愛してやまない人たちに出逢わせてくれますか?

本当にありがとう。
あなたが神様なのだとしたら、
あなたを愛するように、その人たちを愛します。



2003年03月11日(火) すれちがい

朝起きると、ダイニングテーブルの上に小さなメモが。
「おはよう。週末まであと2日。お互い頑張ろう」

僕が寝ている間に君は帰ってきて、僕が仕事をしている最中に出ていく、
寝顔を眺めるだけの、すれちがいの日々。

それでも、たった一枚の紙切れが、僕の心を暖かくする。

週末は二人で買い物に行こう
茹で方が足りないパスタをニコニコ笑いながら食べよう。
DVDを見て、少しお酒を飲んで、二人で手を繋いで寝よう。

そんな事を考えながら、今日もニコニコ働こうね。



2003年03月04日(火) ロボット

「君が心をくれたから、こんなに悲しいの?」



2003年03月03日(月) タカチの事

タカチという人がいました。
彼に言われた事で今でも覚えている事があります。
「それが、君のおもしろおかしく生きる方法なんだ?」
社会に押し出される一年くらい前、
前後半90分が終わり、延長後半が始まった頃です。
僕は自分が何の仕事をするか皆目見当がつかないまま
漠然と毎日を過ごしていた。

当時の僕は学費を払うべく、随分と稼ぎの良い仕事に従事していた。
その為、学費を完済してしまうと、経済的に非常に豊かになり
毎日の様に安居酒屋で日本酒をあおっていた。
恐らく何かから逃れようとする様に

僕は、時折、今やっているような仕事も引き受けていた。
何となく自分に合っている気がしたが、
まさか一生の仕事に出きるとは思わなかった。

タカチから聞かれたのは、そんな最中だった。
「就職どうすんの?」
何気なく聞いたのだろうけど、僕にその事を聞いたのは、彼が初めてだった。
僕は苦し紛れに、今、やっている仕事をやりたいと言った。
そして、最初の一言に戻るのである。

どんな決断も、行動も、元になる気持ちが必要。
僕にとってそれは「毎日を面白おかしく生きる事」になった。

毎日、身の回り5mくらいが楽しいように、
自分の回りに絶えず笑顔が溢れているように。
この時期になると思い出す事。

今日も取引先のビルを出て、空を見上げ思い出す。
大丈夫、僕はここで、上手くやってる。


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