*黎明ノォト*

2003年08月18日(月) そして巡る想いは


唐突に蘇った想いは、
ぶつける先もないものだから、
関係もないのにここにつらつらと
女々しいながらも書いてしまいます。
こんなやり方でしか
「黎明ノォト」も書けない自分を
馬鹿馬鹿しいとは思うのですが、
まあいいでしょう。

巡り巡って、どこかで、
なんらかの方法で…なんらかのかたちで。
伝えたい人に伝わるのではないか……という
子供じみた願いから。

取り返したいと思って、だから
何かしたい、
と思ってみたけれど
離れてしまった膨大な距離は
知る術もないくらいの膨大な距離は

埋める術も私には残っていないようです。

きっと、
細くてもいい、どうにかして繋がると思っていた糸は
私が先に切断してしまったものだから。

終ってしまったはずのこの想いは、
伝えなかった事によって
収束する場が与えられず
故に
終る機会を逃してしまいました。


……
言えば、
その瞬間に、
終るのに。






2003年08月16日(土) 夏も巡り


夏も巡り、
いつしかこの店も三周年を迎え、
それでもただ始めの一年を引きずって
進むに進まれぬ現況の中。

……カウンタを眺めて、
それでも来て下さっている方もいるのだなあ、
と。

有り難くも申し訳ない気持ちになっています。
パソコンに毎日向かっていた日々からは
遠く隔たってしまって、
それは自己の変化と他方の変化と
きっと両方から与えられたものだと思うのです。

+   +   +

個人的な話になりますが、
後悔していることがあります。
それは一年以上前の事。
今になって強烈に後悔しています。

それを、雨がさぁさぁ降る静かな梅雨の頃に
電車の座席でぼんやりしていたその時に
その、昔から漠然と持っていた後悔の念が
あまりの鮮やかさで蘇って来たその瞬間に
「私はあの事を本当に残念だと思っているのだ」
ということを悟りました。

失ったものを自覚するのに時間が要ることがあります。
失いたくないと思って行動していたはずなのに、
気付けばその行動が即ち、失うことの始まりでした。

それは、
本当は、
行動した
直後から
分かっては
いたけれど……


あまりに唐突に蘇った想いに、
けれどそれを取り返すあてもないことが
ひどく悲しかった。
もうどうしようもなくて、
終ったはずなのに
終わるしかないのに、
涙ぐみそうになる自分がいました。

後悔するのに、こんなに時間がかかった。
それを私は惜しみます。


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那音 [MAIL]

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