新月の夜 思いを馳せるのは 大きな黄金色の丸い 満月目を閉じると浮かぶ広がる天空全てを舞台にして重力にすら逆らうように 長い手足を投げ出して軽やかに 鮮やかに 月明かりに舞う 君の姿この僅かばかりの魂を差し出して 幻想を留められるものならばいっそ僕は 君という名の引力に引かれ 為す術もなく堕ちていく月だった