犬と散歩しながら通りかかる 「ゴミ捨て」場だから 「ゴミ捨て」ーションと呼ばれるのか 捨てる ステーション 扉つきの小さな駅(ステーション)で週に二度 パッカー車が来るのを待ち続けるのが 人に捨てられたゴミなのか あるものは焼かれ あるものは再び命を与えられ
こうして犬と歩きながら 頭の中に生まれ 書き留められなければ やがて消えてゆくコトバたちも パッカー車を待つだけの ゴミであるのかもしれない 使われなくなった言葉を こっそり家に持ち帰って リサイクル 誰かが捨てたゴミをつなぎ合わせて スパイラル 組み上げれば コトバがまたDNAになる
今日 持ち帰ったのは 死んでしまった蝶「バタフライ」と 包装紙が破られ 中身が飛び出したままの贈り物「ギフト」 そうそう 私の犬の名前は「パ・トラッシュ」
バタフライ効果(ばたふらいこうか)というのは カオス理論を端的に表現した思考実験のひとつである。 初期条件のわずかな差が時間とともに拡大して、結果に大きな違いをもたらす。そのことが「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」または,「アマゾンを舞う1匹の蝶の羽ばたきが,遠く離れたシカゴに大雨を降らせる」と、よく例えられ、これをバタフライ効果と呼んでいる。
人々がタイムトラベルを利用して過去に戻り 恐竜ハンティング・ツアーを楽しむ近未来都市。 そのツアーはタイム・サファリ社により、歴史が変わる事のないよう 細心の注意が払われていた。しかし、いつも通りツアーを終え、元の時代に戻った時、変わり果てた街を目の当たりにする。熱帯化し、摩天楼には巨大なシダ植物が絡まり、更には異常な進化を遂げた翼竜やモンスターたちが出現していたのだ。 タイムトラベル中に歴史が変わってしまった。 原因の調査に乗り出したのだが・・・ レイ・ブラッドベリ原作サウンド・オブ・サンダー
未来から過去に戻った客が1人 今この中に1人だけいる ここで飲んでいるビールを誤ってこぼしてしまうだけで 人類の未来は大きく変わってしまうかもしれない ここで誰かが誰かに「愛してるよ!」と叫ぶだけで 日本の未来は違う方向へ流れていくのかもしれない。
そんな言葉を見つけてみようと もがいてみるのも悪くないな 蝶の贈り物
バタフライ・ギフト
ここで発する言葉が いつの日か 何かを変えてゆく そんな日が来るかもしれない
ここで発する言葉が いつの日にか みんなの心を捉えて離さない 言葉になる そんな日が来るかもしれない
ここで発する言葉が いつの日にか もしかすれば ここを変えてゆく そんな日が来るかもしれない と
北京で蝶が羽ばたくとニューヨークでは嵐が起こり アマゾンを舞う1匹の蝶の羽ばたきが遠く離れた東京に大雨を降らせる
蝶から贈り物が届けられる
回収を待つ言葉をゴミステーションから拾ってくる 灰になってしまう前に 埋められてしまう前に アートにしてリサイクル
声という電波に乗って 言葉は送り出される 口元から離れていく瞬間(とき)は 解毒作用 デトックスシャワー
確かな存在としてそこかしこに積み木のように言葉がころがりだす 空中を漂いながら 聴き手の耳の中へ侵入し もう一度 スパイラルが組み立てられてゆく 頭テレビに脳ラジオ
部屋の中を舞う言葉の羽ばたきが はるか離れた東京に大雪を降らせ ストリートで言葉が羽ばたけば ニューヨークから蝶が羽ばたいて 頬をなぜる風が吹いてくる
赤ん坊の 生まれて初めての 最初の息が風になる 高校野球 9回裏に空を切ったバットの風が ラジオから流れ出す 娘たちの前で 一発 大きな音は ブーイングを呼ぶ 愛した猫の最後の息が止まるとき 家族の涙をとめどなく流させる
手のひらの上を這う幼虫を育てよう 脳味噌の中に潜む蛹を見つけよう カウンターの上に佇む蝶を飛び立たせよう 楽しい風を起こしてあげよう 愉快な風が吹き渡るように過ごそう
バタフライ ギフト
ここで発する言葉が いつの日にか 何かを変えていく そんな日が来るかもしれない そんな思いをこめて 名づけた ミミューカス
ここで発する言葉が いつの日にか みんなの心を捉えて離さない そんな日が来るかもしれない そんな思いをこめて ズンドコベロンチョ
ここで発する言葉が いつの日にか 日本を変えていく そんな日が来るかもしれない そんな思いをこめて Bear's Wood Main Line 正調熊の木節
なんじょれ熊の木 かんじょれ猪の木 ブッケブッタラカ ヤッケヤッタラカ ボッケ ボッボッボッボッボッボッ
北京で蝶が羽ばたくとニューヨークで嵐が起こる アマゾンを舞う1匹の蝶の羽ばたきが遠く離れたシカゴに大雨を降らせる
バタフライ ギフト
バタフライ ギフト
回収車を待つ言葉をゴミステーションから拾ってくる 灰になってしまう前に 埋められにゆく前に アートにしてリサイクル
声という電波に乗せて 言葉を送りだす 口元から離れていく瞬間(とき)が 声と言葉によるデトックスシャワー
確かな存在としてそこかしこに積み木のように言葉がころがりだす 空中を漂いながら 聴き手の耳の中へ侵入し もう一度 組み立てられてゆく 頭テレビと脳ラジオ
バーの中を舞う言葉の羽ばたきが はるか離れた東京に大雪を降らせる ストリートで言葉が羽ばたけば ニューヨークに嵐が吹き荒れる。
手のひらの上を這っていた幼虫を育てよう 脳の中に潜む蛹を見つけよう カウンターの上に佇む蝶を飛び立たせよう 寒冷化の進む前に
バタフライ ギフト
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